山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ヒロハノハネガヤ (イネ科)Stipa coreana Honda var. japonica (Hack.) Y.N.Lee

2024年08月25日 | イネ科
 山地の林内を好んで生育する多年草である。茎の高さ60 ~ 100㎝。葉は長さ10〜30㎝、幅7〜15㎜、下面は灰緑色で微毛がある。 円錐花序で、長さ10 ~ 25㎝、数個の枝がでる。円錐花序ではあるが、小穂は軸に圧着して総状花序のように見える。小穂は1つの小花からなり、長さ8 ~ 11㎜で淡緑色~淡褐色。護穎の背面に軟毛があり、先はくぼみ、その間から2 ~ 3㎝の直立した太い芒が出る。日本では北海道~九州の山中の林地に分布するが個体数は少ない。県内でも本種は群落を作らず、個体が点在し、稀な植物である。東部富士五湖方面の山地を主に生育している。

 2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー: なし

    登山道脇に生えていたヒロハノハネガヤ  2024年7月 東部富士五湖方面の山地で撮影

    まだ花序が開いていない状態

    円錐花序であるが、小穂が軸に圧着して総状花序のように見える。

    黒い髭のようなものが雌花、白いものが雌花である。

    護穎 の背面に軟毛があり、先端から直立した太い芒が出る。

    節は無毛である。

    葉耳(葉の付け根の部分)にはわずかに毛が生える。




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