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その2 金糞峠からコヤマノ岳へ
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この峠はいろんな道が交差しているようだ。
私の持っている地図の道を良く見ると 北比良峠と堂満岳への道が交差している。
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峠からいったん降っていく。
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また分岐だ。八雲ヶ原への分岐で地図のとうりだ。
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八雲ヶ原への道はトレースがみな古い。先ほど追い越していった人は直進したようだ。
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中峠への直進コースに 新しいトレースが着いているので こちらを辿ることにした。
※後で分かるのだが これがとんでもない道だった。
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川を渡る。ボランティアの方が作った橋だろう。
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また分岐だ。地図を良く見ると明王谷へ直接降りる道のようだ。
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道は渓流沿いの谷筋で どんどん雪が深くなる。
先行者の足跡も途切れ途切れだ。あちこちへ行きまた引き返したようだ。
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たまに手作り標識があり、道はあっているようだが道はひどくなる一方だ。
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道間違えをしたようで 引き返そうと思ったら標識が現れた。
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何回か川を渡渉するが、そのたびにこんな雪庇を登らなくてはならない。
何回目かに終に雪庇が崩れて川に転落した。幸い大事には至らず このまま進むか引き返すか悩んだが
引き返すにしても危険なので もう少し進むことにした。
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谷筋を離れたと思ったら 今度は腐れ雪攻撃だ。
10メートルくらい進むと腰まで陥没し、抜け出すのに体力を非常に消耗する。
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今度は急傾斜の斜面だ。
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あえぎながら急傾斜の腐れ雪を登る。
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ひたすら急傾斜の腐れ雪をあえぎながら登り続ける。
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終に尾根筋に出た。標識が見当たらないが 中峠付近だろう。
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琵琶湖を右に見ながら 尾根筋を進む。ここも腐れ雪が続き 落ち込めば抜け出すのが大変だ。
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もうすぐピークだ。
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ピークに突いた。標識はないが コヤマノ岳だろう。GPSでは山頂マークがあり、
標高は1185メートルを指している。
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琵琶湖の手前に見える山は 堂満岳だろう。
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対岸の沖ノ島が見えている。
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湖北の余呉のあたりも見えている。
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森の向こうに真っ白い尾根が見えている。南西稜だろう。武奈ヶ岳は森に隠れて見えない。
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とにかく 先へ進もう。あの危険な道を引き返すわけにはいかないから。
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歩いていると頭上で雷が鳴り出して ぽつぽつと雨が降り出してきた。
なんとか八雲ヶ原分岐までたどり着いた。
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しばらく休憩していると、なんと運よく朝駐車場でお会いした京都の方と再会した。
その方は武奈ヶ岳まで行って これからコヤマノ岳から金糞峠へ直接降るそうだ。
私の持っている地図にも乗っていない道だ。
中峠から下る道は この時期 危険すぎて降りてはいけないそうだ。
「川にドボンと落ちますよ」「はい、ドボンと落ちました」
と言うことで この銀世界で無事に下山しようと思うと その方に付いて行くか、
その方のトレースを辿り八雲ヶ原へ行きその方の登ってきたダケ道を下るかどちらかだ。
結局雨でトレースが消えないうちにその方のトレースを辿り八雲ヶ原へ行き、このまま下山することにした。
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トレースが消えないうちに歩き出した。
雷は相変わらず響いている。
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足跡は複数あるが一番新しいのを辿る。
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足跡を見失うが GPSのルートはあの尾根を指しているのでそのまま進む。
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よかった。再び新しいトレースに再会した。少し安心だ。
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あの右手の白い尾根を歩いてきたはずだ。幸い雨は止んだようだ。
しかし雷は鳴っている。
標識が全く無いので、ひたすら足跡を頼り、GPSのルートを時々確認する。
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その3へ続く
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