山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キャッツアイならず 石老山ダイヤモンド富士  平成31年1月9日

2019年01月10日 | ダイヤモンド富士
 以前から狙っていた石老山のキャッツアイだが日程的な問題と微妙に位置がずれることがあってなかなか行けずにいた。この日は午後から時間が空き、さらには朝は雲が少し巻いていた富士山もお昼近くにはすっかり晴れて今までに無いスッキリとした姿を見せている。石老山から見るダイヤモンド富士は午後4時20分ごろのはず、山頂まで2時間と見て午後2時にスタートすれば間に合うはずだ。中央道を使って登山口の相模湖病院駐車場に1時45分に到着し、2時を少し過ぎた頃から歩き出す。上にある顕鏡寺まで参道があると思っていたのだが・・・いきなりルートを間違えたようでずいぶん細い道だなと思っていたら途中で道が消失、強引に突き進むと車道に飛び出した。GPSで位置を確認すると顕鏡寺に至る途中の車道だった。これを歩いてお寺に至り、石老山登山道に進んだ。


    相模湖病院駐車場。病院の駐車場内に登山者用の駐車場が7~8台確保されている。


    いきなり道を間違えた(半分は故意)が無事に顕鏡寺に到着。ここから石老山登山道に入る。


    小天狗岩


    吉野岩(弁慶の力試し岩)


    擁護岩(雷電岩)。登山道沿いには奇岩がたくさん散在している。


    八方岩と高塚山(石老山の東にある山)


    シュンラン?


    もう花芽が出始めている。

 道を間違えたうえに奇岩の撮影に時間がかかり、時計を見ればもう午後3時である。まだ行程の半分も来ていない。少し急がないとカメラのセッティングの時間が足りなくなってしまう。三脚を担いだまま道を急ぐが展望地があるとついつい立ち寄ってしまう。なんとか4時5分に山頂に到着した。


    休憩ベンチのある融合平見晴台。


    相模湖が見える。


    石老山山頂(ダイヤが終わった後に撮影したもの)。


    カメラ2台のセットが終わった頃にはもう太陽が富士山の山頂に近付いていた。


    もう1台はボーグ400㎜。

 カシミール3Dの計算では本日のダイヤモンドは約2~3割が沈んだあたりで富士山山頂真ん中にかかるはずだ。そして山頂から右に30mくらいの場所でキャッツアイになるはずだが山頂の展望地からだとギリギリ割れるかどうかの位置になるはずだ。右寄りの展望地を探してみたが残念ながら木に邪魔されて良い展望は得られず山頂から狙うことになる。先客が2人居たがカメラマンでは無くダイヤを眺めに来られた方だった。許可をいただいて一番良さそうな場所にカメラを構えさせていただいた。


    富士山山頂にかかる夕陽


    計算通りの約3割が山頂に隠れる。


    白山岳に夕陽が傾く。


    キャッツアイなるか?


    残念。わずかに左に沈んだ。


    少しは割れてくれるだろうと思っていたのだがなかなかうまく行かない。

 やはりこの日にこの位置からのキャッツアイはわずかな位置のずれで難しかった。しかしこれほど好条件でこの距離からのダイヤモンド富士が見られることは滅多に無いわけで、それなりに素晴らしい景色を見られたことは良かったと言うべきだろう。

 陽が沈むと急に寒くなってきた。先客の2人はダイヤを見てすぐに下山して行ったが私はもう少し夕暮れを待つことにする。


    ちょっと周囲を散策。地図上だと隣に小ピークがあるように見えるのだが、その場所には三角点が置かれていた。残念ながらこの場所は眺望無し。


    待っていたのは月齢3の三日月。


    夕空に輝く三日月


    地球照の三日月


    暗くなって地球照の月が写りにくくなったところで撤退。

 5時50分まで山頂で月を眺めて下山した。下山時は中腹で分かれる桜道ルートを下り、夜景を眺めてから下山した。


    桜山展望台。


    さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの観覧車。


    東京都の町灯り。真ん中が新宿高層ピル街だと思う。

 顕鏡寺からは登りに予定していた参道を下った。この参道もいろいろと奇岩があったり小滝があったりと面白い道のようだったが真っ暗な中を下ったのでほとんど何も見えず。抜け出たところは病院の脇、駐車場の一段下のところだった。7時10分に無事下山した。

 石老山は道の整備されたハイキングコースと聞いていたがところどころ段差が大きかったり木の根が張り出していたりと、ルート的には竜ヶ岳よりは歩きにくいように思う。夜中に歩こうというのならばあまりナメてかからないほうが良いのではないだろうか。キャッツアイ成らずとも抜群のダイヤモンド富士を眺めることが出来た。
コメント (2)
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