つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

チャンス その時

2020-01-31 07:23:54 | 日記
2002年のノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏、受けたのは東大教授退官のわずか1か月前だったそうだ。
さらに受賞理由のニュートリノの観測も、383年ぶりの超新星爆発によるものだったそうだ。
おまけに別の研究チームが先に観測したが、そちらはデータ不備で認められなかったのだ。
そのために周囲からは、なんて運のいい人だと言われたらしい。
そんなやっかみや風評に対し、こんなことを述べられたという。

◆たゆまぬ努力が結果に繋がる
 「運がいいなんてありえない。チャンスは周到な準備をした者にだけやってくるのだ」。
 観測装置のカミオカンデは、20年以上前から構想を練っていたものが、予算や時の運で実現したものだった。
 さしたる努力もせず、なかなかチャンスがないとこぼしてるおいらはちょっと恥ずかしいかも。
 そして、幸運にもチャンスが到来した時の心構えはこうだろう。

 吉田兼好の徒然草だ。
 「初心の人二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みてはじめの矢に等閑(なおざり)の心あり」。
 チャンスは一度だけ、一瞬だけという気持で、そのワンチャンスに全力を傾けるべきなんでしょうね。
 なお、狩人が用いる猟銃は弾丸を2発装填できるのですが、初弾をはずせば次弾は絶対に当たらないそうです。
 そしてそれは、時として死にさえつながることなのです。
 法師は、次があるという甘い考えが失敗を招くと戒めています。
 それでは、この心構えだけはしっかりと学んでチャンスの到来を待ちましょうか、あ、それではだめか・・・

一休さん 雨降らば降れ

2020-01-30 07:58:11 | 日記
テレビアニメでお世話になった一休さんは、とんち話で有名だ。
名前は一休宗純と言うらしい。
そして、とんちだけではなくこんなことも残している。
この一休さんは、修行僧時代に師匠の前で自らの名前のもとともなったこんな歌を詠んだという。

◆雨降らば降れ、風吹かば吹け
 「有漏路(うろじ)より、無漏路(むろじ)へ帰る一休み、雨降らば降れ、風吹かば吹け」。
 有漏路とは迷いと煩悩に満ちた現世の事であり、無漏路とは雑念のない悟りの世界の事で極楽浄土のことだという。
 元クイズ王にして作家の西沢泰生さんの解釈ではこうだ。

 「この世で過ごす時間など、あの世からこの世に来て、ふたたびあの世に帰るまでの、一休みの時間でしかない。
  そんな短い時間に、雨が降ろうが風が吹こうが嫌だと思うほどのことではないではないか」。
 そして、この歌を聞いて感心した師匠から「一休」という名をもらったと伝えられている。

 そこには、我々現代のビジネスパーソンにとっても、重要な示唆が含まれているのではないか。
 日々悩まされる諸事雑務や煩悩の数々、それらに対処していくことは必要なことなのだろうが、
 それにかかりきりとなり、他の大事なことは置き去りになってはいないだろうか。
 時には日々の懸案事項を、雨降らば降れ、風吹かば吹け、と泰然自若スルーすることも必要なことかも知れない。

千の平凡

2020-01-29 07:57:47 | 日記
おいらは平凡な人間だと思う。
大半の人々もおそらく同様だと思う。
で、そんな平凡な人は人生をどう生きるのか、そんな答えのひとつに出会った。

◆千の平凡で一生を貫け
 これは、詩人の竹内てるよが自分の子供に贈った言葉だそうだ。
 不遇が続くと、生きていても仕方がないとか、死んだ方がましだなどと考えることもあるかもしれない。
 さらに、僕や私は望んで生まれてきたわけじゃない、などと考えるかもしれない。
 
 しかし、自分の意思で生まれたわけではないということは、天の配剤ということだ。
 であれば、自分の一生を最後まで見届ける義務もあるのではないか。
 生まれた環境、持っている能力、現在の境遇がどんなものであれ、そこには天の意思があるものだ。
 いいことなど何もないかも知れぬ。
 それでも、たとえ平凡だとしても、その千の平凡を一生貫けと。

 関連で、フランスの小説家のアンドレ・ジッドもこう言う。
 「平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することがすなわち非凡なのである」。
 平凡ならば、平凡でも出来ることを1000個積み重ねてみたらどうだろう。
 そしたらば、非凡に近づくのかな。

一灯を提(さ)げて暗夜を行く

2020-01-28 07:38:49 | 日記
おいらの住む名古屋市からは比較的近い岐阜県の東濃地方。
恵那市は旧岩村藩だった。
その岩村藩が生んだ儒学者、佐藤一斎の言葉だ。
社会科だったかで学んだ昌平坂(しょうへいざか)学問所の塾長を務めた人物だ。

◆一灯を提げて暗夜を行く、暗夜を憂えることなかれ、只一灯を頼め
 この先どうなるかわからないからといって、手探りで歩くような人生はいけないそうだ。
 自分の足下を照らす灯りを持ちなさい、という意味だという。
 前に進む時は、心を整理して目標を定め、あとは自分にとっての「一灯」を照らして前進するのみなのだ。
 それが「上達」することだという。

 「上達」は何となくわかるが、「下達」という言葉は知らなかった。
 「下達」とは、本来はどうでもよい枝葉末節のことに通達するという意味らしい。
 そこで、上達と下達を分けるもの、本質と末節の分岐点は何なのかという疑問にぶち当たる。
 それは、心の整理ができているか否かであるらしい。
 人生には踏ん張りどころがあるのだという。

 流れにわが身を任せた人は決まって下達していくのだそうだ。
 そうではなく、踏ん張りどころで頑張った人は上達への道を歩むのだ。
 ということは、自らの道しるべたる「一灯」を見つけ、それに従うのが大事なのでしょうね。
 まあ、分かったようなそうでもないような感じですが、意識が大事という事は受け止めました。
 それではみなさんと共に、もう少し突き詰めていきましょうかね。
 誰しも暗夜は嫌いだと思います。
 自らの道しるべたる「一灯」を見つけたいものですよね。


借り物競争

2020-01-27 07:46:37 | 日記
人間は40歳を過ぎると成長力が落ちてくるらしい。
むろん、個人差があるのでそうではない人も居るにはいる。
それでも新たにチャレンジをして、劇的にスキルアップをすることは望めそうにもない。
どう頑張っても、出来ないことは出来ないものだ。
そこで必要なのは、すべて自分でやろうという発想を捨て去ることだという。

◆ミドルエイジが取るべき人生戦略はこうだ
 ミドルとなれば、経営や業務に関しに関しいろいろな要素に精通していることだろう。
 しかし、この世代は、戦略的に行動しなければならない。
 なぜならば、一人ですべてをこなすのは無理があるからだ。
 そして、そのメイン戦略は「借り物競争」であるべきだ。
 自分自身の能力のほかに、使える物はなんでも使って総合力で勝負をするのだ。
 その姿勢が重要なのだ。

 全部を自分自身でやろうとは思わず、いかにして他人のスキルをパクッてくるかを考えた方が良い。
 何か事をなそうという時には、どうやって役に立つ人材を集めてチーム編成をするかが重要になるはずだ。
 つまり、どうやって役に立つ人を集めるのかというスキルが必要なのだ。

 そして、そのためには人を認めて褒めることから始めなければならない。
 相手が自分にないものを持っていたら、それを認めてうまく引き上げてやるのだ。
 つまるところ、いかに他人のスキルを我がものとして活用できるかどうか、ということに尽きるのだろう。
 
 要するに、いかに他人のスキルをうまくパクッて自分自身のものにできるかが問われているわけだ。
 つまり、「借り物競争」という訳だ。
 それでも、心ある人、出来る人、成長する人は、ジリジリと成長への道に向かうもののようです。
 くどいような言い回しですが、参考にしていただければ幸いです。