オリックス不動産が「京都水族館」問題で、
29日「京都水族館の展示内容に関する専門家委員会」設置したそう(京都新聞も報道)
昨日、すでに「準備会・第一回委員会」はやったそうです。
委員長は、幸島司郎・京都大学野生動物センター教授
先日のシンポジウムで、幸島氏は、そんな雰囲気の発言をされていました。
この「専門家委員会」
”まとも”にする大前提は、”等”がついていますが
「展示活動等に関する」専門委員会に限定せず
京都水族館の「存在」の是非も含めて、
あり方全般を出発点に戻って検討することです。
シンポジウムで幸島さんは、
(設置の)最低限の条件は、「設計変更・見直し」
「地ならしはOKだが、プールを変更するため、一旦、工事は止める」
「オープンに市民の意見を取り入れて」行うことが必要と述べておられました。
オープンに市民の意見を取り入れて行う点では、
”そのものの是非”を問う人がどうしても必要です。
「京都水族館」問題は、
そもそも京都市民の中で
「建設そものもの是非」が問われているものです。
幸島さんは、
「いらないと言えれば簡単だが、自分の立場からは(そう簡単に言えない)」という趣旨の発言をされていました。(自分の”立場”からは、「そう簡単に言えない」と思いこまれているだけで、ほんとは、”そう”言われたほうがいいと思いますが)
なので、こうした「立場」の人たちばかりの集まりでは
結局、「京都の公園のあり方」や「環境教育のあり方」等という
原点の問題について、しっかりと深い検討がされるはずがなく
やっぱり”隠れ蓑”になってしまいます。
いま求められる検討は、
”狭い専門家”としてのそれだけでなく、
本来の自然公園のあり方、京都・梅小路での公園のあり方
それです。
環境アセスでも、本来は、
その計画の中止も含めて検討されるべきです。
もう工事が始まってしまったからというのは言い訳になりません。
なぜなら、京都市が設置した検討委員会は、
「設計図面もない段階」で開かれているから。
今回「専門家」の皆さんは、自ら”狭く”せず
踏み込んで、”オリックスの期待”を超えた議論を行ってほしいと思います。
なにか、全くの仮想空間で
「どうせ作るなら、こんな水族館がいい」などという議論は決して行うべきでありません。
中村桂子さんも、幸島さんも言われましたが、
この「専門家委員会」も市民監視のもとにあります。
そんなに甘い仕事ではないはずです。
なので、覚悟してのぞんでいただきたいと思います。
できれば、「委員会」で自らが行った発言は公表していただきたい。
それは可能でしょう。
オリックスは「工事のいったん停止」をするかもしれませんが、
それだけでは全くダメで、
まともな検討を行うためには、
「会議の公開」「現地でこれを問題にしている市民の参加」がどうしても必要です。
京都市の発表を見ると
「専門家委員会や作業部会そのものは、第一線の研究者により展示記述や飼育技術等の詳細な検討が行われるため、知的財産保護の見地から非公開とされています。(別途、答申概要の公表が予定されています。)」とのこと
しかし、上記のように、これではダメです。
いま、世界的な署名が始まっていますが、
”京都でイルカが芸をする水族館”建設というのは、
「京都でイルカを飼う」という点、「環境首都をめざす京都」という点、
京都市と京都大学が動物園などのあり方で協定を結んでいる京都大学のお膝元での建設という点でも、
そして、世界からお金持ち観光客を大量に誘致しようという
”観光立国(府)ー京都”のあり方という点でも、さらに大きな注目を集めざるをえません。
だから、”水族館のハードル”は必然的に「非常に高いもの」にならざるをえません。
それをしても、誰も文句は言いませんから、
ムチャクチャ頑張っていただく分野ですね。
なお、公表されていいる専門家委員は、以下の方たちです。(アイウエオ順)
【京都水族館(仮称)の展示活動等に関する専門家委員会」メンバー
伊谷原一(京都大学野生動物研究センター教授(センター長)
亀崎直樹(NPO法人日本ウミガメ協議会会長)
幸島司郎(京都大学野生動物研究センター教授)
中井克樹(滋賀県立琵琶湖博物館主任学芸員)
保賀昭雄(研究調査用特殊機器HOGA代表)
森阪匡通(東京大学大気海洋研究所特任研究員)
森本幸裕(京都大学大学院地球環境学堂・地球親和技術学廊教授)
(元京都水族館(仮称)整備構想検討委員会委員長)
依田憲(名古屋大学大学院環境学研究科専任准教授)
29日「京都水族館の展示内容に関する専門家委員会」設置したそう(京都新聞も報道)
昨日、すでに「準備会・第一回委員会」はやったそうです。
委員長は、幸島司郎・京都大学野生動物センター教授
先日のシンポジウムで、幸島氏は、そんな雰囲気の発言をされていました。
この「専門家委員会」
”まとも”にする大前提は、”等”がついていますが
「展示活動等に関する」専門委員会に限定せず
京都水族館の「存在」の是非も含めて、
あり方全般を出発点に戻って検討することです。
シンポジウムで幸島さんは、
(設置の)最低限の条件は、「設計変更・見直し」
「地ならしはOKだが、プールを変更するため、一旦、工事は止める」
「オープンに市民の意見を取り入れて」行うことが必要と述べておられました。
オープンに市民の意見を取り入れて行う点では、
”そのものの是非”を問う人がどうしても必要です。
「京都水族館」問題は、
そもそも京都市民の中で
「建設そものもの是非」が問われているものです。
幸島さんは、
「いらないと言えれば簡単だが、自分の立場からは(そう簡単に言えない)」という趣旨の発言をされていました。(自分の”立場”からは、「そう簡単に言えない」と思いこまれているだけで、ほんとは、”そう”言われたほうがいいと思いますが)
なので、こうした「立場」の人たちばかりの集まりでは
結局、「京都の公園のあり方」や「環境教育のあり方」等という
原点の問題について、しっかりと深い検討がされるはずがなく
やっぱり”隠れ蓑”になってしまいます。
いま求められる検討は、
”狭い専門家”としてのそれだけでなく、
本来の自然公園のあり方、京都・梅小路での公園のあり方
それです。
環境アセスでも、本来は、
その計画の中止も含めて検討されるべきです。
もう工事が始まってしまったからというのは言い訳になりません。
なぜなら、京都市が設置した検討委員会は、
「設計図面もない段階」で開かれているから。
今回「専門家」の皆さんは、自ら”狭く”せず
踏み込んで、”オリックスの期待”を超えた議論を行ってほしいと思います。
なにか、全くの仮想空間で
「どうせ作るなら、こんな水族館がいい」などという議論は決して行うべきでありません。
中村桂子さんも、幸島さんも言われましたが、
この「専門家委員会」も市民監視のもとにあります。
そんなに甘い仕事ではないはずです。
なので、覚悟してのぞんでいただきたいと思います。
できれば、「委員会」で自らが行った発言は公表していただきたい。
それは可能でしょう。
オリックスは「工事のいったん停止」をするかもしれませんが、
それだけでは全くダメで、
まともな検討を行うためには、
「会議の公開」「現地でこれを問題にしている市民の参加」がどうしても必要です。
京都市の発表を見ると
「専門家委員会や作業部会そのものは、第一線の研究者により展示記述や飼育技術等の詳細な検討が行われるため、知的財産保護の見地から非公開とされています。(別途、答申概要の公表が予定されています。)」とのこと
しかし、上記のように、これではダメです。
いま、世界的な署名が始まっていますが、
”京都でイルカが芸をする水族館”建設というのは、
「京都でイルカを飼う」という点、「環境首都をめざす京都」という点、
京都市と京都大学が動物園などのあり方で協定を結んでいる京都大学のお膝元での建設という点でも、
そして、世界からお金持ち観光客を大量に誘致しようという
”観光立国(府)ー京都”のあり方という点でも、さらに大きな注目を集めざるをえません。
だから、”水族館のハードル”は必然的に「非常に高いもの」にならざるをえません。
それをしても、誰も文句は言いませんから、
ムチャクチャ頑張っていただく分野ですね。
なお、公表されていいる専門家委員は、以下の方たちです。(アイウエオ順)
【京都水族館(仮称)の展示活動等に関する専門家委員会」メンバー
伊谷原一(京都大学野生動物研究センター教授(センター長)
亀崎直樹(NPO法人日本ウミガメ協議会会長)
幸島司郎(京都大学野生動物研究センター教授)
中井克樹(滋賀県立琵琶湖博物館主任学芸員)
保賀昭雄(研究調査用特殊機器HOGA代表)
森阪匡通(東京大学大気海洋研究所特任研究員)
森本幸裕(京都大学大学院地球環境学堂・地球親和技術学廊教授)
(元京都水族館(仮称)整備構想検討委員会委員長)
依田憲(名古屋大学大学院環境学研究科専任准教授)