つぶやき、遊び・仕事・日常

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料理人と昆布

2022-03-06 06:46:02 | 日記
和食料理は、いろいろな食材で出汁をとる。
そんな食材の中でも昆布はよく用いられる。
だが、和食料理人は「昆布の出汁が利いてるね」と客に言われるようでは、まだまだだなんだそうです。
そしてそれは、2500年も前の「老子」の教えにも通ずるものだといいます。

◆優れた生き方とは無為自然に帰するもの
 「本当に優れた生き方、本当の業績、功績というものは、あとに何か遺物を残すというようなものではない。
  優れた生き方とは、無為自然に帰するもの。
  何か証を残すことを企てるようでは本物ではない。」

 自分の功績をアピールしたいのはやまやまだが、そうする人はたいしたことがないものだ。
 また功績のために善行を積もうとする人は偽物である。
 老子はこのように説いている。

 前述の和食の例で言えば、食べた人が昆布の存在なんてとても気づかずに、「なんか、すごくおいしいね」と感じてくれる。
 それが立派と言える仕事なのだ。
 そうこの昆布のように、ほんとうに価値ある何かを成し遂げた人というのは、アピールなどはしないものです。
 昆布は自分が主役にはならないけれど、主役を陰でおいしく引き立てます。
 あるのとないのとでは全く違うはずですが、その役割を無言で全うするのだ。
 さらに思いを拡げれば、「自分はこの世に何も貢献できていない」などというのは全くの思い違いです。
 人々が日々やっていることは、必ず誰かの役に立ち、まわりまわって誰かの人生を支えているものです。

 →なるほど、じゃぁおいらも名もなき功績を残しているということでいいですね。