怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

正答率が27.8%の漢字テスト

2007-04-09 22:35:21 | 教育
中学生の国語の学習に関する調査報告書ベネッセ教育研究開発センター2005

以上のものをmixiで話題になっていたので知った。

そういう調査もネット上にあるのだなということを知っただけでも収穫だけれど、漢字学習について興味をもっている身なので、後でデータは後回しにして、とりあえず調査の考察を読んでみた。
文責は元世田谷区立希望ヶ丘中学で図書活動推進をすすめ、そっち方面では顔の広い藤森喜子氏。

当時にしては割と端的にまとめられ、当然の指摘が多いと感じた。

漢字の学習にはドリル学習でなく、字源に立ち返った指導や言葉の運用、読書活動による言葉に触れる体験の増量などを具体的にあげている。
加えて、出題例をあげながら、漢字の精選をすすめるように求めるような主張もある。
同時に、時数の確保の難しさ、言語環境作りの重要性も主張しており、その主張はまあまあだと思う。

私立に比して、公立が不利な点も重要な指摘だ。

正統派な主張だとは思うのだが、こういった主張というのが、現場実践にどうリンクするべきなのかは述べられていない。
ベネッセの限界なのかもしれない。
そう感じた。

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都知事選挙終了

2007-04-09 02:13:47 | 戯言
投票率は1999年の57%を越えることはないだろう。
おおよそ都民の3割近い直接的な支持を得た形で石原の当選という結果になった。
個人的には残念だ。

この当選を理由に悪政がごり押しされないように気をつけて見て行きたい。

投票に行かなかった者も含めて、石原が都知事に選出された責任の多くを、そういった人たちは感じてほしいものだ。

外山恒一なんて仇はな的な輩もいるが、マイノリティの主張を圧殺するようなことでなく、ちゃんと筋を通すという点は忘れて欲しくないものだ。
(ま、外山は論外だが・・・。)

今の私は、まずつぶされないように生き抜くだけだ。

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教職大学院2008スタート

2007-04-09 01:44:30 | 教育
優秀な先生の養成は大学院で 2008年度スタート(ベネッセ教育ニュース:斎藤剛史:2007/03/29 15:00:00)

なんかの表紙にベネッセニュースを発見。
ついでに気になった記事をメモしようとしたら、なんと教育ニュース観察日記blogのカラさんが書いたものだった。

その優れたテキストから抜粋。以下。

>より実践的かつ高度な教員養成を行おうというのが、教職大学院です。・・・(1)
>また、学部卒業者はもとより、スクールリーダーの養成という目的・・・(2)

この目的が達成されるのかが、今回の施策の重要課題なのだが、見通しが見えないというのが実際だろう。

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まず、(1)について、そういった養成を行ってきた実績をもつ教育機関がない。
つまりは、これから人材を確保し、必要なカリキュラムを整備するという点。
結局、ガイドラインは文科省などに任せる形をとり、実際的な要員を養成することができるのか?といった問題が生じる可能性を否定できないはずだ。
現場の泥臭さ的な部分をはぶいてマニュアル化した者を養成することにならないといいが・・・。
(あるいは、そのマニュアルが文科省的とされる人物を産まなければいいが・・・。)

(2)については、スクールリーダーをもうけて、それを運用する学校システムの構築がまだできていない。
加えて、そういったヒエラルキーが学校を活性化するという見通しもない。
どちらかというと現場では批判的な言説も目立つ。

教職大学院というものが本来的な目的を達成するならば、教員の資質向上に一定の貢献をするかもしれないが、その裏の働きがどれだけ現場に対するブレーキングになるのかもきちんと評価しなければならない。
議題が増えたような印象を覚える。