山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

月と金星接近 朝霧高原  平成31年1月2日

2019年01月03日 | 月富士
 新年早々に細い月と金星が接近して未明に東の空から昇って来る。細月に負けないくらいに明るい金星なので月と金星を撮影するだけならば問題無いのだが、これに富士山を重ねようとするとそう簡単ではない。なにせ朝霧高原から見上げる富士山でも月が昇って来るのが早朝の4時15分である。まだ薄明の空は始まっておらず、真っ暗な富士山の上に月が昇って来る時間帯なので、月に合わせると富士山が消え、富士山に合わせると細月が消えて明るい月になってしまう。かつ、200㎜以上の望遠レンズで撮影するとシャッタースピードを長くすると折角の月が流れて変形してしまうという問題もある。金星を輝かせるために前面装着型フィルターを駆使して今回の月と金星を撮ってみようというのが狙いであるが、果たしてうまく行くのかどうか?

 未明2時半起きで自宅を出発したが朝霧高原に到着した時間が4時になってしまい、もう富士山の山頂が輝き出している。急いでカメラをセットするが2台目をセットしている途中で月が出てしまう。急いでピントを合わせてシャッターを切る。


    前面装着式特殊フィルターを装着したボーグ300㎜望遠。


    シャッタースピード2.5秒にすると月が少し流れてしまう。


    シャッタースピード1.6秒、Iso1600でようやくこの程度。


    金星が現われた。前面装着フィルターは効果良好。金星が見事に8方向の光芒を放つ。これならばダイヤモンド金星富士の撮影も可能だろう。


    一方、ダイヤモンド富士撮影用に八角形の内部絞りを装着したレンズは富士山が全く写らず。


    遅れてセットが完了した70㎜レンズ。絞り開放だと金星の輝きがいまひとつ。


    F3.5に絞ると金星の周りに光芒が出て少し星っぽくなる。


    車のライトが草むらを照らした。月と金星が接近して輝く風情ある景色となった。

 予想していた通り、まだ薄明が始まる前の月は富士山と一緒に撮影することはかなり難しい。あと30分ほど遅い時間ならば富士山の輪郭がもっとはっきりと写ってくれるかも知れない。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あけましておめでとうございます。 (のぞむ)
2019-01-05 08:45:00
ご挨拶が遅くなりました。
旧年中はお世話になり、ありがとうございました。今年もよろしくお願いします。

同じ月を数時間遅れで精進峠から撮りました。金星も明るく輝いていましたね。
父がこちらの画像を見て感激していました。
父は数十年前の天文少年、月が地球の影で暗くなる様がよく分かったと話していました。
のぞむ先生へ (ヨッシー)
2019-01-05 13:26:05
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

元日から精力的に活動されてますね。私はあまり登らずに下から撮っていることが多くなり、これで良いのかといつも自問しています。テクニックを駆使して撮影しようとするとどうしても機材が重くなってしまい山上まで担ぎ上げるのがおっくうになってしまいます。年をとったってことでしょうか?体力よりも問題なのは気力かなと思ってます。

また良い景色が見られる日があったら山の上に撮影に出かけましょう。

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