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一般社団法人EIGC代表理事のブログ/ ニュース英語 北千里教室(大阪府吹田市)

グローバル社会で活躍できるリーダー層の育成

2013-01-30 22:28:40 | 英語や仕事や日々の生活のはなし
年末年始にかけて、大阪府が、「大阪府教育振興基本計画(素案)」に関する意見を広く募集していたので、意見を提出しました。


大阪府の素案は、幼児期から高校生までの教育を核として学校教育、家庭教育、社会教育など全般にわたる60ページほどの計画で、
平成25年度を初年度とし、平成34年度を目標とする10年間を見据えたものです。

特に府が掲げる「これからの社会で求められる確かな学力のはぐくみ」という目標を達成するために、
社団法人EIGCとして意見をだしました。


大阪府への意見書には字数制限がありましたので、ここでは、提出したものに少し加筆しています。

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「大阪府教育振興基本計画(素案)」

第四章 基本方針(2)「これからの社会で求められる確かな学力のはぐくみ」について

ここに言及されている「自分の考えや意見を英語で正確に伝えられる」という目標はぜひとも実現させたいですが、
今の中学や高校の多くの英語教育者も、自分の考えや意見を英語で正確に伝えられるかということを考えると、
この目標実現への道のりは決してたやすくはありません。

しかし、教材やカリキュラムを通じて、教師らも生徒とともに学んでいけるような内容にすることで、成功に近づきます。

義務教育の段階では、「英語で正確に伝えられる」ことは将来の目標として、
まず「自分の考えや意見を日本語で正確に伝えらえること、
および将来、英語でも正確に伝えられるようになるためのしっかりした基礎力を養う」
ことに重点を置くべきだと考えます。

 英語を本格的に学び始めての中学の3年間は、大量のインプット、つまり読解、リスニングで基礎力を固めると同時に、
アウトプットは、口を動かす発声トレーニングを徹底的に行うことが大切です。

 また、この時点でインプットする英語の素材は、単に英語学習という観点ではなく、
現代社会が抱える問題に目を向け、視野および知識を広げられるニュースなどの教材を集中的に盛り込んでいく必要があります。
社会で起きていることを知り、何が社会で問題になるのか、それに対する解決策が何なのか、
そういった内容に繰り返し触れ、さまざまな問題解決の手法を知り、自分の意見をしっかりと形成していく知識ベースを作ります。

 現在の高校英語教育では、難解な読み物を長時間かけて読み解いていくという手法が多用されていますが、
そういった教育ではグローバル社会で対応できる英語力は身につきません。
平易だがしっかりした文章を大量に読むことで、国際社会で求められる必要な英語力を養うことができます。

 また同時に、母語である日本語で、こういった訓練を先行させておくことが重要です。
社会に貢献できる人間を育てるためには、実りある議論の前提となる情報収集能力を鍛えておくことが、
グローバル化社会に対応していく人材育成において不可欠です。
そして、高校1年~3年くらいまでの間に、自分の考えや意見を英語で伝えていく訓練を行う
研究発表やディベートなどのカリキュラムを組む
ことが大切です。

 府の目標でもある「グローバル社会で活躍できるリーダー層の育成」に沿う教育を実現させるために、
社会人や学生の英語教育に長く携わってきた経験から、今後の詳細計画策定の際にも積極的に協力していきたいと考えております。


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素案には、この計画に掲げた目標の実現に向けて、
平成29年度までの5年間で取り組む具体的な施策や事業をまとめた事業計画を別に作成する、とありましたので、
引き続き、具体的な施策の提案も行っていきたいと考えています。


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