少し前にお話した リスニング学習法(1)の続きです。
リスニングには、大きく分けて4つのハードルがあるとお伝えしていました。
この4つのハードルを越えたら、リスニングはカンペキです!
1)は、
単語の発音でしたが、今日は、
2) リエゾンやリダクションなど文章になったときに変わる音
についてお話します。
リエゾンというのは、本来、別々の単語ですが、話したときに前と後の単語が
連続で発音されるために、音が少し変わるもの、
また、リダクションは、
Reduction(削減、縮小) つまり、音が小さくなったり、なくなったりするものです。
細かい説明より、具体例を出した方がわかりやすいので、早速みていきましょう!
まずは、みなさんが、すでによく知っているもの。
I will go to see a doctor tonight.
これは、
I'll go to see a doctor tonight.
と書くことができますが、これは実は、話したときに縮まって発音されるのが
書き言葉にも使われるようになったものなんですね。
アイ ウィル ゴー ツゥー スィー ア ドクター トゥナイト
と速く話したら、
アイル ゴー ツゥー スィー ア ドクター トゥナイト
というほうが、言いやすい。だからこういう省略形を書くようになった、というわけです。
この手のもの、他にもいっぱいありますね。
There is → There's
There are → There're
※このとき there だけの場合は、
ゼァ と発音しますが、
There're だと、
ゼァラァ のように、
there の
r の音が発音されたりしますね。
これは、理屈で考えるのではなく、
Thereare と発音してみると、自然にそうなってしまいます。
You have → You've
I do not → I don't
He is → He's
要するに、スピーディに発声すると、こうなりやすい、という音になります。
そして、これと同じように、通常の文章でも、速くナチュラルスピードで話すと、
単語をくっつけて発音したほうが発音しやすいので、くっつくものがたくさんあります。
普通は、一口に言ってしまいたい、意味上関係が深いものがくっつきます。
最近のニュースからピックアップしてみましょう。
Class1 5811から、
belonged to くっついて発音されます
in one day くっついて発音されます。
It is considered "It is"がくっつきます。イット イズ → イッティィズ
この It is ニュースで何度やっても聞き落とす人が多いです。
でも、
It は、たいていは、この文の直前に言った主語などの言い換えなので、
話し手は分かりきったこととして話しています。だから速く短く発音されて
短い単語が余計に短くなりますから、そういう音になります。
これは、小さい音だということを理屈ではなく身体で覚えていると、勝手に耳と脳が反応して聞き取れます。
one of くっついて発音されます。
in his career in his がくっついて 発音しにくい
h の音が消え、
イニズ のように聞こえることもよくあります。
※ この
h の音が消える場面、これ以外に頻繁にあります。
実は、先ほどの You have も、h の音がなくなって、ユーァヴ → ユーヴ となっています。
こういう音は、ここで説明するより、自分で発声練習をしたり、
ディクテーションをしてみることで、自分でも同じ音の変化の体験をして感覚を掴むことができます。
つまり、これを無意識に正しく聞き取る方法は、
自分でも発音する練習をするのが一番なのです。
自分で発音練習をしていると、当然、聞いたときにも
無意識に理解できるようになります。
発音練習するときには、音声をよく聞いて同じように発音する練習をしましょう。
発音練習だけだと同じように発音する自信がない、という人は、
時間がかかりますが、ディクテーションを定期的に取り入れてください。
これは、理屈で覚えても役に立たないもので、
1に、発声練習、2に、聞いた音をそのまま書き取る練習
をすることで聞き取れるようになります。
次は、リスニング学習法(3)のスピードについてお話します!
英語耳をつくるために、毎日、英会話も聞きましょう!
英語の「音」に慣れるには、簡単な会話を毎日聞くのが効果的です。
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