「ご隠居、おいでやすか?」
「やあ、八っあん、おはいりよ。仕事は終わったのかい?ちょっと早いね」
「へえ、こういう日も最近はありやすんで。この年になると、早く終わる日も、有り難いと思うように
なりやした。一昔前みてえには、仕事もありやせんです。若い者に回しやして」
「そうだね、早くあがるのも、有り難いと思う八っあんだから、仕事がくるんでやんしょ?」笑
「資料はどうでやんすか?」
「色々あったね、政府は熊本の地震災害にお金の出し惜しみをしているよ。」
「ありそうな、話でやんすね。悪代官そのものでやんす。」
「木村さんとこの商店街で、義援金を集めているが、木村さんも、いくつかの市に直接送金するといっていたよ。まとまったら、送るというよりも、少しでも、先に送ると言っていた。送金した額は大きく張り出すそうだよ。明日にでも、商店街でまとめる話があるそうだ。」
「そうでやんすか、送金先にも気を配らねばならないでやんすか。昔なら、そういうことは、何にもしりやせんでしたが。わかってよかったでやんすね。一円でも有効に使ってほしいでやんす。」
「そうだよ、中抜きされては、たまらんよね。」
「へえ、そうでやんすよ。」
「ところで、八っあん、お堀の主のことだが。彼らはいつも笑顔でいるが、そのことが、不思議ではないかい?」
「といいやすと?」
「今のニホン政府の政治のやり方を見ていて、この国が崩壊しそうなぐらいの勢いで、戦争へとまっしぐらに見えるだろう?」
「そうでやんすね、誰でも思いやすよ。」
「お堀の主は、政策を知らんはずないだろう?この国で、一番の金持ちだ」
「そうでやんすね。国が戦争になったら、経済もガタガタになりやすから、お堀の主も、安心していられないのが、普通でやんすね。」
「今では若者も生活がキチキチで、結婚も出来ないぐらいの給料のものが増えているのに、どうやって、この国が繁栄できると、思うのかい?」
「お堀の主は、この国の繁栄を願ってはいないのでやんすね?」
「そうだよ。八っあん、やっぱり私達の考えは、違っていないと私は最近つくづく思うようになった。確信を得ていると言った方が、正しいかな」
「確かに、たとえば、ロス茶とかとのつながりがありやしても、もしかしたら、というかすかな望みも持ったりしやした。」
「そういうことは、ちょっとでも、考えたことが、私もあったよ。だけど、この国の状態を肌で感じているのなら、あの笑顔でいられるのは、返っておかしいと思うようになったんだよ。」
「そうでやんすね。笑顔が過ぎるって、不可解でやんすね。」
「そうだろう?もしもだよ。もしも、昔思っていたような平和主義者なら、心穏やかではないはずだよ。」
「政府のやり方がうまく行って、笑顔がつい出てしまいやすんで?」
「それそれ、八っあん、そのとおりだよ。、これで確信が持てたんだ。あの笑顔が続くと言う不可解なことが、その意図がわかったんだよ。眞に正解ですよ。」
「ご隠居も、大したもんでやんすね。アッシは、簡単に考えてしまいやしたが。そういう理由であの笑顔が出ているという事でやんすね。」
「そうだろう?ここにきて、はっきりとしただろう。」
「へえ、そういう話でやんしたか。お堀の主の笑顔は、思い道理に事が運んでいるから、笑顔がとまらないってえ、ことでやんすね。確かにご隠居のおっしゃる通りでやんすね、」
「国民へのガス抜きのつもりだろうかと思ったが、あれは違うよ、作り笑顔なんかじゃあないよ。私が仮にお堀の主なら、政府へ働きかけて、何とかならないかと、気になって仕方がないよ。」
「さいですな。そういうお人であってほしかったでやんすね。違うようでやんすね。残念でやんスが。つながっているどころではないでやんすね。」
「ああ、つながっているどころではないかもしれないね。また戦争をしかけて、儲けようとしているんだよ。同じことを、しているんだよ。」
「ご隠居、アッシらはまだこの結末を見ないと死んでも死にきれないでやんすね。」
「そうだよ。死んでたまるかと、思うよなあ。悔しいだろう。折角真実がわかったんだから。」
「早くなんとか、なりやせんか?」
「あまりにも、世の中がひどい状態になっているから、そろそろ、ひっくり返るころかもわからんなあ。」
「早くきてほしいでやんす。」
「まったくだ。」
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