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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

今年見た花たち ~三ツ峠山荘講演から抜粋~  令和2年6月28日

2020年07月01日 | 花・花・花
 毎年恒例となっている山梨県山岳連盟主催の三ツ峠清掃登山だが、今年はコロナウィルス感染対策のために一般募集せず自然保護グループとその仲間たち、計8人で三ツ峠に出かけた。小人数ではあったが恒例となるパワーポイントを使った講演をやらせていただいた。いつもならば山梨県の絶滅危惧種と保護の現状についての話をするのだが、今回は自然保護にたずさわる勝手知ったる仲間たちなので、今年見た花の画像とこれから咲くであろう花を上映した。


    早川町のフクジュソウ


    萼片の長さを見てくることが昨年見落とした今年の課題だった。


    この場所のフクジュソウは萼片が花弁の長さと同じくらい長い。


    こちらが今年初めて見たミチノクフクジュソウ(北杜市)


    萼片の長さは花弁の半分から3分の2くらいでフクジュソウに比べて短い。


    かつ、花の色もフクジュソウに比べて薄く、黄色ないしクリーム色。


    アズマイチゲが一緒に咲く良い場所だったが、訪問時間が悪く花が開いているところは見ることが出来なかった。


    沢沿いに咲いたコシノコバイモ(甲府市)


    行きの中に顔を出すコシノコバイモ(甲府市)


    春の雪とコシノコバイモ(甲府市)


    今年はたくさん咲いてくれたカイコバイモ(身延町)


    カイコバイモ(身延町)


    カイコバイモ最大の自生地は今年は少なかった。(篠井山)


    レインジャー調査で訪問したカイコバイモ(篠井山)


    ハナネコノメソウが咲く渓谷(黒富士農園)


    昨年の台風の影響を心配したが今年もたくさん咲いてくれた。(黒富士農園)


    絶滅危惧種に入ってくるであろう山梨県のキバナノハナネコノメソウ


    渓谷沿いの比較的広い範囲に生育していることが分かってきた。


    毎年の恒例となっているカザグルマ(甲府市)


    今年は花数が少なかった。


    保護柵内のキンラン(甲府市)


    キンラン。保護柵の外ではほんの数株しか見られなかった。危機的な状況である。


    柵内のもう1株は虫に食べられていて咲かず。全く増えてくる気配が無いキンラン。どうやって保護すれば良いのか?


    新たに見つかったトウダイグサの仲間


    センダイタイゲキ。山梨県で発見されたのは初めてである。


    センダイタイゲキ


    ちなみにこちらが良く見かけるナツトウダイ。


    マントの部分の形がこちらは三角形である。


    アマドコロ。これは茎の片側に花が偏る。(高座山)


    真直ぐに立って花が偏らない。


    ヒメイズイ(高座山)


    綺麗な花とは言えないが稀少な花、フナバラソウ。


    フナバラソウ(高座山)。アリがたくさん寄ってきており、アリによって受粉するようだ。


    カモメランの保護柵(御坂山系)


    復活してきた植生とカモメラン


    年々花数が増えてきているカモメラン。3年前の食害からやっとここまで戻ってくれた。


    しかし別の保護柵内では柵の破損とシカの食害が確認されている。来年は囲い直す必要あり。


    保護柵内で復活した黄色い花


    垣間見た赤紫色の花


    どんな花が咲くのか?たぶんオオバノトンボソウ(甲府市)


    どんな花が咲くのか?新たに見つかった自生地。

 今年6月までに見てきた花を三ツ峠山荘での勉強会で紹介した。本当の花の時期はこれからである。時間と天候の許す限り、里山から高山まで見て歩きたいと思っている。
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