怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

スーホの白い馬その1

2007-03-08 23:56:36 | 教育
光村の2年生国語はスーホの白い馬が最後のお話である。

スーホは白い馬を兄弟のように想い、白い馬はその気持ちに応えるだけの賢さと強さを備えている。
お互いがずっとひかれあい、共に生きて行きたいという読み取りができるからこそ、最後の夢の話まで繋げることができる。

一方、スーホと2年生を重ね合わせる発問として、
「白い馬を拾ったころのスーホは何歳くらいだろう。」
というのがある。

モンゴルの人たちは、競馬大会を今でも開いているのだが、その騎手は5歳から12歳の少年で、走る馬は2才から6才なのだ。
そういった資料を読みながら、結婚が可能かもしれない少年の年齢を12歳くらいと設定すると、白馬が5才馬ならば、白馬を手に入れたスーホはちょうど2年生くらいになる。

そういうことを考える過程を子ども達といっしょに踏む。

スイミーやお手紙ではできなかった現実的な発想を許してくれる作品だ。

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子ども達からの課題設定としては、
「とのさまは、なぜスーホに対し、約束を反古にし、たたき出したのだろう。」
というものが出た。

これは明日以降の読みでいっしょに解いていきたい。

そして、子ども達に、文学作品を読む時の想像力というものが、きちんとレトリックを意識して精確に読むときに説得力があるものが生まれるのだと、最後に少し知って欲しい。
もう、私が教える時間は残りわずかだから。

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1 コメント

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せつなさと馬頭琴 (はたやん)
2007-03-08 22:29:29
学年の終わりごろの題材ですね。

「馬頭琴」という言葉だけが鮮明な記憶として残っています。

また、子供心に「せつなさ」を感じる作品でした。
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