最近はまっているアニメが一つ。
それは何かって? まんが日本昔ばなしに決まっているだろう!ごめん決まってないすみませんほんとすみません。
いやあ、ちっとふとしたきっかけで検索してみたらですな、感謝すべきことに大量に動画サイトにUPされているのですわ。んでこれが観てるとねえ、なんかもう面白くて面白くて。
市原悦子と常田富士夫の一人何役にも渡る演技も素晴らしいが、日本の風土の描き方というか、間の持たせ方というか、子供の頃見てた時には気づかなかった素晴らしい点の数々に気づくことができて。
特にBGMを使わない無音状態での間の取り方がすごい! 完全無音の場合も多いが、虫の声だけ聞こえる、雨の音だけ聞こえる等々、台詞が無い時の雰囲気の演出が素晴らしいんだなあ。
数年前に再放送された時には短期間で終了してしまったが(それでも当初1クールで終了の予定が、結局1年続いたらしい)確かに今の時代にはそぐわないのかもしれない。実際その時改めてテレビで観てみると、あまりにも今の時代との空気の違いというか、明らかに、浮いてる、と感じたからなあ。
だけどこれだけ素晴らしい名作群が埋もれてしまうのはもったいなさすぎる。もったいないおばけが……ね、うん……。
全話入りDVDボックスとか出たら10万単位でもいいから買うぞw
しかしまあ、さすがは18年間に渡り900を越える話を放送した長寿番組だけあり、結構中には異端なものもありましてなw
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これも日本昔ばなし。最終期の作品「デッカンブー」より。
なんかふつーのアニメ絵なんですが…w この話の時は日本昔ばなしというよりむしろサンデーのアニメみたいな感じ。視聴率の低迷でテコ入れする必要があったか、それとも既に終了が決定していたのか、かなり冒険している気がする。
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でも声は市原悦子^^;
そうなんだよなあ、ここまできたらもう声優も違う人を入れてみるべきなんだろうが、でもそうすると日本昔ばなしじゃ無くなる気がするしなあ。変革を入れてみるかこのまま終了するか、スタッフもなかなか悩みどころだったんじゃないだろうか。
「デッカンブー」
(あらすじ:あるところに現れた真っ黒い大怪鳥。村人困らせるその妖怪を退治するため一人の和尚が立ち上がる。果たして和尚は怪鳥を退治することが出来るのか?)
さて、まあ、話は戻って、何故検索してみたかというとだね……。
まあなんだ、ちょっと怖い系統話が観たくなってさw怖いの苦手な人はここらで引き返してw
つっても今観るとそんなに怖いわけじゃない。観ていて思い出したが、子供の頃は幽霊話の類とかは、こたつに潜り込んで耳を塞いで怖いシーンが終わるまでやり過ごしたりしたもんだけど、まあー大人になってから観るとそんなにねw むしろ直接的な幽霊ドーンみたいな部分より、なんとなく、どことなく、理由は分からないが不安になる、正体の分からない異質なものに抱く気味悪さ、みたいなものが大人になってから観ると効いてくるもので。
観た瞬間不安に駆られる。例えばこれだ↓
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「キジも鳴かずば」より。
いや、これは、悪夢の風景だよ!ww 夕日で真っ赤に染まった空の中、すすきの原に真っ赤な着物を着た白い肌の女性が立っている、って…。
ああ、この感じ、これはねえ、チャンピオンで連載されてた「不安の種」に通じる怖さですよ。不安の種を読んだ時「この怖さは新しい!」と思ったもんだけど、既に日本昔ばなし(ひいては日本の民族伝承そのもの)に既にあったものなんだなあ。
あとは、大人になってから観ると効いてくるのは、ほんとに全く救いの無い話とか^^;
上の「キジも鳴かずば」もこの絵だけで判断して怖い話だと一蹴することなかれ。農民の貧しさを切実に描いた悲しいお話なのさ。悲しすぎてね、ほんとにもう、全く救いがない……(--;
「キジも鳴かずば」
(あらすじ:貧しくも慎ましく幸せに暮らしていた弥兵衛と千代親子。ある日千代は重い病にかかり死の淵に。弥兵衛は千代の最後の願いを叶えようと、庄屋の蔵から小豆と米を盗み出す。その甲斐あってか千代は奇跡的に回復するが、弥兵衛は盗みを働いたことを追求され、川の氾濫を治めるため人柱に……)
他にはこの「くらっ子鳥」とか。
「くらっ子鳥」
(あらすじ:気立てが良く村の人気者だった娘、蔵。しかし蔵が年頃になる頃、両親は相次いで他界してしまい、その後一緒になった夫も幼い赤子を残して死んでしまう。それでも一人、赤子を背負って辛い農作業をし、健気に生きていく蔵に、更なる悲劇が……)
これもただただ悲しい、というか酷すぎる話で…。こういうのを土曜日の夜7時から放送してたってのはかなり凄いことだと思う。
トラウマに残る系でいえば「吉作落とし」
「吉作落とし」
(あらすじ:岸壁の岩茸採りを生業にしている青年、吉作。いつものように絶壁に縄一本でへばりつき仕事をしている時、ほんのふとした気の緩みと油断から、絶壁の中腹に一人取り残されてしまう。登ることも下りることも出来ず、吉作の絶望の数日間が始まる……)
これも、あまりにも、あまりにも!! 高所恐怖症の人間には見てるだけでぞわぞわしてきます。
吉作の絶望が、これでもかと言わんばかりの丁寧な描写で描かれており、ほんと丁寧すぎてちょっと、鬱になる…w
あんまり幽霊ドーンは怖くない、と書きましたが、子供を本気でひたすらに怖がらせようとしてる作品には相当インパクトがあるものもありまして……。
「幽霊街道」
(あらすじ:とある峠の街道に化け物が出るという噂が立つ。村の若者と藤十朗はその正体を突き止め退治せんと峠に向かうが、そこに現れたのは……?)
タイトルからしてドストレートなんですがwが、実際に出てくるものは幽霊と言えるもんじゃない、なんていうかもう、本当に正体不明の何か、で、いやあこれは小学生、幼稚園児とか見せたら絶対夢に見るぞw
「万吉や首はずせ」
(あらすじ:桶屋の万吉は、もう20年も家を建てるために働き続け、お金をため続けていた。ようやくその資金が集まったと思ったら、柱一本分だけどうしても足りないという。万吉は墓に立っていた施餓鬼柱をその柱にすることを思いつく。そして家は無事建つが、喜びも束の間、夜な夜な恐ろしい声が……)
これまたタイトルが剛速球w 何かの例えのフレーズ?いやいやそのまんまの意味でな…w
「カッ」となるシーンがドキンとさせる、演出の見事さが冴える怖い話。
まあ、あんまこうやってぼろぼろ紹介するのもなにかね。幸いにして大量にyoutubeにもニコ動にもUPされているので、興味があれば是非色々見てみてくださいませ。
ま、もうちょっと個人的に思い入れのある話を少し。
「火なたに捨てられた木の実」
(あらすじ:囲炉裏の灰の中に木の実を捨てると化けて出る。花は両親にそう教えられていたが、ついついその言いつけを破り木の実を捨ててしまう。両親の帰りが遅くなったある夜、留守番をする花に恐ろしい出来事が…)
一度放送した物の中から選出して、一定の期間を置いて再放送する、というのが当時のやり方だったようで、これも一度観たことのある姉が「この話怖かった!」と言って散々観る前に暗示をかけてくれたので妙に印象に残って憶えてました。
これも、正体の分からないものに理由の分からない恐怖感を覚える、類のもので、いや実際当時観た時も怖かったし、今観ても結構ぞぞっときたなあ。
とはいえ種明かしはあるし、お話自体はとてもいい話。子供の頃雨の日などに一人で留守番をしていた時に感じた心細さを思い出させてくれる。オススメです。
「子取り」
(あらすじ:作兵衛は働きもせずに遊んでばかりのだめな夫。今日こそはと決めては博打遊びの誘惑に負ける日々。そんな作兵衛の帰りを待つ妻お竜は子育てのストレスでイライラ。泣き止まぬ赤ん坊にお竜は「子取り」と呼ばれる大男の話を聞かせる)
特に物の怪の類いは出ない人情話、と見せかけておいて……。
急転直下。観てのお楽しみ^^
「鬼怒沼の機織姫」
(あらすじ:使いに行った帰り、歩きなれた山道を歩いていたはずの弥十は、いつの間にかこの世とは思えぬ美しい沼地に出る。そこが立ち入ってはならないと伝えられる鬼怒沼であると理解していたが、現れた機織姫の美しさについ魅入ってしまい、つい近寄って「おさわり」してしまう。炸裂する機織姫の狂気……)
これも急転直下系^^; エロい、というのでも有名みたいw
我々の住む世界とは違う別の世界の住人の、理解できぬ行動原理により難に合う男の話。いやほんとに機織姫がうっすらと笑みを浮かべて殺しにかかってくる姿が、特に怖い絵柄というわけでもないのにすげえ怖い…w
間の取り方も上手いと感じさせる作品。機織姫が歌ってる歌もなんだかんだでいい歌な気がする。テンポを上げて迫ってくるような声色で歌うシーンは勘弁…というか市原悦子GJすぎるw
後半激しく音ズレが起きてるのはちょっと残念。
「荒坂長者」
(あらすじ:すっかり欲ボケしてしまった長者親子。ある年飢饉が起こり、村人たちは長者に蓄えを分けてもらえるように連日懇願する。この懇願が鬱陶しくなった親子。「お日様が昇って一日が始まらなければあいつらも来ないものを……」 正常な判断が出来なくなった長者親子。なんと太陽を射落とすという暴挙を思いつくが、それを実行した時、太陽から恐ろしい光が……)
トラウマ系。飢饉で訴えかける農民の絵も鬼気迫りすぎてすごいものがあるが、長者の息子の死に様もまた凄すぎる……。
だからこれを夜7時にやってたのが(ry
「イワナの怪」
(あらすじ:「暑くて仕事になんねっぺ!」木こりの男たちは楽に金を稼ぐため、根流しと言われる川に毒のようなものを流す漁をやろうとする。その準備をしていた時、何やら不気味な僧侶が現れて、男たちに根流しをやめるよう説き始めるが、この坊さんどうにも気味が悪い……)
全体で見るとそこまで怖い話、というわけでもないのだが、途中のお坊さんとの掛け合いのシーンでの無音の使い方がなんともはや…w
ヒュゴポっ……無音。……無音の中またヒュゴポっ……。
まあ、あんまり怖い系ばっかなのもちょっとねw
「あさこ・ゆうこ」
(あらすじ:山を挟んで存在する東と西の村。東の村に住むあさこは大層頭の賢いとんち娘。仲の悪いこの二つの村は、ある日とんち合戦をすることになった。満を持して送り込まれるあさこだが、西の村にもゆうこというあさこに良く似たとんち娘がいて……)
ほのぼの可愛い話。ほのぼの系BGM総出演(?)の観ていて非常にまったり安心出来る作品です。ていうかあさことゆうこは萌えれるぞw
「クジラとイノシシ」
(あらすじ:昔々の、さらにそのまた大昔。その頃クジラは陸に、イノシシは海に住んでいた。しかしクジラは動き回るだけで大迷惑。困った山の神様は海の神様に何かいい手はないかと相談する。「そうじゃイノシシと交換しよう!」こうして世紀の一大トレードが実現する。が、クジラは海でも問題を…?)
これもリアルタイムで観た記憶があり。いいなあこういうのは。ほんとにほのぼのと出来るw
最初に魚に尻尾を噛まれてるイノシシがかわいすぎるw
うーんつい面白くて大量に紹介しすぎた。他にもあるんだけど長くなりすぎるのでとりあえずこの辺で。
しばらくは仕事終わってからの夜の時間が退屈せずにすみそうw
それは何かって? まんが日本昔ばなしに決まっているだろう!ごめん決まってないすみませんほんとすみません。
いやあ、ちっとふとしたきっかけで検索してみたらですな、感謝すべきことに大量に動画サイトにUPされているのですわ。んでこれが観てるとねえ、なんかもう面白くて面白くて。
市原悦子と常田富士夫の一人何役にも渡る演技も素晴らしいが、日本の風土の描き方というか、間の持たせ方というか、子供の頃見てた時には気づかなかった素晴らしい点の数々に気づくことができて。
特にBGMを使わない無音状態での間の取り方がすごい! 完全無音の場合も多いが、虫の声だけ聞こえる、雨の音だけ聞こえる等々、台詞が無い時の雰囲気の演出が素晴らしいんだなあ。
数年前に再放送された時には短期間で終了してしまったが(それでも当初1クールで終了の予定が、結局1年続いたらしい)確かに今の時代にはそぐわないのかもしれない。実際その時改めてテレビで観てみると、あまりにも今の時代との空気の違いというか、明らかに、浮いてる、と感じたからなあ。
だけどこれだけ素晴らしい名作群が埋もれてしまうのはもったいなさすぎる。もったいないおばけが……ね、うん……。
全話入りDVDボックスとか出たら10万単位でもいいから買うぞw
しかしまあ、さすがは18年間に渡り900を越える話を放送した長寿番組だけあり、結構中には異端なものもありましてなw
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これも日本昔ばなし。最終期の作品「デッカンブー」より。
なんかふつーのアニメ絵なんですが…w この話の時は日本昔ばなしというよりむしろサンデーのアニメみたいな感じ。視聴率の低迷でテコ入れする必要があったか、それとも既に終了が決定していたのか、かなり冒険している気がする。
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でも声は市原悦子^^;
そうなんだよなあ、ここまできたらもう声優も違う人を入れてみるべきなんだろうが、でもそうすると日本昔ばなしじゃ無くなる気がするしなあ。変革を入れてみるかこのまま終了するか、スタッフもなかなか悩みどころだったんじゃないだろうか。
「デッカンブー」
(あらすじ:あるところに現れた真っ黒い大怪鳥。村人困らせるその妖怪を退治するため一人の和尚が立ち上がる。果たして和尚は怪鳥を退治することが出来るのか?)
さて、まあ、話は戻って、何故検索してみたかというとだね……。
まあなんだ、ちょっと怖い系統話が観たくなってさw怖いの苦手な人はここらで引き返してw
つっても今観るとそんなに怖いわけじゃない。観ていて思い出したが、子供の頃は幽霊話の類とかは、こたつに潜り込んで耳を塞いで怖いシーンが終わるまでやり過ごしたりしたもんだけど、まあー大人になってから観るとそんなにねw むしろ直接的な幽霊ドーンみたいな部分より、なんとなく、どことなく、理由は分からないが不安になる、正体の分からない異質なものに抱く気味悪さ、みたいなものが大人になってから観ると効いてくるもので。
観た瞬間不安に駆られる。例えばこれだ↓
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「キジも鳴かずば」より。
いや、これは、悪夢の風景だよ!ww 夕日で真っ赤に染まった空の中、すすきの原に真っ赤な着物を着た白い肌の女性が立っている、って…。
ああ、この感じ、これはねえ、チャンピオンで連載されてた「不安の種」に通じる怖さですよ。不安の種を読んだ時「この怖さは新しい!」と思ったもんだけど、既に日本昔ばなし(ひいては日本の民族伝承そのもの)に既にあったものなんだなあ。
あとは、大人になってから観ると効いてくるのは、ほんとに全く救いの無い話とか^^;
上の「キジも鳴かずば」もこの絵だけで判断して怖い話だと一蹴することなかれ。農民の貧しさを切実に描いた悲しいお話なのさ。悲しすぎてね、ほんとにもう、全く救いがない……(--;
「キジも鳴かずば」
(あらすじ:貧しくも慎ましく幸せに暮らしていた弥兵衛と千代親子。ある日千代は重い病にかかり死の淵に。弥兵衛は千代の最後の願いを叶えようと、庄屋の蔵から小豆と米を盗み出す。その甲斐あってか千代は奇跡的に回復するが、弥兵衛は盗みを働いたことを追求され、川の氾濫を治めるため人柱に……)
他にはこの「くらっ子鳥」とか。
「くらっ子鳥」
(あらすじ:気立てが良く村の人気者だった娘、蔵。しかし蔵が年頃になる頃、両親は相次いで他界してしまい、その後一緒になった夫も幼い赤子を残して死んでしまう。それでも一人、赤子を背負って辛い農作業をし、健気に生きていく蔵に、更なる悲劇が……)
これもただただ悲しい、というか酷すぎる話で…。こういうのを土曜日の夜7時から放送してたってのはかなり凄いことだと思う。
トラウマに残る系でいえば「吉作落とし」
「吉作落とし」
(あらすじ:岸壁の岩茸採りを生業にしている青年、吉作。いつものように絶壁に縄一本でへばりつき仕事をしている時、ほんのふとした気の緩みと油断から、絶壁の中腹に一人取り残されてしまう。登ることも下りることも出来ず、吉作の絶望の数日間が始まる……)
これも、あまりにも、あまりにも!! 高所恐怖症の人間には見てるだけでぞわぞわしてきます。
吉作の絶望が、これでもかと言わんばかりの丁寧な描写で描かれており、ほんと丁寧すぎてちょっと、鬱になる…w
あんまり幽霊ドーンは怖くない、と書きましたが、子供を本気でひたすらに怖がらせようとしてる作品には相当インパクトがあるものもありまして……。
「幽霊街道」
(あらすじ:とある峠の街道に化け物が出るという噂が立つ。村の若者と藤十朗はその正体を突き止め退治せんと峠に向かうが、そこに現れたのは……?)
タイトルからしてドストレートなんですがwが、実際に出てくるものは幽霊と言えるもんじゃない、なんていうかもう、本当に正体不明の何か、で、いやあこれは小学生、幼稚園児とか見せたら絶対夢に見るぞw
「万吉や首はずせ」
(あらすじ:桶屋の万吉は、もう20年も家を建てるために働き続け、お金をため続けていた。ようやくその資金が集まったと思ったら、柱一本分だけどうしても足りないという。万吉は墓に立っていた施餓鬼柱をその柱にすることを思いつく。そして家は無事建つが、喜びも束の間、夜な夜な恐ろしい声が……)
これまたタイトルが剛速球w 何かの例えのフレーズ?いやいやそのまんまの意味でな…w
「カッ」となるシーンがドキンとさせる、演出の見事さが冴える怖い話。
まあ、あんまこうやってぼろぼろ紹介するのもなにかね。幸いにして大量にyoutubeにもニコ動にもUPされているので、興味があれば是非色々見てみてくださいませ。
ま、もうちょっと個人的に思い入れのある話を少し。
「火なたに捨てられた木の実」
(あらすじ:囲炉裏の灰の中に木の実を捨てると化けて出る。花は両親にそう教えられていたが、ついついその言いつけを破り木の実を捨ててしまう。両親の帰りが遅くなったある夜、留守番をする花に恐ろしい出来事が…)
一度放送した物の中から選出して、一定の期間を置いて再放送する、というのが当時のやり方だったようで、これも一度観たことのある姉が「この話怖かった!」と言って散々観る前に暗示をかけてくれたので妙に印象に残って憶えてました。
これも、正体の分からないものに理由の分からない恐怖感を覚える、類のもので、いや実際当時観た時も怖かったし、今観ても結構ぞぞっときたなあ。
とはいえ種明かしはあるし、お話自体はとてもいい話。子供の頃雨の日などに一人で留守番をしていた時に感じた心細さを思い出させてくれる。オススメです。
「子取り」
(あらすじ:作兵衛は働きもせずに遊んでばかりのだめな夫。今日こそはと決めては博打遊びの誘惑に負ける日々。そんな作兵衛の帰りを待つ妻お竜は子育てのストレスでイライラ。泣き止まぬ赤ん坊にお竜は「子取り」と呼ばれる大男の話を聞かせる)
特に物の怪の類いは出ない人情話、と見せかけておいて……。
急転直下。観てのお楽しみ^^
「鬼怒沼の機織姫」
(あらすじ:使いに行った帰り、歩きなれた山道を歩いていたはずの弥十は、いつの間にかこの世とは思えぬ美しい沼地に出る。そこが立ち入ってはならないと伝えられる鬼怒沼であると理解していたが、現れた機織姫の美しさについ魅入ってしまい、つい近寄って「おさわり」してしまう。炸裂する機織姫の狂気……)
これも急転直下系^^; エロい、というのでも有名みたいw
我々の住む世界とは違う別の世界の住人の、理解できぬ行動原理により難に合う男の話。いやほんとに機織姫がうっすらと笑みを浮かべて殺しにかかってくる姿が、特に怖い絵柄というわけでもないのにすげえ怖い…w
間の取り方も上手いと感じさせる作品。機織姫が歌ってる歌もなんだかんだでいい歌な気がする。テンポを上げて迫ってくるような声色で歌うシーンは勘弁…というか市原悦子GJすぎるw
後半激しく音ズレが起きてるのはちょっと残念。
「荒坂長者」
(あらすじ:すっかり欲ボケしてしまった長者親子。ある年飢饉が起こり、村人たちは長者に蓄えを分けてもらえるように連日懇願する。この懇願が鬱陶しくなった親子。「お日様が昇って一日が始まらなければあいつらも来ないものを……」 正常な判断が出来なくなった長者親子。なんと太陽を射落とすという暴挙を思いつくが、それを実行した時、太陽から恐ろしい光が……)
トラウマ系。飢饉で訴えかける農民の絵も鬼気迫りすぎてすごいものがあるが、長者の息子の死に様もまた凄すぎる……。
だからこれを夜7時にやってたのが(ry
「イワナの怪」
(あらすじ:「暑くて仕事になんねっぺ!」木こりの男たちは楽に金を稼ぐため、根流しと言われる川に毒のようなものを流す漁をやろうとする。その準備をしていた時、何やら不気味な僧侶が現れて、男たちに根流しをやめるよう説き始めるが、この坊さんどうにも気味が悪い……)
全体で見るとそこまで怖い話、というわけでもないのだが、途中のお坊さんとの掛け合いのシーンでの無音の使い方がなんともはや…w
ヒュゴポっ……無音。……無音の中またヒュゴポっ……。
まあ、あんまり怖い系ばっかなのもちょっとねw
「あさこ・ゆうこ」
(あらすじ:山を挟んで存在する東と西の村。東の村に住むあさこは大層頭の賢いとんち娘。仲の悪いこの二つの村は、ある日とんち合戦をすることになった。満を持して送り込まれるあさこだが、西の村にもゆうこというあさこに良く似たとんち娘がいて……)
ほのぼの可愛い話。ほのぼの系BGM総出演(?)の観ていて非常にまったり安心出来る作品です。ていうかあさことゆうこは萌えれるぞw
「クジラとイノシシ」
(あらすじ:昔々の、さらにそのまた大昔。その頃クジラは陸に、イノシシは海に住んでいた。しかしクジラは動き回るだけで大迷惑。困った山の神様は海の神様に何かいい手はないかと相談する。「そうじゃイノシシと交換しよう!」こうして世紀の一大トレードが実現する。が、クジラは海でも問題を…?)
これもリアルタイムで観た記憶があり。いいなあこういうのは。ほんとにほのぼのと出来るw
最初に魚に尻尾を噛まれてるイノシシがかわいすぎるw
うーんつい面白くて大量に紹介しすぎた。他にもあるんだけど長くなりすぎるのでとりあえずこの辺で。
しばらくは仕事終わってからの夜の時間が退屈せずにすみそうw
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