アウトドアライフの記録

四季それぞれに あちこちの山に登ったり、桜や紅葉の写真、および南の島の記録を写真とともに整理して、ブログにまとめました。

山岳保険のお勧め

2012-12-14 15:48:56 | 山歩き
このところ山での遭難が相次いでいる。何人もの方が 救助されて病院へ搬送されたり
また残念なことに亡くなられた方もいらっしゃる。

私がよく行く 自宅裏山の 大阪府河内長野市岩湧山で よく見かけていろいろ山の
お話をする常連さんで、Nさんは仲がいい方の一人だ。

最近あの方を岩湧で見ないなあと思っていたら、つい先日山でばったりお会いした。
そしてお話を聞いたらとんでもないことになっていたようだ。災難の詳細は以下のようだ。

先日番場島ー早月尾根ー剱岳の往復コース標高差2200メートル、標準コースタイム往復16時間のところを4時間で登り 登頂した。しかし下山中転倒し 3メートルほど落下したそうだ。幸い帽子(ロック用ヘルメット)のおかげで頭はかすり傷だったらしいのですが、足の甲を剥離骨折、激痛に耐えて早月小屋まで這うようにしておりて助けを求めた。

しかしヘリコプターを呼べば、富山県警のヘリが来れば無料で搬送してくれるが、県警のヘリが出払っていれば民間のヘリをチャーターするので その割り振りは山岳救助センターでやるのでどちらがくるのかわからないとのこと。ちなみに民間ヘリの料金を聞くと 150万から200万の間らしいと聞いて、あわてて断って、激痛と地獄の苦しみに耐えながらびっこを引いて10時間以上かかって下山したらしい。

自宅で療養中にあわてて山岳保険に加入したとのことで、私のホームページをちょくちょく見てくださっているので、「単独行の多い あなたも絶対加入するべきです」と私にも是非入るように進められ、私も入ることにした。

入会金2000円、年会費2000円プラス年間救助経費を頭割り 去年は900円程度で大きな保証が得られるので 決心した。

かれは私よりも若く、しかも鉄人、健脚なのに その彼が転倒滑落し足を骨折するなんて驚きだ。今年私が北岳に日帰りでチャレンジしたときは、往復8時間半かかり、最終バスにギリギリ間に合ったのだが、彼は5時間半で往復。しかも北岳を乗り越えて北岳山荘に降りて「北岳草」の写真をとり 景色を楽しんでまた上り返して下山したと言う健脚だ。怪我をした剱岳も日帰り予定だったそうだ。

その彼が滑落するのだから まあ私のような老人は山道で 転んでも当たり前ですなあ。

山歩きをする皆様もぜひ加入されてはいかがでしょうか。
ちなみに去年は会員数8000人程度で年間750万円の救助費用と報告され、実費負担は900円程度と書かれています。詳しくはホームページをご覧ください。

JRO 日本山岳救助機構 JapanRescueOrganization
http://www.sangakujro.com/

電話したら郵便局の振込用紙を送ってくれます。私は早速入会しました。


以下の写真は上記の文章とは全く関係がなく、私が歩いた山で危険やなあと個人的に思った山の写真です。

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真冬の大山北壁で、アイスクライミングする二人連れ。
もちろん私は登山道から見ていた。


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同じく真冬の大山6合目付近で 猛烈なブリザードに立ち往生する大学生パーティ。
佐賀大学山岳部と言っていた。これ以上無理なので彼らは 少し降りて
ビバークすると言い、私は別れて下山したが、ホワイトアウトになり
方向が分からず遭難しそうになった。


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世界文化遺産「大峰奥駈道」釈迦ヶ岳と孔雀岳の間「像の鼻」の怖いヘツリ道。
下を向いたらだめだ。足がすくんでしまう。



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トムラウシ山の「北沼」への下りガレ場。きれいな沼に見とれて
何度か転びそうになる。


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安達太良山から歩いてきて鉄山から安達太良を振り返る。
ここも滑りやすく危ない。



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御嶽山剣が峰から飛騨頂上と摩利支天を望む。
岩の表面が氷でつるつるして 怖くて歩けないので 途中で引き返した。



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甲斐駒ケ岳山頂への尾根道も滑りやすかった。


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同じく甲斐駒摩利支天への尾根道。硬い花崗岩の上に小石が散在し、
ここも非常に滑りやすかった。


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焼岳山頂直下、先行者が小石を落とすのでかなり危険だった。
おまけに硫黄が臭く、有毒ガスも怖い。


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常念乗越にたどり着くと、誰かがヘリコプターで運ばれていた。


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写真の整理をするので、危険な山の続きは次回にします。

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