つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

桃太郎 伝説 異聞

2021-06-30 06:37:35 | 日記
日本人ならば、たぶん知らない人はいないだろう。
日本昔話の「桃太郎」を。
言うまでもなく、そのストーリーは桃太郎の鬼退治だ。
だがこの桃太郎伝説には、こんな読み取り方があるという。
それは桃太郎の誕生についてだ。

◆学校教育は一条のレール敷上を走る列車に若者を乗せて同一の目的地に向かっていないか
 確かに、定められたレール上を走る列車に乗っていれば、ケガはしないしたぶんトラブルも少ない。
 予想外の出来事は起こらないので、うろたえることもないのかもしれない。
 しかし、全員が同じ景色を見て、同時に同じ目的地に着いて、本当に幸せになれるだろうか。
 実は途中下車して、別の目的地に向かう他の乗り物に乗り換えて、違う気色を経験したほうが幸せになれるかもしれない。

 ここで「桃太郎」に出てくるおばあさんを再確認してみよう。
 おばあさんは、洗濯に行った川でどんぶらこと流れてくる巨大な桃をみつけた。
 多くの人は、そんな素性のわからない怪しい桃は、見ないふりをしてやり過ごしていたのだろう。
 だがおばあさんは、この大きな桃を抱えて家に持ち帰り、思い切りよく包丁で真っ二つに割ったのだ。
 これはある意味「異常行動」だ。
 だがこの「異常行動」のおかげで、桃太郎が生まれ活躍し、周囲をハッピーにしたのだ。
 他の大勢の人たちは、この桃を見てもそういった行動はとらなかったということだ。

 みんなで乗る列車に漫然と乗ったままでは桃は拾えないし、桃の方から列車に乗ってくることはなおあり得ない。
 他人と同じ行動ではいけないし、チャンスをチャンスと認識すべきだし、さらにはチャンスは逃がさないことが大事だ。
 「桃太郎」は、そんなことも教えてくれる。
 →なるほどです。受け止め方によっては、昔話から得られることもあるんですねぇ。


農業が変わる

2021-06-29 06:55:07 | 日記
インターネットネクノロジーの進展とともに、期待されていたことが進み始めているようだ。
福井県での「スマート農業」が、普及期に入ったという産業新聞の記事だ。

◆農機向けGPS基地局を整備
 福井県農業共済組合は、農機の自動運転に必要な全地球測位システム(GPS)の基地局を5台設置した。
 それぞれが、半径20kmをカバーできるので、県内全域で利用できるようになった、都道府県単位では全国初だという。
 基地局はGPS衛星から受信した位置情報を補正し、インターネット経由で補正データを配信する。
 利用する農家は、利用料年26,400円でライセンス登録し、スマートフォン経由で情報を受け取れば、自動運転農機と連動できる。
 衛星からの情報のみの場合は、30cmほどある位置情報誤差が、2cmにまで縮まる。

 その結果、自動運転田植え機が大活躍することとなる。
 現在はまだ一人乗車しているが、無人化は目前だろう。
 むろん田植えだけではなく、トラクターでも、種まきでも、刈り取りでも、アタッチメントを取り換えれば可能だ。
 若手もベテランと同様の成果を上げられるので、後継者や新規参入者にも役立つはずだ。
 経験と重労働が必要だった農業が、産業として変わっていくことが期待される。
 →楽しみな話です。米国ほどではないにせよ、北陸の広い大地でのスマートな農業を期待したいものです。
 

「空気」の研究から

2021-06-28 06:35:03 | 日記
産業新聞の楽観的展望に、おいらも一票を投じたい。
経済協力開発機構(OECD)は、このほど世界経済見通しを上方修正したが、日本については下方修正をした。
2022年の日本は、2.2%と先進国で最低、欧米諸国のほぼ半分の低成長率になると予想している、本当だろうか?
新型コロナウイルスによる健康被害が先進国の中で最も低い日本が、なぜこれほどの経済被害を受けるのか。
東京大学の渡辺努教授はこう分析する。

◆「心」による活動の抑制があるらしい
 渡辺教授は、健康被害と経済被害のギャップには、もっぱら感染に対する恐怖心による経済の抑制にあると分析している。
 日本人の自粛の背景にあるものは、「空気」である。
 国全体を覆う同調圧力、メディアの同質性と硬直性、異論を排除する志向などが合理的判断をゆがめてきたのだ。
 古くは評論家の故山本七平氏が指摘した空気の研究だ、経済敗戦・コロナ敗戦・不運なオリンピック招致等が重なり、
 自粛をあおる世論形成で自信喪失を是とする空気が満ちているようなのだ。

 しかし日本のこの空気も、今が陰の極のようだ。
 ワクチン接種が急進展し、年末を迎えるころには接種率は80%を超えて、いわゆるポストコロナが視野に入るはずだ。
 日本においては、心理的負担が特に大きかったとすれば、それが取り除かれた後のリバウンドもまた大きくなるはずだ。
 日本経済は元来世界景気への感応度が強く、輸出と機械受注が鋭角回復し、生産も業績も急伸するはずだ。
 また円安で密かに日本企業の競争力は回復している。
 コロナ後は、観光・運輸・外食も相まって、OECDの予想を裏切る高成長が見込まれると考えられる。
 →なるほど、そう聞けばたしかにそんな気がしてきます。期待を込めておいらも賛成します。
 

「無用の用」

2021-06-27 06:59:31 | 日記
老子に「無用の用」という言葉がある。
これは、無用に見えるものの中にも実は有用なものがある、という意味だと思われる。
そんな中、「3密を避ける」、リモートで事足りる、そんな風潮に真っ向から反論する産業新聞のコラムを見た。

◆出張は無用の長物か
 現在猛威を揮っている新型コロナウイルスが収束しても、商用の出張旅行需要の回復は鈍いと見込まれる。
 見立てはこんなところだろう。
 オンライン会議で打ち合わせすることが一般的となり、出張の必要性は薄れている。
 合わせて、コロナ禍でダメージを受けた企業は、不要不急の経費を削る動きが活発となる。
 出張は無用の長物になってしまうのかもしれない。
 だが、本当にそうなのだろうか。

 自分とは異なった背景を持つ人と実際に会って意見を交わし、情報を交換する。
 様々な場所に出向き、そこに行かなければ得られず、また見聞できない文化を知る。
 こうしたアナログ的な経験はすぐには役に立たない。
 所詮、出張は物見遊山だという声も聞こえてくる。
 だが、異質なもの同士を結び付けて新しい価値を生み出すのがイノベーションであるならば、
 こうしたこうした物見遊山を繰り返して異質なものに数多く触れた人でなければ、イノベーションを生み出せないのもまた真実なのだろう。

 老子の「無用の用」、無用に見えるものの中には有用なものがあり、出張はこれに該当すると思われる。
 現場に出向き、現地・現物を確かめることは大事なことだ。
 願わくば、日本企業の美風である現場主義が失われないことを求め続けたいものだ。
 
 

本当の成功談

2021-06-26 07:04:52 | 日記
そりゃ誰だって人生の成功とか言うやつをつかみ取りたいものだ。
なので、成功した人の話やら経験談を聞きたがるものだ。
だが多くの場合において、成功者は「ただそこにいたから」という面白みのない理由で誕生するという。
しかし本当の成功話を語る人がほとんどいないため、人々は才能や努力を必要以上に賛美してしまうようだ。
誰の本だったかは忘れたが、昨日の立ち読みでこんなことを。

◆活躍の場を間違えないことこそが最も重要
 ノーベル賞を受けた、国民栄誉賞を受けた、億万長者になった、起業に成功した、いろいろな成功パターンがある。
 才能はないよりもあったほうが良い、努力もしないよりはしたほうが良い。
 だが成功しなかった人々の中にも、とても優秀で人知れずひたむきな努力を続けた方々がいる。
 でも彼らは成功できなかった、それは優れた能力や努力を生かす場を間違えているからだそうだ。
 能力は、それを生かす場があってこそ価値を創出する。
 その生かされ度合いこそが重要なのであって、多くの場合、実は能力の高さ自体はたいした問題ではないようだ。

 ここから一般の普通の人達が参考にできることは、伸び盛りの業界にいるべきということだ。
 マーケットが勃興し、社会が一気にその成果物を受け入れるようなことがある。
 IT業界が好例だろう、数々の新事業、新技術が次々と現れ、社会の役に立っていく。
 マーケットが勝手に広がり、成功者を次々と生み出すイメージだ。
 既存の隣接マーケットである、放送業界・新聞業界・出版業界と比較すればその差はよりはっきりとするはずだ。

 →なるほどねえ、活躍の場を間違えないこと、そこにいること、ですね。参考になりました。