怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

花さき山

2007-02-13 22:13:06 | 教育書
道徳の副読本にも載っている話。
今までに紹介した八郎も三コも出て来る。

「人を思う気持ち」の大切さ。
「滅私奉公」のつらさ。
そして人の優しさとその純粋さ、美しさを「(ひっそりと咲く)花」に集約したわかりやすい話。

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人はだれかのために我慢する。
祈る。

そんなことを、斉藤は当たり前だが尊い行為と誉めたいのだろう。

だれもが自分の姿を救って欲しいと願うだろう。
(ある意味、演歌、浪花節。河島英五、中島みゆきの世界かな?)
いっしょに泣き、密やかに花となる実感を期待する。

斉藤隆介の話は人に優しい。
なぐさめの感情がある。

そしてその対抗として反骨があり、人間らしさが形作られる。
だから信じられる。

しかし、子どもにそこまで望んでいいのだろうか?
昨今の社会に対するアンチでありつつナーバスなだけでは生き抜けない複雑な想いも感じざるを得ない。
それは考え過ぎで、単に一つの道徳的価値観を植える題材となるのか・・・。
悩みはつきない。