京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

吉田山ウォッチング

2007年06月16日 | ナラ枯れ
近所の人に集まってもらって、「ナラ枯れ吉田山ウォッチング」を行ってきました。
公園を抜けて北へ三分の所に、「現場」があります。
写真は、カシナガが入ったコナラです。
新しい穴を見つけて、持ち合わせた爪楊枝を打ってもらいました。
「なるほどなー、中に入っていくわ」と、穴埋めの実感を体験してもらいました。

「カシナガの穴はどうして見つけるのか?」
「他の穴との違いは?」などの質問がありましたが
ポイントは、穴の大きさと「フラス」です。
木の表面が朽ちて出来た穴と違って
カシナガの穴は爪楊枝の直径と同じ大きさで
しっかりとした○(マル)です。

「枯死木・生被害木の『皆伐』はどうなりました?」の質問も
私たちは、ナラ枯れ先端地での対策として
発生したての所では、本当は被害木を全部切るのが良いと考えています。
しかし、その本数なども含め、全部切るという事にならない所では
生被害木への対策ー例えば、私たちが行っているような「爪楊枝刺し」のような対策が必要です。生被害木を放置しておけば、枯死木だけ切っても、今度は生被害木からどんどん広がります。
カシナガが侵入したアラカシは、まだ残されていました。