アウトドアライフの記録

四季それぞれに あちこちの山に登ったり、桜や紅葉の写真、および南の島の記録を写真とともに整理して、ブログにまとめました。

京都の四季 残暑が続く初秋の京都 その2 退蔵院の萩、詩仙堂のススキ 2016年9月25日

2016-10-10 18:27:00 | 京都の四季
京都季節の風景その2 退蔵院、詩仙堂
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退蔵院の萩が見頃です。という文句につられて 退蔵院へも出かけました。
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妙心寺塔頭、退蔵院は広い妙心寺の中の庭園観光でお金を稼ぐ唯一の塔頭です。

妙心寺は もともと花園天皇の御所のあったところで 敷地も広く京都の民衆からは「西の御所」
と呼ばれていました。敷地内外には70以上の塔頭があり 一大寺院群を形成しています。

また花園大学もあり、敷地内の花園会館では京料理レストランや宿泊施設もあり この日も私はここで
京料理を頂きました。

同じく塔頭の一つで東林院は「沙羅双樹の寺」として有名で 開花時期は 観光客で賑わいますが
あれはインチキです。

沙羅の樹木は 日本では唯一滋賀県草津市水の森公園の温室内にあります。日本全国で沙羅の木とか沙羅双樹
と言っているのは和名「夏椿」で、沙羅の木とは似ても似つかない椿科の樹木です。
もちろん東林院のインチキ沙羅双樹も夏椿でしかも、樹齢10年前後の若い一本立ちの木で、双樹ではありません。

初夏になると「沙羅双樹に花が咲きました」といいつつ客集めするなんて 凄い根性ですねえ。
※「平家物語」のなかの「沙羅双樹の花の色」というのは 夏椿の花のことだという説もありますが。
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退蔵院の門を潜ると モミジの木がたくさんありますが、日当たりがわるいのか すべて青モミジです。
沢山の妙心寺塔頭の中で ここの庭園が唯一通年観光客に開放されていて、四季折々に人気があります。
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庭園に入ると左手に「陽の庭」、右に「陰の庭」があります。こちらは陽の庭です。
真ん中の島には桔梗が咲いていました。桔梗は夏の花ですね。
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こちらは陰の庭です。砂も黒い砂です。遠くの島にはピンクの花が咲いていました。何の花でしょうか。
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東屋の手前には 萩の花が咲き乱れていました。
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萩の花です。我が家の裏山の岩湧山山頂の萩はもう終わりましたが、丸葉萩で花は小さめです。
この寺の萩は 大きな萩の花で 風に揺れていました。
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池の周りのモミジは日当たりが良いのか 紅葉が始まっていました。
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池の中にはこの暑さのせいなのか、一輪だけ睡蓮が咲いていました。
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池の周りには紫式部が もう紫の実をつけていました。
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池のほとりのお地蔵さんの頭に誰かが 真っ赤なモミジの葉を乗せていました。
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色づき始めたモミジと風に揺れる萩の花を見ながら 退蔵院を退出します。

桜の季節や、紅葉の季節には 沢山の観光客が訪れるので 抹茶席が設けられています。
お茶請けのお菓子は 寺に伝わる国宝の瓢鮎図(ひょうねんず)が刻印されています。
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寺を出ようとすると 前を行くカップルが 不思議な いでたちをしていました。
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広い寺内をそぞろ歩くおふたりさん。みなさん振り返ってみていました。
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沢山の塔頭の中には まだ朝顔が咲いているところもありました。(もちろん中へは入れません)
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広い寺内には彼岸花も咲いていました。
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西の御所といわれる非常に広い敷地には 何箇所も門があります。この南門は観光客用駐車場側の門です。
敷地が広いので 駐車場から法事の行われる塔頭まで 足の悪いお年寄りを乗せてゴルフ場で見かける
電動カートが走り回っています。
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駐車場へ向う参道を歩いていると芙蓉の花が沢山咲いていました。
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また参道には お地蔵さんの祠もあり、彼岸花も咲いていました。
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そして最後は 詩仙堂です。ススキが見頃ですと書いてありました。
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この門を潜り美しい竹林を進みます。
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竹林はとてもきれいに整備されていて、竹の子の名産地 京都府長岡京市の竹林のようにきれいです。
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入口から垣間見えているのが庭園です。
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モミジで有名な庭園です。
ちなみに今年の秋のJRコマーシャル「そうだ京都へ行こう」はこの詩仙堂のポスターだそうです。
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庭園へは降りて歩き回る事が出来ます。ここでも紫式部が実をつけていました。
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庭を歩き回って探し回り、やっと見つけました。「見頃のススキ」です。
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この庭は座敷から眺める庭から一段下がった場所にあり、この野紺菊やススキは座敷から見えません。
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庭の一隅に 大きく枝を広げた芙蓉の花が咲いていました。
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一段低い庭園の隅に ススキは一箇所だけ 生えていましたが、ここのススキも源光庵のススキと同じく
背の高いススキで、我が家の裏山の岩湧山山頂のススキとは違っていました。
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庭のあちこちに このピンクの花が咲いていましたが、調べても名前が分かりません。
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この花も庭のあちこちに咲いていましたが、どうも桔梗の仲間のようです。
普通のキキョウはぴんと張り詰めた花びらですが、この庭の桔梗は花びらがよれよれです。
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この花も不思議な花で、晒菜升麻(さらしなしょうま)だと思うのですが この花のように半分開いて
半分蕾のままの花は普段山歩きをしていてもほとんど見かけません。
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庭から大きな音のシシ脅しが聞こえてきます。確かにこの寺の奥は 鹿ケ谷に続く山の中なので
本当に猪が出てきて 庭園を荒らす可能性は十分にあります。
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庭の隅には珍しい八重の芙蓉も咲いていました。
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元来この寺は 詩仙堂とは呼ばずに凹凸窠(おうとつか)という名前だそうです。
この寺の一室に 寺の創始者「石川丈山」が選んだ漢詩三十六歌仙の絵が架けてあり それで詩仙堂と
呼ばれるようになったそうです。
ちなみに石川丈山は家康に仕えた武士で、晩年この地に住んで文人として勉学に励んだという事である。
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と言うことで晩夏、初秋の京都を終わります。
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