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一般社団法人EIGC代表理事のブログ/ ニュース英語 北千里教室(大阪府吹田市)

TOEIC対策 リスニング基礎編

2007-08-01 09:53:21 |  ビジネス英語・TOEIC

  TOEICスコア~試されるのは、英語力だけじゃない!?(2) 


   TOEIC対策 リスニング基礎編
   パート1・パート2対策で、ごく簡単な英会話力が身につきます。
                           Bits and Bobs by Yuko Hattori
                                     TOEIC、ビジネス翻訳講師
   


新TOEICでは、つまらない文法知識を問う問題は減りましたが、全体として少し問題の難易度が高まりました。リスニングセクション、リーディングセクションともにそうですが、リスニングでは、特にパート3の会話、リーディングでは長文読解の難易度が高まっています。


最終的にTOEICで高得点をとるためには、全セクションの克服が必要ですが、
今回は、初中級レベルの人に特に効果が高い、パート1・パート2対策と
英語の基礎力(特に会話力)アップについてお話します。



  ★★ まずは、リスニングのパート1・パート2で高正解率を目指す ★★



◆パート1
      パート1は、絵を見ながら、


    The woman is ordering her meal. (文章の長さ:6ワード)
        There is a picture above the bed.  (7ワード)
    The files have been stacked on the bookshelf.  (8ワード)
    The waiter is setting up some chairs at each table.  (10ワード)



など、6ワードから10ワード程度の短いセンテンスを4つ聞いて、絵に合致している
ものを選ぶ問題です。



英語を学習してきた人なら多くの場合、10問のうち、6、7問以上正解することは、
それほど難しいことではありません。


これを全問正解に近づける上で、大事なポイントは3つ。


1.英語の音を聞き取る耳
2.時制や基本的語法を理解できる基礎英語力
3.特定の分野の語彙力



このうちの、1の耳、つまり、英語の音を認識する力については、実はほとんどの人が
克服できています。


英語の音に慣れていない人でも、このパート1のリスニングは集中して聞けば「早すぎて聞き取れない」と感じることはあまりありません。
音に弱い人でも少し練習すれば、6年以上英語を学んできた日本人の場合、すぐに音は
クリアできるので、ポイント3つのうち、2と3がより重要でしょう。



よくある例としては、耳ではいったん全文を聞きとっているのに、現在形だったのか進行形だったのか、あるいは現在完了形だったのかをしっかり意識できていないため、4つの選択肢のうち、2つくらいが正解のように聞こえてしまって迷ってしまうことがあります。


これがきちんと認識できるようになると迷わず正解を選べるようになり、正解率が高まります。


時制は、実際の会話でも、よく間違ってしまうケースで、パート1対策で簡単な英会話も上達します。



次に、特定分野の語彙力が不足しているために落としてしまう問題です。


それは、パート1に出てくる語彙を一通り学習すれば、意外と簡単に正解率を高めることができます。


パート1に出る語彙は、


   職業や人物を表わす名詞
    pharmacist(薬剤師)、pedestrian(歩行者)、shopkeeper(店主)など


   動作を表現する動詞
    put on(着る)、lie(横たわる)、stack(積み上げる)など


       日常的に使われる物を表わす名詞
   ladder(はしご)、shelf(棚)、brick wall(レンガの壁)など


   場所に関係する前置詞
    across、beside、along, aboveなど


4つのセンテンスは聞こえているのだけれど、その中に知らない単語または熟語が1つ含まれていたために、自信を持って正解を選べないケースです。


要するに、見たものを描写する際に必要となる基本的な単語や熟語たちですから、これらの発音、意味、使われ方を一通り学んでおけば、すぐに対応できるようになります。


ILCの講座では、TOEIC運営委員会が発行している公式問題集などの問題で学習し、受講生さんには徹底的に復習してもらっています。


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◆パート2;Question and Response


さて、パート1は10問しかないのに対し、パート2は30問もあります。
問題数が多く、後半にいくに従って、少々難易度の高いものも出てきます。


800点くらいまでの人なら、パート2でどれだけ正解数を増やせるのかは、総スコアに大きく影響します。


パート2も短文ですが、7~14ワードくらいと、パート1に比べると少し長くなり、次のような問題が音声だけで出されます。



  Man:     Where is the art exhibition being held?


  Woman:     
        A) To raise money for charity.
        B) It'll be at the city gallery.
        C) Watercolor paintings.



パート1と違って、30問すべてが2人の会話で、そのうちの3分の2以上が、
一人目のAさんの質問に対し、Bさんの適切な返事を選ぶというものです。


残りは、Aさんの質問ではない通常の話しかけにBさんの妥当な反応を選ぶもの。


いずれもどれが自然な会話なのかを3つの選択肢から選ぶので、この対策の学習がそのまま会話力に結びつきます。


英会話を学ぶのは実践練習として良いですが、TOEIC対策の勉強でこれらの表現を覚えておくと、ビジネス会話のさまざまな表現を自分の英語力として蓄えることになります。



私の授業でパート2の問題を学習したら、受講生の方には、この2人の短文会話を覚えてしまうくらい復習してもらっています。センテンスを覚えれば、そのまま会話力につながり、TOEICスコアにもストレートに結果が現れます。



いろいろな種類の短文パターンを覚えることが、会話表現のレパートリーを増やすことに直接つながります。音読、リスニング、リプロダクション、書き写しなど、あらゆる手を使って覚えてしまいましょう。


さて、次は8月21日、リスニング応用編です。


TOEIC学習に関するご質問があればどうぞ。