閑散広場の立て札

ゲームとか漫画とかについて書く、というブログであったはずですがさて・・・

歴史に埋もれた双葉社のドラクエⅡ(下)

2014年12月14日 02時04分55秒 | ゲームいろいろ
宣言通り続きを書く。痛いこと。

ドラクエⅡ好きな人に聞きたいんだけどさあ、ぶっちゃけローレ×ムーン?それともサマル×ムーン
ローレ×サマルという選択肢はここではひとまず置いとくとしてだw

いきなりあんまりな問いかけかもしれませんが、自分はサマル×ムーン派です。まあやっぱ大勢はローレ×ムーンだと思うんですが、ムンサマになった影響はやっぱり双葉社版のゲームブックにあるかもしれない。

うーんまあ例えばこういう挿絵だ↓

クッキーかっけぇ!

ピンチに陥ったマリアを助けるのがクッキーなんですな、何故だかローレではなくて。

あとこういうの↓

ラストのシーンでまあ脳筋は脳筋らしく破壊神を破壊してるその下で、ちゃっかりマリアをかばってるクッキーさん。

なーんかね、フラグ立たないっすか?w

まあ昔から主役よりも脇役、多数派よりも少数派な人間だったので、ロマンスについても主役同士よりちょい脇ぐらいのほうが関心高かったりしたので(だからFFⅣではセシルとかローザよりもリディアとエッジの方が好きなんだ)、こういうほうが自分のアンテナにはビンビン来るのです。

エンディングでは「照れちゃうね」と観衆の声に肩をすぼめるクッキーの頭を、にっこり笑って小突くマリアの描写もある。いいじゃんこういうのw ベタベタドロドロなのよりこういう軽い感じのが好きだ。

ローレはまあ・・・クッキーの妹(ものすげえ美少女らしい。挿絵はない!残念!!)にかなりメロメロになってるみたいなので、そっちのほうで行ってくれたらいいんじゃないかな、うん・・・w
「おにいちゃんのいじわるぅ」のセリフに萌えた兄妹派な人には申し訳ないがっっ。

まあ~どうでもいいこと書いてるなしかし……w

ついでにもちっと挿絵とか紹介。このイラストを描いた人は伊藤伸平さんという方らしいのですが、当時のこうした子供向けゲーム本のイラストレーターの中では出色の画力なのではないか、と今になってちらっと思う(エニックス版のほうと比べると特に・・・ね。いやあっちのもあれはあれで好きだけど)
他にどういった仕事をしてきた(していった)人なんだろうかねえ・・・。


上巻のカバー下の表紙に描かれてるイラスト。いい絵だと思う。3人のバランスも良いし。


下巻のほう。これもかなり好きな絵の一つ。ローレシアの王子が一番チビに見える、とかそういう見方をしてはいけないw


妖術師の鏡の罠。


かっこいいクッキー。作中の描写から見るに、細かな剣技の腕ではクッキー、勇者パワーによるごり押しならローレ、って感じだろうか。


このゲームブックを読んだ人なら絶対脳裏に焼きつく「ギラギラギラギラギラリンコ」と「ギラギラギラギラベッカンコ」の呪文詠唱。なんか全体的にこんな変な詠唱ばっかりです(パピプペポポイのザラキ、とか)


ある意味この作品のハイライトというか、この作品の作風を決定付けてるシーンといいますか。サイクロプス2体&スカルナイト2体との酒盛り対決。
最初に本屋で立ち読みしてパラパラーっとページをめくっていった先にこのイラストを見つけた時、あ、これ買おう、と思いました。
ちなみにローレはすぐダウン、マリアは全然平気。クッキーは下手すると死にます(どんなだ)


ひどいページ。挿絵は全滅シーンの上、右はどっちもゲームオーバーを示す「END」
ちなみに普段は大半ギャグ交じりの軽い調子のくせに、死ぬとか全滅のシーンになると妙に凄惨な描写が入ります。
頭をひねり潰されたり、腕を切断されて直後に首を刎ね飛ばされたり、肉も骨もバラバラに引き裂かれてしまったり。まあぁなんせ首がよく飛びますw

208
(略)ぼくがおかした最大の失敗は、ベビルのスピードを計算しなかったことだ。やつはいとも簡単にその攻撃をかわし、ぼくに襲いかかった。
惨劇の始まりだった……』


なんか吹いたわ改めて読んだらw

あと作者の樋口明雄氏の文章力はしっかりとしてて、読みやすくて分かりやすく、親しみも持ちやすいながら、締めるところは締めるので、安っぽく感じたりいかにも子供向け~な印象を受けることもないです。この辺のバランスは素晴らしい。
ただまあギャグセンスがね、さすがに20年以上前だから今見ると、あいたたた、となるのはまあしゃーないかw
ブレストファイヤーとかルストハリケーンとか、あまつさえオビワンケノービなんて単語がパロディとして出てくるのは、現代なら許されんだろうなあw

あと文章力は素晴らしいのですが、実際どこまでちゃんとゲームをやってたのかは「??」となるところ。パルプンテがほぼ最強の攻撃呪文として描かれてたり、クッキーが使う呪文はギラぐらいで、あとのベギラマとかザラキとかはマリアが使用してたり。てかマリア、バギ使ってない?イオナズンも登場してなかったような・・・。
まあ忠実にやりすぎて、終盤までほぼバギしか使えない、っていうのは文章に起こす際にいかがなものか、という意図があったのかも。

あとマリアがたびたび『剣で切りつける』描写が入るんですが、剣ってなんの剣よ!?ゲームじゃせいなるナイフぐらいしか刃物は持てなかったと思うんだけど。
てか挿絵でもどう見ても杖を持ってるのに『切りかかった』とか書かれても……w 若干そういうチグハグな所はある。

けど、まあ、やっぱり全体的に見て、買いなおしてよかったと思える良書でした。
ちなみに上巻はほぼローレの一人旅で、3人の絡みが見られるのはほぼ下巻のみなので、もし今から買ってみようかという方いましたら要注意です。ぶっちゃけ下巻だけで問題ない、かもw


ひょっとしてもうちょっとドラクエⅡについて書くかも。書かないかも。

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歴史に埋もれた双葉社のドラクエⅡ(上)

2014年12月12日 00時10分37秒 | ゲームいろいろ
何を思ったか半年以上振りに日記みたいなの書いてみようと思う。

何をネタに書くかっつーとドラクエⅡ。またか!?大昔にも書いたじゃん!ってごく一部の記憶力のいい人は思うかもしれないけど、なーんかね、なんかやっぱ人生の外せない要素の一つなのでたまーに熱がぶり返しちゃうのなドラクエⅡ。

まあきっかけはドラクエシリーズのバグ動画とか見てたらなんとなくなんだけど。

んでドラクエⅡ。そーいえば昔ゲームブックなんかあったなあ。エニックス公式の他にも他社出版ので。個人的にはそっちのほうが好きだったんだけど、いつの間にか家から無くなっちまってて。

うーん幼少期の愛読書と言っていい存在だったから捨てるはずはないんだけどなあ?? あんまり読みすぎてボロボロになってたから知らずに捨てられたのかしらん。うーんもう1回読みてえ。しかし今となってはレア物だろうし……。こういう困ったときにはアマゾン先生だ!

で、調べたら、おおお、あるあるw しかも20数年前の子供向け文庫とは思えぬ状態のよさで!
しかも1000円ぐらいでお値打ち価格だったのでさくっと買いなおしました。


そそ、これこれ、これですがなw


しかも上巻に至っては当時の帯付き。ゲームボーイとウォークマンて(涙

そんなわけでドラクエⅡの、さらにこのゲームブックの話です。

懐かしい。いやこれ、子供時代の自分に結構衝撃与えた本だったのですよ。知らんがなといわずにまあ良かったらお付き合いくだされw

当時はっつーと、ドラクエ関連のイラストってと、元々の鳥山明の当時の画風を反映してか、割かし丸っこい感じの絵が多かったんだけど、これはまあ、なんですな、割と濃ゆいですなw しかも大抵3頭身ぐらいで描かれてたのに、これはご覧の頭身ぶり。

子供の頃の印象で、なーんとなく12~3歳ぐらい?と思ってた3人組の年齢が、これだと最低15~6かそれ以上に見える。

え、これ、ドラクエ2?変じゃない?と思いつつ、こういうのでも良いのか、アリなんだ!と結構ガツンとやられました。

あとサマルトリアの王子のイメージの違い(作中ではクッキー)

これまた鳥山明のイラストと、数少ないゲーム中でのセリフ(と貧弱さ)から、サマルトリアの王子は大人しい感じのイメージだったんだけど、このゲームブック中では一人称は『俺』で、やたら語尾に『ぜ』をつけるえらくかっこよくちょっと荒っぽい印象すら受けるキャラになってました(これはエニックス公式のゲームブックのほうでもそういう性格になってましたな)

何これ!?!?と思いつつ、サマルトリアの王子自体はその性能の微妙さゆえ逆に好きなキャラだったので、最初は戸惑いつつでもすぐに「かっこいいサマルトリアいい!こっちのがいい!」とキャライメージを180度違う方向に上書きされてしまいました。

実際作中でもみょ~に強くて、選択次第でローレシアの王子は結構死ぬ回数多く(全滅含む。単独死亡の場合でも主人公だからそのままゲームオーバー)ムーンブルクの王女もかなり死ぬのに(単独死亡回数は最多かも?)サマルトリアの王子(以下クッキーorサマル)は単独死亡回数はたった1回。だけどその1回はモンスターとの酒盛り対決で急性アルコール中毒で死ぬというよくわからん死因でw

ローレシアの王子(主人公ゆえ特に決まった名前無し。以下ローレ)とムーンブルクの王女(作中ではマリア。以下マリアorムーン)はそれぞれまあイメージどおりかな?って感じですが、ムーンは「なーに?てれるなんて、あなたらしくないわよ」のセリフに近いイメージかな?
んでムーンことマリア、後世の公式や2次創作とは少々趣きが違いながら、これが結構可愛く描かれてまして。


竪琴弾くマリアたん。


悪魔神官を焼き殺すマリアさん。


キリっとしたマリアさん。
どことなくナウシカのイメージが見える・・・か?


悪魔の鎧を着た脳筋を助けようとするマリアさん。


アップ。まあゲームオーバーのシーンなんで、このままローレ干からびてミイラになって死ぬんですがね(悲惨)

うん、今見るとまあ若干古い感じは否めないものの、やっぱり良い。サマルと同様、完全に上書き食らった自分のドラクエ2のイメージは、未だに妄想するときはこのゲームブック版の絵柄で再生されてますw

あと意外と少数派なんだなあと思ったんですが、このゲームブックのせいで名前もムーンはマリアで完全に固着してしまっております。じゃあサマルはクッキーなん?といわれれば、いやクッキーはやっぱかっこよくねえからさあw サマルは個人的にはカインなのです。これはエニックス版のほうではカインでしたね(ムーンはナナ)

いや自分が始めてプレイした時トンヌラだったからさ……。トンヌラ、すけさん、良くてコナン、パウロ、ぐらいしか見たことなかった時、カインという名のサマルを連れてる友達のデータを見た時は、そりゃあ羨ましかったですともw
トンヌラだとどうしたってトンマを連想してダメだけど、カインになると急に出来る男に見えてくるじゃないのさw カインとアーサーは羨ましかったなあ。

そんなわけで熱が出たついでに、二人の名前がカインとマリアになる組み合わせのローレの名前を考えて試行錯誤してたりするんですが、まあ話長くなったしやや脱線したので今回はこの辺で。

今となってはその後の公式化の流れに飲まれ、歴史の影に埋もれてしまった感もある双葉社製のドラクエⅡ。まだまだもーちょっと痛いこと、このゲームブックで語るよーw

コメント (1)
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