goo blog サービス終了のお知らせ 

京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

京都の「焼却灰溶融炉」ー排水から基準の42倍のダイオキシン 学習会開く

2010年06月04日 | ゴミ問題
昨日、山科区の大宅診療所で開かれた長い表題の学習会
「『エコランド音羽の杜』焼却灰溶融炉施設の性能確認試験で排水から基準値の40倍のダイオキシンを検出!緊急報告・学習会」に
報告者の一人として参加してきました。
主催は、山科区社会保障推進協議会と日本共産党東地区委員会
最初に、共産党の西野さちこ京都市議が報告
焼却灰溶融炉では事故が続出、「未熟な技術」と専門家も指摘しており
京都市の東北部クリーンセンターでも事故が起こっていること
同センターでは、当初、整備費用が1630万円だったものが
廃止される年には1億6570万円と10倍に跳ね上がり、
7年間で5億1830万円になってしまったこと
今回の焼却灰溶融炉では、1日330トンを処理する計画で
経費は年間16億円も必要であること
簡単に言えば”金食い虫”であることが述べられました。
ダイオキシンの放出は、4月14日に発生していたにも関わらず
発表されたのは4月30日
この間はひた隠しにされ、現状では原因解明に至っていないこと
京都市のゴミの最終処分地での埋め立ては
ゴミ減量の効果で埋め立て期間はあと30年に伸びており
さらに「ゴミ半減」となれば50年となり
この面からも溶融炉は不必要なこと
住民にも不安を撒き散らす「焼却灰溶融炉は稼動停止を」と述べました。

私からは、
07年に相談を受けて関わりをもった
南丹市のカンポリサイクルプラザでのダイオキシン発生問題について報告しました。
この件は、話せば長い、なかなか興味深いものですが
簡単に言えば、
当初考えられた原因(汚泥の混入量が多すぎて、熱負荷が減少、ダイオキシンが発生)
これは当たっているといえば、当たっているのですが
この「想定」に基づく試験データが全く安定せず
検討委員会も延びて、延びて
最終的には炉内の温度管理などを徹底し
法的基準を超える更に厳しい自主管理基準を設けて
やっと稼動停止が解除されたというもの
パンフレットなどを見ると
簡単に「有害なダイオキシンの心配はいりません」とか「ダイオキシンは発生しません」「ダイオキシンの発生は最小限に抑えます」などと、あちこち宣伝物で書かれていますが
それは、なかなか難しいこと
そして、この問題について、聞いたらすぐに答えを出してくれる「専門家」などいないこともよく判りました。
確かに、興味深い「原因究明」過程で
詳しく紹介できる機会があれば、また書きます。
その点で、今回も大事なことは
企業側・行政側が
徹底した「情報公開」を行うことです。
そして、住民・市民側も、知恵を出し、その情報をしっかり把握・分析・精査し
住民・市民側による科学的解明と監視を行うことです。
昨日は、このことを強調しました。



「廃プラ・ゴミ」と地球温暖化を考える

2008年04月03日 | ゴミ問題
最近、地球温暖化問題の学習会が増えてきています。
「少し話して!」という声が、よく掛かりますが
COP3以降、「最大規模」です。
一昨日、右京区の新日本婦人の会の
環境委員会主催の学習会に行ってきました。

以下は、そこで紹介したことです。
関心ある方、ご覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「廃プラ・ゴミ」と地球温暖化を考える  
1、地球温暖化の身近な話
①、京都市―毎年の平均気温(気象庁)
・1881年13.8度(日最高19.1度 日最低8.4度)⇒2007年16.3度(21.5度、12.1度)
・「暑い夏」が普通になるー国立環境研究所が「近未来の地球温暖化をコンピューターシュミレーションによる予測―暑い昼・夜の増加と寒い昼・夜の現象が顕在化」(07年7月2日)―6月から8月のトップ5にはいる「暑さが堪える日」が今の3倍(15日程)に増える

②、お米の話
・京都農民連での話―キヌヒカリで高温障害「もう品種をかえなくては・・・」
・暑くなりすぎると、出穂記が早まり、登熟期が高温となると米粒が白く変色する
九州では、07年度1等米は32%(全国平均は80%)「収量にも影響しているかもしれない」(研究者)

③、北山のブナの話―温度上昇という環境破壊―環境の土台に作用する
・花をつけても実にならない芦生のブナ
・春の低温と桜の開花(桜の開花前線の“異常”)

2、そもそもの「地球温暖化」の話
①、温室効果ガスが地球のオーバーの役割
②、温度上昇を2℃以内で押さえる
・その為には、西欧や日本、米などでは排出量を1990年と比べ、80%減らすべし
・削減は早ければ早いほどいいーそれでも「温暖化した地球」とつき合わざるをえない子どもたち
・危険な、「後戻り出来ない変化」―この数年間の政治的変化とこの20年の削減努力が決定的

③、京都議定書とバリ会議
・COP3-とりあえず「目標を決めた」
・バリ会議―二つの会議が行なわれた。「全ての国」会議―2013年以降の「大幅削減の必要性の認識」では一致。しかし、そこに向け、それぞれの国の目標を決め、確実に実行を義務付けられた法的な仕組みづくりを行うーこの点では、まだ合意できていない。
・「京都議定書への参加国」の会合では、2050年までに2000年比で半減よりさらに大きく削減する必要があり、先進国は、2020年に90年比で25~40%の削減が必要であると決定
・化石賞受賞の日本は、「抵抗勢力」―日米政府は「各国が自主的な削減目標を決める
⇒京都議定書をつぶす

3、地球温暖化と日本の政治、私たちの関わり
①、このままでは、第一次期間(2008年から12年)の6%削減目標も達成できず
・なぜ出来ない?
・日本の150事業所で、日本全体のCO2の半分を排出(8割は公共・産業部門)
・どこが多いか?多いところほど、情報隠し

②、意気地なしの経団連と日本政府
・ヨーロッパの地球温暖化対策
・きとんとした(義務づけられた)削減目標の設定でなく、「自主目標」に固執
・原発頼みー「停止」続きで、石炭火力増える
・「排出量取引」や「環境税」には反対―「それは統制経済だ!社会主義だ!」

4、プラスチックごみの話
①、地球温暖化防止と「プラッスチックごみ」の関係
○「リサイクル」ーイメージでなく、少し突き詰めて考える
○京都市も、「でも大切なことはリデュースです。」(京都市環境情報№,342)

②、「地球温暖化防止」と廃プラごみの「リサイクル」との関係について
○京都議定書における「一般廃棄物の焼却に伴うCO2」の算出方法
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第二条第二項に規定する一般廃棄物に含まれるプラスチック類の焼却に伴い排出される二酸化炭素の量」―わかり易く言えば、廃棄物部門での温暖化防止への貢献は、結局、一般廃棄物中のプラスチックごみの焼却量で計られる。
○<廃プラスチックごみの「リサイクル」が本当に地球温暖化に役立つと考えているのか、役立つというのであれば、どのような仕組みで役立つのか、お答え下さい>(地球温暖化防止京都ネットワークによる、市への質問状)
○プラスチックの「リサイクル」は3方向
・「再生」Pを単一樹脂に選別して、成形加工し、他のものをつくる(ペレット、杭、擬木、鉄鋼石の還元剤・・)ーしかし、これは「劣化」も⇒その後、または直接焼却
・「熱源」Pを燃やし、エネルギーをとるーこれは結局燃やす。
・Pから化学原料を取るーこれはコストとエネルギー消費が大。割合としては少ない。

③、京都市でのプラスチックの行方(2007年10月期速報値)―10月から12月期で2606t
収集量752t(異物混入は5%西部施設での搬出入速報による概数)
○福井ルート、今年度は広島ルート
東山区・山科区・南区→横大路学園→福井県のアルパレット(07年)
 08年は「新日鉄大分」と「広島リサイクルセンター」
 アルパレットー荷造り用パレットに加工(07年)
 広島リサイクルセンターーパレット、パーキングストップ、擬木
○大分ルート
他の行政区→西部圧縮梱包施設→大分県の新日鉄大分(異物は8%)08年も同じ
コークス炉で三種に変わる
・炭化水素油(40%)タール、軽油
・コークス(20%)
・コークス炉ガス(40%)

④、輸送コストは計算に入らず
・劣化―「ペレット、杭、擬木」は、いずれ劣化
・京都で一般廃棄物として清掃工場で焼却した場合と比べ、トータルで「温暖化防止」にどちらが役に立つか?―輸送にかかるエネルギーは明らかに「リサイクル」の方が大。
・「燃料」の場合、焼却場で燃やしていたゴミを、工場で石油の代わりにするから、役に立つ?⇒清掃工場の熱量の問題
・新日鉄で出される大量のCO2は変わらず

④、「リサイクル」でプラスチック製品が減っているか?
○口では、「大量生産・大量消費・大量廃棄の社会の転換が必要」というが、実際にはそこに切り込む国の政治や行政の施策になっていないー「いらないものはなるべく買わないように」との呼びかけに終わっている。
○プラスチック製品の、「大量生産・大量消費」是認の「リサイクル」ではダメ!
○トレイやペットボトルで買う人、お店、そうでない商店の「環境負荷」の程度による価格の差別化

⑤、「プラスチックごみの圧縮・梱包施設」の安全性は?
○寝屋川市の民間の「プラスチックごみ再生施設周辺」での健康被害は甚大
2月4日付と7日付の「毎日新聞」は、寝屋川市にある民間の「プラスチックごみのリサイクル施設」周辺地域での健康被害について、その影響が及ばない地域との比較で、「湿しん発症12倍」、「喉のいがらっぽさ」や「目のかゆみや痛みなども5倍以上であった」(岡山大学大学院の津田敏秀教授らの疫学調査)と報道。
二度にわたる地元住民の皆さんの声を直接うかがう交流会
伏見区横大路と西京区で二つの「プラスチックの圧縮・梱包施設」について
専門家によれば、プラスチックは熱エネルギーを加えて燃焼・溶解させなくても、破砕・圧縮・梱包など物理的エネルギーを加えるだけで、多種多様な有機物質を排出する
(東京大学大学院新領域創成科学研究科 影本浩教授)
 溶解はなし
南丹市の「カンポ・リサイクルプラザ」でのダイオキシン発生問題
 プラスチックが足らない

⑥、廃プラスチックごみの「リサイクル」と京都市の財政負担について
○現在の容器包装リサイクル法―ごみの分別リサイクルに関って、地方自治体は市民が「分別」して以降の、「ごみの収集・分別・異物除去の義務、再商品化事業者に引き渡すまで保管、管理」する仕事を任されている。この分野は、資源ごみの分別リサイクルに関って、最もお金がかかる分野

5、私たちにできることは沢山あるー世論を動かす市民が主役
①、この分野でも、市民の力で政治が動く時代にー気候ネットワークの「情報公開」
・大規模事業所から発生するCO2排出量の情報公開裁判
②、総選挙で「地球温暖化を争点に!」―地球温暖化防止カフェ(小集会)
・科学者は仕事をした、次は政治家が仕事をする番だ!
③、エネルギーも交通もゴミも食料も・・・温暖化対策は、すべての分野での「大改造」

④、ゴミ行政の話
・京都市の“自慢”-有料化でゴミが減りました。
「家庭ごみの有料指定袋制導入後における京都市のごみ収集量」
「着実に制度導入による効果が上がっている」(平成18年度と19年度の比較)                           10月から9月
    家庭ごみ(-16.5%)
    缶・びん・ペットボトル(-20.9%)
    業者収集ごみ(-0.6%)
    持込ごみ(-2.8%)           
     全体でー8.3%
・イズミヤ伏見店の「資源ごみ」の増加(平成18年度と19年度の比較―1月~9月)
    牛乳パック(+26.9%)
    トレー(+45%)
    アルミ缶(+446%)
    ペットボトル(+196%)         
     全体で+88.7% 

⑤、包装容器などを減らす「社会制度」を作り、「ゴミになる物をなくす」ゴミ行政へ
・企業への強力な働きかけ
 資源ゴミの調査―量の変化、その行方、資源ゴミは「有価物」
・環境重視を言うなら、環境負荷が多いものとそうでない物の「差別化」を
・ドイツでは、ゴミの企業責任が明確

イズミヤの資源ゴミウォッチング 07.12年間

2008年01月05日 | ゴミ問題
イズミヤ京都伏見店の資源ゴミの回収実績(07年1月から12月)が
発表されていました。
興味深いのは「アルミ缶」の
07年11月からの回収実績低下です。
最近まわりで
酒類などの大手チェーン販売店での
「有料回収」が話題にのぼります。
この“さざなみ”と
回収実績低下の波が、それなりにリンクする?
少し、予感がします。

ペットボトルのリユーズ

2007年11月30日 | ゴミ問題
28日夜のテレビ報道番組で
「ペットボトルの“ゴミの行方”」についてやっていました。
100本のペットボトルを追ってみると
40本が中国に輸出され
28本がゴミに
32本がリサイクル、そのうち「ペットTOペット」は5本だったそうです。
ちなみに、ドイツではペットボトルの「リユーズ」が行なわれ
行なわれた回数が、ボトルに書き込まれていくそうです。
ヨーロッパでは10カ国で「リユーズ」が実施されているとのこと
日本でも「貴重なペットボトル」の活用には、
「リサイクル」より「リユーズ」を、思い切り増やしてほしい!

イズミヤ伏見店ー資源ごみ回収データ07.10

2007年11月29日 | ゴミ問題
イズミヤ伏見店で発表している「資源ごみ」の回収データ
先日、京都のゴミを考える集会の実行委員会で見せたら
「面白いですね」との声が上がっていました。
京都市の家庭ゴミ袋有料化後の「イズミヤ」店頭での変化がよくわかるからでしょう。
廃プラの分別回収が全市的に始まった10月は
そんなに変化していませんでした。

10月1日から、京都市「プラスチックごみ分別回収」全域に

2007年10月01日 | ゴミ問題

本日から
京都市全域での「プラスチックごみ」の分別収集が始まる。

昨日の京都新聞は、「分別収集全域に 課題山積」
「モデル地域は3割のみ/状況最低ランク」と書いている。

京都市では、2004年10月から市内全世帯の一割に当たる
全区の7万2千世帯をモデル地区として
プラスチック容器包装の分別収集を進めてきたが
「昨年度に状況を調査したところ、3割しか分別できておらず
7割は可燃ゴミにだされていた」とのこと。
そして、その評価も分別最低レベルの「Dランク」だった。

朝日新聞も、30日付で「耕論プラスチックごみの処理」を掲載している。
東京都板橋区の担当者は「現在の容器包装プラスチックごみのリサイクルは
本当に資源を循環するシステムになっているのかという疑問もある」
「焼却や埋め立てだけでなく、再資源化されるものも含めたごみの
総排出量を減らすのが本来の発生抑制だ。だがプラスチックの分別収集が
果たして本当に発生抑制につながるのか」と述べている。

「プラスチック分別収集」が、現状では地球温暖化防止には役立たず
逆にエネルギーをいっそう消費するものであることは
明らかになってきている。
「分別」すれば、本当に“ゴミが減る”か?
自治体が「燃やすゴミ」は確かに減るのだが、
企業に集まって「再生」されるゴミも含め本当に減るのかというと
それは全く検証されていない。
私たち、現場の消費者の感覚から言えば
京都市のプラゴミ回収モデル地区での感触では
全く減っていない。

「地球温暖化防止京都ネットワーク」は、そうした思いから
“プラ分別回収の常識”を問うてみようと
5月に下記の質問状を京都市長に提出し
その後、担当者との懇談も行ってきた。
そこでも、地球温暖化防止への「貢献」は、「同じ結論」ー役に立たない、に達した。
環境省にも同様の働きかけを行ったが
こちらは「正式の返事」がない。

朝日新聞「耕論」も、大きく紙面を割いているが
こうした問題を、もっと突っ込んで
耕してほしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(下記は、「再録」です)

京都市長への質問-プラスチックごみの「リサイクル」

ゴミ問題 / 2007年05月11日

プラスチックゴミのリサイクル問題で、
昨日、京都市の関係部局との懇談会を行いました。
本来は、下記の質問状にある通り
3月ごろにと思っていたのですが、
「人事異動」、その他の理由で
5月10日になりました。
”ちょっと間延びしてますよ”という感じですが、
いくつかはっきりした問題もありますので
お知らせします。まず、以下が
地球温暖化防止京都ネットワークからの「質問」です。

京都市長 桝本頼兼殿
2007年3月16日
地球温暖化防止京都ネットワーク
代表委員 原  強
     川越義夫
     榊原義道
     右衛門佐美佐子

「プラスチックごみ」の分別回収と
 リサイクルに関する質問

 この間、京都市は「ごみダイエットは、限りある資源を守るだけでなく、地球温暖化防止にもつながります」(京のごみ減量事典)として「家庭ごみの有料化―有料指定袋制」や全市での「プラスチックごみ」の分別回収など一連の施策を進めています。
私たち「地球温暖化防止京都ネットワーク」も、当然のことながら、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会構造の大転換が地球環境を守る上でも非常に重要と考えています。  
このことに関して、今後、個別対策を検討・推進する上で、「プラスチックごみ」の問題についての市民的討論の発展が求められていると考えています。市民の間でも、市議会でも、産業界とのかかわりでも、当然、行政と市民の間でも、積極的討論の展開は、地球温暖化防止の施策を推進する上で力になると考えます。そうした立場から、以下、質問します。

1、 京都市のプラスチックごみのリサイクル計画について
①今年10月から実施予定の京都市のプラスチックごみの分別・収集・中間処理計画の概要を教えてください。
②プラスチックごみのリサイクルをどの企業で行うかは、日本容器包装リサイクル協会の入札によって決まることになるのでしょうが、どのような企業で、どのようなリサイクルがされるか、その「リサイクル計画」について、京都市の想定している概要を教えて下さい。
③その場合、京都市として想定される「プラスチックごみのリサイクル率」について教えて下さい。具体的には、収集した廃プラスチックごみ全体の中で、再度ごみとして焼却処分される率、「再生」される場合、主にどんなものに「再生」されるか、また「サーマルリサイクル」と呼ばれる熱エネルギーへの転換については、その全体でしめる割合と「熱エネルギーへの転換率」について、お知らせください。

2、プラスチックごみのリサイクルと京都市の財政負担について
 現在の容器包装リサイクル法の規定では、ごみの分別リサイクルに関って、地方自治体は市民が「分別」して以降の「ごみの収集・分別・異物除去の義務、再商品化事業者に引き渡すまで保管、管理」する仕事を任されています。この分野は、資源ごみの分別リサイクルに関って、最もお金がかかる分野と指摘され、各地で大きな問題になっています。この費用負担について京都市はどう考えておられますか。また、実際に京都市として想定されるプラスチックごみのリサイクルに関する費用の概要について、お聞かせください。

3、地球温暖化防止とプラスチックごみのリサイクルとの関係について
プラスチックごみのリサイクルが本当に地球温暖化に役立つと考えているのか、役立つというのであれば、どのような仕組みで役立つと考えているのか、お答えください。
京都議定書において、「一般廃棄物の焼却に伴うCO2」の算出方法は、「廃棄物の処理及び清掃
に関する法律第二条第二項に規定する一般廃棄物に含まれるプラスチック類の焼却に伴い排出される二酸化炭素の量」とされています。すなわち、廃棄物部門での温暖化防止への貢献は、結局、一般廃棄物中のプラスチックごみの焼却量で計られるというものです。
確かに、京都市という一自治体の「排出量の削減」を数字的に見た場合、「数字上のCO2の排出削減」は、京都市でのプラスチックごみの焼却処分量が減れば「削減率」が高まるという関係にあります。しかし、これが他都市で処分された場合は、京都市の数値は「減少」しても、これに関る実際のエネルギー消費量は増大するということになるのではないでしょうか。お考えをお聞かせください。
また、京都市が家庭ごみの有料化に際して「説明会」などで述べた、廃棄物関連での二酸化炭
素の削減量と上記のプラスチックごみの削減量の関係について数字的に明らかにして下さい。

4、「プラスチックごみの圧縮・梱包施設」の安全性について
2月4日付と7日付の「毎日新聞」は、寝屋川市にある民間の「プラスチックごみのリサイクル施設」周辺地域での健康被害について、その影響が及ばない地域との比較で、「湿しん発症12倍」、「喉のいがらっぽさ」や「目のかゆみや痛みなども5倍以上であった」(岡山大学大学院の津田敏秀教授らの疫学調査)と報じました。私たちは、この間、二度にわたって地元住民の皆さんの声を直接うかがう機会を得ましたが、健康被害に関する工場周辺住民の皆さんの声は非常に切実です。
今回、京都市は、この事業に関して伏見区横大路と西京区で二つの「プラスチックの圧縮・梱包施設」を建設する予定と聞いていますが、専門家によれば、プラスチックは熱エネルギーを加えて燃焼・溶解させなくても、破砕・圧縮・梱包など物理的エネルギーを加えるだけで、多種多様な有機物質を排出することが明らかにされています(東京大学大学院新領域創成科学研究科 影本浩教授)。
またこれに関連して、東京都杉並区でのプラスチックごみの減溶化のための中継施設周辺での「杉並病」の問題も以前に発生しています。京都市が建設中の施設は、「プラスチックの溶解」を伴う施設では勿論ありませんが、上記の専門家の意見などを踏まえ、3点質問します。
① プラスチックごみの圧縮・梱包に関って多様な化学物質が発生するとの情報についてご存知
ですか?また、健康被害についての情報はご存知ですか?ご存知であれば、どのようにお考えですか?
② 京都市の二つの「圧縮・梱包施設」について「生活環境影響調査」が行われていますが、プ
ラスチックの圧縮などに関って排出される多様な化学物質について調査されていますか?されているのであればその調査結果を明らかにして下さい。されていないのであれば、なぜそれを行っていないか、今後それを行う考えがあるか、お答えください。
③ 「杉並病」の原因について、東京都や杉並区をはじめ関係機関がどのように明らかにしてい
るか、ご存知ですか?その内容についてお答え下さい。

 以上、今後の市民的討論のきっかけになれば幸いです。できれば文書でおこたえください。また、これらの内容をもとに意見交換の場がもてればと思います。
                 
連絡先 コンシューマーズ京都

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

廃プラスチックのリサイクルは、地球温暖化防止に役立つか?

ゴミ問題 / 2007年05月12日

昨日の続きです。
京都市との懇談では、最初に口頭で
各項の質問に対する市の「回答」がありました。
③「地球温暖化防止とプラスチックごみのリサイクルとの関係について」
「回答」は
京都市の家庭ゴミの削減目標とCO2などの削減目標の紹介のみ、でした。
”環境省の数字の出し方が変わり、湿重量で計算していたものが乾重量にかわったので
数字が変わりました”というだけのもので
はっきり言って「回答不能」でした。
こうゆうお役所的なやり取りばかりでは前に進まないので
プラスチックの”リサイクル”と言っても
本当は「地球温暖化に役に立たないのでしょ」と率直にただしました。
ぶっちゃけた回答は、”その通り”。

京都議定書における「一般廃棄物の焼却に伴うCO2」の算出方法は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第二条第二項に規定する一般廃棄物に含まれるプラスチック類の焼却に伴い排出される二酸化炭素の量」です。
要するに、廃棄物部門での温暖化防止への貢献は、
結局、一般廃棄物中にプラスチックごみがどれだけ含まれていて
それがどれだけ燃やされたか、で計られます。
京都市という一自治体での数字的な「排出量の削減」は
京都市でのプラスチックごみが”リサイクル”され
焼却場には運ばれず、京都市外に搬出されれれば
あとはどう変容しようとも「削減」されたことになります。

リサイクルにかかる「搬出」には、輸送のためのガソリンが沢山かかります。
この分余計に地球温暖化を促進します。
”リサイクル”されてもプラスチックは劣化し
同じ物にかえるわけではありません。
劣化した製品とは、より捨てられやすいものとなり、やがて焼却されます。
もちろん、再生品化の過程でもエネルギーが必要です。
どうみても、プラスチックのリサイクルは
地球温暖化防止には役立ちません。
なぜそれが「地球温暖化に役立つ」「環境にとって良い」と思われているか?
一番は”ゴミ戦争”への対処の仕方を
まだ、そのまま引きずっているのだと思います。
ゴミをどんどん出したら、処分地もどんどん少なくなって大変
どんどん燃やせば、大気も汚染される
だからゴミを減らそう!
ゴミを減らすのに協力しよう!
それには”リサイクル”
この発想で”リサイクル”が「環境にとって良い」と信じられ
「地球温暖化防止にも役立つ」と思い込まれている、のだと思います。
確かに、焼却施設を増やしたりしないためには必要な提起だったと思いますが。

”循環型社会”という言葉も、
一度じっくりと考えてみる必要があるのではないでしょうか。
地球上で、生き物がその世代を変えながら「循環できる」のならいいのですが
物は地球温暖化への負荷なしに”循環”はしません。
ゴミ問題対処への選択肢を
国や行政の政策においても
市民運動のレベルでも
「リサイクル」か「焼却・埋め立て」かの二者択一でなく、
ペットボトルがどんどん使われなくなっていく
トレイがどんどん使われなくなっていく
こうした製品が、減っていく方向へどう持っていくか
この三つ目の選択肢をきちんと提示する時にきているのだと思います。





イズミヤ資源回収07年7月

2007年08月17日 | ゴミ問題
今月発表された
イズミヤ伏見店での
07年7月の「資源ゴミ」回収実績です。

06年の1月から7月までの実績合計を
07年と比べると
●牛乳パック 10576から13595 128.5%
●トレー 1290から1842 142.7%
●アルミ缶 861から4513 524.1%
●ペットボトル 3325から9660 290.5%
と、アルミ缶で5倍化、ペットで約3倍化しています。

で、この表をじっと見ていると面白いのですが、
06年の「実績」
なぜ、同じ数字が並ぶのかなぁー???

例えば、
「牛乳」は「1616」が好きです。
それから数字が、1414とか1313とか、1717とか1818とか
前二桁と後ろ二桁が同じ繰り返しになるのは、
大変“興味深い!”
トレーは「186」が好きで、4回も出てくるし
アルミ缶は「138」が好きです。
ねっ!


イズミヤの「資源ごみ」07年5月

2007年06月30日 | ゴミ問題
イズミヤ伏見店の5月の「資源ごみ」の回収実績です。
5月は“かなりの減少傾向”です。
牛乳パックは、4月と比べ66.6% 昨年の5月比で99.1%
トレーは、同じく60%、96.7%
アルミ缶は、同じく53.5%、282.6%
ペットボトルは、74.2%と272.2%です。
アルミ缶とペットは、昨年同月比で3倍近くになっていますが
それでも07年4月に比べると、半分近くにダウンしています。
これは、「一円引き取り」の影響が出ているのでしょうか?
イズミヤ伏見店での「トレー回収」は白と薄茶色に色を限定しています。
別のスーパーでは、どんな色でもOKという所があります。
時間のない消費者が、トレーあずけを一回で済ませるため
そちらに向かうということもありそうです。

廃プラスチックのリサイクルは、地球温暖化防止に役立つか?

2007年05月12日 | ゴミ問題
昨日の続きです。
京都市との懇談では、最初に口頭で
各項の質問に対する市の「回答」がありました。
③「地球温暖化防止とプラスチックごみのリサイクルとの関係について」
「回答」は
京都市の家庭ゴミの削減目標とCO2などの削減目標の紹介のみ、でした。
”環境省の数字の出し方が変わり、湿重量で計算していたものが乾重量にかわったので
数字が変わりました”というだけのもので
はっきり言って「回答不能」でした。
こうゆうお役所的なやり取りばかりでは前に進まないので
プラスチックの”リサイクル”と言っても
本当は「地球温暖化に役に立たないのでしょ」と率直にただしました。
ぶっちゃけた回答は、”その通り”。

京都議定書における「一般廃棄物の焼却に伴うCO2」の算出方法は、
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律第二条第二項に規定する一般廃棄物に含まれるプラスチック類の焼却に伴い排出される二酸化炭素の量」です。
要するに、廃棄物部門での温暖化防止への貢献は、
結局、一般廃棄物中にプラスチックごみがどれだけ含まれていて
それがどれだけ燃やされたか、で計られます。
京都市という一自治体での数字的な「排出量の削減」は
京都市でのプラスチックごみが”リサイクル”され
焼却場には運ばれず、京都市外に搬出されれれば
あとはどう変容しようとも「削減」されたことになります。

リサイクルにかかる「搬出」には、輸送のためのガソリンが沢山かかります。
この分余計に地球温暖化を促進します。
”リサイクル”されてもプラスチックは劣化し
同じ物にかえるわけではありません。
劣化した製品とは、より捨てられやすいものとなり、やがて焼却されます。
もちろん、再生品化の過程でもエネルギーが必要です。
どうみても、プラスチックのリサイクルは
地球温暖化防止には役立ちません。
なぜそれが「地球温暖化に役立つ」「環境にとって良い」と思われているか?
一番は”ゴミ戦争”への対処の仕方を
まだ、そのまま引きずっているのだと思います。
ゴミをどんどん出したら、処分地もどんどん少なくなって大変
どんどん燃やせば、大気も汚染される
だからゴミを減らそう!
ゴミを減らすのに協力しよう!
それには”リサイクル”
この発想で”リサイクル”が「環境にとって良い」と信じられ
「地球温暖化防止にも役立つ」と思い込まれている、のだと思います。
確かに、焼却施設を増やしたりしないためには必要な提起だったと思いますが。

”循環型社会”という言葉も、
一度じっくりと考えてみる必要があるのではないでしょうか。
地球上で、生き物がその世代を変えながら「循環できる」のならいいのですが
物は地球温暖化への負荷なしに”循環”はしません。
ゴミ問題対処への選択肢を
国や行政の政策においても
市民運動のレベルでも
「リサイクル」か「焼却・埋め立て」かの二者択一でなく、
ペットボトルがどんどん使われなくなっていく
トレイがどんどん使われなくなっていく
こうした製品が、減っていく方向へどう持っていくか
この三つ目の選択肢をきちんと提示する時にきているのだと思います。

京都市長への質問-プラスチックごみの「リサイクル」

2007年05月11日 | ゴミ問題
プラスチックゴミのリサイクル問題で、
昨日、京都市の関係部局との懇談会を行いました。
本来は、下記の質問状にある通り
3月ごろにと思っていたのですが、
「人事異動」、その他の理由で
5月10日になりました。
”ちょっと間延びしてますよ”という感じですが、
いくつかはっきりした問題もありますので
お知らせします。まず、以下が
地球温暖化防止京都ネットワークからの「質問」です。

京都市長 桝本頼兼殿
2007年3月16日
地球温暖化防止京都ネットワーク
代表委員 原  強
     川越義夫
     榊原義道
     右衛門佐美佐子

「プラスチックごみ」の分別回収と
 リサイクルに関する質問

 この間、京都市は「ごみダイエットは、限りある資源を守るだけでなく、地球温暖化防止にもつながります」(京のごみ減量事典)として「家庭ごみの有料化―有料指定袋制」や全市での「プラスチックごみ」の分別回収など一連の施策を進めています。
私たち「地球温暖化防止京都ネットワーク」も、当然のことながら、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会構造の大転換が地球環境を守る上でも非常に重要と考えています。  
このことに関して、今後、個別対策を検討・推進する上で、「プラスチックごみ」の問題についての市民的討論の発展が求められていると考えています。市民の間でも、市議会でも、産業界とのかかわりでも、当然、行政と市民の間でも、積極的討論の展開は、地球温暖化防止の施策を推進する上で力になると考えます。そうした立場から、以下、質問します。

1、 京都市のプラスチックごみのリサイクル計画について
①今年10月から実施予定の京都市のプラスチックごみの分別・収集・中間処理計画の概要を教えてください。
②プラスチックごみのリサイクルをどの企業で行うかは、日本容器包装リサイクル協会の入札によって決まることになるのでしょうが、どのような企業で、どのようなリサイクルがされるか、その「リサイクル計画」について、京都市の想定している概要を教えて下さい。
③その場合、京都市として想定される「プラスチックごみのリサイクル率」について教えて下さい。具体的には、収集した廃プラスチックごみ全体の中で、再度ごみとして焼却処分される率、「再生」される場合、主にどんなものに「再生」されるか、また「サーマルリサイクル」と呼ばれる熱エネルギーへの転換については、その全体でしめる割合と「熱エネルギーへの転換率」について、お知らせください。

2、プラスチックごみのリサイクルと京都市の財政負担について
 現在の容器包装リサイクル法の規定では、ごみの分別リサイクルに関って、地方自治体は市民が「分別」して以降の「ごみの収集・分別・異物除去の義務、再商品化事業者に引き渡すまで保管、管理」する仕事を任されています。この分野は、資源ごみの分別リサイクルに関って、最もお金がかかる分野と指摘され、各地で大きな問題になっています。この費用負担について京都市はどう考えておられますか。また、実際に京都市として想定されるプラスチックごみのリサイクルに関する費用の概要について、お聞かせください。

3、地球温暖化防止とプラスチックごみのリサイクルとの関係について
プラスチックごみのリサイクルが本当に地球温暖化に役立つと考えているのか、役立つというのであれば、どのような仕組みで役立つと考えているのか、お答えください。
京都議定書において、「一般廃棄物の焼却に伴うCO2」の算出方法は、「廃棄物の処理及び清掃
に関する法律第二条第二項に規定する一般廃棄物に含まれるプラスチック類の焼却に伴い排出される二酸化炭素の量」とされています。すなわち、廃棄物部門での温暖化防止への貢献は、結局、一般廃棄物中のプラスチックごみの焼却量で計られるというものです。
確かに、京都市という一自治体の「排出量の削減」を数字的に見た場合、「数字上のCO2の排出削減」は、京都市でのプラスチックごみの焼却処分量が減れば「削減率」が高まるという関係にあります。しかし、これが他都市で処分された場合は、京都市の数値は「減少」しても、これに関る実際のエネルギー消費量は増大するということになるのではないでしょうか。お考えをお聞かせください。
また、京都市が家庭ごみの有料化に際して「説明会」などで述べた、廃棄物関連での二酸化炭
素の削減量と上記のプラスチックごみの削減量の関係について数字的に明らかにして下さい。

4、「プラスチックごみの圧縮・梱包施設」の安全性について
2月4日付と7日付の「毎日新聞」は、寝屋川市にある民間の「プラスチックごみのリサイクル施設」周辺地域での健康被害について、その影響が及ばない地域との比較で、「湿しん発症12倍」、「喉のいがらっぽさ」や「目のかゆみや痛みなども5倍以上であった」(岡山大学大学院の津田敏秀教授らの疫学調査)と報じました。私たちは、この間、二度にわたって地元住民の皆さんの声を直接うかがう機会を得ましたが、健康被害に関する工場周辺住民の皆さんの声は非常に切実です。
今回、京都市は、この事業に関して伏見区横大路と西京区で二つの「プラスチックの圧縮・梱包施設」を建設する予定と聞いていますが、専門家によれば、プラスチックは熱エネルギーを加えて燃焼・溶解させなくても、破砕・圧縮・梱包など物理的エネルギーを加えるだけで、多種多様な有機物質を排出することが明らかにされています(東京大学大学院新領域創成科学研究科 影本浩教授)。
またこれに関連して、東京都杉並区でのプラスチックごみの減溶化のための中継施設周辺での「杉並病」の問題も以前に発生しています。京都市が建設中の施設は、「プラスチックの溶解」を伴う施設では勿論ありませんが、上記の専門家の意見などを踏まえ、3点質問します。
① プラスチックごみの圧縮・梱包に関って多様な化学物質が発生するとの情報についてご存知
ですか?また、健康被害についての情報はご存知ですか?ご存知であれば、どのようにお考えですか?
② 京都市の二つの「圧縮・梱包施設」について「生活環境影響調査」が行われていますが、プ
ラスチックの圧縮などに関って排出される多様な化学物質について調査されていますか?されているのであればその調査結果を明らかにして下さい。されていないのであれば、なぜそれを行っていないか、今後それを行う考えがあるか、お答えください。
③ 「杉並病」の原因について、東京都や杉並区をはじめ関係機関がどのように明らかにしてい
るか、ご存知ですか?その内容についてお答え下さい。

 以上、今後の市民的討論のきっかけになれば幸いです。できれば文書でおこたえください。また、これらの内容をもとに意見交換の場がもてればと思います。
                 
連絡先 コンシューマーズ京都
 TEL075-251-1001 FAX075-251-1003

イズミヤの資源ゴミ回収 07年4月

2007年05月07日 | ゴミ問題
今年1月から4月までのイズミヤ京都伏見店の
資源ゴミの回収実績が書き出されていました。
ちなみに、昨年10月家庭用ゴミ袋の有料化が始まった時点と比較すると
牛乳パックでは下回り、トレー、アルミ缶、ペットボトルではアップ
アルミ缶では”記録更新”しています。
連休中にこんな話を聞きました。
「私、アルミ缶はな、家庭ゴミの回収日に
普通の買い物袋で出してるんよ」
そしたら、朝、市の回収車より早くアルミ缶を集めに回っている人が
「そのまま、持って行ってくれる」とのことでした。
いろんな事を考えさせられました。

下記のものが昨年1年間の推移です。



イズミヤの資源ゴミ 07年3月

2007年04月12日 | ゴミ問題
今年1月から3月までの、イズミヤ伏見店の資源ゴミの回収実績です。
以前、昨年の実績もアップしましたが
ゴミ袋の有料化後の変化でいえば
06年
10月 2121 270 483 924
11月 2222 354 644 1215
12月 2121 288 552 1575 
との比較です。

3月の牛乳パックとトレイの回収量が少し減ったように見えますが、
10月以降の水準は続く、と思われます。
アルミ缶とペットボトルは、06年比で”大幅アップ”の状態が続いています。

カンポリサイクルプラザでのダイオキシン排出問題

2007年03月01日 | ゴミ問題
2月26日、上記の件に関する「第二回廃棄物焼却施設に係る専門家会議」が行われた。
<傍聴者1名>と会議冒頭に報告されたが、その「一名」でした。

結論的には、カンポリサイクルプラザ株式会社が説明した
「カンポリサイクルプラザ サーマルリサイクル施設Ⅰ 排ガス中ダイオキシン類濃度の基準値超過に関する原因調査及び改善計画書(案)」は承認されたが、もっと突っ込んだ議論が必要では、と思った。
それは、今回のダイオキシン類の放出が基準値を越えることになった会社の運営上の問題。
なぜ基準を超えるダイオキシンが放出されたかは、第一回のカンポ社の説明でも明らかにされているが、非常に簡単に言えば、燃えにくい「汚泥」を入れすぎて燃焼させたため、炉内の温度が十分上がらず、ダイオキシンが発生した。焼却施設の運転上の問題点は明らかで、汚泥をよく乾かしてから入れることや、他の「よく燃える」廃プラスチックとの割合に注意を払うなど、当たり前のことを当たり前に行うことで基本的に解決されるはず。

しかし、一番の問題は、なぜこの「当たり前のことが、きちんと行われなかったのか?」ということだ。
カンポリサイクル社は公営の焼却処理施設でなく、営利を目的にした民間施設である。これが、その局面をみれば、「営利優先」で工場を稼動させた結果、炉の運転は「当たり前の燃やし方」から離れ、基準を超えたダイオキシンの発生となったのではないか。
であれば、そこにどう規制のメスを入れるか
この役割が「専門家会議」に求められたのではないか?
「改善計画書(案)-修正版」では、36P「定期モニタリングの実施」の項に今回二行が付け加えられたー「(モニタリングの際には)廃棄物の処理量や運転データなども併せて報告するとともに、これらの資料を当事務所に保管し、地元の方や関係者の方にいつでも閲覧できるようにします」
これは重要で、この内容をきちんと詰める必要があるのではないか。
これは、例えばこの内容をもっときちんとつめて、南丹市との「協定」としてきちんと謳うとか、報告項目の細目はどこまで明らかにするか、保管期間はどれほどとするか、
ここが曖昧であれば、この修正も力を持たなくなる。

「専門家会議」ということだったが、
委員は、
京大大学院工学研究科教授と龍大理工学部教授と大阪産大人間環境学部教授の三名。
他は、京都府から13名、南丹市から3名、京丹波町から1名、衛生管理組合から2名、カンポ社から4名、タクマ社から2名の構成で
会場内の様子は、前に委員の3名が並び、
それに対する形で六列程、自治体関係者と企業関係者がスクール方式でずらっと並ぶ。

専門家会議というのだから、さらに多くの専門家や、
そして、南丹市民も入れるべきではないか、と思った。

寝屋川の「廃プラリサイクル」工場周辺の健康被害-続報

2007年02月20日 | ゴミ問題
寝屋川の廃プラリサイクル工場周辺の、健康被害をストップさせようとする住民の皆さんの取り組みです。
現地の住民団体が、この件で、まともな健康調査に取り組もうとしない寝屋川市に業を煮やして、15日、大阪府へ下記の申し入れを行ったそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪府知事 太田房江 様


                            平成19年2月  日
                  廃プラ処理による公害から健康と環境を守る会
                       代表  牧  隆三 

健康調査の実施を要望します

私たちは、平成16年2月27日、施設設置許可がおこなわれた株式会社 リサイクル・アンド・イコール社(寝屋川市)の周辺に生活する府民です。
私たちは、イコール社が操業を開始すれば、有害な化学物質が発生し、住民に健康被害をもたらす危険があるとの専門家の指摘を聴き、貴職に平成16年4月26日、同社の施設設置許可を取り消すようもとめました。
昨年4月、イコール社が本格操業を開始して以来、多くの住民から悪臭に伴って眼や喉、鼻の異常など粘膜を中心とした健康障害、皮膚の湿疹などの症状の訴えが急速に多くなりました。
昨年6月8日、16日、「守る会」として健康調査(疫学調査)の実施を大阪府寝屋川保健所に申し入れました。
しかしながら、私たちの申し入れは受け入れられないまま今日に至っております。
そこで私たちは、やむを得ず、津田敏秀岡山大学大学院教授(環境疫学専攻)に疫学調査を要望し、調査結果の報告書等はすでに公表されております。津田教授の補足報告書には「工場の操業によって寝屋川市の工場周辺地域の住民に皮膚粘膜刺激症状を中心とした症状が多発している。これらは、(略)既知の他の要因では説明出来ない。」とし「いまだに大阪府寝屋川保健所による健康影響調査すら行われていないのは、公衆衛生に携わる者として、極めて遺憾である。」と記載されています。
本来、府民の健康を守るのは行政の重要な役割であり、以上の事情について深くご留意の上、住民が安心して生活できるよう、まずは、ただちに住民の健康調査(疫学調査)を実施されるよう強く要望いたします。
                                   以 上