怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

ミス・アリゾナ

2007-05-23 18:44:16 | 映画
音楽で回顧していたら、こんな映画を思い出した。

マルチェロ・マストロヤンニが出ている伊洪合作の歴史大河映画というくらいで、下手すると日本じゃB級扱いかもしれない。

フリーターの時期、映画をよく観た。

これは日曜日に六本木の映画館で観た。
愛用の新聞配達用自転車を路上に乗り付けて、看板を見て決めた。
さすがにバブルの頂点の時期だったが、日曜日の最終公演時間は人が入っていなかった。
(たぶん、10人いなかったかな?)
ゆうゆうと足を前席に放り出してど真ん中で観た。

合作らしいロケの変化や、第二次世界大戦をはさんだドラマ、イタリア映画の風情の入った印象的な場面。
しかし、テーマはミス・アリゾナという店をめぐるある女性の人生。

自分と引っかかる部分なんて皆無なのだが、時代に翻弄されて生死をさまよう人々が、なぜかうらやましいと感じた。

決して絶世の美女というわけではない女優の表情が、歳相応の憂いとともに一人の陣言の強く生きようとする意思と、それに背反する事実が重なっているかに見えて、虚構だらけの画面が一瞬リアルに感じられた。

きっと今観たらば、粗ばかり見えてしまうのかもしれない。
印象というのは目の奥にとどめておくことだなと思う。

時折、歳を重ねていることを実感しつつ何かが周囲で起こり、それを冷静に客観視しようとするとき、ミス・アリゾナの劇中の舞台裏が見えてくる気がするのだ。

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書いていたらいろんなことを思い出してきた。

新聞配達員をしているとき、オールナイトを毎週攻めたりしたなぁ。
映画館を出て、配って、寝る。
今、あんな体力ないよ。
(ちなみに新聞配達員になるなら都心がいい。校外は出勤時間前に配り終えるため、実は配達員は校外ほど早起きなのだ。)

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