山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

霧に包まれた甲府盆地 白山から片山界隈  平成26年12月21日

2014年12月25日 | 山梨無名山
 前日の雨と霧は御坂山塊あたりで霧氷になっているのではないかと期待していたが、朝の三つ峠ライブカメラを見るとそうでは無さそうだ。とりあえずは行ってみようということで6時半に自宅を出発すると、見下ろす甲府盆地には面白い光景が広がっていた。駅周辺のビル街に霧が湧いて、ビルの中ほどまでが霧に隠れ、上のほうが霧から飛び出している。数年に1度見る光景ではあるが、休みの日に当たることは無く撮影したことは無い。行く先を変更し、甲府盆地を見下ろしながら富士山が見える好展望地、千代田湖の上にある白山展望台に行くことにする。

 途中で朝日が昇り始めてしまい、少し赤く染まった富士山が見える。千代田湖のほとりに車を止めて展望地に向かうが、途中でカメラにメモリカードが挿入されていないことに気付き引き返し、15分ほど時間をロスしてしまう。展望地に7時半到着すると、先客が1人いた。装備から見てそれなりのカメラマンと見受けられる。岩の上に昇って撮影開始するが、若干時間が遅く、霧は少し引き始めてしまっており、朝日が若干邪魔になる高さまで昇っていた。20分ほど遅かったかもしれない。


    甲府盆地を包んだ霧


    霧の中にビルが浮かんでいるが、少し霧が引き始めている。


    別カット


    朝日が昇り、撮影にはやや邪魔になる。山裾に昇り始めた頃がベストの時間帯だっただろう。


    南アルプス


    1段上の八王子神社に移動して見下ろす。


    同上

 この時に居たのは私と前述のカメラマンの2人だけだった。翌日行きつけの喫茶店に行ってお茶を飲んでいると、新聞に綺麗な写真が載っていると言って見せてもらうと・・・まさにこの時の写真が山梨日日新聞に投稿・掲載されていた。私が到着する前のちょうど駅周辺ビル街に朝日が射しこんだ時の画像だった。この時間に到着していれば、このような景色が見られたのに、ちょっと残念。(後日記事をスキャンして掲載します。)


 時間はまだ8時を回ったばかりだ。いったん千代田湖に下りて、湖畔を歩きながらどこに行くか考えるが、まだ霧の残る甲府盆地を見下ろしながら歩ける場所がベストだ。興因寺山の尾根も近くて良いが、いちばん近いのは千代田湖を隔てて白山の反対側にある武田健康の森だろう。ここは途中の管理棟あたりまでは行ったことがあるがその先は歩いたことが無い。湯村山・白山界隈と同じ環境にあるので、おそらくは春になると様々なスミレやシュンラン、キン・ギンランなどが咲くのだろう。春の下見を兼ねて歩いてみることにする。


    武田健康の森入り口。この上の駐車場まで車で行けるのだが、途中で鎖が張られて入れないこともある。本日は歩く(といっても駐車場まで10分ほど。)


    案内板。上は遊歩道が整備されていて展望台も数か所ある。


    春の小道を行く。


    桜の木が立つ展望地。


    春には桜を前景に富士山が撮影できる。


    同じ場所から見る甲府盆地と富士山。中央下の円い山が湯村山。


    分岐を上に行く。


    整備された立派な遊歩道がある。


    さらに進むとベンチの設置された好展望地。


    展望地から見る甲府盆地と富士山。


    夜景を見るにもこの場所は非常に良い。曲がりくねった川は釜無川。

 千代田湖のほとりから一番向こうにある展望地までは約1kmの行程だ。さらにその先にはバードウォッチング用の小屋が設置されており、休憩所としても利用できる。整備が行き届いた健康の森だが、あまり利用する人(歩く人)がいないのは残念である。

 道を戻って管理棟の立つ片山というピークに登る。ここには森林学習展示館という立派な建物がある。どの程度活用されているのかは知らない。


    森林学習展示館


    片山山頂。ここからの眺めもなかなかのものである。


    茅ヶ岳と八ヶ岳


    茅ヶ岳・曲岳・黒富士山塊


    南アルプス


    金峰山


    富士山は雲が湧き始めた。朝の雲のような霧も消えてしまっている。

 2時間半ほど健康の森を散策し、時間は11時を過ぎていた。富士山の眺望も悪くなってきたことだし、帰ることにする。今度はスミレや桜が咲く春に散策してみたい。

コメント (2)
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