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社会人学生の遅れてきた学習意欲

実質的には、旅行フォトブログです

メキシコ7日目―<完全休養日>

2008年09月15日 | 2008メキシコ旅行




08/18 月曜日 7日目
滞在地:ビジャエルモサ(タバスコ州)





9:20
9時間かけてバスはタバスコ州ビジャエルモサに到着。まぁこのバスの寒いこと寒いこと。隣のメキシコ人は持参の毛布にずっぽりくるまって寝てました。暑がりを自認するボクはメキシコのバスが寒いと聞いてはいても「まぁ大したことはないだろう」と高をくくってTシャツ1枚で乗車してしまったんです。

間断なく吹き付ける冷風、吹き出し口から滴り落ちる結露。途中で降りるわけにもいきませんから、ひたすらこのありがた迷惑なサービスに耐えるしかありません。おかげで体の調子がなんかおかしい…

タクシーでホテルに向かおうとしたら乗り場は長蛇の列。前方で列を取り仕切るオッサンが何やら叫んでいます。このオッサンは1台のタクシーに方面の同じ客を複数乗せる斡旋業のようなことをやって日銭を稼いでいるようです。

オッサンの叫ぶ地名はガイジンのボクには全くチンプンカンプンなので地図を見せて「ココ行きたいねんけど」と言うと、同じ方面らしきオッサン2人と同乗させられ車内はギュゥギュゥのまま出発。





着いたのはHyatt Regency Villahermosaです。ボクはいつも「リーズナブルな個人旅行」を心がけているので、このクラスのホテルには普通泊まりませんが、完全休養日と銘打つ以上これくらいの出費はやむを得ないとの判断でやってきました。

予約をせずに昼前に飛び込みで行ったにもかかわらず、レセプションは気持ちよく迎えてくれ、こっちのヘタクソなスペイン語にもつき合ってくれました。





客室のようす。





シャワールームが大理石でできてます。





ちょっと休んでからブラッと散策に出かけました。





Paseo Tabasco(タバスコ通り)。「タバスコ」という名前からどうしても調味料を想像してしまうのですが、住民にとってはいたってフツーの名前です。Centroでプラプラ買い物して16時過ぎにはホテルに戻ってきました。





Centroのショッピングセンターで買ったパンツ、RINBROS。2個入り43ペソ(=430円)





パッケージ裏。





現物。足の通る部分にゴムが入っています。パッケージ裏には「伸縮性のあるゴムで快適なはきごこち」みたいなことを書いてますが、これはビジュアル的にいただけませんぞ。





Cheetos。





買ってきたスイムパンツ(もちろん上のものとは別物)でホテルのプールにプカプカ浮かんで現実逃避してました、休養休養。

メキシコ6日目―ショーの奇怪な結末

2008年09月14日 | 2008メキシコ旅行




La Gran Pirámide。こちらは登れます。





右から。





グランピラミッド上から下を見下ろすとこうなります。一番向こうに見えているのが尼僧院です。





頂上から見渡す限りジャングル。小バエが顔の周りをぶんぶん飛び交うのでイライラします。ちなみに虫除けスプレーは全く効果無しでした。





グランピラミッド上からみた占い師のピラミッド。こちらから見ると森に埋もれているように見えます。





埋もれているように「見える」のではなく、実際に埋もれてしまっているのです…





El Palomar(鳩舎)。そういう名前がついているだけで実際の用途は不明です。





El Palacio del Gobernador(総督の宮殿)。堂々たる風格をしています。こちらも尼僧院と同様、鳥の巣と化していて有機物の腐敗した匂いが鼻を突きます。





総督の宮殿にもこのような石の装飾が施されています。





総督の宮殿裏にイグアナの子どもがいました。





この辺り一帯はイグアナの住処になっているようで、ざっと見ただけで100匹はいたような気がします。チチェンイツァのイグアナに比べて体格は大きいし(1m超えのコが普通にいます)数も圧倒的にこちらの方が多いです。





一旦ウシュマルを後にして近場のレストランで食事をします。ここに限らずツアーで連れて行かれるレストランってなんでこうもおいしくないんだろう。





19:00
夜のウシュマル。20時からLuz y Sonidoという光と音のショーが催されるのです。日中の入場料を支払っている人は無料で再入場できます。昼間タダで入ってるメキシコ人は30ペソ払って入場してました。

ショーは尼僧院メインで行われます。行ってみればちゃんと椅子が用意されていて感心しました。が、にわかに雲行きが怪しくなり雨が降ってきました。もちろん屋根はありません。

唯一雨がしのげるのは例のツバメの糞尿クサい北側建物の中です。雨脚が強くなりああだこうだ言ってられないので全員で北側の建物内へ緊急避難。クッサ~。





ショーは予定を繰り上げて始まりました。写真は尼僧院西側の建物です。





ショーの内容はマヤ時代の雨乞いの儀式をやっているようでした。遺跡が色とりどりにライトアップされるのも乙なもんで、こういうときこそ写真を撮りたいのですがあいにく雨が降っております。おまけに建物内は雨からの避難民でひしめき合っているのでミニ三脚を立てるスペースもなく写真がブレるブレる。





少しは雰囲気が伝わってくれると良いのですが。

光と音のショーが進行するにつれて雨が小ぶりになってゆき、あな嬉しやと欣喜雀躍していたところ、突然ボンッと機材が音を立てて動かなくなりワケが分からんままショーは閉幕してしまいます。残念。

22:00
Mérida着。ホテルに荷物を取りに行ったときホテルの子に感想を聞かれましたが「ショー突然終わったよ」というとものすごく気の毒そうな顔をしていました。





メリダの1等バスターミナル(通称CAME)です。バスは定刻30分遅れでメリダの街を出発。一体どうなることやら。

メキシコ6日目―デカ過ぎる建築物

2008年09月13日 | 2008メキシコ旅行




08/17 日曜日 6日目
滞在地:メリダ(ユカタン州)→ビジャエルモサ(タバスコ州)





ウシュマルツアーが13時開始なのでそれまでボーッと時間を潰すことに。日曜日なのでカテドラル前にはいろんな出店があります。カポカポ音がするなと思えば観光用の馬車が車道を走ってたり、やっぱりメキシコっぽくない街です。

13:00
ツアーバス到着。ウシュマルはチチェンイツァほどの人気はないので、それほど大所帯にはなりません。メキシコ人4人、イタリア人2人そしてボクの7人。ミニバンで移動です。ガイド氏は「これぐらいの人数の方が気楽でエエわ」と言っております。





ウシュマルへ続く高速道路。クソ暑いので路面には常に逃げ水が見えます。またジャングルの中を切り拓いて造った道路なので、盛んに虫の類が飛び交っています。それらがフロントガラスに当たっては風速で潰されるので、前方は虫の死骸まみれになります。





14:30
Uxmal(ウシュマル)着。本日は日曜日なのでメキシコ人はタダで入れます。我々ガイジンは98ペソ(=980円)支払います。17時に入口前に集合の約束をして入場。





やっぱりユネスコチェック。





入ってまず目に飛び込んでくるのがこのPirámide del Adivino(占い師のピラミッド)です。





斜めから。とにかくバカデカイので全部がフレームに収まりません。





曲面を描いているピラミッドはなかなか珍しいと思います。





斜め後ろから。目一杯引いてやっと全部がフレームに収まりました。





ピラミッドと尼僧院との間の細い通路。





Cuadrángulo de las Monjas(尼僧院)北側の建物。中に入れるようになっていますが、事実上ツバメの巣になっていて糞臭と獣臭さのコラボレーションが鼻腔を刺激し軽い吐き気を催します。





尼僧院中庭。見ての通り日光を遮るものがないのでものすごく暑いです。









尼僧院の壁はこのようにゴテクサ飾り立てられているのが特徴です。この様式をPuuc(プウク)様式と言います。





彫刻だけでなく切った石をはめ込んだりして装飾しています。





尼僧院の下側に怪しい建物発見!





何の建物かはわかりませんがイグアナの巣になってました。





尼僧院南側のマヤアーチ。3面から構成されているのでアーチではないのですが、一般的にこれを「マヤアーチ」と呼ぶようです。





他の建物の屋根もこのように同じ構造をしています。





Juego de Pelota(球戯場)。破損がひどいのでただの広場のように見えますが、想像力で補って見れば球戯場に見えてくるでしょう。

(つづく)

メキシコ5日目―限りなくブルーに近い透明

2008年09月09日 | 2008メキシコ旅行




続きましてTemplo de los Guerreros(戦士の神殿)。内部構造を持っていますが中には入れません。





柱だらけです。





やっぱり柱だらけ。





神殿裏にはもともと柱だったと思われる石材が無造作に転がっています。





Mercado(市場)と呼ばれている区域。あちこちに出店しまくる現在のメキシコ人からは想像もつかないほどこじんまりとした空間です。「市場」という名称も便宜的に付けただけで、実際のところ何に使われていたのかは不明なんだと思います。





市場の柱。熱帯丸出し。とにかく暑いのでくどいですが水分必須。

Chichén Itzáの敷地内には土産物売りがあちこちにいます。どこも主力商品はピラミッドや太陽の石の置き物やTシャツで、一番需要があると思われる飲み物を扱ってるところは見た限り一軒もありませんでした。

午前中は主に店の陳列を行い、観光客が増えてくる昼頃からぼちぼち売り込みを始めます。しかしものすごく暑いので熱心に呼び込みをする店はありません。店番の少年は完全にダレてて、見ていると気の毒になってきます。店共通の合言葉は「10ペソ~10ペソ~(=100円)」です。

店の人間はガイジン然とした欧米の観光客には積極的に売り込んでいくのですが、ボクのようなアジア系のガイジンにはあまり売り込んできません。たまに声をかけられても「スペイン語できるんかい!→メキシコ初めて?→いつまでいるの?→(しばらく身の上話)」と商売とはかけ離れた方に話が逸れてしまいます。





Tumba del Gran Sacerdote(高僧の墳墓)と呼ばれている建物。規模は小さいながらもきれいな形をしています。





El Caracol(カタツムリ)。天文台であったと推測されています。





カタツムリ上部。この窓が天文観測に適するよう作られていることからこの建物が天文観測所であったとされています。





横から見たらこんな感じです。





Casa de las Monjas(尼僧院)と呼ばれている建物。これも実際にどういう目的で使われていたのかは不明です。





Chichén Itzáにはイグアナが大量にいます。草食でおとなしい性格なので噛み付いてきたりすることはまずありません。人間が近づくと逃げます。

まわりの環境と同系色をしてるのでぱっと見ただけではイグアナの存在に気付きませんが、敷地内を歩いているとガサガサッとわざわざ音を立てて少しだけ逃げていくのでイヤでもその存在に気付きます。





草を食べるイグアナ。かわいすぎる(*´Д`*)ハァハァ。





Chichén Itzá近郊のCenote(セノーテ=泉)です。ツアー参加者のうち希望者のみ行く形で、残りはレストランで先に食事となりました。入場料60ペソ(=600円)。





見ての通り入って泳げるセノーテです。魚もいっぱい泳いでいます。水着とタオルはレンタル&販売があるので用意して行かなくても可です。大量にぶら下がってる糸みたいなのは植物の根です。水面まで20mほどありますがダラーンと下まで伸びて水を吸っています。





色をつけたようなエメラルド色の水が印象的です。YouTube本家にアクセスすれば高画質で楽しめます。

われわれセノーテ組はこの後レストランに行って食事をしたのですが、セノーテ行ってない組が早々に食事を終えていたこともあって大急ぎで食べねばなりませんでした。前のエントリーの写真に写ってるフランス人と食事しましたが、こんもり盛ったデザートのメロンが災いして、二人とも必死にかぶりついて大急ぎで嚥下しました。





17:40
メリダ市街に帰ってきました。明日のUxmal(ウシュマル)ツアーをまたホテルのレセプションの子に押さえてもらいました。聞けば夜の10時にならないとメリダには帰ってこない長丁場のツアーらしいです。ですので明日の夜10時以降発のバスチケットを買いにバスターミナルへ行きました。





メリダのバスターミナル。これは2等バスターミナルでもう一つ1等バスターミナルが隣にあります。2等のターミナルでも全車種のチケットを販売しているので、わざわざ遠い方にまで出向く必要がなくて助かります。

窓口で行き先と時刻を言えば発券してくれます。このとき「¿Para hoy?」と聞かれます。これは「今日分ですか?」と聞いているので、明日の券ならば「Para mañana, por favor.(明日でお願いします)」と言います。

座席を選べる車種であれば選ばせてもらえます。一つの座席に一つの数字が割り振られているのでこちらはわかりやすいと思います。





現物のバスチケットです。一番上のADOと書いてるのはバス会社の名前で、そのままアーデーオーと読みます。大手のバス会社なのでバスと言ったらADOみたいな認識があるようで、タクシー運転手に「バスターミナルまで行ってちょうだい」と言えば「ADOですか?」と聞き返されます。

メキシコ5日目―炎熱地獄の白い城

2008年09月08日 | 2008メキシコ旅行




08/16 土曜日 5日目
滞在地:メリダ(ユカタン州)





8:00
ホテルのレストランで朝ごはん。いろいろ選べるのですがやっぱりその土地のものが食べたいのでDesayuno Yucateco(ユカタン風朝食)をオーダー。豆のペーストの上にトルティージャが乗って、その上に目玉焼きが二つ。さらにその上にまたトルティージャがかぶせられて、ハムやらグリンピースやら粉チーズでデコレーションしてます。

まわりのソースはトマトベースで、ローストしたバナナ(これが最もユカタンっぽいところ)がちょこんと盛りつけられてます。日本人の味覚には合わないと思いますが、ボクは結構コレ好きです。





9:00
Chichén Itzá(チチェンイツァ)ツアーバス出発。バスはいわゆる「はとバス」サイズの大型バスで40人ぐらいのツアー客です。参加者の国籍はアメリカ・イギリス・フランス・イタリア・スペイン(カタルーニャ)・ブラジル・メキシコそしてボク日本といった具合で、西側諸国中心の顔ぶれでした。スペイン語と英語で自己紹介とツアー説明が行われます。

ガイド氏が「私たちはこれからチチェンイツァに向かいます。チキンピツァではありません。」と言ったので思わずフフッと笑ってしまったのですが、後ほど現地で他のツアーガイドもコレと同じことを言っていたのでガイド協会の教科書にでも「コレは鉄板ネタでっせ」と書いてあるのかもしれません。





Chichén Itzá近くの高速道路出口で休憩。写真のセニョリータはフランス人です。





11:00
Chichén Itzá到着。





入場料は98ペソ(=980円)。観客動員力のある遺跡なので他の遺跡に比べてお高めの設定となっております。チケットには48ペソで表記されてますがこれはウソです。





一応ユネスコチェック。





さっそく目玉のEl Castillo(城)です。均整の取れた美しい形で何度見ても飽きません。また、見る方向によって表情が全然違うので360度楽しめます。





階段下部にあるKukulcan(ククルカン)の頭。ククルカンはアステカで言うところのQuetzalcóatl(ケツァルコアトル)と同じで、羽毛の生えた蛇のことです。





南側階段のアップ。死亡事故が起きてから登攀禁止になっているので現在は登れません。





西側から見たEl Castillo。





補修がなされず放ったらかしで中身が見えています。「内部構造はこんな感じです」と見せるためにわざと補修してないのかもしれません。





頂上の神殿。登れない今となっては何があるのか不明です。





密林を抜けるとそこはChichén Itzá。裏側から撮るとこんな感じです。





Juego de Pelota(球戯場)。ここは日を遮るのもがなくものすごく暑いところです。このときはもう日が高くなっていて、汗でTシャツがビチャビチャになってます。

朝出発のツアーでもこちらにつく頃には日が高くなるので、朝の涼しいうちに見て回るためには近隣のホテルに泊まる必要があります。いずれにしても水分と塩は必須です。入口近くの売店の飲料の値段は市価の倍しますが、この際やむを得ません。





球戯場を取り囲む壁にはこのようなレリーフがびっしり飾られています。現物で見るよりこうやって写真を通してみた方が輪郭がはっきりしてわかりやすいですね。





たぶん貴賓用観覧席でしょう。

(つづく)

メキシコ4日目―石垣島のような街

2008年09月07日 | 2008メキシコ旅行




15:10 定刻
メキシコシティを離陸。15分ほどしてベルト着用サインが消えてから下界を撮影。





おそらくベラクルス付近上空。右上半分に見えるのはメキシコ湾です。





16:00
軽食が振る舞われます。スナック菓子とパン、そして飲み物です。コーヒーを注文した理由は、他の飲み物よりも「Un café, por favor」って言いやすいからついつい言ってしまうのです。Jugo de Naranja(オレンジジュース)って長いし言いにくいもんね。





スナック菓子。異様に塩っ辛いサッポロポテトみたいな味です。とにかく塩っ辛くてこんなの全部食べられません。





サンドイッチ。ハムとチーズが挟んであります。こちらはさっきのスナック菓子と対照的にやけに味が薄い代物でした。メキシコシティ―メリダ間は単純直線距離で900kmはあるので、もうちょっと普通の食事が出るのかなと思っていましたがこんな感じでした。出るだけマシと考えましょう。





メキシコ湾を突っ切ってユカタン半島上空です。とにかくジャングル。写真では開発の跡が見て取れますが、そういう例外を除けば全てジャングル。広葉樹が犇めき合って生えているので、上から見たら青のりをかけすぎたお好み焼きみたいに見えます。





Mérida着。メリダはユカタン州の州都です。今まで高地にいた分空気が濃く感じられます。





カテドラル。全体を撮ろうとしても緑が鬱蒼と生い茂っているのでこのような写真になります。メリダは熱帯気候のため高山気候のメキシコシティとは全く植生が異なっています。

暑くて色の濃い緑が多いメリダの街は、以前訪れた石垣島に似てるなと思いました。街全体がコンパクトにまとまっているのも似ていて、ここにいると全然メキシコにいるという感覚がしなくなる不思議な街です。





空港のホテル案内所で予約してもらったHotel Colónに泊まりました。430ペソ(=4,300円)。さっそく明日のChichén Itzáツアーの予約をしました。





部屋の中はこんな感じです。入るや否や数匹の蚊がブンブン飛んでいるのが目につきます。手で叩き潰しただけでも3匹いたので実際はもっといるでしょう。大嫌いな蚊のせいで急に冷涼なメキシコシティが恋しく感じられます。蚊のいる部屋なんて考えられないので薬局へ蚊取り線香を買いに走ります。

「あの~espiral(渦巻き)ありますか?」
「え?何ですか?」
「渦巻きですよ、渦巻き。蚊をやっつける(contra los mosquitos...)」
「あーコレでしょ。(と言いながら虫除けスプレーを差し出す)」
「いや、それじゃなくて渦巻きなんですよ渦巻き、グルグルの…」
「わかりません」
「(必死に渦を描く)」
「……あ、ひょっとして…コレかしら?」
「Sí! Sí! Sí! Sí!!!!! Muchas gracias!!!!!」





薬局でのそんな激闘の末獲得したメキシコ製蚊取り線香、その名も「Mosquito Killer(蚊殺し)」。12ペソ(=120円)。カビキラーみたいなノリで命名したのでしょう。





裏の説明書き。マイルドなラベンダーの香りみたいなことを書いていますが、全く普通の蚊取り線香の匂いです。レセプションの子には蚊取り線香を使うことを言ってあるので、後々になって客室内に残った匂いが問題になることはないかと。





設置の図。ほとんどの蚊を手で叩き潰してしまっていたのでMosquito Killerの効力についてはいかほどのものかは分からずじまいです。





とりあえず天敵を撃退したのでお腹を満たすためホットドッグ屋台で食料を調達します。8ペソ(=80円)×3個。普通のホットドッグより大きくて良いのですが、この日の晩は上に乗ってる唐辛子のせいで一晩中お腹が痛くなってしまうのです。

屋台の人はたいてい「Chile(唐辛子)いる?」と聞いてくれるのですが、ボクは調子に乗って「Claro que sí!(もちろん)」と答えてしまったんですねー、バカですね。明け方までトイレとベッドとの往復運動が続いた夜でした。

メキシコ4日目―連邦警察に絡まれる

2008年09月06日 | 2008メキシコ旅行




08/15 金曜日 4日目
滞在地:メキシコシティ→メリダ(ユカタン州)

9:30 チェックアウト
チェックイン時に予約の確認ができていなかったので何かしらあるだろうと思ったら、案の定なんかモメてて30分待たされました。訳の分からん金額が請求されたりするんだろうなぁと構えていたけど、単に待たされただけで無事チェックアウトできてよかったです。





Juárez通りのショッピングモール。メキシコの商店は午前中から売る気満々のところは少なく、このように開いてるのか開いてないのかわからんような店がいっぱいあります。





García Lorca通り。Federico García Lorcaはスペインの詩人・劇作家です。日本でもある程度知られた存在ですが、日本にはフランス経由で紹介されたらしいです。ちなみにこの通りはたぶんGarcía Lorcaとは縁もゆかりもないと思われます。





Palacio de Bellas Artes(ベジャスアルテス宮殿)。中に入れるそうですが今回は見送りました。





歩いてどこに向かっているかと言いますと、Torre Latinoamericana(ラテンアメリカタワー)です。場所はベジャスアルテス宮殿から歩いて30秒ぐらいのところにあるし、イヤでも目につくので迷うことはまずありません。





入場券はなくこのような紙製バンドを巻かれます。紙と聞けばすぐに破れそうに思えますが、これは引っ張ってもなかなかちぎれない素材でできてますのでそこんところは大丈夫です。





ラテンアメリカタワーから東方面の景色。中央の空間はZócaloです。メキシコシティは大気汚染がひどいと聞いていましたが雨期の今はそれほどでもないようです。眺望はちょっとかすんでいますがおそらくは朝靄だと思います。








ラテンアメリカタワーから北方面の景色。





上から見たベジャスアルテス宮殿。地上で見た時のような重厚感はありません。





ZócaloとPalacio Nacional(国立宮殿)です。





メトロで空港へ向かいます。空港最寄りの駅は5号線のTerminal Aéreaという駅で、第1ターミナルの国内線側から歩いて1分ぐらいのところにあるので便利です。





空港到着。ここはLlegadas Nacionales(国内線到着口)です。





日本では絶対にお目にかかれないピクトグラム。確かに「国内線」を絵で表すのは難しいなぁ…

話は全然変わりますがここメキシコシティ国際空港(ベニート・フアレス国際空港とも言う)には利用者用の待ち合いルームだとか椅子がどこを探しても全く見当たりません。

椅子が用意されているのは搭乗券を持ちセキュリティチェックを終えた人がたどり着くゲート前のみで、出迎え等で空港に来ている人のためにはそういうものがないのです。これはアカン。





AVIACSA(アビアクサ)航空の搭乗券。アビアクサはメキシコ国内線が主で、わずかばかりの国際線も北米にちょっとだけ飛んでるという状態なので日本では余り知られていません。

セキュリティチェックを受けると屈強な連邦警察の兄ちゃんたちに囲まれて職務質問されます。笑顔でかわして搭乗口でゲートが開くのを待っていると、また別の連邦警察の兄ちゃんたちが職務質問してきます。

まぁ自分がアヤシイのは認めますがここまで警察に絡まれるのも日本なら滅多にないことです。これもスペイン語の練習ですから良しとしましょう。

(つづく)

メキシコ3日目―写真に疲れる

2008年09月03日 | 2008メキシコ旅行




Museo Nacional de Antropología(国立人類学博物館)にやってきました。





入場料は48ペソ(=480円)。カバンなどは入館前に横のクロークに預けねばなりません。こちらはタダです。館内展示物が多岐に渡るため、撮影する写真の数も膨大な量に膨れ上がることが予想されます。ですのでフィルムや電池、メモリーカードなどの予備をポケットに入れて入館することをオススメします。





万が一、入館してからメモリーカードがいっぱいになってしまい、予備のカードがクロークに預けたカバンの中にあるという場合でも、再入館したい旨を入口の警備員に伝えれば、このように入場券裏に再入館可の「seguridad」とハンコを押してもらえるのでクロークでメモリーカードを交換後再入館できます。





中庭のようす。ここをぐるっと取り囲むように展示場が作られています。ひとつひとつの展示品が価値のあるものなので、ゆっくり回っていれば時間が足りません。かといって飛ばしてしまえるものもないのでボクは片っ端から写真に収めることにしました。撮影したその数700枚超。

もちろんその全てをアップしても読み手は退屈でしょうから、そのうちの1%を以下にご紹介します。残りの99%はまた別の機会に簡単な解説付きでアップするのもいいかなと思っています。





Chac-Mool(チャックモール)。チャックモールは天界と人間界との間のメッセンジャーと考えられていたようです。腹部に凹部があってそこに人身御供として提供された人間の心臓が乗っけられたとか。





マヤ文字の石碑。Dintelと書いてたので何かの入口だったのかもしれません。





マヤ文字の石碑パート2。





細部に至るまで精巧に作られています。





Dios del Agua(水の神)。口から出ているゲロみたいなのが水を象徴しているのでしょう。





山本太郎。
(本当はTlazolteotlというアステカの「女神」)





辛淑玉。知らない人はググってください。
(本当はCara Sonriente=笑う顔、まんまです)





白黒の絵文書がある一方、





このようなカラフルなものもあります。





イラストがカワイイです。





絵文書に関する館内ビデオ。





そしてやっぱり目玉はPiedra del Sol(太陽の石=アステカカレンダー)です。これについては後日ウシュマル遺跡ツアーで一緒になったメキシコ人が「私たちにとってものすごく大事なものなの!」と力説していました。日本人にとっての皇室みたいな存在でしょうか。





ウンコチックな形のSerpiente de Cascabel(鈴の蛇→ガラガラヘビ)。メキシコでは日本同様に蛇が神聖視されていたので、こういった蛇をモチーフにした彫像が多く見受けられます。

この日は写真撮影に疲れたのでタコス屋を2軒はしごしてホテルに帰りすぐに寝ました。

メキシコ3日目―カテドラルと対面

2008年08月31日 | 2008メキシコ旅行




10:00
メトロZócalo駅到着。
ここの駅は構内にソカロの模型や写真展示があって見ているだけでも楽しめます。





南側からソカロを見たらこうなります。また別の機会に言及するつもりでいますが、写真左に写っている国旗はものすごくデカいんです。この日は余り風がなくはためいていませんでした。





Catedral(カテドラル)です。ボクはカトリックでもなんでもないのですが当ブログのトップページをいつも飾ってくれてるこのカテドラルを実際に見るのを楽しみにしていました。なんとも大きな建築物です。





入り口には警察官がこのように待機していて入場者の持ち物をチェックします。ちなみにここに限らずメキシコでは至る所に警察官が配備されています。私見ですがメキシコの警察官は概してフレンドリーな人が多いように感じます。





カテドラルを接写。やっぱりところどころにアステカの建築物由来と思しき石材があります。





Como la catedral es el
monumento más importante
del centro histórico, se
prohibe el ambulantaje
dentro del atrio.

カテドラルは歴史地区における最も重要な建造物なので、
正面入口における物品販売は禁じられています。


ambulantaje…なかなか耳にする機会のないことばですが「行商」を意味するようです。要は物売りのことです。





やはりここにもヨハネ・パウロ2世の像があります。ポーランドに出自を持つヨハネ・パウロ2世がなぜメキシコでかくも絶大な人気を誇るのか、もうちょっと調べてみる必要がありそうです。





カテドラル内部のようす。





富山の仏壇みたいに金ピカです。ボクはキリスト教に疎いのでここに祀ってあるのが何者なのかよく知りませんがとにかくピカピカです。





小窓から光が差し込んで荘厳な雰囲気です。





11:30
メトロに乗ってBosque de Chapultepec(チャプルテペック公園)へ。





子供向けの汽車風な乗り物があります。





立ち並ぶ屋台の数々。おもちゃ屋、綿菓子屋、ぬいぐるみ屋などが軒を連ねて賑わいを見せています。





「Condones!!(コンドーム!)」という声と同時に大量のコンドームが手渡されました。物売りかと思ったらただの無料配布でした。エイズ対策なんでしょうか。数えてみたら15個もありました。この後屋台をよくよく見たらコンドームも売ってました。





典型的な食品系屋台。
「NARANJADAS 4x$10」というのはNaranjada(=オレンジエード、写真左側のビニールに入った飲料)が4個で10ペソ(=100円)ですよということです。ペソ表記はこのように$を使うことが多いので最初のうちは当惑します。





公園の中ほどに位置しているLago de Chapultepec(チャプルテペック湖)

(つづく)

メキシコ3日目―メトロの作法

2008年08月31日 | 2008メキシコ旅行




08/14 木曜日 3日目
滞在地:メキシコシティ





9:00
朝のPaseo de la Reforma(レフォルマ通り)。8月だというのに肌寒いです。行き交う人は皆長袖を着ております。今日は旅行会社まで歩いて行って明日発のMérida行きのチケットを購入。2,200ペソ(=22,000円 メキシコでは飛行機はお金持ちの乗り物なのでそこそこの値段をしています)

他にこれといった予定を立てていない日なので、とりあえずメトロでZócaloを目指します。





メトロの入り口はこんな感じで、3種類あるマークのうち一番上がメトロのマークです。2番目は各駅に割り振られたマークで、これはナンバリング的な役割を担っています。駅名の横の数字はメトロの路線番号で、この例では1号線と8号線の乗換駅であることがわかります。





Andenes…乗り場。直訳すれば「プラットフォーム」。





Taquilla…切符売場。「Tres, por favor.(3枚ください)」などと言って購入します。





Boleto…切符。学校で習ったのはbilleteですが余り耳にしません。メキシコではboletoをよく使います。1枚2ペソ(=20円)。どんだけ乗り継ぎしても2ペソ均一で行けます。いちいち購入するのが面倒なので5枚ぐらいまとめ買いしておくと便利なのですが、購入分は当日しか使えないようです。





Entrada…改札。バーが3本ついた回転体をガリガリッと回すタイプの改札です。切符は入れたら戻ってこないので取る必要がありません。





Dirección Tasqueña…タスケニャ行き。この表示を見るたびに山上兄弟が手で円を描きながら「たすけぇ~にゃ」と言っているような気がします。





メトロの車両。路線ごとに色が分けられておらず全てオレンジ色です。せっかく鉄路を敷いてあるのに、なぜかゴムタイヤを装着した車両がコロコロ走っています。運転手はボクが見た限りでは女が多かったです。中には電話しながら駅に進入してくるのもいて「へぇ~」と思いました。





メトロ発車風景。





Correspondencia…乗換え。Centro近くの駅での乗換えは比較的容易ですが、中心からちょっと外れたところの駅、例えば空港利用者が多く使うと思われる3号線と5号線の乗換駅のLa Raza駅などはものすごく歩かされる構造になっています。





Pino Suárez駅の乗換え口で突如現れる風の神エエカトルの神殿。唐突にドンッと鎮座しているのでビックリします。

(つづく)