怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

子どもとつくる対話の教育(山吹書店)鈴木和夫著vol.2

2005-11-08 11:44:41 | 教育書
読了。とにかく引き込まれた本になった。
今年度のベスト賞は、これでほぼ決定。
帯にもあるが「教育は、一方的な語りかけという病に陥っている。」(パウロ・フレイレ)
対話の教育への道標としてこの言葉は出てくる。

大きく3部に分かれている本書の1部、2部は、学校教育の持つ「生活指導」「授業」という車の両輪をつなぐものは一貫した教師と児童達の民主的な対話にあることを知らせてくれる。
3部では子ども達の内なる声を呼び戻し、自分自身の学び、共同的学びの場を学校、教室に作り上げていくための提案・示唆に当てられていると私は感じた。
そのためには、平和的に生きるための公共性(市民的、自治的とされている)を教師と児童は対話の中で希求していくことが大切で、指導案にはのることがないであろう子ども達の「つぶやき」「おしゃべり」でさえそのためのステップにしていく。
多くの可能性と現在の安直な教育実践に対するアンチテーゼを読み取ることができ、今までぼんやり見ていたものが焦点があってきたような気がして元気がでた。
私の住む街か、私の職場に近そうなところで仕事をしているようなので、ファンレター(爆)でも書いてみようかと思っている。

教師は自己研鑽に励み、自己改革を常に迫られるものであるから、安直な指導方法に安穏とせずに、それをライフラインに次のステップへいきたいものだと思う。
(なんか決意表明みたいになっちたな・・・)

とりあえず、今から自主出張にいくか。(現実に引き戻される・・・)
あ、今日は行事の振り替え休日。
午前中は病院で検査。(なんか日記みたい。これからこの手の記述もたまにするかな)