京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

イズミヤの「資源ごみ」07年5月

2007年06月30日 | ゴミ問題
イズミヤ伏見店の5月の「資源ごみ」の回収実績です。
5月は“かなりの減少傾向”です。
牛乳パックは、4月と比べ66.6% 昨年の5月比で99.1%
トレーは、同じく60%、96.7%
アルミ缶は、同じく53.5%、282.6%
ペットボトルは、74.2%と272.2%です。
アルミ缶とペットは、昨年同月比で3倍近くになっていますが
それでも07年4月に比べると、半分近くにダウンしています。
これは、「一円引き取り」の影響が出ているのでしょうか?
イズミヤ伏見店での「トレー回収」は白と薄茶色に色を限定しています。
別のスーパーでは、どんな色でもOKという所があります。
時間のない消費者が、トレーあずけを一回で済ませるため
そちらに向かうということもありそうです。

東山のチョコマロン

2007年06月30日 | 京都
カシナガの"マスアタック”はまだ見られませんが
温度が上り、湿度もグッとあがった日には
いろんな生き物が、
こちらも、グッと立ち上がります。
東山の繊細な“チョコ・マロン”が
ホワイトシュガーがふられた生地の上に
デコレーションされているようです。

これでは、減らないCO2!ー「めざせ1人1日1kgCO2削減」

2007年06月29日 | 地球温暖化
昨日、「あしたのニッポン」のことで、内閣府政府広報室に電話した。
「住民税増税」問題でなく、「めざせ1人1日1kgCO2削減」の件
窓口の女性は答えられなくて、
「上の者にかわります」と別の方が出られたが
結局「環境省の方に掛けてください」とのことだった。
環境省に掛けて、
「『ゴミの分別と、プラスチックをリサイクルすると、52gの削減』とあるが、どうゆう根拠で、"減る"という計算になるか、教えてほしい。」と質問すると、
あとで電話がかかってきた。
電話の主は、「ゴミの分別と、プラスチックをリサイクル」に基づく全体の“削減数値”を述べ、それを一日単位、一人単位に割ったら、52gの数字が出てくると、説明してくれた。

「プラスチックのリサイクルには、当然、それを運び出すエネルギー(ガソリン)も必要になる。リサイクルの工場でも当然新たなエネルギーが必要、
できたリサイクル製品につても、プラスチックの劣化は避けられず、結局これは使用後、容易に焼却処分されたり、埋め立て処分される。還元剤としての使用も、エネルギーを取り出す場合も、当然焼却される。こうした場合、エネルギーはいっそう多くかかり、地球温暖化防止に貢献するどころか、温暖化に貢献するのではないか?」
「本当にプラスチックリサイクルは地球温暖化防止に貢献するのか?」

電話で対応した人は、これには応えられず、「もう一度よく聞いて回答します」とのことだった。
かかってくるのかな?と思っていたが、本日、電話があった。
「リサイクルにかかわるエネルギー消費については、除外して計算している。言われるように、そうした考慮は必要と思う。別にリサイクルそのものにどれだけかかかったかは計算したことがない。だからその数字は出せない」

結局、「プラスチック・リサイクル」は、地球温暖化防止に、貢献しなかった。
「環境省のように、地球温暖化防止を専門い扱う官庁が、こうした地球温暖化に貢献しない『プラスチック・リサイクル』を、貢献するかのように書くのは問題であり、今後はこうした記述をしないようにしてほしい」と話すと
「きちんと伝えます」とのことだった。

ゴミに関する地球温暖化防止への「貢献」は、
一般廃棄物におけるプラスチックの焼却量ではかられる。
単純にプラスチックの生産量が減り、焼却量が減れば
確かに「温室効果ガス」は実際に減るが
「プラスチックリサイクル」についての“貢献”は、実際の現場の行程で
温室効果ガスの減少に本当に役立っているかと、きちんと見る必要がある。
“安倍イニシアティブ”などと言われ、でてきた「自己責任のCO2削減メニュー」だが
これでは安倍政権の“イメージダウン”だろう。底が浅い、のではないか。                           

「沖縄サンゴ 死の白線」

2007年06月28日 | 地球温暖化
6月24日の「朝日新聞」が、上記の記事を
ショッキングな写真とともに載せている。
「白化現象」とは違うサンゴの病気で、感染症の一種とみられ
サンゴの真ん中を突っ切る“白線”(病巣)が、一ヶ月に20センチも移動し
サンゴを死滅させていく、と。

ワールドウォッチの「地球白書」2000~01(レスター・ブラウン)は
第二章の「予期せぬ環境異変に備える」の中で
「サンゴー海水温の上昇による死滅」を書いた。

「サンゴ礁は、自然界におけるもっとも壮大な集団構造と言えるかもしれない」
とはじまる報告では、
サンゴ礁が海洋総面積の約0.3%を占めるに過ぎないにもかかわらず、
海洋魚種の少なくとも65%がここに生息していると指摘、
ところがここで、1980年以降
「全く類例を見ない」規模の白化現象がひろがっていることを
グラフも示し、明らかにしている。
「サンゴの白化現象」とは、海水温が約30度のレベルを超えると
共に協力しながら生きてきた藻類がサンゴから抜け出してしまい
その結果、サンゴは光合成が出来なくなり死滅する現象だ。

「1990年代後半では、サンゴ生息域の大部分で海面温度が過去最高を記録し
白化現象がさらに深刻化した。アフリカ東岸からインド南部にいたるインド洋の広大な海域では、サンゴの70%が死滅したと推測されている。」
そして「問題はサンゴだけにとどまらない。藻類と共生する他の生物、イソギンチャク、海綿生物、さらには特定のタイプの軟体動物も含むーにも白化現象が起きている」
その後半で「サンゴを襲う様々な病気」として、朝日の記事にあるホワイトバンド病やブラックバンド病など「他の非常に多種多様な病気」の急増について警告を発していた。
「フロリダ州沖合いのサンゴ礁では、過去10年間に病気の数が5種類ないし6種類から13種類に急増、1996年には、この海域に生息するサンゴ種44種のうち9種が病気にかかっていたが、その一年後、感染したサンゴ種の数はさらに28種に増えていた。太平洋とインド洋のあらゆる海域、またペルシャ湾や紅海でも、サンゴの病気が増加している。白化現象と同様、これらの病気も史上前例を見ないスケールで広がっている。」

07年5月30日の「沖縄タイムス(夕刊)」が、
「サンゴの病、海水温と関連/ホワイトシンドローム/米・豪チーム調査」を載せている。
「サンゴが白っぽくなって死ぬ『ホワイトシンドローム』という病気が、
海水温の上昇によって増えることを、米とオーストラリアの研究チームが、
オーストラリアのグレートバリアリーフでの大規模調査で三十日までに確認、
米国の専門誌に発表した。この病気は慶良間海域安室島南岸でも発生している。」
「チームは『今後、予想される地球温暖化による水温上昇で、ホワイトシンドロームやほかの病気も増える恐れがある』と指摘している。」
この初の大規模調査は、1998年から2004年にかけて、毎年行われ、グレートバリアリーフの1500キロの範囲にある48のサンゴ礁で、1500㎡あたりのホワイトシンドローム発生サンゴ群数を調べ、海水温のデータと照らし合わせたものだそうだ。
結果は、「週単位の海水温が平年より一度以上高くなった回数が多いと、この病気が増えることが判明。調査期間中2番目に海水温が高かった01年から02年にかけての夏の後は、病気が発生した群れの数が約20倍になっていた。」とのことだ。

先に紹介した「地球白書」は、
「これらの病気が最近出現した病原体によって引き起こされるという意味での『新しい』現象とはまず考えにくい。
おそらく、病気に対するサンゴの脆弱化が新しい現象なのだろう」。
そして一部では、この脆弱性は何らかの相乗作用として引き起こされる、とも
指摘している。

東山や北山で、ナラ枯れを追い続けていると
山でも海でも、やはり『何か』が起こっている、と思わざるを得ない。





昨日の集会ー続報

2007年06月27日 | 貧困・格差問題
ーSさんの発言からー

「もう10年あまり、職探しを続けています。
30代前半まではアルバイトや有期雇用でやってきましたが
後半になると、バイトもなかなか無く、“仕事を探すのが仕事”という状態で
貯金も尽きてしまいました。
福祉事務所に行くと、『若いから、まだ働けるはず』と言われ
生活保護申請の書類も、最初はもらえず、
何度も通ってやっと申請できました。
毎年毎年、年間50社も60社も応募するが、ほとんど面接も出来ず
やっと面接にたどり着けたのが10%
派遣会社にも5,6箇所登録していますが連絡はなく
こちらから連絡すると、『Sさん、仕事はありません』との返事
就職のメドも無く、不安で、生活も苦しい。
健康も心配
願いは、早く定職について、安定した暮らしがしたい」


「人間らしく生きたい京都集会」

2007年06月26日 | 貧困・格差問題

昨日、上記の集会が開かれた。
年金者組合の女性が、これが私の生きる権利だ!という発言をされた。
「私は国民年金最高額6万6千円をもらっている人間」
ですが、家賃3万円をはじめ、生活に必要なお金が3万円
それに介護保険料年額28850円、月額2400円、診療に月3000円
諸々必要な支出をすると、預金を取り崩す以外ない。

「1日2食は、節約のため麺を食べています。
アルコールもタバコも嗜みません。
スーパーは特価品。
2ヶ月に一度、カットに行く時に
自分の作ったニットの作品を買ってもらって、
『これで○回分ね』と言って、御代はそれで払ってます。

年に一度の旅行が楽しみ
海外旅行に行きます。
しかし、“それを削れば、もう少し支出が減るのに”と
周りからそんな視線で見られるのが悔しい」
自分は、その旅行で撮ってくる写真と、ニットの作品展を開くのを
生きる喜びにしているのに、
いったい「最低限度の生活って、何ですか!」
私たちは、
人間として生きる権利を
どんなに年を重ねようともっているのだ!
心に響きました。

鴨川の緋鯉

2007年06月24日 | 京都
鴨川の水かさも増し、いつもと違う風景です。
鴨川では、何時の頃からか、鯉が目立つようになりました。
数も増えているようです。
太ってもいて、結構“栄養豊富”な川のよう。
時々この“赤いの”を見ます。
群がっている真鯉とは違って、いつも少し離れて
または単独行動です。


6月24日の「カシナガ駆除」は雨で中止

2007年06月24日 | ナラ枯れ
京都は朝から雨で、「爪楊枝でのカシナガ駆除」会は、初めて「中止」になりました。
あちこちのトラップを見ても
カシナガはいるのですが、まだ「マスアタック」という
集中的な木の幹への穴掘りが行われた、という報告は入っていません。
気温が十分上っていないせいではないかと思っています。

北白川の「コナラ」枯死木も伐採

2007年06月24日 | ナラ枯れ
この間お伝えした、北白川瓜生山登り口のコナラの枯死木ですが
これもやっと伐採されました。
ここに残るのは、コナラの生被害木と沢の東側の3本です。
もう少し“キクイムシのいろいろ”も見たかったのですが・・・
とりあえず、残ったコナラのウォッチングをしていきます。

ところで、下の写真をご覧下さい。

これは、先日の「二匹そろって『掘削中』」のうちの一匹です。
先日の写真は少し見にくかったと思います。
実は、これは、カシナガでなく別のキクイムシでした。
名前はまだわかりませんが、別のものです。
ということで、「新しい疑問」は、とりあえず解消しました。

6月19日「コナラは『枯死木』」で、新しい?を書きました。
「今度は『枯死木』にも侵入するんだなーー、へえ・・・・?」と

ここに、カシナガがやってきているのは確かでした。
しかし、このコナラに新しい穴をあけているのが「カシナガ」だったのか、否か?

こちらの判断は、
「ここにカシナガがやってきている」(これは現場で確認された)
「カシナガと同じ大きさの穴が開けられている」(これも確認)
「よく似たフラスも出ている」(これもそう)ということで、
カシナガが掘削している、と考えました。
しかし、ここに“論理の別ルートへの飛躍”がありました。
(カシナガは、枯死木には侵入しないはずなのに???)
という疑問もありましたが・・・
さらに観察すると、「掘削中」の虫に出会いました。
この虫については、えらく丸いなと思いました。
カシナガの雄って、こんな形だった?と思いつつ
きちんと確認せずに進みました。
小さくても、写真のように拡大すれば「全く別物」です。
小さくても、きちんと見ないと間違います。これは教訓にします。
先日、主原さんに見てもらったら、「これ、ルイスと違うか?」と言ってました。

この点から言えば、新しいフラスが出ている穴も
カシナガと違う種類のキクイムシの可能性もあります。
そして、この虫でもない、さらに異なる虫かも知れません。
これは確認しないとわかりません。



イラク米兵、「戦闘拒否」

2007年06月23日 | 世界ウォッチ
6月22日の「しんぶん赤旗」が、国際面で上記の記事を載せています。
他の新聞では見ませんでしたので、紹介します。
【ワシントン:山崎伸治】
イラクに駐留する米兵の一人が19日、
「戦闘任務」に従事しないことを直属の上官に表明しました。
「反戦イラク退役軍人会」が20日、明らかにしたもので、
バクダッドにいる兵士による反戦の意思表示が公になったのは初めてです。・・・・・・
「軍はできれば私を葬り去り、
全ての状況を隠蔽することは間違いない」として
「私が消えてしまわないよう、
だれでも構わないから私のことを知らせてほしい」
と訴えています。
(詳細は、しんぶん「赤旗」で)

吉田山の「アラカシ」、伐採

2007年06月23日 | ナラ枯れ
吉田山のアラカシがやっと切られました。
切り株を見ると、やはり心材部分に
カシナガのものと考えられる巣穴が空いていました。(下の写真)

そこへ蟻がやってきて、必死になって穴から何かを引っ張り出そうとしていました。
しばらく頑張っていましたが、結局あきらめて他に移っていきました。(下の写真)




6.25「人間らしく生きたい」京都集会

2007年06月21日 | 貧困・格差問題
6月25日の「人間らしく生きたい」京都集会実行委員会に出た。
昨日が最後の打ち合わせで、全体のプログラムが確定した。
これに先立っては、一昨年から日本バプテスト教会で続けてきた
「人間の生きる権利と憲法25条を考える集い」があり、
この流れをさらに発展させようと、今年の2月10日に行われた
「格差と貧困をなくそう!憲法25条を今に生かすつどい」がある。
今回の企画は、これらを引き継いでいる。

集会は、「当事者の声と実態の告発」の第一部と
5人の出席者による討論(第二部)となっている。

第一部では「障害者とその家庭から」「自立を願う障害者」
「構造的低賃金の介助労働者」「高い学費を下げよう」
「高齢者の低年金」「在宅医療の現場から」
「保護基準切り下げと闘う生活保護受給者」
「ワーキングプア―と若者の生活保護」など
予定する8名の発言と会場発言が行われる。

浅い穴

2007年06月21日 | ナラ枯れ
続きです。
「カシナガ『稼動中』」で、「フラスの出ていない穴」について書きました。
写真がそうですが、縦に並んだ4つの穴、見えますか?
一番下の穴を見ていただきたいのですが、
穴の中に、虫のお尻が見えます。

“掘削中??”と思いました。
ところがこの虫は、実はもうパリパリに乾燥して
死んでいました。
穴を掘っている途中で、何らかの原因で死んだのでしょう。

あちこち観察していると、穴を掘っている途中のものが見つかりました。
下の写真です。
二匹が縦に並んで、体を木屑まみれにして掘っていますが
体が縦に入るほどの深さにさえなっていません。

時刻は、午後3時半
この時刻でこの深さでは、
日暮れまでに、まともな巣穴に仕上げるには、時間がたりなそうです。
何時から掘り出したかはわかりませんが
二匹はもうふらふらで
下の一匹は動こうともしませんでした。
虫を穴から離したのが下の写真です。
浅い穴の状態がよくわかります。

最初の写真にある「浅い穴」状態は
結局、何らかの原因で、虫が集まっては来たものの
木肌が硬くて、侵入できず
放置した?というより力尽きた痕ではないか。
深く掘れなかったため、フラスも少なく
風や雨で簡単に吹き飛ばされて
穴の近くには見あたらない、
ということでないかと思っています。
ちなみに、この穴の深さは4ミリ程でした。

続-北白川のコナラ

2007年06月20日 | ナラ枯れ
続きです。
昨日書いた北白川のカシナガ感染の“コナラ群”
写真は、その中で、唯一生きているコナラです。(西側のもの)
昨年に打ち込まれた爪楊枝(プラスチック)が22本残っていますが
新しいものは打ち込まれていません。
幾つかの穴のあとが黒く残っています。
樹液も出ています。(下の写真)

多分、この樹液が生き残る道具になったのだと考えられます。


コナラは「枯死木」

2007年06月19日 | ナラ枯れ
休みを利用して、昨日書いた「北白川のコナラ」の状態を、
もう少し数字的にもきちんと把握しようと、現場に行ってきました。
ここで、カシナガが感染したコナラは8本あります。
G165、166、167、168、169、170、171、172です。
このうち、西側にあるのは、165からの6本で、
今年追っかけてきたものです。

上の写真には、前回書いたコナラでG166から168あたりが写っていますが
どんな風に見えますか?
幹が左から右上に伸びて、青々とした葉が繁っている、
のですが、実は
これは「枯死木」でした。
青々と見える葉は、木に沿って伸びているツル状の植物でした。
ということで、昨日の「生被害木」については訂正します。
(見て戴いた皆さんがおられますので、1週間は、この<訂正>とあわせて載せておきます)

下の写真は、G169です。
奥に枯れた葉がついた枝が見えますが、それです。
これは本体が谷に迫り出し、茶色の葉も残っているのでよくわかります。


ということで、「生被害木」にカシナガが侵入しているのは何故?という疑問は
とりあえず解けましたが、
今度は「枯死木」にも侵入するんだなーー
へえ・・・・?という事になりました。

昨日書いたコナラで、新たなフラスが比較的沢山見られるのは
二股の根元が太い個体でした。(続く)