京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

「焼却灰 受入れ困難」大阪フェニックスが見解

2012年06月30日 | ガレキ・ごみ・放射線
本日の「毎日」
「『大阪湾フェニックス』を運営する大阪湾広域臨界環境整備センターの定例理事会が29日開かれ、センターの事務局は『施設面や法的な課題が多く、受入れは困難』との見解を示した。」
▼理事会で、事務局からは
「地元自治体との調整など法的手続きが必要(尼崎、泉大津)」
「陸域部の地盤沈下が激しく、将来的に水と接触する可能性がある(神戸)」
「処分場の大部分が水域で、水と接触させずに埋め立てるのは困難(大阪)」と報告がされたとのこと

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”原発、再稼働するな!”官邸前と関電前

2012年06月30日 | 原発ゼロ
29日、関電京都支店前での”原発、再稼働するな!”の市民アピール
ほんと、市民の携帯から携帯へ、パソコンからパソコンへ
どんどん広がったようです。
京都駅前の関電京都支店前では、手作りボードで訴える市民の列が関電前から西に伸びて北上、長蛇の列となりました。

http://www.youtube.com/watch?v=3JbBqWFSPuc&feature=youtu.be

首相官邸前の行動は、15万とも20万とも言われています。
映像で見るとほんと、すごい。今回はあまりの人で、車道を半分開けてもらったようです。


***********
TBSニュースweb
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5068612.html

現場の抗議活動とともに、そこには参加できないけれど家で官邸前の市民アピールを一緒に見るお母さんたちの動きも紹介されています。呼びかけも共感もネットで、私たちが手にしたパーソナルメディアは、私たちの力を飛躍的に強めています。

*********
朝日web
http://www.asahi.com/national/update/0629/TKY201206290577.html

上空からの映像を見ると、「20万人参加」も納得です。京都でもそうですが、このアピールは、団体の支持や動員ではなく
市民が友達や知り合いに呼びかけて広がった抗議行動です。日本が変わり始めていると思います。

京都、来週もやります。
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29日、関西電力京都支社前で”再稼働するな”

2012年06月29日 | 原発ゼロ
5時からの関西電力京都支社前での「大飯原発、再稼働するな!」のアピール行動に参加してきました。
マイボードは「原発は、未来を閉ざす」
野田首相の顔をモンタージュで入れた手作り。
午後7時半
列は関電支社南から西の角を曲がって、さらに北に伸びて300人以上
若いママ+子どもたちが沢山目立ちました。
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2012年吉田山 カシナガの初アタック

2012年06月28日 | ナラ枯れ
6月24日、立命館大学の環境教育ゼミの一環で
吉田山を案内した。
シイやコナラで2012年の本格的アタックの場面を見てもらうことができた。
このコナラ、胸高幹周210センチで、昨年秋、少しだけカシナガの侵入があった。
24日、繊維状のフラスが200以上の穴から出されていた。アタックは22日ら23日
吉田山のコナラで無傷のものは、もう数本となった。
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「古事記の起源」との対話-Ⅰ

2012年06月27日 | 古事記の起源
先日の新聞で、中公新書「古事記誕生」(工藤隆さん)の書評があり、面白そうだったので本屋に行った。横に「古事記の起源」があった。<はじめに>を読むと、こっちも面白そう。二冊とも買って、「起源」から読み始めた。最近、まわりも少し落ち着いてきて、こうした本を読む余裕が出始めたからか、読み始めると、やぁ、これは面白い。当時の世界がいやにリアルに目に浮かぶ。
この春、たまたま週刊ポストで「出雲大社と古事記」の記事を読んで、頭に沢山のことが思い浮かんだ。書きたいなと思いそのままにしていたが、「古事記の起源」、これもイメージがクロスして面白そう。ちょって整理しながら、思い浮かんだことを書いてみたい。

<はじめに>はわかり易い。
「旧来の研究が飽和状態」に達しつつある
古事記は、「無文字民族」だった日本列島民族が文字で残した書物の中で、「明確な執筆方針」のもとに編纂された大部の著作
「無文字文化から文字文化へ移行」するときに生じる問題
自前の文字でなく「外国の文字」で、しかも「外国語(中国語)の文体を借りて記述」
『古事記』は氷山、海中には、海上に出ている部分の何倍もの分量の「無文字時代のことば表現のあり方が隠れている」
(ポストを読んだ時のひらめきーあの古事記の不思議な子どもと世界の作り方には、いろんな尊敬や配慮が象徴的な暗喩で表現されているのではないか、ということ。)
(無文字民族が、外国語で”歴史”を書く。「古事記」は、日本人より中国人(政府)によりわかり易かったのかぁ。日本政府の官僚たちは、当然これを学び、語れるようにしなければならなかった)

「海中の部分への接近」
中国大陸はもちろん、アジアの北・東・西・みなみの広範な地域からの文化の流入
無文字文化のことば表現の世界を、古事記の形成過程と結び付けて具体的に把握
神話が無文字時代のムラ段階の社会で実用的に存在してきた「古層」と古代国家成立期の「新層」、その「中間層」
(この「中間層」が歴史となる)
古事記は”死んだ神話”の集積体
(しかし、そこにも矛盾のエキスがそのまま残されている)
無文字時代の生きた神話と歌垣
古事記の古層からの距離、その測定

<序論>
客のために歌った「生きている神話」
(そうして、交流を深めていった、自己紹介の歌ー神話)
「語られるもの」でなく、「韻律をもって歌われるもの」
(そうだろうな。上から目線の”教育”でも”説明”でもなく、交歓し共鳴を得るものだから)
コメント (2)
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”二大政党政治”の破綻

2012年06月27日 | 日本ウォッチ
「民主 反対57」(毎日)など、各紙あまり変わり映えがしない。
民主党は「もはや一つの政党の体を成していない」(読売)
その通りだが、
破綻しているのは「民主党政権」でなく、「二大政党政治」だろう。
民主党崩壊で現れた淵は、本当は二大政党政治崩壊の淵だろう。
経団連やマスコミが大々的な支援・キャンペーンを張り、無理やり作り出したゾンビのような二大政党
無理筋は必ず破綻する。
この、無理強いの”人造生命”体が腐り落ちる姿を、いま私たちは見ている。
毎日新聞の古賀攻政治部長が一面で「権力再編始まる」を書いている。
このテーマには余り関心は無いが、最初の所で
「政策を共有し、その実現に向けて政治権力の獲得を目指すのが、一般的な政党の姿」「議会の多数派が行政権を握る議員内閣制は、そのような政党の存在を前提にしている」と書いているが、その前の「前提」はどうか
その前の「前提」が、崩れているのではないか?
中選挙区制から変えられた小選挙区制は、”無理やり二大政党”製造政治だった。
そこでは、国民の意志は、議席にしっかりとは反映していない。
消費税増税反対が多数でも、国会の民(57を除く)自・公は消費税増税大連合を組み
増税法案を可決する。
そもそも、民主党が政権を獲る前の選挙の公約には無かった「消費税増税」を
政権政党が以前の態度を翻し、国民が政権から追いやった自民・公明と増税連合を組む。これに対して、”それは無いだろう”と「反対」者が出るのは当然だろう。
そもそも、国民の意志とのギャップが甚だし過ぎる。
”そりゃ、無いだろう”

小選挙区制そのものが「有権者の政党支持を正確に議席に反映するものではない」という反道徳性を持っている。
だから、
ゆがんだ仕組みで多数を獲って、全てが「信託」されたと勘違いしているのか。
本来、政治の主人公は国民なのに、簡単に公約を踏みにじるのは
この大元での勘違いがあるからだ。
いくらカードの組み合わせを変え「権力再編」が行われても、
国民の意志と国会議席の勘違い、思い違いを無くさなければ
大混乱はさらに広がるだろう。
その足元を、橋下新党がすくっていく。
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立命館大学での「ナラ枯れ」授業から

2012年06月24日 | ナラ枯れ
先日、立命館大学の環境教育の授業で
ナラ枯れの話をしました。

Kさんからの質問が面白かった。
「カシノナガキクイムシが、そもそもそこに土着している虫なら、
里山が放置され、そこでコナラなどがどんどん太ってくる過程で、
それに比例してカシナガも増えてくるのではないですか?」

ほんとにそうです。
”太い木を好む”というなら、なぜ太い木がだんだんと増えてくる過程で、カシナガも増えてこなかったか?
そうした経過をたどれば、大量発生、大量枯死が一気に起こることはなく、
”太い木”が増える中で、釣り合いのとれた関係が続いたはず。

しかし、そうではなかった。
”太い木を好む”と言うが、カシナガのアタックは
吉田山での観察では、明らかに樹種によって異なります。
ナラ枯れの本質的な問題は、
カシノナガキクイムシが大量に発生し、異常な規模でミズナラやコナラが大量枯死していることです。
なぜそれが起こっているのか?
枯死率は、明らかにミズナラとコナラ、アラカシやシイでは(京都の吉田山では)異なります。
ここにミスナラやコナラなどの大量枯死を考える重要なヒントがあると考えています。
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再稼動やめよ!官邸前4万5千人ー報じない「読売新聞」

2012年06月23日 | 原発ゼロ
本日の「しんぶん赤旗」
一面トップで「官邸前に4万5千人」「”再稼動やめよ”地鳴りの唱和」と
先週に引き続き、官邸前行動を大きく載せている。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-23/2012062301_01_1.html

先週の1万2千人行動を全く無視した大手の各紙
今週は?

「朝日」が社会面で「再稼動『いらない』デモ膨らむ」と14行(横書き・写真付き)載せているが、「毎日」「読売」「京都」(いづれも京都で)では見当たらない。
ネットで検索してみると、「朝日」「毎日」が書き、遅ればせながら「産経」にも
ただし、扱いの大きさはこちらでは判らない。

「読売」は書かない。
大阪本社に電話すると、電話に出られた方は、官邸前で大きな市民の行動があったことも知っていなかった。
ネットで「読売新聞 官邸前」で打ち込むと、「読者のレポート」というのが出てくる。変だなと思って質問すると、「うちとは関係ないですね」との返事だった。
やっぱり、書かない。

原発事故をめぐって、今起こっている「官邸前」の市民行動は
ネットを通じての日本の市民革命につながる出来事になるかも知れない。
報道さえしない「読売」は、たぶん”報道機関”の資格を失うのだろう。
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自民党と”決める政治”

2012年06月22日 | 日本ウォッチ
民主党、「決められない政治」から
「自民党と一緒に決める政治」に
これは、クーデターなんだろう。

だれかが言ってた。
「消費税増税なんて、選挙で言っていないことを、
自民党(公明党)と決める。
一票はナンだったんだ。
”そりゃーないだろ”って思いますわ」
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「26日」採決を打診。「新党」準備

2012年06月21日 | 日本ウォッチ
台風5号、雨脚がだんだん強まってきた。
朝日1面「国会9月8日まで延長」「26日採決を打診」「小沢グループ幹部新党準備指示」
2面「綱引きの末大幅延長」「首相、最後は輿石氏に配慮」
「21日が国会会期末というのに、会期延長幅が政府与党内で固まったのは、ぎりぎりの20日午後。必要最小限の延長を望む首相官邸と、大幅延長を画策する民主党執行部の間で綱引きがあったため」

ふーん・・・・大振り替わりか
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ギリシャ緊縮派勝利の夕刊 

2012年06月18日 | 世界ウォッチ
今、夕刊各紙を見た。
「ギリシャ緊縮派過半数ーユーロ離脱回避へ」
読売と毎日は「緊縮派勝利」の見出し

”それがどうした”と思った。
少し危機を先送りにしただけではないか。

京都新聞の7面には
「全国50基の原発を2012年度中に廃炉にすると決めた場合、電力会社10社で計4兆4千億円の損失が生じるとの試算を経済産業省がまとめた」と
「東京電力など4社は負債が資産を上回り、経営が行き詰る『債務超過』に転落する」と
資本主義には”とことん付き合え”ということか。
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「40年で廃炉」自民から異議、だそうだ。

2012年06月13日 | 原発ゼロ
本日の「朝日(5面)」
「原発を原則40年で廃炉にする野田内閣の方針をめぐり、自民党内から異論が続出」とのこと
”40年は長すぎる”とかの異論?と読んでみたら、違う。
「『部品は定期的に交換されており、40年たったものを技術的に劣化しているとは断じがたい』(細田博之元官房長官)などの反対論が噴出」したそうだ。

今回の大地震で、福島第一原発がどう壊れたのか、まだ調査も検証もされていない。
地震列島は活性期、その真っ只中の日本
部品は新品でも、継ぎ目が各所で破壊されれば手がつけられないだろう。

40年でも長すぎるのに、
民主党の”脱原発依存”もボロボロと崩されていっている。

朝日一面には、「東電、06年に大津波想定」「福島第一『13.5mで全電源喪失』」の記事がある。東電は、06年、大津波に襲われた際の被害想定や対策費を見積もっていたことが内部資料でわかったそうで
「防潮堤建設に80億円」などと試算、
「資料は05年12月から06年3月の社内研修の一環でつくられ」「東電によると研修の報告会で発表」された。

こんな重要情報、幹部は知っていただろう。
日本国民の安全第一なら、こうした情報は早急に深く検討され、対策に万全をきすことになるのが”常識”だ。
「20mの津波から施設を守るには、5,6号機の周りだけで長さ1.5キロの防潮堤が必要で、80億円かかる」計算だったそうだが、
今回東電が、「絶対安全」を叫び続ける中で引き起こした事故の賠償を考えれば、安い。
しかし会社は、安全対策費をつぎ込まなかった。

京都大学教授の植田和弘さんは、2日の「朝日」で
「失敗から学んでいない」と、大飯原発「再稼動」を批判している。
「関電幹部は大飯原発を再稼動させたい理由について『夏場に電気が足りないから』とは決して言いません。『安全だから』動かすという風に言うんです。『足りないから』だと、暑い時期だけ一部の原発を動かせば済む話になる。そうじゃないんです。関電は全ての原発を動かしたい。その背後には経営の問題が透けて見えます」
「この夏を原発なしで乗り切れたら、原発不要論が強まるでしょう。『原子力を基幹電源として維持し、電力会社の経営を助けたい』。経済界から出ているそんな声に今、政府が懸命に応えようとしているようにしか見えません。他の原発も、こんな強引なやり方で次々に再稼動するのではと心配しています。でも、目先の利益のために安全を削るこうした構図こそ、あの原発事故の背景にあったのではないでしょうか」

「目先の利益のために安全を削る」
その通りで
自民党細田氏は「技術的に劣化」云々といっているが、
そこにあるのは東電や関電の会社経営が大事で、
それがつぶれるようでは何ともならないではないか、という議論だ。
ボロボロと”脱原発依存”を崩していっている民主党の議員の皆さんも、そこをよく考えていただきたい。

東電や関電の、現在の”原発死守の経営”を是とすれば、
”脱原発依存”などと言っても、結局”入”に戻ってしまうわけで、
それがこの間の民主党の
国民の圧倒的な支持を受けたにもかかわらず、現在の体たらくに至った過程ではなかったか。
東電や関電の”原発死守経営”が、私たち市民の安全や日本という国の持続と相容れなくなっているのは明らかだろう。
であれば、この「経営」を規制することが、運動上はもちろんだが
制度的仕組みとしても、政治的仕組みとしても、どうしても求められるのではないか。
共産党以外の政党も、本当に、ここに踏ん切りをつける必要がある。
この、目先の利益のために安全を削る資本主義的「経営」には、
絶対に「規制」が求められる。
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片波川源流域での「ナラ枯れ」ウォッチングーミズナラの74%が枯死

2012年06月02日 | ナラ枯れ
先日、片波川源流域を歩いた。
友人たちを案内しながら
台杉群より上部で、シャクナゲ尾根の入口まで、
ミズナラの全木を歩くルートから見える範囲で観察した。
ルートは尾根づたい視認調査で
ミズナラ視認数143本
うちまだ生きている「生被害木」は37本
枯死木は106本
そのうち、昨年の枯死木は3本
全ミズナラに対する枯死率は、74.1%となった。
「壊滅的被害」と言える数字だ。
(人類の74%が死亡するという事態は、たぶん全ての人が、「人類絶滅」を確信する事態だと思う)

ここはビニールを
根元から高さ3メートル程まで、
幹の周りに撒きつける「防除」策がとられていた場所だった。
当初「効果があった」と聞いていたが、ビニールで巻き込んだミズナラの枯死率も
そうでない木と変わらなかった。
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