京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

小倉山通信07225

2007年02月27日 | 環境
「小倉山を見つめる会」から通信が届きました。
こちらは、「ナラ枯れ」でなく、「松枯れ」対策で頑張られています。
現場での今年度の市の作業は、以下、完了したそうです。
 ①、これまで「小倉山を見つめる会」が倒した松は
   9月から12月で123本。それまでのものもあわせて
   約200本。これらの搬出と処理は完了したとのこと。
 ②、市は1ヶ月かけて、枯死木や間伐対象木を約400本、
   切り倒して、搬出・処理したそうです。
 その他、コバノミツバツツジやアセビの植栽、外周フェンスの一部
 補強が行われたとのことです。

京都市内でも、今年の桜は、3月20日ごろには
開くのでしょうか?
それとも逆に、「遅れ始める」のでしょうか?
小倉山の山頂は、間違いなく「早い」と思います。

3月11日に伏見稲荷山でカシナガ駆除

2007年02月26日 | ナラ枯れ
今年は「冬」などあったか?というような、1月と2月でした。
カシノナガキクイムシが、すでに動き出していると言う報告が入っています。
今年の「ナラ枯れ」の被害は、時期も早く、
当然、規模も拡大することが予想されます。
ニュースが二つ。
①、3月11日に昨年入りつづけてきた東山将軍塚の南方、伏見稲荷大社で有名な稲荷山に、「ナラ枯れ」ウォッチングとカシナガ駆除に入ります。爪楊枝使用です。この場所の駆除は、昨年活動を行ってきた森での駆除活動を進める上でも重要です。ここでカシナガが大繁殖すれば、当然その影響は北に位置する清水寺周辺にも広がります。
  集合:午前10時京阪稲荷駅ー10時10分にJR稲荷駅前
     カナヅチを持参のこと。(小雨決行。12時まで)
②、1月17日に、京都大阪森林管理事務所に、「東山の高台寺国有林のナラ枯れ防除」に関する申し入れを行いましたが、その結果、カシナガ駆除のための予算が増額されたとのこと、これは嬉しいニュースです。(申し入れ書の内容は、1月18日の「京都・環境ウォッチ」を参照して下さいー枯死木の伐倒処理を国が完璧に行うとともに、生被害木の伐採も「要対処」のものは当然行うべきと求めています。)



花粉症日誌ー④

2007年02月24日 | 花粉症日誌
23日付の「京都新聞」で「鼻グシュン一気 花粉飛散早く」の記事があった。
自らの自覚症状と比べると、記事が”遅い”なとの印象だ。飛び始めてから二週間後、ひどくなったなと感じてから10日後、だいたい「記事になるスピードとはこんなものなのかな」と思った。
「暖冬の影響で今年はスギ花粉の飛散が例年より早く始まり、2月21日現在、既に四十二都道府県で飛散が確認されたことが22日、環境省のまとめでわかった」
確かに、04年、05年の「花粉症日誌」と比べても、2週間から3週間程早い飛散であることは確か。「(環境省は)2月10日ごろから関東以西の本州、四国の太平洋岸と九州北西部で飛散が始まると予測していたが、暖冬傾向が予想より強く、スギの開花が早まったと説明している」。ただしこれは、近畿であれば和歌山の話で、京都などは2月下旬の飛散開始が、昨年末には予測されていた。
京都府花粉情報センターが「花粉飛散状況」発表している。この「測定データ」を見ると花粉症自己評価とぴったり一致しているのに驚く。
2月14日、飛散状況のデータでは、66個ー自己診断はA´
16日には、3個になり、自己評価はC´にダウン。
これからの予想を見ると、24日、25日は「多い」、26日~3月2日までは「非常に多い」とのこと、「どうして乗り切ろうかな」。

京都タワーを包んでみると・・・

2007年02月23日 | 京都
少し前、毎日新聞にも小さく写真がのりましたが
お色直しとのことで
京都タワーが、茸のキヌガサタケのようになっています。
昼見ても、面白くも何ともないのですが
夜景は「変」で、妙に”もう一つの京都らしさ”を感じさせます。

いま京都は「新景観政策」が大きな話題になっています。
これまで、住民運動や共産党が20年以上主張してきた「高さ規制」
京都市内の中心部や山すそなどの地域で、高層建築が野放図に建てられては「京都は京都でなくなる!」「高さをもっと低く規制せよ!」という主張でしたが、
これが今度、京都市から提案されてきています。
これまでの京都市のやり方は、「高さ制限を解除し、どんどん高くする」方向でした。
「方針の転換はいいが、以前のことを、京都市はきちんと反省せよ!」
との声も強く出ました
が、
画期的だと思います。

これがすぐに、この京都タワーの議論になるなどとは思ってもいませんが、
これも重要な「ランドマーク」です。そのうち、この建物の持つ”おかしさ”も、じっくり議論できたら面白いのではと、こんな姿を見るたびに思います。

地球温暖化防止ネットー18日に「市民のひろば」開く

2007年02月22日 | 地球温暖化
京都議定書発効2周年の機に、京都ネットで「市民のひろば」を開催しました。
この企画は、「COP3」の際に、当時の「京都フォーラム」(現在の地球温暖化防止京都ネットワークの前進)が、地球温暖化防止に取り組む「市民活動の交流の場」を設けようと企画したもので、久しぶりの登場でした。
18日はこじんまりとした集会でしたが、興味深い意見交換がありました。

それは、「日本経団連の”独特の立場”」について。
私も、「なぜ彼らが”独特の立場”に固執するのか?」問題提起しました。
「彼らは『規制』されるのをいやがり、”日本は資本主義の国なのに”と、それにしがみつこうとする」
まあ、こんな話になりました。
なるほど、彼らは地球温暖化防止の問題を、「資本主義か!社会主義か!」の問題として捉えているのか・・・・
資本主義の総本山の、この、遠い思い出にしがみつくような”危機認識”は、
何か、こっけいですね。
と言っても、面白がってばかりいる訳にはいきません。
現在の温暖化をめぐって、地球と人類の関係は、すでにリアルです。
財界も、”えげつなくお金儲けができる自由”に後ろ髪を引かれても、見切りをつけて、地球と子ども達の、この二、三十年先を真剣に考えるべき時です。
百年先でなく、二,三十年先までのことだと思います。
いたずらに、この二,三十年が過ぎれば
その間の被害もさらに甚大になるでしょうし、
そこで、やっとブレーキをかけても、間に合いません。

利潤獲得を目指すリアリストも、近視眼的な利潤獲得作戦から脱皮し、もっとしっかり土台をみるべきです。何があっても土台は大丈夫という時代であれば良いでしょうが、そうでないなら、地球上の人類社会の大転換の情勢を冷静に見極め、「規制」の中での産業の持続戦略を早期に立てるべきです。

地球温暖化の危機認識ー科学者たちの緊急アピール

2007年02月21日 | 地球温暖化
地球温暖化問題に取り組む科学者の皆さんが、
下記の「国民への緊急メッセージ」を発表しました。
私たちは、市民団体のスタンスで、
「地球温暖化」の結果だと完璧に解明されていなくても、
これまでの科学的成果と身近な自然の変化、自らの感性を結びつけて
進行する日本温暖化の危機を訴えてきました。
その意味も少なくないと思いますが、
以下の、日本の地球温暖化問題に取り組む科学者のアピールには
筆致以上に、深刻な危機認識が込められています。
簡潔にまとめられていますが、本当に重いものがあります。
これは「転送」歓迎です。
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気候の安定化に向けて直ちに行動を!

- 科学者からの国民への緊急メッセージ -

平成19 年2月2日

鈴木基之 中央環境審議会 会長
近藤洋輝 海洋研究開発機構 地球環境フロンティア研究センター特任研究員
須藤隆一 東北工業大学 環境情報工学科客員教授
住 明正 東京大学 サステイナビリティ学連携研究機構地球持続戦略研究イニシ
アティブ統括ディレクター・教授(IPCC 第1作業部会 第8章代表執筆者)
高橋 潔 国立環境研究所 地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室
主任研究員(IPCC 第2作業部会 第17 章代表執筆者)
武内和彦 東京大学大学院 農学生命科学研究科教授
西岡秀三 国立環境研究所 理事(IPCC 第2作業部会 第10 章査読編集者)
野尻幸宏 国立環境研究所 地球環境研究センター 副センター長
(IPCC 第1作業部会 第5章代表執筆者)
橋本征二 国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター主任研究員
(IPCC 第3作業部会 第10 章代表執筆者)
原沢英夫 国立環境研究所 社会環境システム研究領域長
(IPCC 第2作業部会 第10 章総括代表執筆者)
松野太郎 海洋研究開発機構 地球環境フロンティア研究センター特任研究員
(IPCC 第1作業部会 第8章査読編集者)
三村信男 茨城大学 地球変動適応科学研究機関 機関長・教授
(IPCC 第2作業部会 第16 章総括代表執筆者)
安岡善文 東京大学 生産技術研究所教授
山本良一 東京大学 生産技術研究所教授
渡辺正孝 慶應義塾大学 環境情報学部教授



国民のみなさまへ

気候が急激に変化している。この気候変化が人為的温室効果ガス排出によるもの
であることは、科学的に疑う余地がない。このままの排出が続けば、人類の生存
基盤である地球環境に多大な影響を与えることも明白である。

このようなことに、科学者はこれまでも強い懸念を示してきたし、気候の安定化
に向けた行動を各界に呼びかけてきた。科学の検証プロセスには多くの知見の集
積を必要とするため、科学者の警告は慎重であったし、「低炭素社会」への転換
に向けた社会の変革もなかなか進んでいない。

その間に、気候の変化は見えないところで進行し、近年になって、それが顕在化
した。気候システムには慣性があり、さらに悪化してから手を打ったのでは安定
化は極めて困難である。

今回発表された、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次評価報告書で
は、気候変化における人為的原因が再確認され、同時に、地球規模での雪氷圏に
おける変化などは予想以上に速く進みつつあることが確認された。さらに、この
ままのペースで排出を続けると、人類はこれまで経験したことのない温暖化した
時代に突入する。限りある自然の吸収力を考えると、温室効果ガスの排出を現在
の半分以下にまで削減しないと気候は安定化しない。

気候変動による悪影響が危険なレベルを越えないためには、温室効果ガスの削減
を直ちに開始せねばならない。科学の結果を直視し、気候の安定化に向けて、国
民が一体となって「低炭素社会」の実現に向けて行動し、世界が共に行動を開始
することをより強く呼びかけていくべき時が来ている。このことを、気候変化を
研究する科学者として再び強く訴えたい。

1. IPCC 第4次評価報告書 第1作業部会報告書に基づく主要な科学的な認識
パリにおいてIPCC 第4次評価報告書第1作業部会が終了し、以下の科学的認識
が共有された。

1) 加速する温暖化と顕在化する影響

今回発表されたIPCC 第4次評価報告書で、過去100 年での地上平均気温の上昇
が、0.74℃であることが明らかにされた。1850 年以降の温暖な年上位12 年のう
ちの11 年がここ12 年に生じており、そのことから温暖化は年々加速しているこ
とがわかる。

また、地球の貯熱量の増加は主として海水温度の上昇として認められ、海面水位
は海水の膨張も原因となって20 世紀中に約17cm 上昇した。さらに、北極海の海
氷面積は近年急速に減少し、永久凍土の融解も進んでいる。最近の詳細な観測に
よりグリーンランド氷床の融解が確認され、地球が温暖化していることには疑う
余地がない。

温暖化や大気中の水蒸気の増加とともに、集中豪雨が世界的に増加する一方、干
ばつの影響を受ける地域も増加しつつある。そして、熱帯低気圧(特に北大西洋
のハリケーン)の強度が増加していることが示唆されている。

2) 人為的な影響は明らか

第3次評価報告書以降、人間の活動が気候に与える影響についての理解が一層深
まった。20 世紀半ば以降に観測された地球温暖化は、人為起源の温室効果ガス
の増加によってもたらされた可能性がかなり高い。この50 年の世界的な気候変
化が、自然の変動だけで引き起こされた可能性は極めて低い。

3) このままの排出の継続は危機的状況を生む

温暖化が進行すると、地球の気候の不安定さが大きくなり、異常気象の頻度が増
加する。IPCC で検討した将来予測のうち、引き続き化石燃料に依存しつつ、高
い経済成長を目指す社会が続くならば、今世紀末には、平均気温の上昇は、4.0
℃(2.4~6.4℃)に達すると予測されている。21 世紀中に大規模かつ急激な変
化が起こる可能性はかなり低いものの、温暖化の進行によって、大西洋の深層循
環が弱まる可能性がかなり高い。

さらに、多くの研究によると、気候変化がさらなる温室効果ガスの排出を招くと
いう悪循環が生じることも示唆されている。また、このような温暖な気候が数千
年続くと、グリーンランドの氷は最終的には消滅してしまい海面水位を7m 上昇
させるだろう。

2.人類と地球の共存

IPCC の報告書で示されたこのような知見を踏まえると、温暖化が人間社会に及
ぼす影響は重大である。

この100 年間における0.74℃の気温上昇が全世界で様々な影響を与えたことに鑑
みれば、現在と同レベルの排出を続けることの危険性は明らかであろう。地球上
の各地の生態系は、こうした急激な変化に順応することができず、死滅のリスク
にさらされる生物種が増える。

大規模な水不足、農業への打撃、感染症の増加、自然災害の激化など様々な悪影
響が複合的に生じるおそれが強い。このような事態は人類生存の危機であり、そ
うした未来を子どもたちに残してはいけない。

なぜ、こうした事態が起こってしまったのか。それは、二酸化炭素の排出量が自
然の吸収量を大きく越えているためである。人類が化石燃料の消費によって毎年
排出する二酸化炭素の量は約70 億炭素トンであり、今後さらに増加すると予測
されている。

一方、自然界が1年間に吸収できる二酸化炭素の量には限りがあり、人為的な排
出量のうち約30 億炭素トンにとどまると推定されている。気候を安定化させ、
悪影響の拡大を防ぐには、人類全体が排出する温室効果ガスの量と吸収量をバラ
ンスさせる必要がある。さらに、温暖化が誘発する自然界からの追加的温室効果
ガス放出の可能性まで考慮すると、それ以上の排出削減が必要となる。

21 世紀は「低炭素社会」への転換の時代にしなければならない。特に、途上国
と比べると、現在1 人当たり数倍の排出を行っている日本を含む先進国は、率先
して現在の排出レベルを大幅に削減する必要がある。「低炭素社会」の実現には

国民の意識改革と経済・社会制度の大きな変革を必要とする。京都議定書で約束
した6%の削減の達成は、「低炭素社会」の実現に向けたほんの最初の一歩であ
る。

また、削減には時間がかかり、当面温暖化の進行は不可避であるから(IPCC で
は2030 年まではシナリオによらず10 年につき0.2℃の温度上昇を予測している。
)、
同時に、温暖化による悪影響の全てを防ぐことは難しいため、それに対する適応
策についても、準備を開始すべきである。

3.子どもたちの未来を守るため、今こそ行動を開始すべき時

温暖化は、私たち市民の予想を遙かに超えるスピードで進行しつつある。その影
響も顕在化しつつある。もはや根拠なく科学的な知見の不十分さを口実に対応を
躊躇する時ではない。温室効果ガスの大幅な削減という大きな課題に向けて、直
ちに行動を開始する必要がある。

温暖化防止の鍵は、私たち自身が握っている。私たちは、消費者であり、生産者
であり、教育者であり、納税者でもある。また、政策決定プロセスへの参加など

あらゆる場面で温暖化防止の意思表示を行うことができる。それらの集積が、産
業や政府を動かし、「低炭素社会」へ向けて日本を変えていくのである。

産業は、生産活動を通じて温室効果ガスを削減するだけではなく、製品やサービ
スの改善によって温室効果ガスの削減に貢献することができる。温室効果ガスの
低減は重要な社会的使命であり、「低炭素社会」の実現のために長期的な視野に
立った投資を行うべきである。

政府は、「低炭素社会の実現」を国家目標として明確に位置づけ、さらなる削減
に向けたリーダーシップをとり、温室効果ガスの削減の実効性をより高める政策
措置を導入すべきである。そのため、できる限り早期に長期政策目標を樹立し、
「低炭素社会の実現」に向けたロードマップを策定することを政府に求める。

都道府県及び市町村も、「低炭素社会の実現」に向けて、同様に大きな責務があ
り、積極的な対応をすべきである。

また、京都議定書の第1約束期間が終わる2013 年以降の国際的な温暖化対策に
ついては、温室効果ガスの主要な排出国である米国をはじめ、中国、インド等も
実質的に削減に参加する枠組ができるように、我が国がリーダーシップを発揮す
べきである。併せて、国際的・国内的に公平な環境を確保し、温室効果ガスの削
減に努力する企業が報われる社会・経済システムを構築すべきである。

世界に先駆け「低炭素社会の実現」という目標を共有し、私たち国民ひとりひと
りが、自分の生活を見直し、温室効果ガスの低減のために何ができるか考え行動
することを改めて呼びかけたい。今、行動を開始すれば、子どもたちと人類の未
来を守ることができる。

                              (以上)

寝屋川の「廃プラリサイクル」工場周辺の健康被害-続報

2007年02月20日 | ゴミ問題
寝屋川の廃プラリサイクル工場周辺の、健康被害をストップさせようとする住民の皆さんの取り組みです。
現地の住民団体が、この件で、まともな健康調査に取り組もうとしない寝屋川市に業を煮やして、15日、大阪府へ下記の申し入れを行ったそうです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
大阪府知事 太田房江 様


                            平成19年2月  日
                  廃プラ処理による公害から健康と環境を守る会
                       代表  牧  隆三 

健康調査の実施を要望します

私たちは、平成16年2月27日、施設設置許可がおこなわれた株式会社 リサイクル・アンド・イコール社(寝屋川市)の周辺に生活する府民です。
私たちは、イコール社が操業を開始すれば、有害な化学物質が発生し、住民に健康被害をもたらす危険があるとの専門家の指摘を聴き、貴職に平成16年4月26日、同社の施設設置許可を取り消すようもとめました。
昨年4月、イコール社が本格操業を開始して以来、多くの住民から悪臭に伴って眼や喉、鼻の異常など粘膜を中心とした健康障害、皮膚の湿疹などの症状の訴えが急速に多くなりました。
昨年6月8日、16日、「守る会」として健康調査(疫学調査)の実施を大阪府寝屋川保健所に申し入れました。
しかしながら、私たちの申し入れは受け入れられないまま今日に至っております。
そこで私たちは、やむを得ず、津田敏秀岡山大学大学院教授(環境疫学専攻)に疫学調査を要望し、調査結果の報告書等はすでに公表されております。津田教授の補足報告書には「工場の操業によって寝屋川市の工場周辺地域の住民に皮膚粘膜刺激症状を中心とした症状が多発している。これらは、(略)既知の他の要因では説明出来ない。」とし「いまだに大阪府寝屋川保健所による健康影響調査すら行われていないのは、公衆衛生に携わる者として、極めて遺憾である。」と記載されています。
本来、府民の健康を守るのは行政の重要な役割であり、以上の事情について深くご留意の上、住民が安心して生活できるよう、まずは、ただちに住民の健康調査(疫学調査)を実施されるよう強く要望いたします。
                                   以 上

紅梅・白梅、仲良く満開

2007年02月20日 | 京都
京阪沿いの小さな畑、
紅梅・白梅が仲良く満開になっていました。
もう少し早い時間だと、夕方の光と交じり合う色が楽しめたのですが・・・
この通り沿い、桜の季節になると
「桜トンネル」が行き帰りの時間を楽しませてくれます。

しかし、花粉が気になる季節です。
昨日までは冷え込んで、雨もあり
全く症状なしの数日間だったのに
今日は快晴、昼間はぐっと”温暖化”し
一気にくしゃみ連発でした。
明日は、さらに激しくなるでしょう。

花粉症日誌ー②

2007年02月14日 | 花粉症日誌

昨日、くしゃみ5回。鼻は両方、8割方つまる。
マスク着用始める。花粉対策のメガネ(ゴーグル)を買いに行くが、隙間がいっぱいで良い物がそろっていない(大手スーパー)
(どなたか、快適なゴーグルなどご存知であれば教えて下さい)

毎年、花粉症対策については薬以外の挑戦をしていますが
今年は<目・鼻の洗浄>。
これまで試してきた事も数々です。
”劇的な効果”は出ませんが
”それなりの効果”を感じています。
折々、紹介します。

廃プラスチック・リサイクルを考えるー工場周辺住民の皆さんとの交流会

2007年02月14日 | ゴミ問題
2月11日、地球温暖化防止京都ネットワークの企画で
寝屋川の廃プラリサイクル工場周辺住民の皆さんとの交流会を行ってきました。

この問題に関しては、2月4日付毎日新聞が
工場周辺で「湿しん発症12倍」の記事を大きく載せました。

<記事のリード>
「大阪府寝屋川市の廃プラスチック処理工場を巡り、
周辺の700m以内に昼間在宅している住民は、
工場から2800m付近の地域の昼間在宅する住民にくらべ、
湿しんが約12倍の高率で発症していることが、
岡山大学大学院の津田敏秀教授(環境疫学)と
頼藤貴志医師(同)の疫学調査でわかった。
のどのいがらっぽさ、目のかゆみや痛みなども5倍以上だった。
津田教授らは『工場での処理工程で出た物質による大気汚染被害と
考えられ、工場操業と住民の健康被害の因果関係を強く示している』と指摘。
これに対し、同市は『におい物質の測定の結果、現時点で健康調査の必要性はない』
としており、今後議論をよびそうだ。」

交流会で、
寝屋川市がまとめている「平成18年度悪臭被害苦情の内容について」
の資料が示されました。個別苦情についての件数です。
このリサイクル工場に関する苦情は64件と多発しています。
一方、その他の地域の苦情は、多いので3件、2件が二つだけありますが
他は全て1件のみの苦情です。
いかにこのリサイクル工場への苦情が多発しているか。

住民の皆さんは<臭い>がやってきた時
メイルで連絡しあって、対応しているそうです。
現地に行くたびに
「プラスチックのリサイクル」という問題の”是非”を
考えざるを得ません。

 

花粉症日誌ー①

2007年02月13日 | 花粉症日誌
2月12日 今年の”マイ花粉症”が発症しました。
昨年は非常に楽でしたし、
予報はたしか「飛散は例年より少ない」ということだったので
油断したわけではありませんが・・・
12日、一気にやってきました。
3日前から、少し鼻が風邪っぽい感じでしたが
昨日は、くしゃみ十回以上、鼻も片方がつまり気味。
花粉症ランクは中程度です。

04年の発症は、2月24日でした。05年は2月28日
今年の異常な暖冬を考えると、今後が少し脅威です。

同じ悩みを抱える皆さん、いかがですか?

2月10日、「格差と貧困をなくそう!憲法25条を今に生かすつどい」

2007年02月13日 | 貧困・格差問題
今回で三回目となる
「格差と貧困をなくそう!憲法25条を今に生かすつどい」
190人の方にご参加いただきました。
参加いただいた皆さん、一緒につくりあげていただいた皆さん
ありがとうございました。

集いは、
バプテスト京都教会の大谷心基さんの主催者挨拶のあと
・「京都民医連ー高齢者生活実態調査から見えるもの」
・「障害当事者からのアピール」
・「就学援助の増大から見えるくらしの実態」
・「ワーキングプア-の問題」
・「児童虐待の背景にあるもの」の報告を受け
立命館大学教授の峰島厚さんから問題提起、休憩後
討論に入りました。

フリートークで一番力を感じたのは
障害を持つ当事者の発言でした。
Nさんは
「24時間介護(を受けているが)
一人暮らしをすることにより、行政はしてはいけないことをいっぱい言う。
いけないという前に、できるような環境づくり しなければいけない。
(言葉は不自由だが)
心は話していたのを 自分で気付いたこと 嬉しい。
今日・・・
それをステップアップし、一人暮らしを可能にし・・
次ぎの夢は、大学に行って、もう一度
クライアント側でありながら
私自身が障害を持っていることで
世の中の人を少しでも癒せられると思う。
この運動、憲法25条の重みと良心の・・・目の当たりにして
私の人生は まだこれから光を浴びていく 
現実にしたい。
できない事は制度・・・
通学を可能にしてくれない。
本当に行きたいところに行くライフスタイルを・・・
介護と教育、くっついてあるもの
しっかりもう一度、支援費のあり方 考えたいと思っている」
本当は皆が持つ、輝いて生きたいという思いが、ダイレクトに伝わってきました。

討論では「『頑張る』という言葉はきらいです」という
Uさんの発言に、共感や戸惑いの発言が相次ぎました。
障害を持つ当事者が、「頑張って」と励まされる
その言葉が悪意で発せられているものでないことはもちろん解るが
戸惑ってしまう、というものでした。
もうすでに、沢山がんばっているのに、さらにどれだけ頑張れっていうの?
生活保護に関って、母子加算の廃止は憲法違反と、訴えているTさんも
共感の思いを話されました。
「頑張らないと、イケナイの?」
みんながコツコツ、多様にやっていくのではダメなの?
という問いかけでした。
多様にコツコツやっていても、力が弱い者、効率が悪い者は
やはりどこかで「もっと頑張って!」と、言われるのか?
励ましの言葉の使い方だけでなく、本質的な問題をもっていると思いました。


あちこちに ハル

2007年02月11日 | 京都
ときどき前を通る、左京区のお店の軒先です。
道ゆく人への何気ない心づかいを、いつも楽しませてもらっています。
 (どうも、ありがとうございます)
もう一度手を加えれられた家具が、つやつやした光を取り戻し
テーブルに置かれた花と光が美しい。

とはいえ、季節はまだ2月初旬(少し前の写真)ですよ・・・