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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

完全決着、のつもりで出かけたが失敗に終わった白山岳ダイヤモンド富士 高下  平成29年12月19日

2017年12月19日 | ダイヤモンド富士
 先日の12月12日に高下を訪れた際に、薄雲に阻まれたものの白山岳で割れるダイヤモンド富士の軌道は完全に合っていたので天候さえ恵まれれば今度こそは完全決着!と思って、空の晴れたこの日の朝、高下を再訪した。GPSの座標はしばしば狂うので、20分ほど撮影予定地で座標が安定するのを待って、登録座標ほぼぴったりの位置で三脚をセットした。若干雲が出ているが富士山はスッキリと見えている。今度こそ完全決着と思って日の出を待つ。


    ダイヤモンドまで1時間少々前に現地に到着した。富士山の斜め上には木星と火星が輝く。


    水平線がだいぶ明るんで来た。少しばかり雲が湧き富士山の方向に流れてくる。


    裏側に若干雲が出てしまったがこのくらいならばなんとかなるだろう。富士山の左裾から光が放射する。


    準備完了。早めに到着したのでセットも余裕で完了し、あとは陽が出るのを待つのみ。


    しかし・・・何でそこから出るの??


    想定外に白山岳の左から出てきた。


    白山岳の頂部を越えている。


    右から小さな光が出てはいるが。こんなはずでは無かった。


    一応割れてはくれたが、完全に失敗。


    薄雲が出ていて輝き方もいまひとつだった。


    残念、決着ならず。

 撮影後のGPS座標を確認すると、衛星の捕捉状況が悪かったようで軌道が右に左に大きくブレていた。おそらくはGPSに頼り切った立ち位置の失敗だろう。なかなかうまくは撮らせてくれないものである。もうしばらく通ってみることにしよう。


    本日の高下ダイヤモンド富士。雲が出てなかなか良いダイヤだった。
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竜ヶ岳から見る剣ヶ峰ダイヤモンド富士 今回は何分割か?  平成29年12月17日

2017年12月17日 | ダイヤモンド富士
 前日、富士川町高下でダイヤモンド富士撮影後、山岳レインジャー活動の集計作業の手伝いのため早川町に移動し、作業が終えたのが午後5時だった。翌日は竜ヶ岳を予定していたので寝過ごすとまずいので朝霧高原道の駅で車中泊することにして移動した。ところが、本栖湖あたりから見上げる夕暮れの富士山は山頂が見えていない。精進湖に移動して撮影してみると、笠雲がかかっていた。笠雲はたいていの場合が天候が崩れてくる前兆である。明朝はどうなるかわからないので自宅に戻ることにした。


    笠雲がかかった精進湖から見る前夜の富士山。

 未明3時に起床して富士山ライブカメラをチェックする。ライブカメラの感度の良い河口湖逆さ富士、本栖湖、須走とチェックするが暗くて富士山の姿が見えない。しかし、星が輝いているのが見えるので、きっと富士山が出ているはずだ。3時半に自宅を出発して4時半に富士宮市根原の駐車場に到着する。持って行くレンズやフィルターの選定をしているとあっという間に時間が経ってしまい、出発は4時55分になってしまった。ダイヤモンド富士になる時間は7時37分なので普通に歩けば楽勝で到着する時間ではあるが、その前に端下峠から撮っておきたい画像があった。時間は6時10分ごろのはずだ。急がないと間に合わなくなってしまう。


    A沢貯水池付近から見る富士山。富士山右上のひときわ明るい星が木星、その右上が火星、さらにその右上ギリギリのところに居るのがおとめ座スピカ。


    必死に登って6時5分端足峠に到着。急いで2台のカメラをセットするが・・・??

 6時8分と記憶していたのだが、6時15分を過ぎてもお目当てのものが姿を現さない。記憶違いだったようで、出てきたのは6時20分を過ぎた頃だった。


    待っていたのはこの細い月。


    白山岳に昇る細月。明日新月を迎える月齢28.6の極細の月である。


    地球照の月を期待していたのだが、細過ぎた。

 月を撮って機材を片付けると時刻は6時35分になってしまった。ここから竜ヶ岳山頂までは標高差220m、コースタイムで約1時間である。急がないとダイヤモンド富士に間に合わなくなってしまう。先ほど以上に必死で竜ヶ岳南側尾根の急斜面をひたすら登る。頑張った甲斐あって7時15分、約40分で山頂近くの撮影場所に到着した。う~ん、頑張れば出来るもんだ。

 いつものようにGPSに登録した座標点を探して三脚を立てるが、5mくらいの座標のずれは普通に起こる。やっとセットできたと思ったらGPSの座標点がずれてしまっている。位置を移動してセットし直す。準備完了して試写していると、直前になって1台のカメラの電池切れ、さらに今度はもう1台のカメラがフライングしてシャッターを連写してしまったためメモリーカードが容量不足になってしまう。バタバタとセットし直してダイヤ1分前にようやく準備が完了した。強風に煽られて雪煙が多いが、さて、どうなりますか?


    裏側に影富士。もう少しで撮影地に到着だ。十分に間に合いそうだ。


    600㎜試写。風が強く雪煙が多い。


    もう少し。左側から出そうだと思ったが・・・


    現われたのは想定外に右だった。


    位置が悪かったうえに雪煙に邪魔されるが、それでもきっちりと割れる。


    剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士


    左が小さいが3分割に成功。


    同上


    この時点で剣ヶ峰のいちばん左側から光が出ていれば成功だったが、わずかにずれた。


    剣ヶ峰に立つ塔を越えている。 


    しかし剣ヶ峰左右で割れるダイヤの感触は十分にえられた。


    竜ヶ岳のこのあたりの位置ならば剣ヶ峰両脇から光を出すティアラの撮影は十分に可能だと思う。


    本日のダイヤモンド富士撮影地は笹薮の中の登山道脇。

 太陽の位置が最も低い位置に来る冬至の前後が最も撮影のチャンスが高い。軌道を再計算の上に再チャレンジ、今年のうちになんとか決着が着けば良いが、起伏のある山の上はちょっとした立ち位置で標高がずれるため太陽軌道もずれてしまう。朝霧高原のように左右の位置だけでは解決できない上下の問題があるのだが、それはもはやカシミール3Dで計算してGPSでいかに正確に座標点に立ったとしても解決できるものでは無い。根気と勘と強運を持ち、山の神様が微笑む時に初めて成し得る業だと思う。これからも挑戦は続く。


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薄雲に阻まれた白山岳ダイヤモンド富士 高下  平成29年12月16日

2017年12月17日 | ダイヤモンド富士
 12月13日から富士川町高下で白山岳で割れるダイヤモンド富士撮影が可能となっている。本日は今シーズン初めての高下からの撮影である。ダイヤになる時間は7時10分ごろであるが、未明5時に自宅を出発するために現地の近くに行くまで富士山がどうなっているのかわからない。高下に昇る道路の途中からは綺麗な富士山が見えているように思えたのだが、現地に到着してみると・・・富士山は綺麗に見えているがその裏側に薄雲が出てしまっている。普通のダイヤモンド富士を撮るにはこの程度の雲は全く問題無いのだが、割れるダイヤを撮るとなるとこの薄雲は雪煙以上に不都合である。たぶん無理だろうと思いながら、GPSで座標点を探して三脚を立てる。


    富士山は姿を現しているが薄雲が広がってしまった高下の朝。


    300㎜望遠で見ると若干霞も出ている。


    200㎜もセット完了。さて、どうなりますか?


    白山岳の裏側が輝き出し、もうすぐだ。シャッターを連写する。


    白山岳左にチラリと太陽のシルエットが見える。


    さらに右からも現れた。


    これで完全に2分割ないし3分割しているはずだ。


    座標はぴったりだったが薄雲に阻まれてダイヤモンドは輝かず。


    惜しかった。


    残念。


    高下のダイヤモンド富士。本日は手前の木が邪魔になるポジションだったので、この周辺には誰も居らず。


    風車富士?クロスカットフィルターはダイヤモンド富士の撮影にはあまり向かなそうだ。

 既に年内いっぱいの高下から見る白山岳ダイヤモンド富士の座標は計算済みであり、今回の軌道でほぼ正確に割れてくれるようである。今後に期待したいと思う。
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忍野村農道キャッツアイ再写に行くがまたしても雲が・・・  平成29年12月13日

2017年12月14日 | ダイヤモンド富士
 風が強かったこの日は富士山ライブカメラを見ると南東側に雪煙と雲が棚引いている。おそらく、本日の忍野村農道から撮るキャッツアイは無理だろうと思っていた。しかし、ふたご座流星群が流れるこの日の夜、狙い目は山中湖から見る未明の空である。ふたご座が富士山の上に昇って来る深夜12時ごろからが見ごろとなり、この日は山中湖きららに車中泊することにした。その前に、うまくすれば忍野村農道からキャッツアイが撮れるかも知れないので立ち寄ってみた。


    強風に煽られて雲が出たり消えたりを繰り返している。手前の雲に影が出た。


    雲を透かして太陽の形が見える。


    剣ヶ峰に太陽が迫る。このまま次の雲が来なければ・・・


    しかし、そうは問屋が卸さず、黒雲が迫る。


    黒雲の後ろになんとか太陽が見えている。


    かろうじて見える白山岳と太陽。


    白山岳の上に来た太陽。わずかに右だったが・・・


    なんとかキャッツアイになっている。


    片目が大きなひねくれ猫ということでご勘弁を・・・。


    雲に巻かれて富士山だか何だかわからないが、とりあえず今回もキャッツアイ撮影成功ということで。

 太陽が隠れた後もなかなか面白い景色が見られた。


    くっきりと影富士


    彩雲


   彩雲影富士

 満足なキャッツアイとは言えないがハラハラドキドキの夕陽を眺めることが出来て朝のへこんだ気分はスッキリとした。

 さて、これからが本日の本番、ふたご座流星群だ。山中湖きららで車中泊だが、夕陽が沈んで星が輝き出した頃に撮影に向けてカメラの調整と新たに作成したシャッターバンドの連写機能をテストしておかなければならない。月明かりがあまり邪魔にならない夜なので、流星がたくさん流れてくれると良いのだが、さて、どうだろうか??
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富士本栖湖リゾートにダイヤモンド富士撮影に行くが・・・何で??  平成29年12月13日

2017年12月14日 | ダイヤモンド富士
 先日も富士本栖湖リゾートの竜神池にダブルダイヤモンド富士撮影に出かけて撮影してきたが、今回狙っていたのはダブルダイヤでは無くてその後ろにあるお立ち見台から見る剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士だった。冬至の近いこの頃はこの富士本栖湖リゾートが剣ヶ峰ダイヤの北限となる。その上の竜ヶ岳林道には良い展望地が見つからない。前回ダブルダイヤモンド富士の撮影に訪れたのは、あらかじめ撮影地の下見をしておいてGPSに座標を登録しておくことが最大の目的だった。ちょうど良く、この日はお立ち見台の上から剣ヶ峰ダイヤが狙える絶好の日だった。

 朝7時10分に富士本栖湖リゾートの駐車場に到着すると、不思議なことにゲートが開いており料金を徴収する係員の人が居ない。そのまま駐車場の中まで進むと車が1台も止まっていない。これってひょっとして・・・今日は休みか??車を止めて竜神池に行くゲートのところに行くと、門が閉鎖されている。正月過ぎまで連日オープンしているものだとばかり思っていたが、どうやらしばらくは休みなようだ。止む無し、駐車場のいちばん奥で三脚を構えるが既にやる気なし。とりあえず撮って帰ることにする。


    富士本栖湖リゾートは本日お休み。残念。駐車場から撮ることにする。


    75㎜ズームレンズ


    こっちは200㎜。雪煙が少なくて剣ヶ峰ダイヤ撮影には絶好の条件だったが止む無し。


    もうすぐ。


    この場所では冬至の日でも剣ヶ峰まで太陽は来ない。 


    抜群の輝きだったが・・・重ねて残念。


    事前に下調べしておくんだった。


    こっちもチカリと輝き出した。


    ダイヤモンド富士ですが・・・


    ダイヤモンド富士です。

 ガッカリして職場に向かうことになる。まだ夕方から次の撮影が待っているのでそちらに期待しよう。       
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富士川町の林道から狙う白山岳で割れるダイヤ 成功?失敗??  平成29年12月12日

2017年12月12日 | ダイヤモンド富士
 昨年の撮影データから私が計算した結果では、高下からの白山岳で割れるダイヤモンド富士撮影は12月13日から可能となる。その前に、先日ダイヤモンド富士撮影に訪れた林道からだと1日早く白山岳ダイヤの撮影が可能なはずである。ただし、12日のダイヤは展望地の端で木に邪魔されて富士山が見えるか見えないかのギリギリのポイントになるはずだ。好天となった12日の朝、いちはやく白山岳で割れるダイヤを撮影すべく、朝4時半起床で撮影に訪れてみた。


    本日の撮影地は木の生えるギリギリのところ。実際の計算座標は木の中だが、2台のうち1台はここで構える。


    若干木が邪魔になる程度で撮影は十分。


    そしてもう1台は木の枝の隙間から狙うが、視野はいまいち。


    200㎜で狙う。白山岳が輝き出した。


    白山岳左に光が現われている(と思う)。雪煙に阻まれて光芒が出ない。


    右側からも光が出ている。


    計算した座標からは左にずれているが、この位置で良かったようだ。


    完全に割れているはずだが・・・再三悩まされている雪煙に今回も阻まれる。


    たぶん、もう融合している。

 もう1台のほうは300㎜にエクステンダー装着して600㎜で狙ってみた。登録座標よりもわずかに右にずれた場所だが、こちらは座標も撮影も完全に失敗した。


    剣ヶ峰の右側から光が出現している。


    さらに、レンズに結露が発生しているらしく、キラリと輝かず。かつ、どうやらピンボケ。

 1台のほうは場所的には良かったが雪煙に阻まれてピカリと割れるダイヤとしては不満足に終わり、1台は論外であった。一応は割れるダイヤモンド富士にはなっているので、成功ということにしておきたい。
 

    やはり遠距離のダイヤは格好良い。


    割れなくても十分に絵になるが、光り方がいまいちなのでレンズの選定か工夫が必要だと思う。


 いつまでこの林道が開いているのかは不明だが、そろそろ凍り付いてくるだろうからいつ閉鎖になってもおかしくない。撮れるうちに撮っておきたいと思うが再訪できるかどうかも不透明だ。
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忍野村農道からのキャッツアイ  平成29年12月10日

2017年12月12日 | ダイヤモンド富士
 予定では早朝の朝霧高原から見る剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士に決着を着けるはずだったが、前日の富士川町ダイヤモンド富士撮影が早朝4時起きだったのがこたえて、この日は朝5時に目を覚ましたものの体が全く起きられずあきらめて10時まで寝る。ならば夕方のダイヤはどうかと職場に行ってパソコンで太陽の位置を調べ、GPSに位置を登録する。石割山界隈の山の上から良い場所が無いかと探ったが、既に二十曲峠から杓子山側に位置が移動して良さそうな場所が無く、忍野村の農道沿いから狙うことになる。

 午後12時半に甲府を出発したが、郊外の富士山が見える場所まで行くと山頂に雲が巻きこれでは無理だろうと一旦退却して買い物に出かける。1時半過ぎに再び富士山を見上げると今度は雲が晴れてスッキリとした富士山が姿を現している。急げばまだ間に合いそうだ。甲府昭和から御坂インターまで高速道路を使って忍野に向かい、ダイヤ30分前に現地到着した。しかし今度は車を止めるに良い場所が見つからず、止む無く農道の中に路上駐車させてもらう。


    本日の撮影地は農道の中。道は普通車がすれ違うのにギリギリで、路上駐車は申し訳ないが近場に車を止めるに良い場所が見つからず。


    夕陽が白山岳に近付く。


    200㎜望遠レンズ


    白山岳に太陽がさしかかる。さて、どうか?


    もう少し!


    キッチリと、割れました。


    富士山との距離が近いので大きな猫の目にはならない。


    ひとまずはキャッツアイ撮影成功。そしてこの距離での太陽軌道も割り出すことが出来た。

 もう1台は70‐200㎜ズームレンズに2倍エクステンション装着して400㎜で狙ってみた。ところが・・・レンズの絞りをF11からF16くらいに調節しようと思っていたのだが何故かF2.8のまま設定が変えられない。何故?頭が混乱していろいろいじっているうちに太陽が白山岳に沈んでしまう。そういえば、Borgレンズ使用する際にエクステンションの送信機能を停止させないとシャッターが切れないので、接続部分にセロテープを張ってブロックしていたのを忘れていた。気付いた時にはもう遅く、シャッタースピード1/8000の最大速度で切るしかない。


    400㎜望遠でもきっちりと割れているのだが、絞りが効かないのでなだらかな光になってしまった。


    この光り方、気に入らない。ダラケた猫の目。


    いつかリベンジ再写。


    本日も実りある夕暮れダイヤ撮影だった。

 これで忍野村農道あたりからだとキャッツアイは撮影可能であることが証明された。GPSで位置情報もキッチリと記憶させたのでこの距離でのカシミール3Dによる太陽軌道もわかった。失敗した400㎜望遠での撮影は天気を見て再写に訪れたいと思う。
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富士川町のダイヤモンド富士  平成29年12月9日

2017年12月09日 | ダイヤモンド富士
 有名な富士川町高下のダイヤモンド富士はそろそろ撮影可能ではあるが、富士山頂の中から太陽が出るようになるのは12月13日頃から年内いっぱいくらいである。元日の日の出は、いちばん南側の場所で富士山頂の白山岳ギリギリから現れるが、翌日からはわずかに左に外れて太陽が現れる。しかし、太陽が完全に姿を現した時にちょうど富士山頂で丸い形を描くので、富士山からの距離が遠い富士川町だと良い絵のダイヤモンド富士になってくれる。

 今回訪れたのはその高下よりもさらに距離を置いた林道である。林道全域で富士山が見えるわけでは無く、ところどころの切れ間からしか見えないので今回のダイヤは山頂左側に偏ることはわかっていたのだが、他に良い場所が見当たらない。ほとんど知られていない場所なので誰も居ないだろうと思っていたのだが、先客の車が1台、2人で三脚を構えていた。ダイヤになる時間は7時8分、30分前に現地到着して三脚を構える。


    富士川町の林道から見る富士山。両脇はカットしてあるが、木が生えていて決して視界が良い場所では無い。


    もう1台のBorg300mm。このレンズは景色を撮ると画像に立体感が出ないのが難点だが、富士山を暗くして撮るダイヤモンド富士撮影にはきわめて適している。


    山頂が輝き出した。


    予定では雷岩あたりから出るはずだったが、だいぶ左側から出そうだ。


    ダイヤが始まる。


    雷岩のところで小さく割れているように見えなくもない。


    朝霧高原よりも30分以上早い時間にダイヤになるこの場所は、別物を見ているような感じがする。


    まだ少し朝焼けが残っているうちに圧倒的な輝きで太陽が現れる。


    距離を置いたダイヤのほうが美しいと思う。特にこの日のような空気が冷えて澄んでいる朝は格別だ。


    あっという間に陽が昇ってしまう。


    移動時間と待ち時間のほうが圧倒的に長いダイヤモンド富士だが、この一瞬の輝きを見たくて何度でも訪れてしまう。中毒のようなものだろうか。

 12月21日の冬至を境に太陽が折り返して来る。年内いっぱいから新年にかけては、当面はこのダイヤモンド富士を追いかけることになる。飽きた方もいらっしゃると思うがおつきあいいただきたい。

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ダブルダイヤモンド富士 富士本栖湖リゾート  平成29年12月6日

2017年12月06日 | ダイヤモンド富士
 剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士の撮影を始めようと思った頃に試しに一度だけこの竜神池に映るダブルダイヤモンド富士撮影に来たことがある。それなりに情景は良いのだが苦労せずに現地到着出来るので、山上で待つダイヤのような胸のときめきは無い。先日星見隊メンバーが訪れているが直前に霧が湧いて不発に終わったようなので、スッキリと晴れたこの日の朝にリベンジに行ってきた。剣ヶ峰ダイヤと違って真ん中から出すダイヤは立ち位置がシビアではないのだが、一応GPSに座標を登録して行く。ダイヤの時間は7時46分、7時10分に現地到着したが、先客者は20人ほどで楽勝で場所は確保できた。


    試し撮り。このあたりでほぼ中央から太陽が出るはずだ。


    あと3分ほどだというのに流氷が・・・


    ダイヤ直前。山頂が輝き出す。


    ピッタリ真ん中。しかし水面は流氷に邪魔される。


    まあ、こんなダブルダイヤモンド富士も有りかな?


    あっという間に陽が昇る。


    ハイ、これまで。


    こっちが絞り改造ボーグ200㎜。八角形のこういうダイヤのほうが格好良い(と思う)。


    真ん中でピカリと八角形。


    それなりに楽しめた富士本栖リゾート、竜神池のダイヤモンド富士。

 とりあえず星見隊のリベンジを果たしてきた。平日で仕事があるので、速攻で三脚をたたんで一番に駐車場を脱出した。

 目的はこのダブルダイヤモンド富士だけでは無かったのだが・・・それはうまく撮影出来たら書くことにしよう。
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夕暮れの石割山へ  平成29年11月26日

2017年11月29日 | ダイヤモンド富士
 石割山界隈でダイヤモンド富士の撮影が可能な季節になった。山頂で夕暮れを待って富士山山頂付近に太陽を沈めるのも良いのだが、へそ曲がりな私が狙うのは白山岳の上に太陽を沈めて2つに割るキャッツアイである。今年は山中湖の湖畔から一度チャレンジしたが失敗、昨年も何度かトライしているものの全て失敗に終わり、まだ一度も成功していない。至近距離からのキャッツアイは白山岳の左右から漏れる太陽が小さく、キャッツアイと呼べるほどの大きな目にならないことは承知しているが、それでも撮ってみたい。

 午後から天候が崩れる予報だったが、午後1時を過ぎても富士山が見えている。雲が出てしまうと太陽の光が拡散してしまい撮影は困難となってしまうが、これならば行けるかも知れない。山頂でみちほさんたちと待ち合わせすることにして、最短ルートの二十曲峠から撮影地を確認しながら石割山に登る。


    二十曲峠から見る富士山。午後には見えなくなってしまうだろうと思っていたがこれほど見えてくれているとは思いもよらなかった。


    途中の鉄塔。


    周囲の木が伐り払われて富士山の眺望が良くなった。


    その上の鉄塔。このあたりも広く木が伐り払われている。


    本日の予定地はこの鉄塔付近。電線がちょっと邪魔になるがズームをかければ問題なし。


    鉄塔脇からの眺望も良好だ。


    石割山山頂到着。まだ誰も来ていないが、これからダイヤ狙いの人たちが来るはずだ。


    まだ1時間くらい時間がある。

 山頂付近をブラブラしているとみちほさんご夫妻が登ってきた。そのほかにダイヤ狙いの人がもう一人。富士山の上には雲が出てしまい、ピカリと光るダイヤはこの時点で困難である。おそらくキャッツアイも無理だろうが、山頂に出始めたフワフワとした雲の真後ろで太陽が輝くように、当初の予定通りにキャッツアイの座標点まで降りてカメラを構えることにする。


    富士山山頂にフワフワと柔らかい雲が出た。


    ちょうど雲の真後ろで太陽が輝いている頃だ。丸い太陽を撮ろうと思ったが露出が合わず。


    本日のダイヤモンド富士は富士山山頂で丸く輝くダイヤ。


    さて、キャッツになるのか?予想通り雲で光が拡散し困難なようだ。


    たぶん、もう沈んでいる。そして、あと5mくらい右寄りだったのではないかと思う。


    日が沈んだ後の夕空が綺麗だった。

 なかなか狙い通りには行かないものである。キャッツアイはもう少し距離を離したほうが撮りやすそうだが、道志の山は撮影地がピンポイントで、平日に訪れるにはアクセスが遠く、なかなか日程が合ってくれないのが難点である。
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朝霧高原山梨県側の剣ヶ峰ダイヤモンド富士  平成29年11月26日

2017年11月27日 | ダイヤモンド富士
 ダイヤモンド富士の撮影場所はいよいよ静岡県の県境を越えて山梨県側に移動してきた。そろそろ竜ヶ岳の山頂よりも南側で白山岳にかかるダイヤモンド富士の撮影が可能な季節になった。

 剣ヶ峰は南側(静岡県側)に行くほど幅が広くなりなだらかとなる。反対に北側(山梨県側)に行くほど幅が狭くなり尖ってくるという見え方の違いがある。先週の記事で述べた通り、県境付近の富士宮道路付近では多分割ダイヤモンド富士ティアラの撮影は剣ヶ峰と太陽のマッチングが悪く、困難であろうと考えている。それではもっと北側に位置を変えてみたらどうなのだろうか?建物の立つ湾曲のところでは無くて剣ヶ峰全体の湾曲に太陽の形がマッチングする場所があるのではないだろうか?おそらく、今回撮影に出かける富士ヶ嶺の界隈では距離が近くて困難であろうと予想されるが、撮ってみないとわからないこともある。


    600㎜望遠テスト撮影。斜め方向から剣ヶ峰の建物を見るようになり、剣ヶ峰全体が少し尖ってくる。


    もうすぐ太陽が現れる。


    こちらが200㎜望遠。想定していたよりも左から太陽が現れてしまう。


    あと5mくらい右寄りで良かったようだ。


    突起の右からも出現。雪煙に邪魔されてしまったが。3つか4つ光芒が出ている。


    同上、200㎜


    さらにその右からも光が出る。この時点で剣ヶ峰の右斜面から光芒が現われていれば成功だが、おそらくもう少し右に寄ったとしても難しいだろう。


    同上、200㎜。これでも十分に格好良いダイヤと思うが、狙っている画像とはかけ離れている。


    右から光芒が出た頃にはもう左側の光は融合してしまっている。


    同じく200㎜望遠。


    本日の撮影場所。

 土曜日だったのでダイヤモンド富士撮影者、ないしは同じようなティアラ愛好家が撮影にやって来るのではないかと期待していたのだが、カメラマンは誰も居らず一人での撮影となった。これは想定していた通りの結果であるが、想定していたよりも太陽軌道が左側を通ったことがちょっと気になる。GPSは衛星の状態によって2~3mくらいの位置のずれは普通に起こるのだが、今回はずれ過ぎという気がする。太陽が低い位置にある12月から1月にかけて、剣ヶ峰全体に太陽をマッチングさせて多分割ダイヤが撮影できるのかどうか、決着を着けたいと思うが、まだまだ調査とテストが必要である。


    カシミール3Dによる本日の撮影位置からの太陽軌道。予定位置よりも左に構えてしまったが、それを考慮しても太陽の軌道は左だった。
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