つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

人生を変えるほどの価値とは

2021-12-31 06:46:07 | 日記
お金はある程度が必要なことは言うまでもない。
だが、多ければ多いほどいいわけではない。
米国の研究によれば、年収800万円ほどまでは、収入の増加により幸福感は増すが、それ以上は幸福感にはつながらないそうだ。
しかしこんな異説もある、著述家のモーガン・ハウセルだ。

◆貯金があるほど幸せになれる
 「従来の心理学が考察してきた客観的な諸条件のどれよりも、人間に幸福感をもたらす信頼性が高い要因は、
  人生を自分でコントロールしているというはっきりとした感覚があることだ。」
 つまり、どんな高い給料よりも、どんなに大きな家よりも、好きな時に好きな人と好きなことが出来る生活を送れることの方が、
 人を幸せにするのである。
 その意味で、貯金があるほど幸せになれるという意見は正しい。

 お金が我々にもたらす最大の価値は、人生を自分でコントロールできることに繋がる。
 それは誇張ではなく、蓄えが増えるごとに、人は周りの都合に左右されることなく、自律的に生きられるようになる。
 何を、いつ、誰とするかを、自分で自由に決められるようになるのだ。
 少額でも蓄えがあれば、病気で数日仕事を休んでもお金の心配はない。
 多くの蓄えがあれば、今の仕事を解雇されても、あるいは自ら退職しても不安はない。
 さらに増えれば、人生の選択肢が増える。
 給料が安くとも時間の融通が利く仕事を選べるし、通勤時間の短い仕事だっていい。
 本当に自分の好きな仕事が選べる。
 それは、どんな高級品でも得られないような、人生を変えるほどの価値が手に入るということなのだ。

 なるほど、日本人は死ぬ時が人生で一番の金持ちというほど貯金が好きだそうだが、
 もしかするとそんなに多額の貯金を残して死んでいっても、本人はとても幸せだったのかも知れませんね。

やらなかった後悔

2021-12-30 06:40:21 | 日記
よく聞く話なのだが、人間はやって後悔するよりもやらなくて後悔する方が多い、なので迷ったときにはやる方を選ぶべしとのことだ。
その教えには一応の納得をしていたのだが、作家の朝井リョウ氏のエッセーを読んだらそうばかりではないなと感じた。
氏は甘党で、幼少期からの思い出をこう語っていた。

◆ケーキの独り占めと人生について
 小さなころからケーキが大好きだった。
 クリスマスは楽しみでしょうがなかった。
 だが、せっかくのクリスマスケーキも一切れしか食べさせてもらえなかった。
 だから大人になったら、クリスマスケーキを一人で全部食べようと考えていた。

 大人になってそれを実行した、それも3回も4回もだ。
 だが、いつも2切れくらいでギブアップしてしまう。
 それはそうだろう、いくら大人でもクリスマスケーキをホールでひとつ食べきれるわけがない。
 つまりその行動は、明らかに自分の期待値を下回るということだ。

 誰でも人生の中で、いつか絶対にやってみたいと思っていることがあるだろう。
 そしてそのうちのいくつかは達成し、ああこんなものかと感じ、
 残りのいくつかはもう達成のチャンスすらなくなり、あああの時あれをしておきたかったなぁと思うのだろう。
 だがものは考えようだ。
 たとえ実行したり達成しても、クリスマスケーキのように、ああこんなものかの列の最後尾に並ぶだけかもしれない。
 だったら、あれをやっておけばよかったなぁと思い出すのは決して悪いことではない。

 おお~ そういう考え方もあるんですね。
 やらなかった後悔も自分の思い出にすればいいんだな。
 

真の謙虚さ

2021-12-29 06:26:26 | 日記
どんなに自分をコントロールできる人でも、ついつい自分が自分がと、前に出過ぎてしまうことがある。
なので、社会生活を営む上で謙虚さは絶対的に必要な態度だと思う。
だが、英国作家のサミュエル・スマイルズは、その謙虚さについてはこうあるべきと言う。

◆自分自身と良好な関係を築くべき
 真の謙虚さとは自分を正当に評価することであり、長所をすべて否定することではない。
 謙虚さにも、バランスが必要という事なのだ。
 たしかにおいらも、行き過ぎた謙虚さは嫌味だと批判されたことがある。
 良好な人間関係を築く場合、気心の知れた友人との間では謙虚さはほどほどで良いようだ。
 特にこの世で一番の友人=自分自身の前では、時には自分を正当に評価して、褒めてやるべきだ。
 そこに他人はいない、自分だけだから。

 さらに向上していこうとする自分を励ます意味でも、自分で自分を褒めてやることは良いことらしい。
 気持ちが高ぶり、よーしと前へ進む気持ちとなる。
 よくやった、偉いよ、この調子で頑張っていこう・・・
 自分の人生を楽しみ、人を楽しませよう。
 あなたたちはそれに値する人間なのです。
 こういう言葉が心を燃やすものなのだ。

 なるほど、他人に配慮することは勿論ですが、自分自身と良好な関係を築くべきということには気が付きませんでした。
 
 
 

中村天風師による幸福論

2021-12-28 06:43:04 | 日記
実践的哲学者である中村天風師の言葉の数々は、人生の指針にもなり得ると感ずる。
政財界にもその信者・後援者は多かったらしいこともうなずける。
そんな言葉の中で、幸福論はこうだった。

◆本当の幸福と自分の蒔いた種
 本当の幸福とは、自分の心が感じている、平安の状態をいうのだ。
 いくら心身統一法を何十年やっても、幸福は向こうから歩いてきたり飛び込んでくるのではない。
 自分の心が、幸福を呼ばなければ、幸福は来やしない。
 だから、現在の生活状態、境遇、環境、職業、何もかも一切のすべてを、心の底から本当に満足し、感謝して生きているとしたら、
 本当にその人は幸福なのである。

 さらに続けて、すべての人生は偶然に生じたものじゃありません。
 アクシデント(事故)というものは、自己が知る知らないとを問わず、必ず自分が蒔いた種に花が咲き、実がなったんです。
 生きる心構えというものに正しい自覚が、そして反省が、常に油断なく行われていないで生きると、
 ぜんぜん自分が気づかないような悪い種を、健康的にも運命的な方面にも播いてしまうんです。

 う~ん 師はご自身の実践を語っておられるのですが・・・
 言葉は平易なんですが、おっしゃっていることはなかなか凡人に実践は難しそうです。
 とりあえず聞き流しておいて、人生のどこかではっと気づくものかもしれませんね。
 

 

風力発電所の疑問

2021-12-27 06:34:26 | 日記
おいらの住む愛知県には、風力発電所はあまり見かけない。
だが、お隣の三重県や静岡県それに滋賀県にドライブするとそれらを多く目にする。
その理由はたぶん、年間を通しての比較的強い風が吹くかどうかなのだろう。
そこは理解できるのだが、現地で見かける発電用の風車の羽根には違和感を感ずる。
だがそこには、ちゃんと理由があるそうだ。

◆風力発電所の羽根はなぜスリムな3枚なのか
 風力発電は、風の力で風車を回し、その力で発電を行うものだ。
 風のエネルギーを回転に変え、それを発電機に伝える役割のはずだ。
 羽根の枚数を増やしたり、羽の幅をもっと大きくした方が、しっかりと風を受け止めてもっと発電をできるのではないか。
 実際、逆の風を送る扇風機を観察すると、4枚羽とか5枚羽だし、幅広の羽根を回している。
 そこには、やはり理由があるようだ。

 羽根の枚数を増やすと、その分風車本体が重くなり、回転しずらくなるそうだ。
 また羽根の形状については、扇風機のように幅広にすると、台風のような強風時に風圧をまともに受け止めてしまう。
 だから、風車本体の耐風圧から強度を高め、その結果重く回転しずらくなってしまうそうだ。
 だから整理すると、設置費用とのバランスをとり、できる限り羽根の枚数を減らし、回転の際の安定性を考慮した結果らしい。
 かくして、あのスリムな丸っこい羽根を3枚持つ風車が林立するということなのだ。

 →ほう、あの姿には、そういう意味がちゃんとあったんですね。