2019年8月12日＜1＞
昨晩乗車した下り「サンライズ出雲」。突然小声の車内放送が流れ、目が覚める。
「『サンライズ瀬戸･出雲』東京行き発車します」。
夢？と思うも、いや、これは現実。時刻は5時25分。姫路か？まだ車内放送休止時間帯。
どうやら車掌さん、上りと下りを間違え、さらに車外放送と車内放送の切り替えを間違えたと思われる。
ブラインドを上げしばらく車窓を眺めていると、相生を通過し赤穂線と分岐。朝が苦手な自分は再び就寝。
やがて正式に（？）おはよう放送が流れ、6時27分に岡山定刻到着。「瀬戸」と「出雲」の分割シーンを見届けに今日も多くのギャラリーが集結。
6時31分「瀬戸」が先行発車し、続いて34分に「出雲」が発車。「瀬戸」だともう下車準備に入るところだけど、「出雲」はここからまだまだ長い。
6時46分、倉敷到着。水島臨海鉄道？今までこの路線の存在を知らなかった。JRと同じ場所にあっても、こちらの駅名は「倉敷市」。
伯備線に入るときれいな高梁川の車窓が広がる。
高梁川と寄り添うように伯備線を進む。きれいな景色。しかし朝が苦手な自分はこの辺りで再び睡魔に襲われる。ブラインドを上げたまま再び就寝。
次に目覚めるといつの間にか新見を過ぎ、時刻は8時50分。
もうすぐ米子。ヤバいヤバい、大山を見逃すところだった。急いで個室を出てデッキへ。すると進行右側に広がる大山の姿。
自分の個室は左側だったので、デッキに出ないと見られなかった大山。何とか見ることができた。今日も凛々しいその姿。
大山の雄大な姿を見届けて個室に戻ると9時03分、米子に到着。ここまで定刻。
DD51の姿。ここが米子で有名な扇方車庫だろうか。初めて見た。
澄んだ夏の空に飛行機雲。いい天気だけど、実は台風10号が不気味に迫っている。帰りは16日「サンライズ出雲」の寝台券を確保してるけど、果たして無事に運行されるのか？
松江を出ると進行右側に宍道湖の姿。再び個室を出てデッキで鑑賞。
個室に戻り宍道を出ると、次は終点出雲市。毎回思うけど、本当にあっと言う間。車窓には山陰の緑鮮やかな景色が広がる。
やがて終着放送が流れ、斐伊川を渡るといよいよ出雲市。
定刻9時58分、終点出雲市到着。東京を出てから約12時間。寝台特急で過ごす一晩は本当に儚くも足早に過ぎ去ってしまう。
東京からはるばる出雲まで走ってくれた285系。このご時世に東京ｰ出雲市を結ぶ寝台特急が毎日走ってくれていることが、近頃は本当に奇跡のように思える。
285系の姿を見届け、帰りも乗れることを願い改札へ向かう。
と思ったら、改札へ続く階段にバッタの姿。ショウリョウバッタだろうか。迷い込んでしまったのか？踏まれたら大変。ホームの外へ連れ出してリリース。
改札を出てすぐにある「カフェレストいずも」で朝食に割子そばを頂く。割子そばを頂くとやはり出雲に来たことを実感する。
ところで、このお店のメニューに「隠岐いか丼」なるメニューがあるのに気付く。いか丼好きの自分には無性に気になる。また後で来るか。
朝食を食べ終えやって来たのは「出雲駅前温泉らんぷの湯」。火災により営業不能に陥ってたけど、無事に復活してくれていた。
入浴券を購入しさっそく入場。体を洗い露天の個別浴槽へ。火災前と変わらぬ鉄分を多く含んだ濁り湯。駅前ながら本当にいい湯。復活してくれて良かった。それほど混雑もなくゆったり過ごし、50分コースで満喫させて頂く。
温泉を出ると再びさきほどの店へ。さっきから1時間30分程しか経ってないけど、今度は昼食。無性に気になった隠岐いか丼を注文。いかの漬けがたっぷり乗ったいか丼。う～ん、美味い。ビールが欲しい。しかしこの後レンタカーを借りるのでガマン。
隠岐いか丼を食べ終えホームに戻る。次に向かうのは松江。
12時22分発の115系生山行きに乗車。この時間、山陰本線は遅れが発生しており、この列車も15分程遅れて出雲市を発車。
しばらくすると車窓に宍道湖。今回の釣り遠征は中海と宍道湖がメイン。
景色は超絶きれいだけど、果たして島根のシーバス捕獲なるか？
13時20分、松江に到着。ここで下車。ここが今旅の拠点。
黄色い115系を見送り、自動改札化された改札口へ。島根には何度か来ていたけど、初めて訪れた松江。初めての土地はいつも新鮮な気分。
ここからは鉄を離れアングラーとなり、島根の魚を追い求める（つもり）。
