Qanon 2018-10 We Are The Plan 〈Japanese〉少しでも多くの方に、、、この事を、、、
子供の好奇心
私は、父母からきつく叱られた覚えがほとんどないのです。
小さい頃。私は姉と違っておてんばな娘でした。友人の家の柿の木にも登ったのですが、友人のおばあさんから、伝え聞いた父からは、「柿の木は折れやすいから、木登りにはむかない。」と教えられました。また別の友人の家で、かくれんぼをして、カーテンの陰に隠れてみつかり、思わず後ずさりして。ガラスを割ってしまった時でさえ、友人の母が我が家にそのことを告げにくると、「申し訳ない」と私の横であやまり、代金を支払う約束をした後、バツの悪い私に「かくれんぼは今度からは外でしなさい。」と注意されただけでした。
2階の窓から、屋根におりた時も、「美味しい物があるから、すぐに下りて来なさい。」と諭されて、下りたのです。そして落ちたらあぶないと、言われましたが、叱られる事は、なかったです。子供の好奇心をそぐことは、ありませんでした。
夏の日の休日の夕方、父は縁側にステテコ姿でちゃぶ台を前にして、ビールを飲むとき、決まって肩に濡れたタオルをかけていました。
時々、私はタオルを洗って来るように言いつけられて、父の体温の移ったタオルを、洗い直して持っていくと、父は「冷たい、冷たい」と喜びました。そのうちに、私は、タオルを2本使うことを考え、父にすぐに冷たいタオルを持っていくと、「ずいぶん早いな」と気づいてくれ、2本目を水を変えた桶にいれて冷やしていることを告げると、「それはいいことに気づいたな」と言って、笑いながら褒めてくれました。
自分で考えて実行することが、楽しい事だと教えてくれたのも、父だったのです。思い出だすと、父に教えられたことは、沢山あるのですが、叱られたり怒られたりしていないことは、今でもその教えられた内容を忘れずに覚えているものですね。
母も同じようでしたが、娘のしつけという意味では、父親の方があれこれと言っていたようにも、思います。そういうことでは、叱られることもありました。
厳しくしつけられたようには思いませんでしたが、私は大人になってから、親のしつけに感謝することも多くありました。それが今の私になっていると、心から亡くなった両親に「ありがとう」と言います。