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2014 年 9 月 28 日 13:47 JST
スターバックスが語りたがらない10の事実
1. 「コーヒー好きの多くはスターバックスのコーヒーが好きではない」
世界65カ国に2万店舗以上を展開するスターバックス。これまでの常識を覆すコーヒーとくつろげる空間を顧客に提供している。1971年にシアトルで誕生した同社は高級コーヒーを一般に普及させたことで知られている。
スターバックスはあらゆる面で成功を収めてはいるが、主力商品であるコーヒーについては批判的な意見が少なくない。同社には以前から、一部のコーヒーについて焙煎し過ぎで渋いという苦情が寄せられている。「チャーバックス」というあだ名もついた(英語でCharは「黒焦げになる」を意味する)。しかも、消費者情報誌「コンシューマー・リポート」などによる味に関する調査では、スターバックスの一部の商品の評判は芳しくなかった。インターネットマガジン「ザ・ボールド・イタリック」(本社:サンフランシスコ)が2013年に目隠し調査を行ったところ、6種類のコーヒーのうちスターバックスのミディアム・ロースト・ハウスブレンドが最下位だった(スーパーで売られているフォルジャーズにも負けた)。試飲をした1人の感想は「ひどい、色が濃い、まずい」だった。
2. 「パンプキンスパイスラテには化学物質が含まれている(パンプキンはない)」
スターバックスらしい飲み物を1つ挙げるとすれば、それはパンプキンスパイスラテだ。2003年に発売が開始された秋に人気の飲み物で、大ヒット商品になった(同社によると、これまでに2億杯以上が売れた)。PSLと略称で呼ばれるほどの人気ぶりだ。
しかし、栄養への関心が高いライターや医療の専門家の間では、PSLなどスターバックスの飲み物には天然ではないばかりか有害でさえある材料が多く使われているとの声も上がっている。食品についてブログをつづっているバニ・ハリ氏(ブログ名は「フード・ベイブ」)はPSLにカラメル色素IVが使用されていることを問題視している。カラメル色素IVの製造時に生成される副産物の1つである4-メチルイミダゾール(4-MEI)については、国際がん研究機関(IARC)が「人間にとって発がん性を持つ可能性がある」ことを確認している。ハリ氏はPSLには人工香料や「大量の」糖分が含まれており、「本物のかぼちゃが入っていない」と非難している。
3. 「スターバックスには秘密のメニューがある」
スターバックスは入れたてのコーヒーやエスプレッソ系の飲み物、フラペチーノといった冷たい飲み物に至るまでさまざまな選択肢を用意している。しかし、それだけでは十分ではないようだ。スターバックス自体は宣伝はしていないが、バリスタが手許にある材料を使っていつでも作れる「秘密のメニュー」が人気を集めている。たとえば、「フルーティ・ペブルズ・フラペチーノ」は「フルーティー・ペブルズ」というシリアルの味を再現したもので、通常のメニューにあるストロベリー・アンド・クリーム・フラペチーノにバニラシロップとラズベリーシロップなどを混ぜて作る。
スターバックスの秘密のメニューを紹介するサイト(当然のことながら、スターバックスの公式サイトではない)によると、顧客が飲みたい商品のレシピを把握しておくことが大切だそうだ。バリスタが全員、秘密のメニューの飲み物の作り方を知っているわけではないからだ(追加料金がかかることを覚悟しておくこと。材料を追加すれば、料金も加算される)。
4. 「発想のスケールは大きい(大きすぎるかもしれない)」
スターバックスでは飲み物以外が売り上げの26%を占める。飲料部門でも、売り上げの大半はコーヒー以外の飲み物が占めている。同社は2011年に会社のロゴから「コーヒー」という言葉を外し、ジュース会社エボリューション・フレッシュやベーカリーチェーンのラ・ブーランジェを買収した。音楽や炭酸飲料にも進出済みだ。
5. 「それなりに失敗もした」
スターバックスにはパンプキンスパイスラテなど画期的な飲み物がいくつもある。しかし、失敗作もある。その1つがマザグランだ。コーヒーとコーラのハイブリッド飲料で、ボトルで売られていた。ハワード・シュルツ最高経営責任者(CEO)は「ニッチ商品」と言っていた。欧州風のホットチョコレートに似た飲むチョコレートデザート「シャンティコ」やヨーグルト人気にあやかった冷たい飲み物「ソルベット」も失敗作だった。
6. 「『パートナー』ともめたことがある」
スターバックスは職場慣行が高く評価され、米経済誌「フォーチューン」が毎年発表する「最も働きたい企業100社」の常連だ(2013年は94位だった)。しかし、従業員(スターバックスでは「パートナー」と呼んでいる)との関係が悪化したことがある。
7. 「近頃は競争にさらされている」
さまざまな意味で、スターバックスは「バーガーキングのないマクドナルド」のようなものだ。高級コーヒーを売るライバルがいないという意味である。しかし、今後はそれも変わるかもしれない。ここ数年の間に「第3の波」として職人気質のコーヒーショップが次々にオープンした。これらのコーヒーショップには単一産地のコーヒー豆(あるレポートによると、「ワイン用のブドウのように収穫されている」)から洗練された焙煎技術までさまざまな売りがある。インテリゲンツィア・コーヒー(本社:シカゴ)、スタンプタウン・コーヒー・ロースターズ(本社:オレゴン州ポートランド)、ブルーボトルコーヒー(本社:カリフォルニア州オークランド)などがそうだ。
8. 「カロリーは『ベンティ』級」
フラペチーノの多くは「ベンティ」サイズ(20オンス=約590ミリリットル)になると400カロリーを超える。ダブル・ショコラティ・チップ・フラペチーノは500カロリー以上だ。これにレモンパウンドケーキ一切れ(470カロリー)を足せば、休憩時間に飲み物を飲んでおやつを食べるだけで1000カロリー近くを摂取することになる。
これに対して、マクドナルドでビッグマック1つとコカコーラのラージを注文すれば810カロリーだ(農務省が31歳から50歳までの大人の1日当たりの必要摂取カロリーを1800~2200カロリーとしていることを覚えておくといい)。
9. 「カフェイン競争では勝利している」
多くの人はカフェインによる刺激を求めてコーヒーを飲む。スターバックスの一部の飲み物から摂取するカフェインは目覚ましに必要な量を超えている。
栄養に注目する権利擁護団体、公益科学センターが2012年にさまざまなコーヒーチェーンのコーヒー(ミディアムサイズのカップ入り)に含まれるカフェインの量を調べたところ、スターバックスのグランデサイズ(16オンス)のパイクプレイス・ローストが最高で、1カップ当たり330ミリグラムだった。ダンキン・ドーナツのコーヒーは178ミリグラム(もちろん、エスプレッソを追加しなければの話)で、マクドナルドのコーヒーには133ミリグラムのカフェインが含まれていた。
10. 「コーヒーは自分でうまく入れられる」
スターバックスは自宅で安く作れないコーヒーを出しているのだろうか。いや、複雑なエスプレッソ系の飲み物でなければ自分で作れる。「毎日自分でおいしいコーヒーを入れている」というのは料理本の著者で、ケーブルテレビチャンネル「フードネットワーク」で司会を務めたデービッド・ローゼンガーテン氏だ。
ローゼンガーテン氏などの専門家によると、おいしいコーヒーを入れるにはいくつかのルールを守るだけでいいという。まず、ここ2~3日の間に焙煎されたコーヒー豆を選ぶこと。大量に買ってはいけない(ローゼンガーテン氏によると、コーヒー豆は焙煎から8日が過ぎると味が落ち始める)。自宅でバーグランダ―を使って豆をひくこと(コーヒーおたくいわく、ブレードグラインダーではうまくいかない)。ひいた豆から香りを引き出すために、水を高温(摂氏93度くらい)まで沸かせるコーヒーメーカーを使うこと。テクニフォームのコーヒーメーカーは人気がある(やかんで沸かした湯を豆の上から注いでもいい)。
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♫ コーヒーの美味しさは、実はミルクを入れる前に、ブラックで飲むとわかります。
私はドトールにも、スタバにも行きましたが、最近はもっぱら水筒に自分で入れて持ち歩きます。
自分で入れる時ですが、コーヒーは紙のフィルターを使い、ドリップは陶器を使っています。(プラスティックは、味が変わります)お湯をかけて、温めてから、紙のフィルターをセットします。
最初のお湯は、コーヒーを湿らす程度。
それから、お湯を注ぎます。
お湯の温度は、ちんちんではなく、火を止めてヤカンの蓋を一度あけてからいれます。
お湯をまんべんなく回して、泡立つようにして、ゆっくりと注ぎます。