京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

9月17日 京都市議会に請願出す。市議会も「「地下水や財政負担などへの影響に強い懸念」の表明

2024年09月23日 | 北陸新幹線延伸計画は中止を

9月17日、京都市議会に請願を出してきました。
松井市長が、8月21日「地下水や財政負担などへの影響に強い懸念」を表明し
「現時点では(延伸計画について)極めて慎重な判断にならざるを得ない」と語っていることに対して
ぜひ、京都市議会としても同様の「強い懸念」を表してほしいというもの。
9月24日の本会議、その後、委員会で議員の皆さんの議決が行われますが
これ、注目です!


北陸新幹線延伸計画の縦断案(市内3案)について、京都市議会の、強い懸念表明を求める請願

【請願趣旨及び理由】   
   
8月7日に北陸新幹線京都市縦断案(3ルート)が公表され、8月21日には、これについて松井孝治市長のインタビューが掲載(京都新聞)されました。私たちは、今回の市長のインタビューを歓迎します。
松井市長は、「地下水や財政負担などへの影響に強い懸念を示し」「現時点では(延伸計画について)極めて慎重な判断にならざるを得ない」と語っています。京都の地下水の重要性について、「千年以上にわたって食文化や伝統工芸など様々な文化を形作ってきた」とその重要性を述べ、地方自治体が支払う財政負担について、「相当の金額になると思う」「長期間にわたって財政を圧迫する」と述べています。
京都市長は「市民にとっての便益と負担を考え」こうした表明をされました。こうした中で、京都のまちと環境・地下水や京都市財政に与える多大な影響を及ぼす北陸新幹線延伸計画の京都市内縦断案に対して、京都市議会がその良識を発揮され、同計画に対して同様の「強い懸念」や「断念」を表明されることを強く願います。
私たちはこの間、京都市議会各会派の皆さんと意見交換を進めてきましたが、現在の巨大トンネル計画には、多くの皆さんが危惧の念を持たれています。京都の地下を巨大トンネルで貫く現計画には、4.8兆円から5.3兆円(将来の物価上昇を見込んだ場合)の巨額の税金投入が求められること、完成予定が「20~28年後」など、事業の必要性は、すでに説得力を失っています。
先の鉄道運輸機構の調査では、莫大な掘削土砂について、その量とともに、その30%が環境基準を超えた重金属を含むことが明らかになっています。ただでさえ処理の展望がない掘削土砂ですが、その30%は最終処分地が必要な要対策土です。水の汚染や大災害の引き金になることが危惧されます。京都の地下水の汚染や枯渇に強い心配の声が広がっています。巨大トンネルが地下を横切る桂川や宇治川、鴨川などの流量の減少、枯渇も心配です。
京都の地下を巨大トンネルで貫く北陸新幹線延伸計画は“無理筋の計画”です。この計画の断念は、京都市民の強い願いです。計画推進を憂慮される京都市議会議員の皆さんが、松井市長の表明を受けて、市議会としても「北陸新幹線京都市縦断案への強い懸念」を表明されるよう、ここに請願するものです。
 
【請願項目】
北陸新幹線延伸計画の縦断案(市内3案)について、
京都市議会の、強い懸念表明を求めます

2024年9月17日 京都市議会議長 西村義直様

請願団体:北陸新幹線延伸計画の環境アセスメントの一旦停止を求める会
   
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京都労山が署名提出 9744筆を鉄道運輸機構へ

2024年09月23日 | 北陸新幹線延伸計画は中止を
毎月、京都市役所前で市民が行っているアクション「19日行動」、9月19日は安保法制廃止市民アクションが呼びかけたアピール&デモでした。
スピーチタイムで、京都府勤労者山岳連盟の射場さんに、京都の山を愛する山岳グループが取り組んでこられた「北陸新幹線の延伸計画は中止を」と求めている運動を紹介してもらいました。
京都労山は、これまで4年6か月にわたって鉄道の建設に当たる鉄道運輸機構に対して、”計画は止めて”と9744筆の署名を集めています。
8月30日にはそれを持って大阪の機構に申し入れを行ってきました。機構とのやり取りでは「トンネルの掘削土砂の30%にはヒ素など有害な重金属を含むが、どうするつもりか」。(機構は)「自然由来のものもあるし、法律に則って対処する」「アセスで問題があれは、国交省に言う」との対応だったそうです。
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京都市議会も「強い懸念の表明」を

2024年09月22日 | 北陸新幹線延伸計画は中止を
9月17日、京都市議会に下記の請願を出してきました。
8月21日、松井市長がいま京都で大問題になっている「北陸新幹線の延伸」計画の市内縦断案に対して
「地下水・財政負担など絵の影響に強い懸念」を表明されたのを受けて
ぜひ、京都市議会も同様の表明を、と求めたものです。
現市長の表明を尊重して、
事前に、自民党や公明党など市長の与党会派とも懇談しました。
この間の世論が市議会に新しい変化を生み出してほしいと願っています。
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北陸新幹線延伸計画の縦断案(市内3案)について、京都市議会の、強い懸念表明を求める請願

【請願趣旨及び理由】   
   
8月7日に北陸新幹線京都市縦断案(3ルート)が公表され、8月21日には、これについて松井孝治市長のインタビューが掲載(京都新聞)されました。私たちは、今回の市長のインタビューを歓迎します。
松井市長は、「地下水や財政負担などへの影響に強い懸念を示し」「現時点では(延伸計画について)極めて慎重な判断にならざるを得ない」と語っています。京都の地下水の重要性について、「千年以上にわたって食文化や伝統工芸など様々な文化を形作ってきた」とその重要性を述べ、地方自治体が支払う財政負担について、「相当の金額になると思う」「長期間にわたって財政を圧迫する」と述べています。
京都市長は「市民にとっての便益と負担を考え」こうした表明をされました。こうした中で、京都のまちと環境・地下水や京都市財政に与える多大な影響を及ぼす北陸新幹線延伸計画の京都市内縦断案に対して、京都市議会がその良識を発揮され、同計画に対して同様の「強い懸念」や「断念」を表明されることを強く願います。
私たちはこの間、京都市議会各会派の皆さんと意見交換を進めてきましたが、現在の巨大トンネル計画には、多くの皆さんが危惧の念を持たれています。京都の地下を巨大トンネルで貫く現計画には、4.8兆円から5.3兆円(将来の物価上昇を見込んだ場合)の巨額の税金投入が求められること、完成予定が「20~28年後」など、事業の必要性は、すでに説得力を失っています。
先の鉄道運輸機構の調査では、莫大な掘削土砂について、その量とともに、その30%が環境基準を超えた重金属を含むことが明らかになっています。ただでさえ処理の展望がない掘削土砂ですが、その30%は最終処分地が必要な要対策土です。水の汚染や大災害の引き金になることが危惧されます。京都の地下水の汚染や枯渇に強い心配の声が広がっています。巨大トンネルが地下を横切る桂川や宇治川、鴨川などの流量の減少、枯渇も心配です。
京都の地下を巨大トンネルで貫く北陸新幹線延伸計画は“無理筋の計画”です。この計画の断念は、京都市民の強い願いです。計画推進を憂慮される京都市議会議員の皆さんが、松井市長の表明を受けて、市議会としても「北陸新幹線京都市縦断案への強い懸念」を表明されるよう、ここに請願するものです。
 
【請願項目】
北陸新幹線延伸計画の縦断案(市内3案)について、
京都市議会の、強い懸念表明を求めます

2024年9月17日 京都市議会議長 西村義直様

請願団体:北陸新幹線延伸計画の環境アセスメントの一旦停止を求める会
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与党PTって、なんだ?

2024年09月15日 | 北陸新幹線延伸計画は中止を
本日のWELove山科が呼びかけた学習会、3回目だったが、会場は文字通り満席で外に溢れる状態になった(60名)。石田さんがあいさつ、その後、1時間ほど話しました。
北陸新幹線の巨大な地下トンネル、山科区は勸修寺付近に立坑が作られる計画で、山科川など3度も4度もくぐる。住宅地での陥没問題などとともに、川が涸れるのではないか。

この頃、学習会のたびに「この計画の当事者は誰か?」という質問がでる。この計画、「国の認可」はされていない。当初、私たちは「2013年には米原ルートが有力だったのに、なぜこの小浜・京都ルートに変えられたか?」、当初、素朴な疑問を持った。前原議員を通じて出された質問趣意書でそれを政府に問うたら、その答えにはびっくりした。「(この小浜・京都ルートは)与党PT(与党整備新幹線建設推進チーム)が決定されたものであるから、政府としてお答えする立場にない」(内閣総理大臣の回答)だった。えっ?政府はあずかり知らない?
美山から、鉄道運輸機構にも質問状が送られたが、回答は同じ「(私たちも)お答えする立場にない」。地域で行われた鉄道運輸機構の説明会で「この計画は誰が決めたのか?」と質問が出たが、回答は「与党PTが決めました」。

その与党PTにも質問状が出された。「今回の小浜・京都ルートが採択された理由をお示し下さい」。与党PTからの回答は「当該ルートが適切であるとして、2016年12月に北陸新幹線敦賀・大阪間整備検討委員会から与党PTに対して報告を行ったものです」と。
その「検討委員会とはなにか」と調べたら、なんとそれは、「与党PTの下に設置されたもの」だった。下部機関がやっているのに逃げるとは。要するに、「答えられない」のだ。この大事な問題に、誰も責任もって回答できないという無責任な計画になっている。今、京都で起こっている地下水の問題も、莫大なぜいきんの投入も、その理由さえ誰も答えない。答えられない。この計画はアウトなのだ!
以前は、こうした大規模な公的な計画は、公的な機関できっちりと審議され作られていったはずなのに、いつからこんなにズサンになったか!政治は、なぜこんなことになっているか!と質問が続いた。
いずれにしろ、なぜ「小浜・京都ルートが決められたのか」。この質問に、誰一人として答えられないような延伸計画は撤回してもらう以外ない。
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