京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

廃プラごみのリサイクルを考えるーその2

2006年12月27日 | ゴミ問題
昨日の続きです。

心配される周辺への環境影響、それを検討するにあたっては、科学的な現況の把握と影響評価が欠かせません。
その土台になるのは、杉並病や寝屋川市でおこっている事態についての「基本的認識」です。

06年11月の京都市議会でこの問題が議論されています。
「普通決算特別委員会」で共産党の西野さち子議員が
「廃プラの圧縮梱包施設」について質問しています。

西野議員は
「杉並病」で有名になった、廃プラから発生する有機化学物質による人体への影響、「安全性」についての市の認識を問いました。
これに対して京都市は、
生活環境影響調査で、大気汚染・悪臭・粉塵はまとめていること、
杉並病は排水槽からの硫化水素が原因とされ、回収後、活性炭取り付けで影響は小さいとの調査報告があり、これを踏まえ、十分対応する、とのことだったようです。

しかし、これは基本的認識がずれています。
「杉並病」の原因に関しては
東京都が硫化水素説を流しましたが
2002年国の「公害等調整委員会」は、それらを退け「申請人18人中14名については、平成8年4月から8月頃に生じた健康不調の被害の原因は、被申請人の管理にかかる杉並中継所の操業に伴って出された化学物質による」と明確に指摘しました。(公害等調整委員会の裁定)
杉並区役所にも電話しましたが、現在行っている区の対応の土台となる認識は、上記の「公害等調整委員会の裁定」でした。区役所のHPを見てみると、対策の基本方向が出されていますが、それは「今後10年で杉並中継所を不要なものとする」というもの。要するに出来てしまったのですぐには無くせないが、「廃止」していくということです。「杉並中継所」は、こうした施設であったことを十分踏まえて、廃プラリサイクル(施設)を考えていく必要があります。
(なお、「杉並中継所」は、廃プラごみの「圧縮・梱包」施設です。)

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廃プラスチックごみのリサイクルを考えるーその1

2006年12月26日 | ゴミ問題
24日、プラスチックごみのリサイクルを考えるワークショップを行いました。
ワークショップでは、「プラスチック・リサイクル」の概要説明、
京都市内のモデル地域からの報告の後
「寝屋川市の廃プラ処理施設をめぐる公害問題」について
「廃プラによる公害から健康と環境を守る会事務局長」の長野晃さんから
報告してもらいました。

前にも書きましたが、
寝屋川の廃プラ・リサイクル施設(圧縮・梱包・溶解とリサイクル製品製造)周辺では、明らかに環境破壊が起こっています。
今年、7,8月の地元で行われた「疫学調査」の結果も、「工場稼動と健康被害の因果関係を強く示している」(岡山大学・津田教授)というもので
その特徴は
①、工場から2800mのところと比較して、工場近くは、平成17年7月に比べ、今回は症状を有している割合が高い
②、今回、工場に近づくほど症状を発症しやすく、特に周辺700m以内に住む住民が症状を発症しやすかった
③、化学ガスに接触・吸収が多いと考えられる昼間に在宅している住民は、より症状を呈しやすく、粘膜症状以外にも様々な症状を発症しやすい傾向にある
④、関連症状は、のどが痛い・いがらっぽい、咳や痰が出る、眼がかゆい・眼の痛みや目やに、皮膚の湿疹など
工場より700m以内に住み、昼間に在宅している住民は、のどのいがらっぽさや眼の痛み、目やに、湿疹などの症状が、比較検討した2800m離れた地域より、5倍も高かったとのことでした。

京都市でも、来年10月から「全市での廃プラリサイクル」が始まり、それを集めて「圧縮・梱包」する施設が、伏見区横大路と西京区の西部クリーンセンター跡に作られることになっています。
処理能力は、
横大路(1日20トン 稼動5時間)
西部圧縮梱包施設(1日45トン 稼動11.25時間)です。
ここでは、寝屋川の民間施設のような「溶解」は伴いませんが
プラスチックは「圧縮」するだけでも有機化合物は発生することが明らかになっており、当然、周辺への環境影響が心配されますので、科学的な現状調査と影響評価が欠かせません。(続く)

京都新聞に関連記事が掲載されています。(12月25日付け)
「プラスチックごみのリサイクル考えるー京でワークショップ開催」
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006122400060&genre=H1&area=K1C
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アルミ缶、「イズミヤはいくらで取ってるんや?」

2006年12月21日 | ゴミ問題
今朝、丸太橋の近くで、アルミ缶を集めている人と立ち話をしました。

「最近、缶の集まり具合どうですか?」
自分が集めている地域では、そんなに変化がないとのこと
先日のイズミヤの店頭での「資源回収表」の話をしました。

「いくらで取ってるんや?」と聞かれました。
えっ?と聞き直してしまいましたが
要するに、このお金になる「アルミ缶」を
イズミヤはいくらで引き取ってくれるのか?という問いでした。

なるほど・・・やはり、この仕組みは変ですね。

アルミ缶は、現在1キロ100円で売れます。
店頭回収しているスーパーは、自動的に集まる缶を
当然、有価物として売ることになります。
市民の皆さんは、そんなことを知らずに、
ただで大型スーパーに缶を渡しているのか?というのが、その人の疑問でした。
アルミ缶は、『ゴミ』などでなく『売れる物』なのです。
こうした現状で、「売れる」アルミ缶を
わざわざ自治体が税金を使って回収する仕組みが本当に必要なのかと思います。
ここはやはり「デポジット制度」を導入して
使える缶を企業とそれを購入する消費者の責任で回収し、活用すべきです。
それをすれば、資源の国外への流出防止にもなるのではないか。
もちろんこれは、百歩ほど下がっての議論ですが。



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水口のリサイクル工場見学

2006年12月20日 | ゴミ問題
19日、京都市ごみ減量推進会議が主催する企画で、
滋賀県甲賀市水口町の生ゴミ、その他(廃油やRDF関連)のリサイクル施設と
古紙のリサイクル施設を見てきました。
写真は、古紙の集積ブロックですが、
これ、何に分類されているかわかりますか?

「新聞紙」です。現在は、新聞と広告の紙が混ざっても大丈夫だそうです。
これを見て、改めて、何と広告が多いのか!と思いました。




これは、生ゴミのリサイクル工場の横にある
廃プラと古紙をまぜて作る「RDF」の製造工場です。
廃プラの原料は、企業から出される単一の材料でしたが、
もっと材料(廃プラ)の納入を広げようと考えているそうです。

写真で、機械の上部、見えますか?
粉砕の過程ですが、結構ホコリや気体状のものが立ち上っているのが観察できました。
この環境のせいか、ここの視察は極めて短時間でした。
従業員の一人は、しっかり防護マスクをしておられました。





最後は、この施設の最大の”売り”の生ゴミ処理の施設とシステムです。
水口町のゴミ処理施設が、ゴミの増加に対応できなくなり
ゴミの三分の一をしめる生ゴミのリサイクルをはじめ
現在のシステムを開発した、との事でした。

特徴の①は、家庭から出る生ゴミを堆肥とサンドイッチ状にして
      回収箱に捨てるようにしていること
     (写真の三枚目が、サンドイッチ状のサンプルと
      生ゴミを入れる回収ボックスです)
その②は、住人の参加は自主参加
その③は、これによって作られる堆肥は、
     住民に無料で使ってもらうようにしていること
     (この堆肥が各家庭の生ゴミ処理の際にも利用されています)
これは、なかなか合理的なシステムで、「堆肥余り」を防ぐ二重の効用があります。堆肥の塩分濃度は1%ということで「合格」だそうです。ただ、聞き逃しましたが、以前、生ゴミ処理にミミズに食べさせるシステムを実験している方の話を聞く機会がありましたが、ミミズを分析したところ、農薬の含有量が非常に高くなっており、びっくりしたと話しておられました。多分、生物の中で濃縮が行われたと思いますが、ここでの生ゴミの堆肥化、もし農薬の含有率も調べておられれば、聞いて見たいと思っています。
これが、土地の劣化対策とリンクするといいなと思いました。

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家庭ゴミ有料化ーその後の変化 06.12.17

2006年12月19日 | ゴミ問題
京都市の、家庭ゴミ有料化後の変化の一端をお知らせします。

上の写真は、伏見のイズミヤさんのお店の前に貼ってある表です。
時々、トレイなどを片付けているお店の人と話します。
「ゴミ、どうですか?」
「どんどん記録更新ですわ」(痛し痒しという感じでした)

上記の遂行状況をかき出した表を見ると
  トレイは、9月の186キロに比べ、11月は354キロ
  ペットボトルは、9月の798キロに対し1218キロ
  アルミ缶は、同じく184に対し、644キログラム、
トレイは倍加、アルミ缶は3倍以上の増です。
朝、アルミ缶の回収に歩いている人が話していました。
「この頃、缶が集まらんわ」

家庭ゴミの回収は減っており、京都市にとっては嬉しい話かもしれませんが
その分、お店へとゴミの流れが変わってきています。
これ自身、悪い事ではありませんが
包装容器には全く変化がない現状で
残念ながら、ゴミの総量は減っていないと思います。
今後は、当面、もっとお店へのゴミの流れが強まることが
本格的なゴミ減量を考えていく上で、大事でないかと思っています。
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地球温暖化と人類の危機認識

2006年12月18日 | 地球温暖化
16・17の両日、気候ネットワークが毎年行っている
恒例の市民集会が開かれた。
「市民が進める温暖化防止-2006」、9回目の取り組みだ。
初日は、午後1時から「進行する地球温暖化」と題した国立研究所の研究者の報告と、それに続く「2020年の30%削減社会ビジョンを描く」パネルディスカッション、第三部では、「2020年自然エネルギー20%を目指して」のいくつかの報告が行われた。

専門的な内容を沢山含んだ報告だが、
第二部のパネルディスカッションが面白かった。
気候ネットの須田さんは
「私は環境クーデターが必要と思っている」と
その”かなり強い”思いを率直に語っておられたし、
京大の植田さんは「地球温暖化への対応は”対策”ではダメで
”構造改革”が最も必要な分野。日本で問われているのは
『環境政治』!」と述べておられた。

私自身ずっとかかわってきて
この間『人類自らの、絶滅(人類への大規模な人的被害)への危機認識』ということをよく考える。
このことが冷静に科学され、人類の、ある程度共通の認識になることが
『地球温暖化防止の環境革命』の必須の条件ではないか。
特に、政治家トップの認識は、強烈な責任とともに問われていると思う。

人類は、
本来は、地球上で自らを認識する(できる可能性がある)存在として
地球上に出現しつつある筈だが・・・・
産業革命以後、特に20世紀以降、その存在が試されていると思う。

全てのものには境界線はない。
しかし「核兵器」は、アメリカ政府による二発の行為が
その前と後を明確に分けた。
「核時代」は継続しているが
核兵器は使用前と後が、その限りでは分割されている。
ところが、「地球温暖化」は
使用前・使用後は分割されず、スイッチはずっと昔に入れられ
いま、本当に問題なのは
その幾何級数的な危機の拡大だ。

写真は、10月6日に鴨川の土手で撮った時期遅れの彼岸花だ。
「進行する日本温暖化」の企画を1997年以降行ってきたが
ここで起こっている事態は、衝撃的だった。
科学的な認識と想像力を発揮させることが非常に大切と痛感し
活動を続けているが、両氏の議論や思いには強く共感するところがあった。
ただ、それでもこの思いが、少数の関係者だけの思いであったら
「科学」も人類を動かすものにならない。
ここが肝心なのだ、と思う。
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爪楊枝でのナラ枯れ駆除ーその成果は?

2006年12月15日 | ナラ枯れ
今年の2月から東山区の将軍塚周辺の高台寺国有林で行ってきた「爪楊枝」でのカシノナガキクイムシの駆除
私たちは、「大きな効果があった」と見ています。

延べ300人近くの市民が打ち込んだ爪楊枝やプラスチック棒は合計18000本以上、
とにかく、この規模で虫の生活拠点は大きな影響を受けました。
6月にオスが穴を掘り出し、その出来栄えがよければメスと結ばれます。
オスが穴を掘った直後に打ち込まれる爪楊枝は
明らかに彼らの恋路を邪魔しています。
その後、虫が中からそれを外したり、横に新しい穴が作られる現象も出ました。
しかし、産卵を控えた重要な時期に大事な巣穴が塞がれることは
虫にとって少なくないストレスだったと考えられます。

この効果は、明らかに現れました。
放置すれば3倍以上に広がっただろう、この地のナラ枯れ被害は
枯死木35本、生被害木110本と昨年を下回り(主原憲司さんの調査)
これは「激減」とも言えます。
私たちは、昨年の被害木数(230本)レベルになるなら大きな成功と見ていました。
今年、伐採された被害木数は80本以上です。
この中には若干の生被害木もありますが、多くは枯死木です。
枯死木は明らかに減少しました。
「生被害木」についても減っています。
今回は、虫の穴が数個というのも数えており
年始めの数よりかなり厳密な数字になっています。



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コナラ、樹液噴出

2006年12月14日 | ナラ枯れ
10日の大文字・北白川ウォッチングの時のスナップです。
カシノナガキクイムシに侵入されたコナラが
写真のように、大量の樹液を噴出していました。
個体によって異なりますが、このように自分の力で虫を撃退できる木は生き続けます。
しかし、若い木でも、こんな個体ばかりではありません。
「生被害木」と呼ばれる、”まだ枯死はしていないが
カシノナガキクイムシが侵入している木”が結構あります。
今年の東山将軍塚の観察では、アラカシやシイの「生被害木」からも
大量のカシナガが出ていました。
私たちは、被害の最先端地では、
こうした被害木も「爪楊枝駆除」が出来ない条件の木は
伐採して処理すべきと訴えています。
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カシノナガキクイムシー爪楊枝を逆堀り

2006年12月13日 | ナラ枯れ
拡大しているので、何?これ、と思われるかも知れませんが
カシノナガキクイムシに逆堀りされた爪楊枝です。
中には1センチほど、爪楊枝の薄い外壁を残して掘られた
”芸術品”もありました。
右の黒い個体は、カシノナガキクイムシの残骸です。
フィルムケースに入れておいたのですが
外皮だけになってしまいました。
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ナラ枯れ防止用のプラスチック棒

2006年12月13日 | ナラ枯れ
これが、いま爪楊枝の代わりに使っているプラスチック棒です。
カシノナガキクイムシは、6月上旬から
ミズナラやコナラ、アラカシやシイなどに侵入を開始します。
この時期に集中して虫の穴を埋めるグッズが
このプラスチック棒や、爪楊枝です。
爪楊枝は、打ち込みが浅かったり
ペアの活動が活発になると
中から逆に穴を開けられ、木から外されることがあります。
(下の写真)*なぜか大きくならなかったので、次のブログに載せました。



ということで、プラスチックの細い棒に変えてきているのですが
これが無い方は
「爪楊枝」を、できるだけ、6月初旬の
オスが穴を掘り始めた時期を見越して、しっかりと奥まで打ち込んでください。
接着剤などは必要ありません。

オスの穴堀の後、メスがやってきます。
ペアーができると中の穴(坑道)が広げられ
回転できる場所もできるようです。
この時期に打ち込まれた爪楊枝は、虫に逆堀りされ
特に打ち込みが浅かったものは
けっこう根元に落とされていました。
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大文字山・北白川瓜生山ナラ枯れウォッチング(続報)

2006年12月12日 | ナラ枯れ
瓜生山のナラ枯れウォッチング(続報)をお届けします。
写真は、10日の瓜生山ウォッチングの様子です。
尾根に向かう斜面はなかなか急勾配、そこで爪楊枝での駆除作業をしているところです。

主原さんから昨日連絡があり、10日のウォッチングで見つからなかった尾根筋の被害木が見つかりました。ウォッチング後に、主原さんら二人で、もう一度尾根に登って探し当てたとのことでした。
10日は、大山祇神社から北東に走る尾根を上がり
結局、南の志賀越えの道に降りたのですが
目的地はもう少し北にありました。
被害木は、コナラの枯死木3本と生被害木1本です。
これを合わせると、北白川の大山祇神社の奥にある被害木は13本となります。

この辺り山は、登ってみるとわかりますが
花崗岩が風化してできた白川砂の塊のような山です。
これらを支えている落葉樹の森が
大量に枯死することなどになれば、治山治水上も大変です。
ミズナラなど場所によっては、7割、8割が枯死しています。
こんな事にならないよう望みますが
こうした事態を防ぐためには
現在のナラ枯れの「初期消火」ができる(可能性がある)段階で
積極的な手を打つ必要があります。
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大文字山ナラ枯れウォッチング

2006年12月11日 | ナラ枯れ
大文字山と北白川の瓜生山周辺での
ナラ枯れ被害木の調査に行ってきました。
昨日の雨も上がり、昼からは日も差す暖かい日和、
コナラやタカノツメ、コシアブラも、まだ秋の彩りを残していました。
瓜生山近くの尾根を、この季節に歩くのは初めてですが
静かで案外心地の良い道でした。

大文字山の被害木は、まだ生きている「生被害木」で
樹種はコナラ。
「大」の字に登る途中、必ず通る「千人塚」の南側にあり
テープが巻いてあるのですぐにわかります。
来年6月から7月、この近くを歩く方
ぜひ、「フラス」という<木屑+虫の糞>が
どんぐりの実をつける木の
根元あたりに沢山出ていたら、ご一報下さい。

北白川の被害地はバプテスト病院東の小道を登っていった
大山祇神社奥(左に登った所)から尾根にかけての所です。
今日は途中、沢山の山岳マラソンランナーとすれ違いました。
主原さんによれば、ここから尾根筋に上がった所に
4本の被害木があるとのことですが
残念ながら見つかりませんでした。

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御所黄葉 イチョウの絨毯

2006年12月02日 | 京都
御所の紅葉も、この1、2週間で一気に進みました。
東側にある大銀杏も、落ち葉が、木漏れ日に輝きます。
いつもは静かな場所ですが、この時ばかりは、カメラを抱えた市民が訪れ、シャッターを押していました。
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「自殺連続の悪循環」を考える

2006年12月01日 | 日本ウォッチ
12月1日付の「京都新聞」(文化欄)に作家の平野啓一郎さんが「現代考」を連載している。今回は上記のタイトルに、「表現としての有効性、報道が助長」の見出しがついている。

この中で平野氏は、一貫して「死後の報い」という発想の転換が求められると強調、明らかにマスコミ報道も助長している「『表現』としての自殺」への思いを汲みつつ、報道が「(子どもたちがその若い命を絶つという)そうした状況を生み出し続ける社会については、具体的な改善策を持って応じるべき」であること、しかし、さらに求められるのは「この悪循環を絶つためには、死後に報われるという想像力を無効なものとする発想の転換、システムの変更」ではないか、「それが検討されるべきではなかろうか?」と結んでいる。

先日のブログで、喘息のり患率を紹介したが、様々な「死因」を調べていてびっくりしたのは、年齢別にみた「死因」順位だった。これも「平成16年人口動態統計」(統計情報部)の資料によるが、男性の20代から44歳までの年齢別死因調査では「自殺」が「不慮の事故」や「悪性新生物」「心疾患」を押しのけてトップ。女性の場合は、15歳から34歳までの、同じく死因のトップは「自殺」であり、35歳から44歳までの女性のそれも「悪性新生物」に次ぐ第二位である。

これは、何なのだろう?交通事故や「ガン撲滅」は、大きな問題として報道もされ対策に力が入れられてきたが、それ以上に、自ら命を絶つことが若い世代や働き盛りの人々の「死因」のトップとなる日本。「報道」は、ある意味もっと大規模に、そして「深く」、この自死の問題を取り上げるべきではなかろうか。中途半端な取り上げこそ、それを助長する役割をはたしてしまう。自らがこうした状況に陥れられている原因が、自分の不十分さではなく、社会システムそのものにあること、そしてそれは、別のシステムの実践においては、弱点でなくむしろ長所にも変わりうるとわかった時、子どもたちや若者たちの生は輝き始めるのではないか。平野氏が末尾で述べている「この悪循環を絶つためには、死後に報われるという想像力を無効なものとする発想の転換、システムの変更が検討されるべきではなかろうか?」、この議論と具現化が、マスコミ界でも各分野でも求められていると思う。
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小倉山のエビフライ

2006年12月01日 | 京都
23日の小倉山での赤松の伐採作業の時に拾いました。
通称「エビフライ」。嵐山ドライブウェイ周辺で以前にもリスを見たことがありますが、「エビフライ」は、彼らの(松の実の)食べ残しです。
しかし、見事なできですね。
一本の決して大きくはない赤松の周りに、20個ほど散らばっていました。小倉山に、旧国鉄(現JR西日本)によって違法に捨てられた残土、そこに植えられた赤松は、今は、密集状態ですが、リスの食卓には”幸い”?
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