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一般社団法人EIGC代表理事のブログ/ ニュース英語 北千里教室(大阪府吹田市)

When と as の微妙な違い

2011-06-13 14:00:36 | 英語や仕事や日々の生活のはなし
質問をいただいて良い機会なので、今日は When と as の違いについて書きます。

接続詞として使われるときの as は、いろんな意味がありますので、文脈から判断しますね。
~しているとき、~ので、~のように、~だけれども(という逆接もあります)

質問は、この「~しているとき」という意味で使うときの as と when との違いです。


C1の授業でも、お話したクラスもあると思いますが、
この違いは、絶対というものではなく、入れ替えても意味がほぼ同じというケースもあれば、
   ニュアンスが少し変わる、
   このケースは "as"のほうがぴったりくる、など、いくつかのパターンがあるように思います。

言葉ですので、絶対ということはありませんが、いくつかのケースを挙げて
微妙な違いについての説明を試みたいと思います。

【例1】-----♪♪♪♪♪-----C1テキスト例文から
Unit4
19. People cheered as Yuko Arimori ran into the Olympic Stadium.

有森裕子さんが、42キロのマラソンの最後、オリンピックの競技場に走りこんできたときに
観衆がわぁーっと歓声を上げる様を思い浮かべてください。

【例2】-----♪♪♪♪♪-----次の例
Unit6 
20. Kobe citizens say they felt themselves lifted up when the earthquake hit the area.
地震が神戸を襲ったとき、自分たちの身体が持ち上げられるのを感じたと人々は言っている。

この例1と例2の例で、一つの違いが見えます。
例1で、有森裕子さんが、競技場に走りこんでくるのは、一瞬ではなく、ある程度の時間の継続があります。
日本語で、あえていうなら、「競技場に入ってくるにつれて」わぁーっと歓声があがるという、ある一定の時間の間、有森さんの動きと歓声の二つが同時に継続しているイメージがありますね。
もし、as を when に変えると、
ちょうど姿が見えたその瞬間に、歓声が上がった
という印象に変わります。


それに対し、例2の地震のほうは、
ドーンと大きな揺れが来た「瞬間」に、身体が持ち上がる感じがあったという感じです。もし、when を as に変えたとすると、
地震自体は、10秒とか20秒とか続くでしょうが、その続いている間に、徐々に
身体が持ち上がった、という印象になります。
でも、身体が持ち上がるのは瞬間的なものだと思うので、なんだか文章に違和感が出ます。
ここは、やはり when のほうがいいですね。


【例3】-----♪♪♪♪♪-----
Unit4
20. The pupils were still noisy as the teacher entered the classroom.
先生が教室に入ってきたとき、まだ生徒は騒がしかった。
先生が、教室の戸をガラーッと開けて入ってきて、教壇のところまでくる間、
生徒がざわついてた、というある一定時間の間継続しているイメージです。

【例4】-----♪♪♪♪♪-----
Unit6
4. The mother tells her children to keep themselves warm when they go out.
そのお母さんは、子供が外出するときには、あったかくしていきなさいと子供に言っている。

この例文だけは、上の3つと違い、現在形で、ある特定の日の出来事ではなく、
習慣的なことを指しています。
これがもし、as だと、子供たちが外出するにつれて・・・というニュアンスで、何だか変ですね。
as は、先の例文でも話したように、同時進行的で継続のニュアンスがあるので、
習慣的なことを描写するときに適切に使えるような場面は、少し限られそうです。

when と as どちらを使ってもほとんど意味は変わらないケースもありますし、
上記のように、少しニュアンスが変わる場合や、
他方を使うと不自然になってしまう場合もあります。


違い、なんとなく感覚的につかめたでしょうか。

言葉ですので、明確な境界はありません。
これは英語を母語とする人の間でも多少、意見がわかれるかもしれません。
いろんな文章をたくさん読んだり、聞いたりしている間に、身についてくる感覚です。

※授業では、なかなか質問できないという方、
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