アウトドアライフの記録

四季それぞれに あちこちの山に登ったり、桜や紅葉の写真、および南の島の記録を写真とともに整理して、ブログにまとめました。

岩湧の森 四季の山野草 9月の花 その1

2016-10-11 22:33:54 | 岩湧の森の四季の風景
四季折々の岩湧の森(大阪府河内長野市)を歩きながら見つけた山野草の写真を整理しました。

9月の花 その1
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小鬼百合
9月に入っても岩湧の山頂には まだまだ小鬼百合が咲いています。鬼百合と違い葉の付け根には
黒いムカゴがありません。
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狐のカミソリもまだまだ咲いています。この花は彼岸花の仲間なのですが 彼岸花が咲く少し前頃に咲きます。
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高砂百合
小鬼百合と入れ違いに この百合が咲き始めます。高砂とは台湾の事で、台湾から観賞用に持ち込んだものが
野生化したそうです。種で増えるので 岩湧山山中どころか このあたりはおろか あちこちの林道や
空き地などに 凄いスピードで蔓延ります。
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吾亦紅(われもこう) または割れ木爪
割れ木爪(帽額)というのが正式な和名だそうで、平安時代に額に被った帽額(もこう)が語源だそうです。
また「我も恋う」と万葉集では詠まれたこともあるそうです。山野草にしては ロマンチックな名前ですねえ。
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釣り舟草
花の形が帆掛け舟の形だそうです。しかし私にはどう見てもラッパか煙管にしかみえませんが。
巻貝にもみえるこの花が咲くと、秋の訪れを実感します。
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野ササゲ
蔓性の豆かの植物です。
ササゲ豆(別名ナタ豆)のような長細い豆の形にこの花の形がにているから 名づけられたのだそうです。
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継子の尻拭い(ままこのしりぬぐい)
下品な名前の山野草の代表選手の一人です。この他の下品選手には「姥百合、犬の金玉、屁糞蔓」などがあります。

この植物の茎には鋭い棘が密集しています。継子がウンチをした後にこの草でお尻を拭くと
痛くて泣き叫ぶと想像してなずけられた草です。よくそんな虐待を考え付きますねえ。
花は小さくてとても かわいいのにねえ。

※継子とは 後妻に入った女が先妻のこどもをさす言葉で 
昔は継子虐めという言葉が流行った時期もあったようです。
江戸時代に大流行した 近松門左衛門の小説「當麻寺の中将姫」は後妻の女が 先妻の子の中将姫を強烈に苛める
「継子虐め」がテーマのしょうせつですが、全国に中将姫の作り話が 出来て観光名所になっています。
岐阜県の「中将姫請願桜」や奈良県御所市當麻寺の中将姫が 蜘蛛の糸で織ったという曼荼羅タペストリーなどです。

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こちらは濃いピンクの「継子尻拭い」ですが、こちらにもキチンと棘棘があります。
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松虫草
私の田舎の松江市の近くの 大山鏡ヶ成高原には 秋にこの花が一面に咲きます。ブルーの草原に見えることもあります。
岩湧の森には今までこの花は生育していないと言われていましたが 今年HOTさんが教えてくださいました。
山頂付近に咲いていました。
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花びらが落ちた穂が見えています。この形が「マツムシ」という楽器に似ているそうです。
「マツムシ」とは 六部巡礼者や歌舞伎のお囃子に用いる鉦だそうです。

長いこと 私は マツムシが鳴くころに咲く花だと思い続けていました。

※六部巡礼とは 法華経を66回書写してそれを66箇所の霊場に 納めて回る巡礼者。
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アケボノ草
秋を代表する花の一つです。花びらの斑点が 夜明けの星に似ているからと、とてもロマンチックな名前で
私の好きな花の一つです。この写真には4枚花びらのアケボノ草が写っています。

※ 先端のブルーの小さな斑点が 星だという説と黄緑の大きな斑点が 星だという説があるそうです。
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節黒(ふしぐろ)
この花は全国に自生する 撫子のなかまだそうです。小さな花でなかなか見つけにくい花です。
山頂に咲いているのを 山野草のたち人HOTさんに教えていただきました。
この写真の状態では 節は黒くありませんでしたが、もう少し時間が経つと節が黒くなるのでしょう。
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見返り草
秋になると 岩湧に限らず いたるところに花が咲く 紫蘇科の植物です。
「見返るほど 美しい」という事らしいのですが、同意しかねます。
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山路のホトトギス
これも日本全国の山間部に夏の終わり頃から自生する植物で、ホトトギスの胸の斑点の模様に
この花弁模様が似ているからつけられたそうです。花弁が上下二段になっていて、日陰に多く咲きます。
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塩釜菊
巴塩釜(ともえしおがま)に良く似た花と葉である。
塩釜とは 海水を煮詰めて塩を作るあの竈のことですが、浜で炊くことが多かったので 「浜で良い」
と言うことから「葉までよい」という駄洒落でつけられたそうです。なんのこっちゃ。わけわからん。
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雁首草
煙管の頭部、雁首に形が似ているから点けられたそうで、これは納得です。
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節黒仙翁(ふしぐろせんのう)
山の中ではとても目立ち、見つけやすい花です。
江戸時代に支那から持ち込んだ 観賞用の仙翁に花が似ていて、節が黒いから点けられた名前だそうです。
仙翁と言う花は見たことはありませんが、節黒は 同意しにくいですねえ。
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花虎の尾
観賞用に アメリカから持ち込んだものが 繁殖して野生化したものだそうです。
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禎祥草(ていしょうそう)
秋になると岩湧の山道に沢山咲きます。高野箒と花が似ていますが、葉が斑入りで都葵の葉に似ているのですぐ分かります。
茎が伸びて先端に花が咲きますが高野箒は 聞くが沢山分かれて 葉と花が入り乱れて咲きます。
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秋海棠の赤も白も
9月中旬になっても まだまだ元気です。
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曙繻子欄(あけぼのしゅすらん)
岩湧の花名人HOTさんに教えてもらい見に行きました。薄暗い岩の上にびっしりと密集して咲いていました。
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曙繻子欄は小さなピンク色のとてもかわいらしい花です。欄科の植物です。
何故曙なのかは、このピンク色が 夜明け前の淡い空の色にそっくりだと思いました。
おそらくそうでしょう。
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9月 その2へ続く
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