花言葉:「先導」「先見」「慈愛」「優しい心」
四季折々の花を求めて写真におさめるのが私の何よりの楽しみ、というか趣味である。
秋の紅葉が終わると、寒さも加わりインドア派となってしまうのだが、それでも山茶花は狙いたい被写体となる。その花も撮り終えると、南天や千両、万両といった赤い実がなるものを撮ることがあるが、やはり花が恋しい。
白梅が咲き始める少し前、黄色く樹木を覆い尽くす「蝋梅」が咲くと炬燵で背を丸くしていた私の身体が、猫から犬へと変身し庭駆け回るがごとく、黄色い可憐な花を求めて繰り出していく。
蝋梅(ロウバイ)は江戸時代に中国から渡来したといわれ、木の高さは約3mほど。極寒の葉のない枝の中途で花をつけ、梅に似た香りのよい黄色い花をうつむき加減にしおらしげに咲き、晩秋に卵形でこげ茶色の実が成る。
花は径2㎝、色は外側の花弁が黄色で中心部は暗紫色ですが、ソシンロウバイ「素心臘梅(蝋梅)」は、中心部まで黄色です。山茶花、椿、水仙などと共に冬を彩る花のひとつで、花が蝋細工のような光沢と質感をもち、梅の花に似ていることからこの名前が付いたといわれ、また花が臘月(陰暦の12月/現在の1月頃)に咲くことからとの説もあります。
俳句では冬の季語となっている。
芥川龍之介は「わが裏庭のほとりに一株の臘梅あり。ことしも亦筑波おろしの寒きに琥珀に似たる数朶の花をつづりぬ。こは本所なるわが家にありしを田端に移し植ゑつるなり」と記しており、俳句に「臘梅や 雪うち透す 枝のたけ」と吟じている。
「臘梅を 透けし日射しの 行方なし」(後藤比奈央)
「蝋梅や薄雪庭を刷きのこす」(水原秋桜子)
「蝋梅の香の一歩づつありそめし」(稲畑汀子)
また、窪田空穂がこの花を好んていて、「全歌集」に散見される。
「しらじらと 障子を透す 冬の日や 部屋に人なく 臘梅の花」
「臘梅の 老いさびし香の ほのぼのと わが枕べを 清くあらしむ」
四季折々の花を求めて写真におさめるのが私の何よりの楽しみ、というか趣味である。
秋の紅葉が終わると、寒さも加わりインドア派となってしまうのだが、それでも山茶花は狙いたい被写体となる。その花も撮り終えると、南天や千両、万両といった赤い実がなるものを撮ることがあるが、やはり花が恋しい。
白梅が咲き始める少し前、黄色く樹木を覆い尽くす「蝋梅」が咲くと炬燵で背を丸くしていた私の身体が、猫から犬へと変身し庭駆け回るがごとく、黄色い可憐な花を求めて繰り出していく。
蝋梅(ロウバイ)は江戸時代に中国から渡来したといわれ、木の高さは約3mほど。極寒の葉のない枝の中途で花をつけ、梅に似た香りのよい黄色い花をうつむき加減にしおらしげに咲き、晩秋に卵形でこげ茶色の実が成る。
花は径2㎝、色は外側の花弁が黄色で中心部は暗紫色ですが、ソシンロウバイ「素心臘梅(蝋梅)」は、中心部まで黄色です。山茶花、椿、水仙などと共に冬を彩る花のひとつで、花が蝋細工のような光沢と質感をもち、梅の花に似ていることからこの名前が付いたといわれ、また花が臘月(陰暦の12月/現在の1月頃)に咲くことからとの説もあります。
俳句では冬の季語となっている。
芥川龍之介は「わが裏庭のほとりに一株の臘梅あり。ことしも亦筑波おろしの寒きに琥珀に似たる数朶の花をつづりぬ。こは本所なるわが家にありしを田端に移し植ゑつるなり」と記しており、俳句に「臘梅や 雪うち透す 枝のたけ」と吟じている。
「臘梅を 透けし日射しの 行方なし」(後藤比奈央)
「蝋梅や薄雪庭を刷きのこす」(水原秋桜子)
「蝋梅の香の一歩づつありそめし」(稲畑汀子)
また、窪田空穂がこの花を好んていて、「全歌集」に散見される。
「しらじらと 障子を透す 冬の日や 部屋に人なく 臘梅の花」
「臘梅の 老いさびし香の ほのぼのと わが枕べを 清くあらしむ」