閑散広場の立て札

ゲームとか漫画とかについて書く、というブログであったはずですがさて・・・

松山市杉立町へ往く

2013年09月30日 21時09分31秒 | 日々のよもやま
半年ほど前に中古車とはいえ自分の車を買ってから、山中の細い道路を走るのが趣味みたいになってきまして、で、去る6月頃(だいぶ前だな…)この道はどこに通じる道ぞやと無計画に車を流しておったところ、そろそろこれは行き止まりかなあと思い始めた矢先なんと看板が。



杉立町、って!?
いや、町って、町があんのこんな山中に!?

興味に惹かれて行って見る、も、すぐに狭道&砂利道のコンボが待ち構えていて、これはちょっと危険を感じたので、その時はやむなく引き返すことに。
帰ってから地図を見てみると、どうも確かに集落があるようだ?道も無事国道側まで通じているらしい?

むー、これはしかし気になる!気になるぞー!完全に山しかないと思っていたところに町があるだなんて!?

というわけで後日、相当の狭道が予想されるため今度は車ではなく原付で、行ってきました杉立町!


青波町側ではなく国道側からスタートです。この辺はまあまだ全然普通の道。


ちゃんと路面も見えていて気持ちよく走れます。


おっと橋が。


橋の名は『杉立極楽橋』果たしてこの先に繋がるのは極楽かそれとも……w


と思ったらお大師寺がありまして。


意外と立派な大師堂でした(失礼) まあしかし、ここはまだほんの入り口。序の序の口。


大師堂を過ぎると、即座に来た! さあここからが本番のスタートだ!


せまっ! いやー車で来なくて良かったあw


ピンボケでごめんなさい。こんな感じの鬱蒼とした山の中、ガードレール無しの道が延々続いてます。


少しでも日差しが届くところに着くとほっとする…w


またもピンボケごめんなさい。前日雨が降ったせいか、路面状況は最悪。堆積した落ち葉と相まって、非常に滑りやすそうなコンディションになってやがりました。


でそんな路面状況で、うへええあああ、雰囲気ある道ぃ~w


左は剥き出し岩壁右はガードレール無しと来たもんだ!


一応轍は出来ているものの、これ、車で来るには無茶苦茶怖い道ですぞ……。原付で走るのも相当に苦労しましたけどさw


杉立町の由来?かどうかは知らないけど、こんな杉の林が見えてきたり。


なんか人工物があるw こんな山の中に人の手の痕跡があると心強いわあ。


忘れた頃にちょろっとあるガードレールがたのもしいね^^;


写真じゃちょっとわかりにくいけど、かなりの急勾配&ウネウネ道です。ってマジでこの先に人が住んでるの!?


いつの時代の道だよ!!と言いたくなる90度ターンの2連続&カーブミラー。あの、これ、対向車来たらどうするの?


道は益々落ち葉がうず高く……。


素晴らしい曲線美。じゃなくって、とんでもない道です…。


このガードレールの先も、どうやら道があるらしいのですが……。


わかるかなこれ?ほぼ落ち葉に埋もれて、さすがにこの道を行けそうな気はしませんでした。


そしてそこから後ろを振り向いた時に見える景色。
こえええええ!!ww こんな道絶っ対車で来たくねえええええ!
登るのはもちろん降りるのが怖すぎだろおこれ……。


ふと景色が拓けて、あー、どこですかここw


一応同じ松山市のはずなんだけどね……。国道から入ってそれでも30分~45分ぐらいだったはずなんだけど、もう別世界ですなあ。


そして悪路は続くよまだまだね。まあもう太陽の光が差し込んでくれるならそれ以上望むものは無いですw


で、ついに来た!ついに着いたぜ杉立町!って


え、こ、ここ? 地図で見る限りじゃここが中心地っぽいのだが……。


人の手の跡は見えるものの、人影は無いなあ……。


この地点、なんと五叉路になっております。どうやら昔、国道等が出来る前はこちらのほうが交通の要衝だったようで。
お地蔵様とかはあるんだけど……。


朽ちかけたトラック。あ、やっぱり車で一応来れるんだ、ここ…w


しかしなーんにも無いぞや。人家らしきものが見当たらない……。


ってそのまま進んだら下りてきちまったぞって、ありゃ?


下りてきた、って言ってもまだこんな砂利道なんだけど…w あれー家屋らしきものすら無かったんだけどなあ?


最初の写真の看板地点まで来てしまいました。どう、素敵な道でしょう? こんな道見たら進んでみたくなっちまいますよなあ!

ってとりあえず走破して道が繋がってることを確認したは良いが、なんか納得いかん! てわけでまた登ることに。

ちなみに青波町側から登るほうが(これでも)随分道はまともでした。本格的に狭くなってからの距離も短いしね。


で、さっきは行かなかった分岐路のほうに行ってみると、おっと!?
どうやら人の生活の匂いのする雰囲気が!


あんまりバシャバシャ撮るのも失礼なのでこっそり。おー、どうやらこんな山の中に、かなり立派な日本家屋がございましてよ!
なんかもう雰囲気は完全に日本昔話のそれ。


こちらもどうやら比較的新しいような轍の跡。木々のまとまり方なんかも、人の手が加わってる証っぽいですなあ。


一旦砂利道まで降りてから、もしやと思った分岐を登っていくと、そこにもこんな石垣と人家が。
ああ、人がちゃんと住んでるんだなあ、って……


こちらのお宅に上がるまでの道って、こんななのですが……。


倒れた竹が道を塞いでいるのですが……。


しかも車の轍の跡がない!? ってことはこの竹の放置具合といい、車を持っていらっしゃらないってことのか!?

この山の中で車無しで生活している!? 想像を絶するわあ……。


再び上まで上がってから、頑張ってくれた愛車をパチリw


放置気味熊ちゃん。

てわけで杉立町、一通り堪能した後、ふと地図を見ると、どうやらかつての道後ロープウェイの山頂駅がすぐ近くにあるらしい?
今では廃止されてしばらく経っちゃってるロープウェイだけど、これはひょっとして、こちら側から山頂駅まで行けるんじゃ!?

と好奇心が湧いてきてしまったので、それっぽい道に当たりをつけ、さらに登ってみることにしました。
ってこの道がさらに落ち葉の堆積具合が半端じゃなく、周囲にもちろん人の気配もないので少々怖くなりながら登っていったんですが、なぜか写真は撮ってないので割愛。


で、着いた!これだ!っと思ったらあらああ。鉄柵~?


まあーしょうがないか。たぶん自分と同じことを考えてチャレンジしようとする輩は他にも居るだろうし……w

まあその、実際このすぐ左に下っていってる道がありましてな、そっちに下りてから少々泥にまみれるのは覚悟で斜面を登れば、乗り越えて行けないこともないんですが…w
そろそろ自分もええ年したおっさんなので、そういうやんちゃなことは止めておきました。


代わりに、位置的にすぐ上にロープウェイのケーブルが渡してあるはずだ、と思い木々の間から探してみると、おっ、あった!?


おお、確かにあれだ。向こうに微かにケーブルを通してる鉄塔も見える。


拡大。うん、間違いない。


ああー、少し前までならこのケーブルを一日に何本もゴンドラが行き来してたんだけどなあ。なかなか壮大な現代遺物に思いを馳せつつ、下山。


そんなわけで下りてきました。いやあ、凄かったです杉立町。一つ山を越えれば、時間の流れの違う世界がそこにはありました。

興味を持って行かれる方おりましたら、青波町側から行くことをオススメします。湯山町方面から行くのはそれなりに覚悟を決めてからのほうが良いかと……w

おまけ。下山してから山頂を見上げて。


あー、あれあれ、あのてっぺんの鉄塔が多分、山頂から見た時微かに見えた鉄塔だと思う。


思えば遠くに行ったもんだ…w




あの山の裏側に、よもや人が住む町があるとは、ここからじゃ想像も出来ませんぜ。

実はこの辺一体、奥道後~石手側ダムの辺りに、もう一つ、梅木町というこれまた山の真っ只中にあるすごい物件も見つけて、で行ってきたりはしたんですが、それはまた次の機会にー。

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バーサスアースを推す

2013年09月17日 22時00分41秒 | チャンピオン
1年3ヶ月ぶりに日記を書いてみる。何を書くかというと、週刊少年チャンピオンで連載中の『バーサスアース』の支援日記などを。

いや、とても面白い漫画だと思うのですが、どーにも掲載順位的に危うい気がして、何かしら草の根活動をしておきたいと思いまして……チャンピオンはジャンプほど人気順が徹底されてるわけじゃないけど、ちょっとね。



そんなわけでこちらがバーサスアース。現在5巻まで出ております。
漫画のあらすじはというと、時は現代、突如世界中に深柱(しんちゅう)と呼称される円柱状の物体が地中から突き立ち始める。深柱は無差別に人間を殺戮し始め、その日本での最初の出突(しゅつとつ)の現場に、主人公のハルトは遭遇してしまう。友人や日常を破壊されて立ちすくむハルト、そこに謎の男女たちが現れ、彼らは深柱と戦闘を始める。ハルトも戦闘の一助となり、苦戦の末ついにその深柱は塔解(とうかい)させるが、ハルトの頭部には深柱の破片が突き刺さり……。

といった具合です。
ざっくり言えばハカイジュウとか魔法少女オブジエンド、他誌だと進撃の巨人などに代表されるような、大量殺戮系の一つですな。秋田書店的には月刊チャンピオンでハカイジュウが当たったので、別冊チャンピオンでより残酷度を上げた魔法少女オブジエンド、少年誌向けにバトル要素を強化したバーサスアース、って感じの配置なのでしょう。

で、少年誌向けというチューンはこれもかなり当たっています。あらすじを見ればなんとなくわかるような、深柱だの塔解だのいう造語もあれですが^^;主人公たちの使う武器の名称もなかなかアレでして、十式対熱多層防護盾ヤタノカガミ十一式対甲破壊槌ヤサカノマガタマ深柱髄幹裂断刀クサナギノツルギと読むなどなど、まあー相当こじらせてるアレですw

でもそれがいい。実際最近の漫画では珍しいくらい熱い少年漫画です。個人的には3巻で繰り広げられる蛇型深柱との戦いがかなりオススメで、主人公ハルト、地質災害研究機構(地災研)のメンバー、自衛隊の3つの戦力がそれぞれ得手不得手を補い合い、苦闘の末勝利に向う展開は、熱いバトル物として白眉の展開だったのではないかと。自衛隊がただのヤラレ役ではなく、ちゃんと頑張って戦ってくれるのがイイんだな~。地災研のメンバー兵真と自衛官の熱い敬礼の送り合いのシーンとか熱くてたまんないねえ!(その直後に……なんだけど)

ただバトルが連続するだけの漫画じゃなく、キャラクターの内面もしっかり描かれているのもグッド。特に望まずして融合者となってしまったハルトは、戦うことに悩んだり恐怖を抱くことも多かったのですが、彼が戦いに赴くことを決意するくだりの兵真とのやりとりは、読者への説得力もありストーリー的に美しくまとまってもあり。決して過度に説明気味になったり、前後の整合性を欠いたりすることもない。いいですね、うん、良い。

余談ですがそのハルト、連載開始当初と現在とで相当顔が変わってますw
試しに1巻最初の頃のハルト


最新号のハルト


同一人物ですよ?まあ最新号に至るまでに色々あるのですw

またかなり登場人物の多い漫画ではあるのですが、各キャラの書き分けはもちろん、それぞれキャラ立ちもしっかりしています。特に女性キャラは色んなジャンルを取り揃えているわですがwメイン(?)ヒロインとなる玲央(れお)さんがなかなかイイ。


玲央さん。


拡大玲央さん。

普段は戦士らしく凛として言葉遣いもちょっと荒い時もあったりする彼女ですが、なかなかどうして、女性らしく(?)弱い面を見せることもよくあって、戦闘中に涙がぽろりなんてことも多々あります。ただそのギャップが良いっつーか、無理矢理自分を奮い立たせて戦ってる面もちらりと見えたりで、またそういう懸命さも良いというか。


こんな表情になることもちらほら。最近ではもっと崩れた顔を見せてたりもしますがw
まあ俺は一芽ちゃん一択なんだけどね!!


ストーリーの展開速度も、最近のもったいぶってもったいぶって設定を小出しにして小出しにしてみたいな漫画じゃなく、かなり早いです。やや繰り返し気味になる部分もありますが、非常にサクサクと進み、最新の5巻では節目となる大きな展開を迎えます。
ただこの速さが、言いたくはないけど話を急いでる感もあって、ひょっとして打ち切り視野に入ってるんじゃと不安になる要素でもあるんですが……。
(展開速いと書きましたが、1~2巻にあるヘルメットとの戦闘は、やや冗長に感じられるかもしれません。コミックスで一気に読むとそうでもないかも。連載時はせっかくの連載開始時の勢いが弱まってしまった印象があったので…)

そんな感じでストーリー良しキャラ良し厨二要素良しの3拍子揃った名作少年漫画、だと思うのですがぁ……。前述の通りどーいうわけかっ!これが掲載順位がいっつも下のほうなんだなあ。確かに部分部分で、ご都合主義?あれまたこの展開?となる所もないわけじゃないけど、トータルで見るととても完成度の高い漫画だと思うのだけど……。

まあ下のほうにいながら長期連載が続いて無事クライマックスを迎えようとしているエンジェルボイスなんて漫画もあったりするから、チャンピオンでは下のほう即打ち切りってわけじゃないとは思っているものの……。
もし人気順だとしたら、紳士の皆ちょっと見る目がなさすぎるぜー。

なんか不安になったので応援のつもりで書きました。まだ本誌でも56話目、コミックスは5巻目なので追いかけるのも楽だと思うので、気になった方は是非チェックをば。



余談:この漫画なんでか本誌掲載時とコミックスとでタイトルロゴの形が違うのですが、なんでですかね?個人的には本誌版のほうが勢いがあってインパクトもあって好きなんですが……。


本誌版


コミックス版

しかもコミックス版は字も小さくて端っこにちょろっと載ってる感じでううむ。あえてやっているのは分るのですが、せっかくの激しい内容がこれでは伝わらないような……。表紙では静かに見せておいてその実中身は……という狙いがあるのかもしれないけど、なんかちと表紙で損してる気がしてもったいない気が~(4巻以降ちょっとフォントが大きくなったけど)


コメント (2)
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