怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

まど・みちおさんの訃報に寄せて

2014-03-01 09:13:00 | 教育
川崎市内から悼む声 まど・みちおさん死去(東京新聞) - goo ニュース

私も近くに住んでいたことがあるのがわかったのは、大学に入る前でした。
もっと近くに住んでいる友人の母親から、
「あなたも教育に携わることがあれば、この人の話を聞くべきです。」
と諭されたことを覚えている。

そのときは、
「ああ、有名な詩人ですね。その内に・・・。」
くらいのリアクションしか返せないほどの認知度でした。

そういえば「ぞうさん」の歌詞は、まどさんだったな。程度でした。

でも、小学校の教師になって、教科書に載っている作品の作者という目線から、実践を踏む度に、この詩の面白さを味わい、おどろかされることが増えました。

まどさんの詩といえば、手元、足下から宇宙まで、視点やフォーカスが自在に動き、それらがいとも簡単に想像できるように、やさしい言葉を選んで編まれている作品ばかりという印象です。

つい、最近も、図書館で、まどさんの評論を読んだばかりです。

私は、子どもたちと、その無限にも思える世界を、的確な言葉をあたたかく受け止めながら共感し合う教室を作ってきたつもりです。
これからも親しんでいきたいです。

104歳。
一目お会いしたかった。
今では、その存在の近さを知らされたときに、自分が未熟者であったことが悔やまれます。
知らずにたくさんの宝物をいただいていることを、あらためて自認しつつ、冥福を祈りたいと思います。

まど・みちおさん。
ありがとう。

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