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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

白山岳ダイヤモンド富士 朝霧高原  平成30年1月31日

2018年02月01日 | ダイヤモンド富士
 前日の夕方は雪が舞った朝霧高原だったが、この日の朝はスッキリとした富士山が姿を現していた。早朝4時起きで甲斐駒ケ岳に沈む月を見てきたが、時刻は6時を過ぎたばかりなので朝霧高原でダイヤモンド富士を狙うことにした。新しいBorg71FLのテストもしておきたい。ダイヤは7時40分ごろだが少し時間があったので本栖湖に立ち寄ってみることにする。


    この時期の本栖湖は富士山の裾野から朝日が昇る。湖に霧が巻いていて幻想的な日の出になっていた。


    富士山頂が姿を現してきた。


    霧湧く本栖湖の夜明け

 早朝から良い景色を眺めさせてもらい朝霧高原のダイヤモンド富士撮影地に向かう。平日だというのに富士宮道路沿いの道路脇駐車スペースは満車状態だった。なんとか空きスペースに車を入れて準備する。剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士は本日はポジションが林の中で確保できず、白山岳の突起で割れるダイヤを狙う。2台のカメラのセットが終わって時計を見るともうダイヤの時間になっていた。数メートルの場所に居たカメラマンが「出たよ」と言っており、富士山を見上げるともう太陽が現れていた。数秒遅れでシャッターを切り始める。


    Borg71FLにテレコンバーター装着し570㎜で狙う白山岳。


    セットが終わったと同時にダイヤが始まり、少し遅れてシャッターを切り始める。


    もう1台の200㎜。一応は割れているが・・・


    あと数メートル右寄りのポジションで良かった。


    ほんの数秒で終わってしまう。雪煙が少なかった割には思ったほど光芒が出なかった。


    200㎜のほうも光芒があまり出ていない。


    朝霧高原のダイヤモンド富士。雪が積もっているとそれなりに良い景色になる。

 風が吹かず雪煙が出なかった割には光芒が出なかったが、おそらくこれは空気の霞があるためだろう。本日は天気が下り坂のはずで、午後からは雲が広がる予報である。皆既月食はたぶんダメだろうという予想で早朝から撮り歩いているのだが、どうなるのだろうか?しかし、予想に反して夜は・・・!!


    精進湖に立ち寄る。今宵はどうなるだろうか?
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雲の中のキャッツアイ 石割山  平成30年1月20日

2018年01月21日 | ダイヤモンド富士
 晴れるには晴れたが気温が上がって空気が淀んでいる。霞が多くて富士山にも雲が巻いている。しかし、石割山でキャッツアイが見られるのはこの日だけだ。夕方気温が下がって富士山が見えるのを期待して山中湖方面に移動する。甲府を出たのが午後1時過ぎだったので到着が遅くなり時刻は2時半になってしまった。もはや石割神社から登ったのではダイヤの時間に間に合わず二十曲峠からのルートしか選択肢が無くなってしまった。しかも着替えたりレンズの選択をしたりしているとあっという間に時刻は3時を過ぎてしまった。毎度のことながら急がねば・・・!


    二十曲峠から見る富士山。雲が巻いているがだいぶ少なくなってきた。


    中腹から見る富士山。山頂が姿を現している。


    あのいちばん上に見える鉄塔まで登らねば。まだ時間はあるが急がねば!


    3時55分山頂到着。約45分で到着した。山頂は霜が解けてドロドロ状態。


    霞んではいるがなんとか富士山は見えている。ダイヤの時間まであと15分ほど、急いでカメラをセットする。

 1月の石割山ダイヤの季節に全く雪が無い年も珍しい。山頂は霜が解けてドロドロ状態になっており滑らないように慎重に歩く。ダイヤまであと15分ほど、富士山の山頂は見えているがかなり霞んでいる。2台のカメラを急いでセットして準備完了。1台は露光を減らすためにPLフィルターを装着する。こうすることで霞が多くても光が拡散せずに太陽の撮影が可能となる。


    富士山山頂に夕陽が迫る。


    一応は石割山のダイヤモンド富士


    同上。もう1台のカメラ。


    着地したが・・・しかし次第に雲が昇り始めてしまう。


    さて、キャッツアイはどうなるのか?雲が上がってきたが・・・


    白山岳はもうほとんど雲の中。太陽のシルエットはくっきりと見える。


    雲の中に透けて見える白山岳のシルエット


    同上


    雲の中のキャッツアイ。


    トリーミング。撮影には成功したが・・・


    雲に巻かれて富士山だか何だかわからなくなってしまった。


    ほぼ撃沈のキャッツアイ。


    太陽が隠れて数分後に富士山が現われた。

 キャッツアイになるほんの数分間だけ皮肉なことに富士山の山頂が雲に隠されてしまった。ほんの数分タイミングがずれていれば、雲に巻かれた富士山に沈む劇的なキャッツアイになっていただろうが残念。写真とはこんなもので、あきらめずに撮り続けていればきっとそのうちにもっと劇的な猫の目を見られる日が来るだろう。


    夕焼けを待つがあまり焼けず。


    霧が増えてきた。これにて下山。


    中腹から見る富士山。少し空気が澄んできたように見える。


    二十曲峠展望台からの富士山。三日月が輝き始めた。


    二十曲峠駐車場から見る地球照の月と富士山。

 以前に二十曲峠の上からテスト撮影しておいた甲斐があってキャッツアイの軌道としては上出来だったが、雲が出てしまったり霞がかかってしまうのは仕方がないことである。キャッツアイの撮影軌道はほぼ正確に計算できるようになったので、これからいくらでも撮影の機会はある。昨年末からの割れるダイヤとキャッツアイ撮影は格段の進歩を成し遂げた。今度は距離を少し離して丹沢の山から狙ってみたいが、日程と撮影場所を合わせるのに苦労しそうだ。



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鳥ノ胸山ダイヤモンド富士  平成30年1月14日

2018年01月15日 | ダイヤモンド富士
 昨年は雲に阻まれて失敗した鳥ノ胸山ダイヤモンド富士の再写に出かけた。仕事を片付けて座標の確認などを行っているとあっという間に時間は午後の1時になってしまう。中央道を使って都留インターまで移動し、登山口のグリーンロッジに到着したのは2時半過ぎ、林道の拡張工事が行われていて若干登山口が変わっていた。ここから鳥ノ胸山山頂までは標高差約500m、1時間半くらいの行程だが、ダイヤの時間は確か4時半ごろだったはず、急がないと間に合わなくなってしまう。


    グリーンロッジの登山口からひと登りして林道出合いの登山口に到着。


    樹林帯の中の緩やかな登りが終わると、いよいよこの山の試練が始まる。


    急登。


    さらにまだ続く急登。


    手前の1,120mピーク付近で鳥ノ胸山山頂が見えてくる。


    これが山頂に至る最後の登り、と思ったが・・・


    まだ登りがあった。G‐Shock! 時計では無くてまだ登るのかとグレートショック!!


    山頂到着。これで3度目か?

 休憩無しで1時間15分で到着、時間は4時5分だった。まだ時間は十分にある・・・と思ったが、それにしては太陽の位置が富士山に近い。GPSに時間と座標を登録してあったはずなので確認しようとするが・・・前日間違って消去してしまったようで登録されていない。1台のカメラのセットが終わり、もう1台のカメラをセットしていると、あっという間に富士山山頂に太陽がやって来てしまう。お決まりの時間の記憶違いだ。


    4時5分山頂到着。まだ20分以上あると思っていたが、あっという間に太陽は富士山山頂に近付いて来た。


    先にセットした300㎜。


    こちらが200㎜。なんとか間に合った。


    その前に、普通にダイヤを撮影しておく。とりあえずは昨年撮れなかった鳥ノ胸山ダイヤをゲット。


    白山岳に太陽が沈んで行く。


    狙うは鳥ノ胸山からのキャッツアイだが・・・


    ショボい。


    1mほど左位置だった200㎜のほうは完全に外れた。


    本日は失敗。

 登録したはずの座標は確か展望地から10~15mほど右に寄ったところの林の中だったはずで、ひょっとしたら富士山山頂が見える場所があるのではないかと目論んだのだが良い場所は見つからなかった。今回の結果は成るべくして成った結果なので仕方ない。とりあえずは鳥ノ胸山のダイヤモンド富士の撮影には成功したが、1台は広角レンズで撮影して良かったのではないかと反省している。

 ダイヤが終わったところで軽食でもとって下山しようと思ったのだが・・・ザックの中を探すと食事が入っていない。準備しておいたのに焦って出てきたために車の中に置き忘れてきたようだ。またまたG-Shock!! 仕方なし、さっさと下山しようと機材を片付けて歩き始めると・・・空が染まって来た。また戻って三脚をセットしてしばし夕焼けの空を眺めて下山となった。


    焼け始めた富士山の空


    綺麗な筋状の雲が流れた。


    美しい鳥ノ胸山の夕暮れ。


    名残り惜しい気もしたが、腹が減ってきたのもあって下山する。

 今回はキャッツアイ撮影ならなかったが、そのうち軌道が合う日が来るだろう。急登の試練があるが、短時間で登り着ける低山なので機会を見てまたチャレンジしたい。
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二十曲峠のキャッツアイ  平成30年1月13日

2018年01月14日 | ダイヤモンド富士
 二十曲峠といっても写真家が集う場所では無く、そこから少し石割山のほうに登った中腹から狙ったものである。日中少し雲が湧いたもののおおむね良好な天候だったので眠いのを我慢して二十曲峠まで運転し、1時間ほど仮眠してから現地に向かう。二十曲峠には若干のカメラマンが集っていたがこの場所でのダイヤモンド富士は既に終わっていて、太陽は白山岳を外れて右に沈んで行くはずだ。今回訪れる場所はおそらく良い視野が撮れる場所が無いはずで、林の隙間から狙うことになるだろう。


    二十曲峠から見る富士山と太陽


    現地到着。もう少し左に寄りたいが富士山の見える場所はここが限界。


    300㎜試し撮り。


    こちらは200㎜。


    とりあえずはダイヤモンド富士


    夕陽が富士山山頂に差しかかる。


    さて、どうか?


    一応はキャッツアイだが予想通り左眼が大きい。


    同上


    立ち位置がここしか無く、これは止む無し。


    こちらが200㎜。


    とりあえずはキャッツアイ撮影成功ということで。


    少しだけ影富士。

 失敗というよりも今回は想定していた通りの結果と言って良いだろう。場所が無いだろうと思っていたので、これくらい撮れただけでも良かったのではないかと思う。

 今回の撮影は来たるべき石割山でのキャッツアイ撮影のための布石である。この距離での太陽軌道を確かめておきたかった。あとは天候にさえ恵まれれば・・・昨年は撮れなかったキャッツアイが撮れるのではないかと思う。
    
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新年のダイヤモンド富士 富士川町林道  平成30年1月2日

2018年01月03日 | ダイヤモンド富士
 年末から割れるダイヤモンド富士ばかり狙っていたが今回は普通に真ん中から現れるダイヤモンド富士である。元日もこの場所が第一候補だったのだが、竜ヶ岳に行ったのでこの日に訪れることとなった。元日よりもこの日、1月2日のほうがより富士山の中央に来るのだが、富士川町高下よりもさらに距離が遠いこの林道からだとなかなかチカッと輝くダイヤは撮れない。空気が澄んだこの日だったが、予想通り富士山の山頂は雪煙が多い。


    本日狙うは真ん中あたりから出るダイヤモンド富士。オーソドックスなダイヤ狙いだ。なんとなく影富士。


    雪煙が多い。ボーグ300㎜レンズは絞りを改造してみたが効果はどうなのか?


    太陽が現れた。だが、思ったほどシャープな光芒は出ず。


    雪煙に邪魔されたこともあるのだが、改造絞りの効果はいまいち。もう一工夫必要なようだ。


    一方のキャノンレンズは綺麗に八方向の光芒が出る。


    好みによるかも知れないが、虹色のゴーストとフレアが出てしまう欠点(長所?)がある。


    こういうダイヤも悪く無い(と思う)。


    新年のダイヤモンド富士をゲット。

 昨日も一緒だったのぞむ先生と撮影に出かけたが、既に車が3台止まっていた。しかも有名人ばかりが集っていた。そのうちの一人のS君は南部町佐野峠で会って以来、約2年ぶりの再会となる。彼は私のことをあまり覚えていないであろうが、その時に初めて天体望遠鏡を使って撮影している人を見かけ、衝撃を覚えた。私がボーグ天体望遠レンズに手を出すようになったのもこの方に出会ったからこそであり、あの出会いが無ければ割れるダイヤの撮影もままならなかったであろう。私にとってはいわば恩人である。撮影後にファミリーレストランでの食事にお誘いして、しばし写真談義をして有意義な時間を過ごすことが出来た。彼はさらに新たな撮影の取り組みをしていた。同じレベルの撮影は困難であろうから、参考にさせていただきながら別の方向で撮影に挑んでみたいと思う。

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元日の多光芒ダイヤモンド富士 竜ヶ岳  平成30年1月1日

2018年01月03日 | ダイヤモンド富士
 元日はダイヤモンド富士を見る登山客で足の踏み場も無いほどに(大げさですが)混雑するこの竜ヶ岳だけは行かないことにしていたのだが・・・目を覚ませば時刻は未明の3時半だった。5時過ぎに起きて富士川町の林道か富士本栖湖リゾートあたりで歩かずにダイヤでも撮ろうかと思っていたのだが、想定外に早く目が覚めたので竜ヶ岳のダイヤに出かけてみることにした。本栖湖キャンプ場からのルートだと激混雑のために撮影ポイントまで到着できない可能性が高く、迷わずに静岡県側の根原から端足峠経由のルートを選択する。メインルートでは無いこちら側ならばさほど混雑はしていないはずだ。

 根原の駐車場に到着すると車が3台止まっていた。もっと混雑しているかと思っていたのだがこちら側を登る人は思っていた以上に少ないようだ。5時10分に出発、ダイヤになる時間は7時40分ごろ、山頂まで2時間くらいで到着できるので余裕で間に合う時間だ。端足峠に1時間で到着、富士山の裾野が赤く染まり出している。木々を見上げてみると、前夜の曇り空で霧氷が出来ていた。全く予想していなかった絶景が広がり、もはや足が進まなくなる。


    端足峠から見る夜明けの富士山


    霧氷が形成されていた端足峠。


    霧氷の竜ヶ岳。もはや急いで歩くのはもったいない。三脚を担いで撮影しながら登る。


    樹氷とアースシャドウの南アルプス


    朝日射す白根三山


    樹氷の夜明け


    お決まりの南アルプスに映る影富士

 目的地は山頂よりも端足峠側だ。笹薮が多くて富士山の展望が悪いその場所はもちろん誰も居ない。登りながら出会った登山者も4~5人ほどしかおらず、大混雑の本栖湖キャンプ場側とは違って元日でもこちら側のルートは静かに歩くことが出来た。剣ヶ峰で割れるダイヤのポイントは残念ながら登山道沿いからだと笹に阻まれて富士山が見えず、笹薮をかき分けて富士山が見えるポイントまで入る。20mほど藪をかき分けたところでGPS登録ポイントに近い良い場所が見つかり、そこでカメラを構えることにする。


    竜ヶ岳の上はあまり風が吹いていなかったが、富士山頂は風が強いようで雪煙が多い。


    太陽が出始める。剣ヶ峰左から現れて4分割。


    一部が融合してしまっているが6~7分割。


    さらに右からも光芒が出る。


    右側が融合してしまっているが、割れるダイヤのポジションはぴったり。


    おそらく竜ヶ岳ではこれが限界と思われる。


    もう1本のレンズはもっと綺麗に光芒が出る。


    6本くらい光芒が出ている。


    雪煙にも負けず素晴らしい輝きを放ってくれた元日のダイヤモンド富士。


    今年も良いことがありそうな予感。


    新春の竜ヶ岳ダイヤモンド富士

 撮影を終えたところで竜ヶ岳山頂を覗きに行ってみる。既に下山していった人の姿も見かけたが、それでもなお、まさに芋洗い状態の竜ヶ岳山頂だった。とてもではないがこんな場所には近付けない。この混雑のどこかに居るはずののぞむ先生に連絡をとり、写ば写ばで待ち合わせすることにして、樹氷を楽しみながら静かな端足峠側にゆっくりと下山である。


    大混雑の竜ヶ岳山頂。これだけ混雑していると三脚を出してまともに写真を撮るのは困難だろう。


    反対側には南アルプスがずらり。


    樹氷と白根三山


    樹氷と荒川・赤石岳


    樹氷と朝日


    風に舞う樹氷


    樹氷輝く

 新年から素晴らしい景色に出会うことが出来た。今年も良い年でありますように。

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今期最後の白山岳ダイヤモンド富士 高下へ  平成29年12月30日

2017年12月30日 | ダイヤモンド富士
 高下から見る白山岳から昇るダイヤモンド富士は本日が最後となる。明日からは白山岳を少し外れてしまうため割れるダイヤの撮影は困難となってしまう。天候に恵まれた最終日、今期最後の高下を訪れてみた。


    夜明け前の空。木星と火星が接近している。


    さらに低空の空では富士山の上に水星が輝いている。右手の星はさそり座アンタレス。


    雲が無くスッキリと晴れた空。今日は絶好のダイヤモンド日和と思ったのだが・・・

 正月ほどでは無いにしろ、カメラマンで混雑する時期になったので、ダイヤ2時間前の5時半には現地に到着する。既に駐車場は9割ほどの駐車率で、数台しか止めるスペースは開いていなかった。それでも、前日よりは少ないらしい。待ち合わせして一緒に撮ろうと言っていた写真仲間とるたんさんも既に到着していた。予定していたポジションを3人で確保していざダイヤを待つ。


    雪煙は少なそうに見えたのだが・・・


    ダイヤの直前になると結構雪煙が舞っている。思っていたよりも条件は悪い。


    太陽が白山岳の左から現れた。しかし、雪煙に邪魔されてあまり輝かない。


    もう1本のレンズ。


    右からも光芒が出る。


    同上


    位置的にはちょうど良かったと思うのだが・・・


    残念ながらダイヤはあまり輝かなかった。


    なかなかうまく行かないもの。


    だから、納得行くまで何度でも通うことになる。

 太陽が現れる前までは今日は絶好の条件と思っていたのだが、なかなかうまく行かないものである。今期は計6回通ったことになり、満足の行く画像が撮れたのは冬至の日の1回のみであった。ポジション取りだけでなく気象条件もこの割れるダイヤモンド富士撮影には大きく関係する。神様が微笑む時、とは、こんな条件を全てクリアした時のことを指している。


    正月も引き続きダイヤの撮影は可能であるが・・・


    高下から見る白山岳で割れるダイヤは今回で終了である。

 また来年、何度も訪れることになるのだろう。
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富士川町林道からの剣ヶ峰ダイヤモンド富士  平成29年12月26日

2017年12月26日 | ダイヤモンド富士
 今期3度目の訪問となる富士川町の林道である。もう冬季閉鎖になっているのではないかと心配していたのだがまだ開いていた。前回は12月12日に白山岳側から昇るダイヤモンド富士を狙ったが、今回狙うのは剣ヶ峰側である。富士山との距離が遠いうえに白山岳よりも尖りが鋭いので2つに割るのはた易いと思われるが、竜ヶ岳のような多分割が可能なのかどうかは未知数である。ダイヤ30分前に現地到着、途中に3台ダイヤ狙いの車が止まっており三脚を構えて準備している最中だった。


    本日は富士川町の林道から剣ヶ峰ダイヤを狙う。天候は上々。


    朝焼けをバックにした富士山が美しい。


    ダイヤ間近に雲と雪煙が現われてしまう。それともうひとつ・・・


    いくらモニターで合わせてもピントが合わない。空気の乱れて富士山の輪郭が波打ってしまっている。


    雪煙が輝き出した。もうすぐ。

 
    光芒が現われたが・・・やはり雪煙に邪魔されて輝かず。


    剣ヶ峰右側からも現れている。


    400㎜望遠はこの輝きが精いっぱい。


    ダイヤモンドというよりはキャッツアイに近い。


    もう1台の200㎜望遠。


    こちらのほうがダイヤらしく輝く。


    雪煙が出なければ、たぶんもっと大きくキラリと輝いたであろう。


    距離が遠い分だけダイヤの輝きは大きい。

 キラリと大きく輝く剣ヶ峰ダイヤを期待したのだが雪煙と大気の乱れによって満足な画像とはならなかった。しかし、計算通りに剣ヶ峰で割れるダイヤの撮影には成功した。おそらくは富士山との距離がほぼ同じくらいの富士見山や七面山からこの剣ヶ峰ダイヤを狙ったとしても同じような割れ方になるのだろう。距離が遠くなる分だけ剣ヶ峰が小さくなってダイヤを割るのは簡単になるが、大気の層が厚くなりキラリという輝きは失われて行く。よほど空気が澄んだ好条件の時でなければこれ以上の距離からの割れるダイヤは難しいであろう。


    本日も良いダイヤモンド富士を見せていただきました。レンズ交換時にセンサーにゴミが入ってしまった。

 この林道沿いから剣ヶ峰ダイヤを狙えるのは年に2回だけで、この日が最後の日となる。また来年、天候と日程が合えば狙ってみたい。
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ダイヤモンド&キャッツアイ 高尾山へ  平成29年12月25日

2017年12月26日 | ダイヤモンド富士
 先日の12月20日に鳥井立で白山岳に沈む夕陽「キャッツアイ」撮影に成功し、カシミール3Dで計算した夕陽の軌道のズレがおおよそ分かってきた。そのデータをもとに、昨年2度訪れたがうまく撮れなかった高尾山のキャッツアイ軌道を再計算してみた。すると、高尾山山頂の大見晴からキャッツアイが見られるのは12月25日が有力であるということがわかってきた。平日なので行けるかどうかわからないので、みちほさんご夫妻にミッションを託し、それが正しいかどうかを証明してきてもらうことにした。

 しかし、この日は幸運にもかなり早く仕事を終えることが出来た。12時過ぎには甲府を出発できそうである。昼食は車の中にあったおやつでとりあえずは済ませて中央道を走って高尾山口に向かう。午後1時半ごろに高尾山駅前の駐車場に到着するとちょうどみちほさんご夫妻が出発するところだった。ダイヤモンド富士の時間には十分に間に合うのだが、この時間の出発で場所が確保できるのかどうか?ちょっと心配だ。私は一足遅れて午後2時のケーブルカーに乗り、黙々と歩いて2時45分に高尾山山頂に到着した。平日で風が強かったことがあるのか、以外にも山頂で三脚を立てているカメラマンは少なく、楽勝で場所を確保できた。


    ダイヤの時間までまだ1時間以上ある。想定していた以上に人もカメラマンも少ない。

 2台のカメラのセットがおおよそ澄んだところで山頂の食堂に立ち寄って昼食を済ませ、その時を待つ。冬型の気圧配置で爆裂低気圧が発生したために風が強いはずだが、高尾山山頂は意外と静かだった。スッキリとした富士山とは言い難いが、霞が少なく雲もほとんど巻いて来ない。ダイヤモンドとキャッツアイ撮影にはかなりの好条件である。


    少しずつ太陽が富士山に迫ってきた。


    いよいよ山頂付近にやって来た。センサーにゴミが入っているのを知っていたが、取り去り切れずそのままで撮影。


    接地


    400㎜望遠。PLフィルター装着し減光。


    4分の1沈んだところで中央になる。想定していた通り。


    約半分沈んだところ。


    さあ、どうか? キャッツアイ成るか??


    こちらは絞り改造200㎜。光芒が出る。


    見事に成功。


    高尾山のキャッツアイ。


    光芒が出るこちらのレンズは付けまつ毛のように見えるので、勝手に「レディー・キャッツアイ」と呼んでいる。


    強風で雪煙が多かったのがちょっと残念。


    これにて昨年からの課題であった高尾山のキャッツアイをクリア。


    影富士が出た。


    さらに大きな影富士。

 十分に満足した高尾山のダイヤモンド富士&キャッツアイだった。撤収して5時15分の最終ケーブルカーに間に合ったのだが、あえて歩いたことが無い1号路を歩いて下りてみた。あまり歩いていないだろうと思っていたのだが、以外にも10人以上の歩行者と出会った。金毘羅台という展望台があったので立ち寄り、東京都の夜景を存分に楽しんでから下山となった。


    金毘羅台から見る東京都の夜景


    スカイツリー(左)と東京タワー(右)


    スカイツリー。400㎜望遠。

 これにて昨年からの課題であった高下の白山岳ダイヤ、竜ヶ岳の剣ヶ峰多光芒ダイヤ「ティアラ」、鳥井立のキャッツアイ、そして今回の高尾山キャッツアイと、一気に課題が片付いてしまった。どこまでこの快進撃が続くのか?ちょっと怖い気もする。年始は1月2日のスーパームーンをはじめとする月を追いかける予定である。運が尽きていなければ良いのだが・・・。
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多光芒剣ヶ峰ダイヤモンド富士 竜ヶ岳  平成29年12月23日

2017年12月24日 | ダイヤモンド富士
 4日連続で通った高下の白山岳ダイヤモンド富士は前日の22日にようやく満足な撮影に成功し、さっそく山梨日日新聞に投稿したところ本日の新聞記事に掲載していただけた。完璧とは言えないが課題だった高下の割れるダイヤモンド富士はひとまず果たすことが出来た。そしてもっと難しい課題が今回挑む竜ヶ岳から見る剣ヶ峰ダイヤモンド富士である。計算上は竜ヶ岳の突起の左右から太陽を出すことが可能であるが、それはあくまでも撮影した画像から判断した理論上のものである。実際に撮影してみなければ、本当に撮れるかどうかは証明されないわけで、今までに撮影に成功した人は居ないし、竜ヶ岳からそのような画像を狙っている人も見たことが無い。ここから先はまだ誰も撮影に成功していない未知の領域である。そんなに簡単に撮れるとは思っていない。

 4日連続早朝4時半起きで高下に通っていたのでさすがに疲れが出てきたが、カシミール3Dでの計算上、かつ先日竜ヶ岳を訪れた際に確認してきた座標点では、山頂付近の平坦地から狙えるのは冬至を含めて3~4日間しか無い。この日を逃すと撮影ポイントは南側の笹薮の中となり、富士山の眺望が悪いうえに撮影地の凹凸もある。眠い体を無理矢理たたき起こして、3時半に起床して竜ヶ岳にダイヤモンド富士撮影に出かける。


    ベンチのある展望所から見る薄明の富士山。明るい木星とその右上に赤っぽい火星が輝いている。


    東屋の立つ展望台。木星の輝きは朝空に消えて行く。


    稜線近くの斜面から見る富士山。裾野が朝焼けに染まる。雲も霞も少なく、ダイヤモンド撮影には絶好の条件だ。


    撮影地に到着。20人くらいの登山者が集まっていた。

 ダイヤの約20分前に山頂付近の撮影地に到着した。既に何本も三脚が立ち並んでいるが剣ヶ峰から昇るダイヤ狙いは居らず、おそらく知っている人も居ないだろう。200㎜と600㎜の2本のレンズを並べている私の姿は周囲に居た人たちからは奇異に見えたことだろう。高下と違って秒読みを必要とする人も居なそうだ。いつものように、ダイヤの10秒前から2台のカメラの連写を始める。


    あと10秒くらいで出てくるはずだ。さあ、どうだ??


    出た!が、想定外に左。これは失敗かと思ったが・・・。


    光芒4つ。


    さらに6つ!


    そして右からも出現。


    左側の光が融合してしまっているが、剣ヶ峰の左右から光芒を出すことに成功した。


    こちらが200㎜レンズ。


    約6個の光芒が出ている。


    撮影成功!剣ヶ峰の左右から出る多光芒ダイヤモンド富士。


    こちらがトリーミング画像。


    撮れました。


    竜ヶ岳から見る剣ヶ峰多光芒ダイヤモンド富士。


    撮影可能であることを証明できた。

 計算した理論値通りに剣ヶ峰左右から光芒を出すことに成功し、5~6分割のダイヤモンド富士を撮ることが出来た。剣ヶ峰左側から出た光を観察してみると、太陽が昇って来た後でも輝き方がさほど強くなるわけでは無く、どうやらこの斜面とほぼ同じくらいの角度で太陽が昇って行くようだ。だとすれば、あと3mも右にポジションをとると左側の光が消えてしまう可能性が高い。右に寄って右側から出た光を大きくしようと思っても、あと1~2mだろう。だとすると、竜ヶ岳でこの画像を撮ることが出来る範囲は広くて5m幅くらいになるのではないかと推定される。


    剣ヶ峰から昇るダイヤモンド富士。


    今日は良いものを見させていただきました。

 山の神様に感謝して下山だ。

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撮影成功 竜ヶ岳から見る多光芒ダイヤモンド富士(速報)

2017年12月23日 | ダイヤモンド富士
 前日撮影した高下からの白山岳Wダイヤモンド富士が山梨日日新聞に掲載されたので、これで運を使い果たしたかと思いましたが、本日訪れた竜ヶ岳ではさらに多光芒の剣ヶ峰ダイヤモンド富士撮影に成功してきました。速報でハイライト写真を掲載します。







 高下、竜ヶ岳と、今期の課題は果たしました。(詳細は後日。)
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今度こそは・・・成るか、白山岳で割れるダイヤモンド富士 高下  平成29年12月22日

2017年12月22日 | ダイヤモンド富士
 冬至のこの日、ダイヤモンド富士の撮影位置は1年のうちでいちばん北側にやって来る。前日21日の太陽軌道とあまり差は無いが、それでも高下から見るダイヤモンド富士の位置は1~2mほど左寄りのポジションとなる。前日は5mほどのズレがあったので本日は軌道の移動する距離とズレの距離を入れて前日よりも3~5mほど右のポジションから撮影を試みることにした。

 冬至という特別な日ということもあって、ダイヤの1時間以上前に現地到着したというのに車がいっぱいである。前日一緒に撮影したベテランさんは車中泊したそうで、他にも夜間2~3台車が止まっていたそうだ。天候は昨日よりもさらに良好、風が無くて雪煙が舞わないうえに空気も澄んでいる。後に昨日の女性もやって来るはずなので、2人で三脚を並べて3人分の撮影ポジションを早々に確保しておく。さらに今回は静岡から来られたという外国人のプロカメラマンも加わり、4人並んでダイヤを待つ。例のごとく、ダイヤ約15秒前から秒読みを開始してシャッターを連写し始める。再三軌道修正を行って4日連続の高下ダイヤモンド富士、今度こそ成るか、白山岳で割れるダイヤモンド富士??


    1時間以上前に現地到着。風が無いうえに雲ひとつない晴天。


    霞もきわめて少なく、割れるダイヤ撮影には今までに無い好条件が揃った。


    今日こそは決着成るか?


    太陽が出た、だが・・・またしても左??


    しかしこの日はきっちりと右側からも光芒が出る。


    完全に2つ割りに成功。さらに・・・


    左右の光芒の間にも小さな光芒が出る。


    やっと成功!


    白山岳で割れるダイヤモンド富士


    素晴らしき輝きを放ってくれた。


    上のトリーミング画像。


    これだけ撮れればほぼ満足。


    こっちのダイヤはもはや気合が抜けてしまっている。

 昨シーズンから撮り始めた高下の白山岳ダイヤモンド富士だが、昨年のデータから計算して今年は簡単に片付くだろうと思っていたのだが、想定外に大苦戦してしまった。しかし、根気良く頑張ればどこかで神様が微笑んでくれるものだ。この絶好の撮影日和に加えて冬至という特別な日に渾身の白山岳ダイヤモンド富士が撮れたことは、神様の恵みとしか言いようが無い。とりあえずは決着。しかし、しいて言えば・・・あと1歩右寄りで良かったかも知れない。来週も天気を見てたぶん・・・。
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あと一歩、されどなかなか届かない白山岳ダイヤモンド富士 高下  平成29年12月21日

2017年12月21日 | ダイヤモンド富士
 天候に恵まれたこの日の早朝も早起きして高下に出かけた。ダイヤの1時間前に現地到着したが、駐車場に車がずらりと並んでいる。シーズンに入って人が増えてきたが、白山岳ダイヤ狙いは一人だけだった。GPS座標を見ながら隣に三脚を並べさせてもらい、写真の話をしながらその時を待つ。10分ほど前になって少し離れたところに居た女性にダイヤになる時間を尋ねられたので、白山岳ダイヤの話をすると我々と並んで3人で狙うことになった。今までに無く好天に恵まれたこの日、軌道の修正も行ったことだし、きっと今日こそは、といつもそう思いながら撮影に臨んでいるわけだが、今日こそは・・・どうなのだろうか?


    若干霞が出ているものの、今季4回目で最も撮影条件に恵まれたこの日の朝。右上に輝くのは木星。


    裾野に少し雲が出た。ダイヤまであと10分ほど、今度こそはと気合を入れて待つ。


    チカリと光った、が、想定していたよりも左側。


    なんでそこからか?前日よりは良いがもう少し右から出るはずだった。


    右からも出たが、立ち位置はわずかに左に寄ってしまっている。


    一応は割れて全部で4つチカチカッと出てはいるが・・・


    200㎜のほうは完全に2つ光芒が出てはいるが・・・


    これでは満足出来ない。


    しかも、200㎜望遠のほうはピンボケ。

 3人のうちではいちばん右寄りに立っていた私のポジションがいちばん良かったはずだ。おそらく他の2人も満足な画像は撮れていないはずだ。おそらくは明日の天気も晴れだ。ということで、明日の朝も3人並んでリベンジしようということでその場で話がまとまった。同じものを追い求めていると仲間になるのも早い。そして、失敗するからこそ写真は面白いのだと思う。


    ダイヤモンド富士としてはこの日も悪く無かった。

 また明日、頑張りましょう。でも連日の早起きで朝の弱い私は起きられるかどうか?
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山梨県最北端のキャッツアイ 鳥井立  平成29年12月20日

2017年12月21日 | ダイヤモンド富士
 山梨県の東の果て、神奈川県との県境近くに鳥井立という無名の山がある。山と呼ばれる場所で冬至の頃にダイヤモンド富士が見られるのはここが北端となる。昨年は12月19日に訪れているが、ダイヤモンド富士にはなったもののギリギリの位置で白山岳キャッツアイは逃している。今年は1日遅らせて12月20日に訪れてみた。予想が正しければ、20日から23日にかけてこの山から白山岳の真上に陽が沈んで割れる、キャッツアイという特殊な夕暮れのダイヤモンド富士が見られるはずだ。

 記憶ではこの山でダイヤになるのは4時半ごろだと思った。3時に登山口の厳道峠(がんどうとうげ)に到着し、ここから標高差200m強を登れば鳥井立なので余裕で間に合うはずだ。3時15分に出発するが・・・??


    巌道峠の登山口。


    巌道峠展望地から見る富士山。ずいぶん夕陽が富士山に傾いているような??


    急登を登って尾根を行くと、眼前に鳥井立が迫る。


    この上が鳥井立。富士山展望台は山頂の手前にある。


    45分ほどかかって4時に展望台到着。もう夕陽が富士山のすぐ近くまで来ている。

 展望地に到着するともう太陽が富士山にだいぶ近付いている。400㎜望遠レンズを装着してセットが終わるともう太陽は富士山にかかり始めていた。完全に記憶違いで、夕陽は4時10分には富士山山頂に沈み始めていた。カメラ1台は三脚を立ててセット完了したがもう1台は間に合わず、手持ちで撮ったが完全にピンボケのうえにシャッターを切った時にはもうキャッツアイは終わっていた。


    あっという間に太陽が富士山の真上に来てしまう。F16に絞ってシャッタースピード最速にしても明る過ぎる。


    PLフィルターを装着して減光し、F11、1/6400 でシャッター連写する。


    さあ、どうだ?来るか、キャッツアイ。


    やや左目が大きいが初めてまともなキャッツアイの撮影に成功。


    逆光だとPLフィルター本来の効果は出ないが、減光は可能。これが無いと光が放散してしまいキャッツアイにはならなかっただろう。


    白山岳を過ぎて右側に夕陽が沈む。


    もう1台はセットが間に合わず、200㎜望遠を手持ちで撮る。しかし、ピンボケのうえに撮り始めた頃には太陽はもう白山岳を越えていた。


    陽が沈み雲が少し染まる。

 またしても時間を間違えたために不消化なキャッツアイ撮影となってしまったが、とりあえずは昨年からの宿題であった山梨県最北端のキャッツアイ撮影には成功した。

 まだ登山道は良く見えるのでヘッドライトをセットせずに下山する。厳道峠の展望地まで下りたところで再び三脚とカメラをセットする。この日はキャッツアイの他にもうひとつ見るべきものがある。


    空が暗くなった頃に現れた月齢2の月。


    同上。


    夕空に輝く月。厳道峠は電線が通っていて広角で撮影すると邪魔になる。


    富士山上に現れた地球照の月


    この月は石割山山頂からだと富士山の上に沈むのが見られたのだが、月が小さくなってしまう難点がある。


    これくらい離れたほうが月と富士山のバランスは良い。


    夕焼けの中の地球照の月。


    夕闇に包まれた地球照の月。

 ドタバタで撮影したキャッツアイと違ってこの地球照の月は見え始めた頃から夕闇に包まれるまで約50分間、じっくりと楽しむことが出来た。

 朝も夕も、ダイヤモンド富士は再三撮影に失敗しているが、たまには成功することもある。
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またしても失敗、今度は立ち位置のミス 高下  平成29年12月20日

2017年12月20日 | ダイヤモンド富士
 前日の失敗から太陽軌道を再計算してGPSに上書きしてこの日も早朝から高下に出かけた。暗い空を見上げると半分以上が雲に覆われている。これで富士山は出ているのだろうか?

 現地に到着してみると雲と雲の間に富士山が見えている。これは割れるダイヤモンド富士では無くとも十分に絵になる景色である。修正したGPS座標は確か前日の19日に撮影した場所とほぼ同じだったと記憶していたので、まずはその場所に三脚を立てた。しかし、GPSで位置を見るとそれよりも左側に12月20日の座標が登録してあった。昨日修正して上書きしたはずだから、座標点はそっちなのか?何かおかしいと思いつつもGPSに12月20日と書かれている座標のところに移動して2台のカメラをセットした。しかし、これが裏目に出ることとなってしまう。


    本日は雲の間に富士山が姿を現していた。ダイヤまであと20分ほど、雲が焼けた。


    あと10分ほどでダイヤ。もう少し雲が焼けるのを期待したがここまでだった。


    裏側に影富士が出ているが、クリアでは無かった。


    ダイヤが始まったが・・・何でまたそこから出るのか???


    雲が多いが前日よりも空気が澄んでいて斜めに綺麗な筋が出た。


    一応2つには割れているが・・・


    何故にこの位置から出るのか?


    軌道は修正したはずだが・・・?


    左右から光芒が出て双子のダイヤモンドっぽくはなっている。


    しかし、求めている画像からはほど遠い。

 またしても失敗、しかも軌道修正したはずなのに太陽の出た位置は前日とほとんど変わらない。10mくらい位置をずらしたはずなので、ここの位置から太陽が出るのはどうみてもおかしい。

 後にGPSの登録してあった座標を確認してみると、上書きして登録した座標は正しかったのだが、以前に登録したデータが消えずにそのまま残っていた。新しい座標は前日の撮影地データと重なってしまっていてGPSモニター上に出てこなかったことがわかった。古いデータを消さずにいたために起こってしまった完全なる立ち位置のミスである。折角の景色だったのに、今回は前日以上にかなりガッカリした。


    雲間に昇るダイヤモンド


    あまり見ることが無い雲間のダイヤだったが・・・全然嬉しくない。

 気を取り直して再挑戦だ。納得行く画像が撮れるまで、何度でもやる。
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