山地の林内を好んで生育する多年草である。茎の高さ60 ~ 100㎝。葉は長さ10〜30㎝、幅7〜15㎜、下面は灰緑色で微毛がある。 円錐花序で、長さ10 ~ 25㎝、数個の枝がでる。円錐花序ではあるが、小穂は軸に圧着して総状花序のように見える。小穂は1つの小花からなり、長さ8 ~ 11㎜で淡緑色~淡褐色。護穎の背面に軟毛があり、先はくぼみ、その間から2 ~ 3㎝の直立した太い芒が出る。日本では北海道~九州の山中の林地に分布するが個体数は少ない。県内でも本種は群落を作らず、個体が点在し、稀な植物である。東部富士五湖方面の山地を主に生育している。
2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU) 2017年環境省カテゴリー: なし
登山道脇に生えていたヒロハノハネガヤ 2024年7月 東部富士五湖方面の山地で撮影
まだ花序が開いていない状態
円錐花序であるが、小穂が軸に圧着して総状花序のように見える。
黒い髭のようなものが雌花、白いものが雌花である。
護穎 の背面に軟毛があり、先端から直立した太い芒が出る。
節は無毛である。
葉耳(葉の付け根の部分)にはわずかに毛が生える。
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