NO1 高野山から水が峰往復 2013年11月22日 Part1
PART1 高野山を出発して大滝経由新家集落
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小辺路の場所図
小辺路は 世界文化遺産紀伊山地の霊場と参詣道のうち 熊野参詣道のひとつである。
全長67キロのこの参詣道は、通常2泊3日のコースといわれている。
私は 日帰りで歩いて、つなぎつなぎ全コースを歩いてみるつもりだ。
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2_2
出発とゴールは「金剛峰寺前駐車場」で、ピンクラインが往路で
歩いたコース。復路はそのコースを往復し、真別処分岐から
「高野七口女人道」を下山し、中の橋から奥の院の中を通り
駐車場へ帰着した。
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※「高野七口女人道」
高野山への参道は 七つの道があり、それぞれの高野山入り口に
女人堂が建てられていた。明治の初めまで 女性は山内に入ることが
許されず(高野山を開いた空海の御母堂も例外にあらず)、女性たちは
出家した身内の様子を見に、また空海の御廟を拝む為 それらの
七つの女人堂を結ぶ山道を歩いて、祈りを奉げたと言う。
その道が「高野七口女人道」であり、今も残っている。しかし女人堂は
一つしか残っていない。
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「金剛三昧院」を目標に小辺路の入り口を探す。
この看板は薬屋さんの壁に大きくかかっていてすぐ分かった。
ここを入っていく。
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金剛三昧院の大きな石柱前を右分岐する。
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良く見ると、右角に小さな道標がある。
ここが実質上のスタート地点だ。
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しばらく行くと古い標識もあった。
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最終民家を過ぎて、しばらくは林道を進む。
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やがて見覚えのある「轆轤峠(ろくろとうげ)」に出る。
※昔の女性は山内に入ることが許されず、ここで妖怪轆轤首のように
首を長く伸ばして、身内の姿を遠く見える山内に探したと言う。
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道標の脇に、ついでに熊モンのお知らせが張ってあった。
あわてて「熊避けベル」を取り出して付ける。
さすが世界遺産の道、英語でもお知らせしてある。
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しばらくは林道を進む。所々の紅葉がきれいだ。
しかしほとんどの森は伐採されて杉檜の害木を植えてある。
空海様もびっくりして、嘆いてらっしゃるに違いない。
さすが 和歌山県。世界遺産の町石道をゴルフ場の中を通す
ぐらいだから、世界文化遺産の霊場の森を丸裸にすることなど
朝飯まえだ。
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やがて「真別処分岐」に来た。小辺路はまっすぐだが、
女人道は左分岐だ。帰りはここを下山する予定だ。
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眺めの良い林道をどんどん進む。
周りの山はほとんど植林帯だが、所々に申し訳程度に
元来の木が残してある。
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薄峠到着。標高は1000m近い。小辺路はここを左分岐だが
直進は時々見えていた関電の無線施設がある。
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急坂をどんどん下る。見えている車の轍は、山仕事の御夫婦の軽トラ
だった。お話したが、とても感じのよい方たちだった。
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気が付けば、林道はいつの間にか山道になっていた。
道路勾配は依然として 凄く急だ。帰路が思いやられる。
どんどん高度を下げていく。一気に数百メートル下るようだ。
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石仏が設置されている。案内標識が無いが、ここが「丁石ポイント」かも。
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やがて山道は植林帯に下りてきた。
高野山名物 高野槙(こうやまき)の植林帯だ。
高野山では 道端でこの槙の枝を普通に売っていて、墓参りの人が
これを買い求めて 墓にお供えする。
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歩いて行くと高野槙の間に紅葉が見える。
高度はどんどん下がり続ける。下から川の水音が聞こえ始めた。
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道は再び林道になり、どんどん高度を下げていく。
やがて川に出た。
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川沿いの紅葉がきれいだ。
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鉄製の立派な橋だ。御殿川(おどがわ)と書いてある。
この御殿橋を渡ると 再び急坂を登り返す。
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急坂を登っていくと、少し広い道に出た。
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新しい標識があり、「小辺路」はこの道路を右分岐して登り続ける。
この合流ポイントが「大滝」らしい。
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少し歩くと集落に出た。「新家集落」だ。
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集落を歩いて行くと、鹿が罠にかかっていた。
こんな民家の中にまで出てくるのは、よほど鹿の数が多いのだろう。
鹿が増えすぎると、たちまち山が枯れる。大台ケ原や日本の山のあちこち
で実証済みだ。山村の人は皆 増えすぎた鹿や猪の被害に泣いている。
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この集落内に 新しくて立派な公共トイレがあった。
なんと温水シャワートイレが付いている。
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通りかかったおじさんが「休憩所で一休みしてはどうですか」
と言われたので、村の広場に出来た 休憩スペースで一休みする。
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休憩スペースには 「世界文化遺産 紀伊山地の霊場と参詣道」の
説明がしてあった。
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Part2 「新家から竜神スカイラインへ、そして帰路の高野女人道」に続く。
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PART1 高野山を出発して大滝経由新家集落
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小辺路の場所図
小辺路は 世界文化遺産紀伊山地の霊場と参詣道のうち 熊野参詣道のひとつである。
全長67キロのこの参詣道は、通常2泊3日のコースといわれている。
私は 日帰りで歩いて、つなぎつなぎ全コースを歩いてみるつもりだ。
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2_2
出発とゴールは「金剛峰寺前駐車場」で、ピンクラインが往路で
歩いたコース。復路はそのコースを往復し、真別処分岐から
「高野七口女人道」を下山し、中の橋から奥の院の中を通り
駐車場へ帰着した。
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※「高野七口女人道」
高野山への参道は 七つの道があり、それぞれの高野山入り口に
女人堂が建てられていた。明治の初めまで 女性は山内に入ることが
許されず(高野山を開いた空海の御母堂も例外にあらず)、女性たちは
出家した身内の様子を見に、また空海の御廟を拝む為 それらの
七つの女人堂を結ぶ山道を歩いて、祈りを奉げたと言う。
その道が「高野七口女人道」であり、今も残っている。しかし女人堂は
一つしか残っていない。
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「金剛三昧院」を目標に小辺路の入り口を探す。
この看板は薬屋さんの壁に大きくかかっていてすぐ分かった。
ここを入っていく。
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金剛三昧院の大きな石柱前を右分岐する。
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良く見ると、右角に小さな道標がある。
ここが実質上のスタート地点だ。
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しばらく行くと古い標識もあった。
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最終民家を過ぎて、しばらくは林道を進む。
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やがて見覚えのある「轆轤峠(ろくろとうげ)」に出る。
※昔の女性は山内に入ることが許されず、ここで妖怪轆轤首のように
首を長く伸ばして、身内の姿を遠く見える山内に探したと言う。
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道標の脇に、ついでに熊モンのお知らせが張ってあった。
あわてて「熊避けベル」を取り出して付ける。
さすが世界遺産の道、英語でもお知らせしてある。
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しばらくは林道を進む。所々の紅葉がきれいだ。
しかしほとんどの森は伐採されて杉檜の害木を植えてある。
空海様もびっくりして、嘆いてらっしゃるに違いない。
さすが 和歌山県。世界遺産の町石道をゴルフ場の中を通す
ぐらいだから、世界文化遺産の霊場の森を丸裸にすることなど
朝飯まえだ。
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やがて「真別処分岐」に来た。小辺路はまっすぐだが、
女人道は左分岐だ。帰りはここを下山する予定だ。
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眺めの良い林道をどんどん進む。
周りの山はほとんど植林帯だが、所々に申し訳程度に
元来の木が残してある。
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薄峠到着。標高は1000m近い。小辺路はここを左分岐だが
直進は時々見えていた関電の無線施設がある。
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急坂をどんどん下る。見えている車の轍は、山仕事の御夫婦の軽トラ
だった。お話したが、とても感じのよい方たちだった。
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気が付けば、林道はいつの間にか山道になっていた。
道路勾配は依然として 凄く急だ。帰路が思いやられる。
どんどん高度を下げていく。一気に数百メートル下るようだ。
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石仏が設置されている。案内標識が無いが、ここが「丁石ポイント」かも。
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やがて山道は植林帯に下りてきた。
高野山名物 高野槙(こうやまき)の植林帯だ。
高野山では 道端でこの槙の枝を普通に売っていて、墓参りの人が
これを買い求めて 墓にお供えする。
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歩いて行くと高野槙の間に紅葉が見える。
高度はどんどん下がり続ける。下から川の水音が聞こえ始めた。
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道は再び林道になり、どんどん高度を下げていく。
やがて川に出た。
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川沿いの紅葉がきれいだ。
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鉄製の立派な橋だ。御殿川(おどがわ)と書いてある。
この御殿橋を渡ると 再び急坂を登り返す。
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急坂を登っていくと、少し広い道に出た。
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新しい標識があり、「小辺路」はこの道路を右分岐して登り続ける。
この合流ポイントが「大滝」らしい。
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少し歩くと集落に出た。「新家集落」だ。
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集落を歩いて行くと、鹿が罠にかかっていた。
こんな民家の中にまで出てくるのは、よほど鹿の数が多いのだろう。
鹿が増えすぎると、たちまち山が枯れる。大台ケ原や日本の山のあちこち
で実証済みだ。山村の人は皆 増えすぎた鹿や猪の被害に泣いている。
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この集落内に 新しくて立派な公共トイレがあった。
なんと温水シャワートイレが付いている。
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通りかかったおじさんが「休憩所で一休みしてはどうですか」
と言われたので、村の広場に出来た 休憩スペースで一休みする。
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休憩スペースには 「世界文化遺産 紀伊山地の霊場と参詣道」の
説明がしてあった。
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Part2 「新家から竜神スカイラインへ、そして帰路の高野女人道」に続く。
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