京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

これでは、減らないCO2!ー「めざせ1人1日1kgCO2削減」

2007年06月29日 | 地球温暖化
昨日、「あしたのニッポン」のことで、内閣府政府広報室に電話した。
「住民税増税」問題でなく、「めざせ1人1日1kgCO2削減」の件
窓口の女性は答えられなくて、
「上の者にかわります」と別の方が出られたが
結局「環境省の方に掛けてください」とのことだった。
環境省に掛けて、
「『ゴミの分別と、プラスチックをリサイクルすると、52gの削減』とあるが、どうゆう根拠で、"減る"という計算になるか、教えてほしい。」と質問すると、
あとで電話がかかってきた。
電話の主は、「ゴミの分別と、プラスチックをリサイクル」に基づく全体の“削減数値”を述べ、それを一日単位、一人単位に割ったら、52gの数字が出てくると、説明してくれた。

「プラスチックのリサイクルには、当然、それを運び出すエネルギー(ガソリン)も必要になる。リサイクルの工場でも当然新たなエネルギーが必要、
できたリサイクル製品につても、プラスチックの劣化は避けられず、結局これは使用後、容易に焼却処分されたり、埋め立て処分される。還元剤としての使用も、エネルギーを取り出す場合も、当然焼却される。こうした場合、エネルギーはいっそう多くかかり、地球温暖化防止に貢献するどころか、温暖化に貢献するのではないか?」
「本当にプラスチックリサイクルは地球温暖化防止に貢献するのか?」

電話で対応した人は、これには応えられず、「もう一度よく聞いて回答します」とのことだった。
かかってくるのかな?と思っていたが、本日、電話があった。
「リサイクルにかかわるエネルギー消費については、除外して計算している。言われるように、そうした考慮は必要と思う。別にリサイクルそのものにどれだけかかかったかは計算したことがない。だからその数字は出せない」

結局、「プラスチック・リサイクル」は、地球温暖化防止に、貢献しなかった。
「環境省のように、地球温暖化防止を専門い扱う官庁が、こうした地球温暖化に貢献しない『プラスチック・リサイクル』を、貢献するかのように書くのは問題であり、今後はこうした記述をしないようにしてほしい」と話すと
「きちんと伝えます」とのことだった。

ゴミに関する地球温暖化防止への「貢献」は、
一般廃棄物におけるプラスチックの焼却量ではかられる。
単純にプラスチックの生産量が減り、焼却量が減れば
確かに「温室効果ガス」は実際に減るが
「プラスチックリサイクル」についての“貢献”は、実際の現場の行程で
温室効果ガスの減少に本当に役立っているかと、きちんと見る必要がある。
“安倍イニシアティブ”などと言われ、でてきた「自己責任のCO2削減メニュー」だが
これでは安倍政権の“イメージダウン”だろう。底が浅い、のではないか。                           
コメント
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