Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2021 フォッサマグナ温泉紀行②【大地の恵み〜糸魚川温泉ひすいの湯】

2021年02月28日 21時23分41秒 | 鉄道旅

2021年2月13日〈2〉

 

 

 

 

 

「あずさ5号」で南小谷に到着。ここからはJR西日本のキハ120に乗り換えて大糸線非電化区間を北へ。

12時7分発の糸魚川行き。キハ120の2両編成。先頭車のBOX席が空いてたのでこれ幸いと着席。その後「あずさ5号」からの乗り換え客が続々と乗車してきて、BOX・ロングシート共にほぼ埋まった状態で南小谷を発車。

 

 

 

 

 

南小谷までより一段と秘境感を増す車窓。

 

南小谷−糸魚川間の列車は2〜3時間に1本で1日7本。平岩−糸魚川間を入れて9本。編成は1〜2両。輸送密度的にはJR西日本ワースト3に入るスーパーローカル線。コロナ禍で鉄道会社の収益が悪化する中、この行程の5日後2月18日にJR西日本はローカル線見直しを表明。

 

場所的にもJR西の飛び地となってしまった大糸線が対象になることは必至と思われ、2010年に一度起きた存廃議論が再燃することになってしまいそう。

 

自分としては、せっかく近くに引っ越してきたこともあるし、ちょくちょく乗って輸送密度向上に貢献したいと思うも、焼け石に水か。

 

 

 

 

 

北小谷に到着。ここまでが長野県。この先トンネルで県境を越える。

 

 

 

 

 

長大な真那板山トンネルを抜けると平岩到着。ここは既に新潟県。

 

 

 

 

 

姫川の対岸に突如現れるのは姫川温泉。昭和の雰囲気を色濃く残す老舗温泉街。日帰り入浴も可能ながら、何も知らずに行くと建物の古さに一瞬たじろぐ。日帰り入浴専門の瘡の湯が比較的新しい。

 

 

 

 

 

「白」の看板が抜けてしまったホテル白馬荘。既に廃業?のように見えてしまうけど(失礼)、しっかり営業してくれてる。温泉は素晴らしい硫黄泉だとか。

 

 

 

 

 

平岩−小滝間は大糸線非電化区間の真骨頂。険しい姫川の峡谷を洞門と橋梁で繋ぐ。

 

 

 

 

 

至る所に雪崩の跡(@_@;) なにぶん険しい地形なので。

 

 

 

 

 

この区間は洞門の連続。険しい地形の為か、トンネル以外はほぼ25km/hの徐行区間。

 

 

 

 

 

断崖を走る県道526号。この辺り道路も険しい地形上に通されている。

 

大糸線と並行する国道148号もかつては急カーブに狭い道、さらに洞門の連続で、しかし時折見える姫川の峡谷がすごくきれいな味わい深い国道だったけど、今は新幹線のように長大トンネルで突っ切る味気ない形に変わっている。まあ安全を考えたらこの方がいいのか。

 

しかし本当に必要?というような道路と新幹線に多額の税金が使われる利権まみれの公共事業。ミナミの帝王の言葉を借りれば「公共事業は闇の深い世界やのお」。

そして地方在来線は切り捨てられる(-_-)

 

 

 

 

 

本当によくここに鉄道を通してくれた、という秘境の中をゆっくりコトコト走るキハ120。非日常感に溢れた鉄道旅の醍醐味。

 

 

 

 

 

南小谷−糸魚川間、JR東の「リゾートビューふるさと」のような観光列車を走らせるなどしてもっと盛り上げることはできないか?と思ってしまう。

 

しかしそれも北陸本線が繋がっていればまだ可能性はあったかもだけど、糸魚川から先が3セクに変わってしまった今となってはもう夢物語の世界。

 

「ふるさと」の車両はハイブリッドだから、南小谷から糸魚川まで延長運転してくれる方がまだ現実味がありそう。

などと、ふと気付くとまた妄想(*_*;

 

 

 

 

 

乗客は少ないし、トンネルも洞門も橋梁も維持費がかかるし、自然災害は多いし、冬は除雪が必要だし、飛び地だし、JR西とすれば廃止したくてしょうがなさそう。しかしこれだけの絶景路線、無くしてしまうのは残念すぎる。

 

 

 

 

 

秘境区間を抜けて根知に到着。南小谷−糸魚川間で行き違いができる唯一の駅。それにしても、ホーム周辺の積雪がすごい。1mくらいある。さすが豪雪地帯。

 

 

 

 

 

北アルプスの反対側に見えるのは雨飾山でしょうか。この角度からだと心なしか低く見えるけど、2000m級。

 

 

 

 

 

12時59分、姫川に到着。ここで下車。

 

 

 

 

 

南小谷から実に楽しかった52分、大糸線非電化区間を堪能させて頂く。

なんとか存続を(_ _)

 

 

 

 

 

姫川駅から徒歩約5分、やって来たのはフォッサマグナ糸魚川温泉ひすいの湯。

 

 

 

 

 

昨年3月に来て以来、約1年振り。さっそく入館。

この時点で温泉のいい匂いがする(゚∀゚)

受付で入浴料900円を支払いロッカーキーを受け取る。入浴前に、まずは食堂へ向かい昼食。

 

 

 

 

 

こちらでの個人的定番メニュー、かき揚げそば+生ビール。列車旅は気兼ねなくビール飲めるのでたまらない。

 

 

 

 

 

1杯では足りず缶ビール追加!。食後はそのままゴロン。あ〜極楽。

 

50分ほど昼寝し、今度は浴室へ。温泉のいい匂いがプンプン。洗いを済ませ露天風呂へ直行。露天は源泉掛け流しのようで、冬期は湯温が下がる旨の注意書きがあるけど、ぬるめ大好きの自分としては願ったり叶ったり。

 

浸かってみると38℃くらいか。まさに適温。そして独特の正露丸のような匂い。

泉質はナトリウム・カルシウム−塩化物泉。蒸発残留物16800mg/kgという濃厚な湯。舐めると塩分濃度の割にマイルドな塩辛さ。これだけの湯が掛け流しで味わえるというのだから最高。

 

ぬるめということもあり半永久的に入ってられそうな気持ち良さ。静かな露天風呂で自然を感じながら2時間コースで満喫。

 

〈フォッサマグナ糸魚川温泉ひすいの湯 個人的独断評価〉★★★★★

自分の勝手な泉質ランキングベスト5に入る名湯。まさにフォッサマグナの恵み。良質な塩化物泉で体がポカポカになり、さらにカルシウムイオンが濃いことで美肌効果大。手についた温泉のいい匂いが翌日まで持続し、朝起きるとまた入りたくなってしまう。

 

 

 

 

 

17時、温泉を出て姫川駅へ。夕暮れの山々がきれい。

 

 

 

 

 

17時16分発の糸魚川行き到着。車内はほぼ満員で、存続を願う上では一安心。とは言っても、単行だけど。

 

 

 

 

 

17時19分、糸魚川到着。今夜はここで宿泊。

 

 

 

 

 

今宵の宿は糸魚川駅目の前、ホテルジオパーク。糸魚川での自分の定宿。

チェックイン前に夕暮れの日本海を見に行こうと思ったら、ヤバッ「博士ちゃん」録画してくるの忘れた。あ〜マヌケ。しょうがない、19時までに夕食食べて部屋で見るか、と渋々チェックイン。

 

 

 

 

 

まずは部屋でビール。温泉出て喉カラカラだったからほぼ一気飲み。

続いて館内にある寿司居酒屋 岬さんで夕食。ここは地元の美味しい海の幸が頂ける店。カウンターには仕切りがあって、席の間隔も広くとられており安心。

 

 

 

 

 

まだまだ飲み足りないので、ここでもビール。

 

 

 

 

 

まずはイカ納豆。モチモチイカに納豆・卵・ネギの組み合わせは最強。

 

 

 

 

 

次はハタハタ唐揚げ。外はサクサク、中はふっくら、美味い。

 

 

 

 

 

続いてメギスつみれ揚げ。深海魚のメギスは北陸の名産。アツアツのフンワリ食感がたまりません。鬼ウマ。

 

 

 

 

 

白えび唐揚げ。カリカリ衣にほんのり甘い白えびの身。今夜のMVP。メチャメチャ美味い。

 

 

 

 

 

最後は岬ちらし重で〆。至福のひと時だった。

こちらのホテル宿泊でなくても訪れる価値は十分あり。ひすいの湯と並んで糸魚川の楽しみ。

 

 

 

 

 

食後は部屋に戻り、ちょっと遅れたけどなんとか観れた「博士ちゃん」。毎週欠かさず視てる個人的視聴必須番組。

芦田愛菜さんがかわいいし(*´Д`)

 

 

 

 

 

糸魚川の恵みを堪能し23時就寝。

 

…のはずが、この直後23時8分、ん?地震?しかもなんだか長いな。それに振幅の大きい嫌な揺れ方。これヤバいんじゃない?

 

冷や汗(゚д゚)

 

幸い当地はそれほど揺れが大きくなることなく収束。しかし気になってテレビをつけると、福島・宮城で震度6強!地上波全局地震情報に切り替え。

 

これは否が応でも3.11を思い出す。不幸中の幸いで津波が起きなかったのが救い。しかしやはり被害は出てしまった。

このあとは眠れず、3時頃まで夢と現実を行ったり来たり。

 

東日本大震災から間もなく10年。天災は忘れた頃にやってくる。改めて備えしないと…。

 

 

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2021 フォッサマグナ温泉紀行... | トップ | 2021 フォッサマグナ温泉紀行... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。