京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

吉田山遠景

2007年08月29日 | ナラ枯れ
先日、大文字山から撮った吉田山です。
ちょうど真ん中部分で広がる緑の帯がそうです。
右手に枯死木が写っています。(が、見にくくて識別は少し困難ですね)

吉田山のナラ枯れの状況は、
発生時期や枯死したかどうかによって、いま違いが出ています。

①、昨年発生し、今年アタックをほとんど受けなかったもの。
二本のコナラが、元気があるなしの違いはありますが
頑張って生きています。
これが生き続けることができるかどうかは重要です。

②、昨年発生し、今年アタックを受けたコナラの大木(S0)
少し粉フラスを出していますが、これも頑張って生き続けています。

③、今年、発見も少し遅れて
大規模なアタックを受けて死んでしまったコナラ(n3)には
粉フラスが沢山付着し、いままた、新しい大きな穴が開けられています。
ルイスという別の種類のキクイムシではないかと思っています。
また、n3-2のコナラも同じ状況で、木の北側半分が枯れ
南部分がかろうじて生きています。

④、現在進行形で、大量の粉フラスを排出しているコナラ(S1-2)が
日々格闘中のコナラです。
木も、生きるか死ぬか、奮闘中です。
この木の根元には大量の「粉フラス」が溜まるのですが
穴を埋めても埋めても、次ぎの日には大量のフラスが排出されている状態で
結局、穴の発見がなかなか困難で、詰めても詰めてもなかなか改善されません。
東半分の粉フラスの穴は、手がつけられていません。
同じく、粉フラスが多く、手が着けられないコナラ(S4)があり
こちらの生死はさらに心配です。

⑤、24日から、新たなアタックが起こりました。
コナラやアラカシにですが、この勢いは落ちてきました。
繊維状のフラスを出す新しい穴が激減し、フラスの量も少量で
カシナガの元気が感じられません。

⑥、その他、ヨシブエという小さなキクイムシが入った木がありますが
ここでは、事態が静かに進行している感じです。

さらに1本見つかる! 大文字山のナラ枯れ

2007年08月28日 | ナラ枯れ
下から見えなかった枯れ木(ナラ枯れ)が、
大の字から見つかった。
写真のちょうど真中
松の木ではない、小さな茶色、見えますか?
見当をつけて探してみると
ありました!
場所は、千人塚の右手
昨年の発生個所からは少し手前(北側)です。

下の写真はその木
半分が枯れ、まだ半分は生きています。


根元(下の写真)には北側に大量の「粉フラス」が噴き出していました。
144本、爪楊枝を詰めてきました。

大文字山の「大」が変?

2007年08月27日 | 京都
土曜日にUPしたつもりで、消えていた写真です。
「大」が寸胴の太字に変わっているので
昨日現場を見てきました。
下から眺めると
土砂が流れたように見えたのですが
草刈と焼け焦げた跡でした。
ナラ枯れの調査も行ってきましたので
これはまたお知らせします。

大文字山 “大”変の現場

2007年08月26日 | 京都
急に時間が取れたので、大文字山に登った。
千人塚から左をとらず、そのまま進み、「山頂へ」の標識で左に折れる。
急に空が開け(上の写真)
ここだけ別の山に来たようだが
すぐに火床が見えてくる。
「大」の字の右端に出る。(下の写真)
ここから見ると「大」の字が太くなっていた原因がわかった。


まず火床の右側は、笹を刈っている。幅は3mほど
そして左側
ここは、送り火の影響を受け、焦げたり、枯れたりしている。
ここも広い所は3mほどある。
本来なら階段の右側も火床の左側も緑に覆われているので
大の字はもっと細くてすっきりしているのだが。

大の継ぎ目の下方から見ると、下の写真

そして、「大」の突き出た上部も
右側がかなり焼け焦げていた。

緑回復まで
しばらくの我慢ですね。

カシナガ、雨後のアタック!

2007年08月24日 | ナラ枯れ
23、24日、カシナガの“雨後のアタック”が行われた。
一昨日は夕刻から激しく雨が降り、昨日も夕立があった。
「雨の後はアタックがある」といわれていた通り
カシナガは、コナラを中心に集中的アタック。
写真には、排出されたばかりの「繊維状フラス」が写っている。
今回は、コナラにもアラカシにも一緒にアタックが行われており
洞があってこれまでアタックがほとんどなかったコナラにも
穴が開けられている。

吉田山のナラ枯れを止めよう!

2007年08月24日 | ナラ枯れ
吉田山のナラ枯れを止めよう!
9月2日ー駆除活動のご案内

吉田山での「ナラ枯れ」が広がっています。                               
「ナラ枯れ」とは、ナラやシイなどドングリができる木に、「カシノナガキクイムシ」という虫が侵入し、引き起こす病気です。石川県や滋賀県、京都府北部などでは、ミズナラなど少し寒冷な気候に適した“ドングリの木”の7割、8割が枯れてしまったというところもあり、大きな問題になっています。京都三山では、一昨年に東山の高台寺国有林での発生が問題になり、枯死木の伐倒処理と爪楊枝を使ったカシノナガキクイムシの駆除活動が行われてきました。この活動は、昨年には一定の成果が現れ、放置すれば翌年は3倍、4倍となる被害拡大を同水準に抑えることとなりました。
 2007年の三山でのナラ枯れは、気候などの影響もあり拡大しています。左京区でも大文字山や北白川瓜生山周辺で被害が拡大し、ここ吉田山でも、昨年の被害木―計6本(伐倒処理木が3本、感染を受けたが枯れずに残された木3本)が、現在27本へと広がっています。吉田山には、一定の太さを持ったナラやカシの類など、カシノナガキクイムシが侵入しやすい木が多く、「ナラ枯れ」が放置された場合、吉田山の緑に甚大な影響が出ることが心配されます。
 当日は、カシノナガキクイムシが侵入している現場を観察しながら、枯死にいたる仕組みや爪楊枝を使った防除対策など説明します。被害の拡大を薬剤やフェロモンなどを使ってストップさせる効果的方法はまだ確立されていません。当面、被害を大きく拡大する可能性のある樹木の伐採とともに、虫の侵入と繁殖・脱出を、爪楊枝を使って妨害する駆除活動が力を発揮しますので、皆様のボランティアとしてのご協力をお願いするものです。
          
日時:9月2日(午後5時から1時間程度)
集合場所:吉田山山頂(トイレ北側) カナヅチを持参してください
呼びかけ:北山の自然と文化をまもる会(榊原)・吉田上大路町(松田)

吉田山s1-2の「粉フラス」

2007年08月23日 | ナラ枯れ
この間「粉フラス」が大量に出ているコナラs1-2の状況。
上の写真は、8月18日に
根元の粉フラスを全て片付けた状態。


下の写真は、8月20日の状態で、
2日間でかなりの「粉フラス」が出ている。
小さじ5杯ほど。

これをまた全て取り除き
8月22日に確認したのが下の写真。
どの穴から排出されているか、確認するつもりだったが
この直後に激しい雷雨となり片付けずに放置した。


で、8月23日にチェックに行くと
あの集中豪雨で「粉フラス」は全て流され
本日の「粉フラス」が下の写真のように排出されていた。


「粉フラス」と「センイフラス」と「丸フラス」

2007年08月20日 | ナラ枯れ
カシナガが侵入している木々で
「粉フラス」や「センイフラス」「丸フラス」が見られる。
今は、木の種類や状態によって異なるが
「粉」だけだったり、「粉フラス」と「センイフラス」の両方が見られたり。
また、入り込む虫の種類によっても異なるようだ。

吉田山でも昨日の東山でも
この数日間はシイやアラカシなどに新しいアタックが起こっている。
ここでは少量の「センイフラス」が穴の外に見られるが
7月に比べ、フラスの量が少ない。
一方「粉フラス」も大量に排出されている。
これは、穴の中で育つ幼虫が削り取る木屑と糞などが混じったものだそうだ。
カシナガの成虫が穴を後ずさりしてきて
「粉フラス」を排出しているのに先日出合った。
家の掃除は相当大変そうで、
カシナガは忙しく動き回っている。
「粉フラス」は「センイフラス」に比べ、軽量で樹木にくっ付かない。
上の穴からも、音も無く、はらはらと降ってくる。
ある根元では、一晩で小さじ3杯近くが一気に排出されていた。
今、その排出元の穴を特定し
1日でどれほど「粉フラス」が出されるか調査中。
この段階のカシナガの邪魔をするには、
このフラスは、はけ等で掃除し
穴を特定し、爪楊枝を詰める必要がある。
でないと、根元などは穴が見つからず
結局、どんどん穴は伸張してしまう。
しかし、この段階のカシナガのペアーは
爪楊枝を、今度は「逆掘り」してくる能力を備えている可能性が高く
昨年は結構の爪楊枝が内側から掘り崩され落とされる場合もありました。
今回、穴を特定し爪楊枝を打ち込んだので
確認できたらお知らせします。

将軍塚での「ナラ枯れ」駆除活動

2007年08月19日 | ナラ枯れ
11人で爪楊枝の打ち込みを行った。
将軍塚駐車場の南は
国や府によって様々な「実験」が試みられているところだが
コナラが4本枯死し、無残な姿になっている。
今日は、西に下がったところで約30本、爪楊枝を埋めた。
シイが多い。
一本に百以上のアタックという状況ではないが、
この1日、2日で行われている新しい穴も結構ある。

主原さんから山科でのナラ枯れの広がりが知らされた。
下の写真は、ドライブウェイから垣間見えたもの。
「山科・山の会」のメンバーに、一度調査ハイキングを行ってほしいと要望。


吉田山のナラ枯れの現況

2007年08月18日 | ナラ枯れ
8月18日現在の吉田山のナラ枯れ状況をお知らせします。
現在の感染木(今年一度でもアタックがあったもの)は、27本です。
昨年は、6本でしたから、5倍近くになっています。
現在も新たなアタックが行われ、新たな感染木が生まれています。
実は、昨日「茂庵」の北の木がアタックを受けました。
昨年の被害木は、3本が伐倒処理され、3本が残されました。
残されたものの内、2本には新たなアタックはほとんどなく
残りの太いコナラには、最初のアタックが集中的に行われました。
今日段階で、アラカシ2本と北の展望台に近いところのコナラが枯れました。
それ以外に、2本が「枯れ始め」と「枯れかけ」の状況です。

イズミヤ資源回収07年7月

2007年08月17日 | ゴミ問題
今月発表された
イズミヤ伏見店での
07年7月の「資源ゴミ」回収実績です。

06年の1月から7月までの実績合計を
07年と比べると
●牛乳パック 10576から13595 128.5%
●トレー 1290から1842 142.7%
●アルミ缶 861から4513 524.1%
●ペットボトル 3325から9660 290.5%
と、アルミ缶で5倍化、ペットで約3倍化しています。

で、この表をじっと見ていると面白いのですが、
06年の「実績」
なぜ、同じ数字が並ぶのかなぁー???

例えば、
「牛乳」は「1616」が好きです。
それから数字が、1414とか1313とか、1717とか1818とか
前二桁と後ろ二桁が同じ繰り返しになるのは、
大変“興味深い!”
トレーは「186」が好きで、4回も出てくるし
アルミ缶は「138」が好きです。
ねっ!


8月19日、東山で駆除活動

2007年08月11日 | ナラ枯れ
19日午前10時集合で
将軍塚でのナラ枯れ「爪楊枝での駆除活動」を行います。
7月8日から1ヵ月以上が経っており
今夏は大量アタック数が予想される。
とても一回ではすまないだろう。
百人のボランティアが2回ほど活動する
ここだけでも最低これぐらいの力が求められる。

吉田山、「丸フラス」と「粉フラス」

2007年08月10日 | ナラ枯れ
今年の吉田山の被害木は、
現在、コナラやアラカシを中心に27本
うち3本は枯死。さらに1本枯れかけている。
写真のように、「丸フラス」を沢山出しているものがある一方
下の写真のような「粉フラス」が根元に溜まったものも
あちこちに見られる。

丸フラスは、カシナガが交尾を完了した印だそうだ。
婚姻御礼!
成虫が、木屑や排泄物を
お尻でころころと押し出してきた結果、このような形になるのだそうだ。
糞コロガシと同じだ。

一方、「粉フラス」は?
これは、作業をしていると
はらはらと天から降ってくる。
S0をチェックしている時には、別のキクイムシのものかとも思ったが
カシナガのものだろう。

では、なぜこんな形になるのか?