怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

沈まぬ太陽DVD

2011-07-27 20:23:27 | 映画
今頃になって「沈まぬ太陽」をみた。

原作はずいぶん前に読み、映画化されたときには劇場にもいきたいと思ったのだけれども、結局、DVDになってこうしてみることになった。

原作がいいことはもちろんだけれども、映像化されてよかった部分もある。

それはいくつもあるのだけれど、このブログに記述したいシーンを一つだけと自ら縛って書こうと思う。

多くのシーンに慰霊のモノが出て来る。

飛行機会社を立て直すために、首相から指名されて石坂浩二演じる「国見」が登場する。
正直、そんな心意気めいたもので、そういった社長が出て来るとは思えないのだけれども、それでもまあいいとしたい。

仲介を右翼の大物らしき人物(龍崎)がするのだけれど、最初は庭園を臨む場所でお茶を交わしながら国見に依頼をしている。
でも、国政(ぶっちゃけ首相の立場)に影響が出そうになると国見を切り捨てにかかる。
その事を告げる場所が「靖国神社」だったりする。

で、その神社の門前で、

龍崎「国体のシステム維持のためには必要な刷新です。」
国見「私は国のためにやるとは申しませんでした。事故の被害者とその家族のために力になりたくて会長の任を受けたのです。」

龍崎「せっかく来たのですから参拝をしていきませんか。」
国見「いったいだれのために祈るのでしょうか?」

そんな対話(台詞が正確ではないけれど)があって、龍崎はまっすぐ靖国の門へ向かう。
横切るように国見がその場を立ち去って行く。

このワンシーンは白眉だったなと思う。

御巣鷹山の碑、斜面に立ち並ぶお墓が何回か登場する。
そこに行き来する人々の思いはそれぞれだが、飛行機会社に対する思いは重なる部分があると思った。

今、思うことは「安全神話」だろう。

当時、「ジャンボは落ちない」が「神話」だった。

未だに原発を推進する連中は、少なくとも東電の思惑にからんで国税から賠償が引き出される事実についてクリアしてもらわないといけないと思う。

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