閑散広場の立て札

ゲームとか漫画とかについて書く、というブログであったはずですがさて・・・

さよならイカ娘

2016年02月25日 19時13分02秒 | チャンピオン
連載終了の第一報が流れてからも、全然変わらず日常回を続けて、このタイミングでストラップの通販を開始したりで、おいこれ本当に終わんのかよ?? と疑問に思いつつ過ごした数週間。

まあやはり嘘偽り無くついに、侵略!イカ娘、終わっちまいました。連載期間約9年の、全418話。いやはや堂々たる数字でありますよ。短期連載時の第1話から見て、「イイ!」と思ってずっと読み続けてきた身としては、なんともはや、なんというかもう安部先生お疲れ様っした!そしてありがとうございました! としか言いようがないです。
(まあシンディが最後の挑戦をしたり、早苗がイカ娘に恩返しをしたい、とする話は、ああやっぱりそういう流れ? と感じさせるものがありましたが)

途中アニメ化されたあたりで再ハマり(ひどい大ハマり)したりして、いやああの頃は幸せでしたな……w
なんだかんだ、連載1回目から読んで最終話まで読んだ、という作品なら幾つかありますが(打ち切り除く)何せ9年毎週かかさず、というのは自分の人生ではイカ娘が初めてだったんじゃないでしょうか。今後の喪失感が心配なところではありますが……。

喪失感……。

実は、あんまり無いんだなあw なんだこれw
だいぶ前に連載終了の報を聞いたときのほうがまだだいぶショックがあった。で、今日もチャンピオン買って読むまでは結構胸を締め付けるものがあった。

が、読んだ後、今は無い。どうしたこっちゃw

これはどうも最終話の内容に原因があるようで。

というわけで以下から最終話の内容に触れるのでネタバレ。知りたくない人はUターンで!
















そいでー。











で、まず衝撃的だったこと。
梢出ないwwww

いや、ちょ、田辺梢ですよあのタコ娘のほら!
アニメの1期と2期でも最終話で超重要キャラっぽく出てきてたでしょ!!

いやもうてっきり、最終話かそれに準ずるような話の時に、彼女絶対再登場すると思ってたんですよ。あんだけ異質とも言えるぐらい存在感あるキャラだったんですから。

まさか影も形も出ないとは……w

いやあ、超長期連載の結果、梢を再登場させるようなルートを外れてしまった、のかもしれない。生き物のようにうねり蠢く漫画連載ですから、そういうふうになってしまったのかも。

あるいは、再登場の予定でフェードアウトしたキャラっていうと、自分はジョジョ第5部のフーゴが真っ先に思い浮かぶのですが、あれは荒木先生曰く、作品があれ以上暗くなるのを防ぎたかった、という理由があったからのようなのですね(ただでさえ終盤の死人続出展開で、更にかつての味方だったフーゴとのバトル、が重なるわけですからね。チョコラータのスタンド能力をフーゴが使う予定だった・・・んでしたっけ?)

梢もそういう理由があるのかもしれない。いや実際読み始めるまではね、かなりこう姿勢を整えてページをめくったわけですよ。1ファンとして作品にしっかり向き合うつもりで、襟を正して読み始めたわけですよ。ちょっと悲しい展開や辛い展開もあるかもな、と。連載初期の頃は結構シリアス路線もやってた漫画ですし。

が、はっきり言っていつもどおりでしょうあれw なんか肩透かしされたというか。

ひょっとして、あまり明確に終わりを設けて、別れの寂しさを感じさせないようにした……のかもしれない。長い連載期間の中、すっかり薄れたシリアス要素を今になって入れないほうが良い、と判断されたのかもしれない。ていうのはまあ考えすぎだろうかねw

ただ個人的には、この最終回のおかげか、胸に詰まる苦しい思いも無く、かなりスッキリとイカ娘との別れを済ますことが出来た自分がいるのですね。もしかしてこういう、肩の力の抜けたイカ娘らしい終わり方にするため、梢の再登場を見送ったのかなあ、と。

うーんまあ考えすぎかw 単純にもう連載に疲れて、あんまり息の詰まらないエンディングに安部先生自身がしたかった、のかも。

しかしまあ、アニメやってたぐらいの時の自分に、イカ娘の最終回は『壁の修理費を完済したイカ娘が海の家をぶっ壊して終わり! 田辺梢は出ない!』
とか言ったらぜえぇーーったい信じないだろうなw いや改めて文字にしてみるとなんか悪質なデマにも見えるぞこれw

まあ最終話ですら最終話らしく落とさなかったあたりはとてもイカ娘らしいかなッッッ!!^^;

賛否はある終わり方だろうし、自分も実際、えっ嘘これで終わりかい!? って思ったけど、読み終えてから反芻してみると、これで良かったかな、とも思う。喪失感を感じることなく終われたしね。
……まあ来週以降の、イカ娘の載っていないチャンピオンを見た時どうなるかわかりませんが……w

……ああでもやっぱ梢は出しておいたほうが……w あそこの伏線だけでも回収しといたほうがやっぱ良かったんじゃないかなあ……w

ひとまず安部先生にはゆっくり休んでいただいて、新たな作品作りに邁進していただきたいです。ただちょっと素人が勝手に心配なのは、イカ娘を長く描きすぎてしまった部分もあるんじゃないか、ってとこ。

毎週毎週1話7ページでギャグを入れつつ起承転結を考え続けてきたわけでしょ……? もう完全にそういうリズムが出来上がってしまっているだろうし、全く別の作品を描いた時、そのリズムが悪影響を及ぼさなければいいけど……と勝手に心配。

設定もキャラも違うのに、やってることは結局イカ娘、にならなければ良いけど(経緯は違うけど、同じチャンピオン作家だと沼田純が結局どう動いても同じものしか描けていない状況を見ると、ちょっとね……。いや、沼田先生の作品も個人的には好きだから応援はしてるけども(トンボーの第2巻今でも待ってるのよ?))

逆に言うと、作風が完全にイカ娘色に染まってしまう前に、別の作風へのチャレンジを今のうちに行っていかなければいけない、と判断されたのかも。

まーひとまずこれで、2005年くらいから毎週買って読み続けてきたチャンピオン、来週からは無事立ち読みで済ませることができそうですw いや、これは! と思う漫画や話があったら買って読むかもしんないですけどね。一時期よりだいぶ落ちたとはいえ、ハリガネサービスなんかはまだ、これは毎週見逃せねえ!ってレベルの面白さだと思いますし。

まあなんか、自分の中で一つの時代が終わりましたw 嗚呼この狂騒もあった良き9年間に感謝して、ひとまず脱稿。



追記1:ネット上によく「イカ娘打ち切り!?なんで!?」という声が上がってますが、別に打ち切りってわけじゃないんではないですかね? 掲載順もまあ大体真ん中あたりで、人気が無くなったというわけではないですし(かつての勢いは失われましたが)
作者自身次回作を検討中とのことでチャンピオン編集部との仲違いということも(外から見る限りでは)なさそうですし。

ずっと読み続けてきた者の印象からすると、やっぱ疲れちゃったのかな、って感じですよ。前にも書きましたが、ネタが苦しい感じがひしひしする回もちょいちょいありましたし。

続けていても問題ないけどこれ以上続けるのも苦しい。人気はあるけどかつてのようなムーブメントが再燃する可能性も低い……と、まあぼちぼち落ち着くべきところに落ち着いた、感じがします、あくまで個人的には。

追記2:ブルーレイの特典の中でイカ娘役の金元寿子さんが、安部先生にイカ娘の秘密を教えてもらった、と語るところがあって、栄子役の藤村歩さんが、それって何なの? と訊いてたんですが、秘密なので教えられない、とのこと。
その秘密気になるんですがなんなの安部先生!?


コメント
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