つぶやき、遊び・仕事・日常

一日の出来事のあれこれを雑多に記録していきます

馬の骨

2021-05-31 06:39:56 | 日記
慣用句で素性のわからない人、信用の置けない人のことを「馬の骨」と言う。
ではなぜ「馬の骨」なのか、「豚の骨」や「鳥の骨」ではいけないのだろうか。
そこには、こんな理由があった。

◆最悪な「馬の骨」
 このような人を「馬の骨」にたとえるのは、中国から来た考え方だという。
 かっての中国では、「馬の骨」が役に立たないものの代表格だったそうだ。
 だが、「一に鶏肋(けいろく:とりのほね)二に馬骨」という順で、「馬の骨」は二番目に役に立たないものだったはずだ。
 鶏肋はニワトリの肋骨のことで、何の使い道もない、しかし小さいのであってもさほど邪魔になるわけではない。
 一方「馬の骨」は、役に立たないだけではなく、大きいから場所を取る、そこから役に立たないだけでなくはた迷惑な存在となったようだ。
 なお、「豚の骨」や「牛骨」は、煮込めばダシが取れる、トンコツスープとか。
 おそらくは、「馬の骨」からは、ダシすらもとれないのでしょうね。

 ちょっと短かったので、相田みつおさんの言葉をひとつ。
 「いいことはおかげさま。
  わるいことは、身から出たさび。」
 常にこう思うのは難しいのかもしれませんが、この気持ちでいれば失敗は少ないでしょうね。
 

自縄自縛(じじょうじばく)

2021-05-30 06:32:56 | 日記
4文字熟語で自縄自縛(じじょうじばく)なんてのがある。
自らの言動で、自らの動きをがんじがらめに制限してしまうことのようだが、イソップ寓話にも似たようなお話があって興味深い。
そいつはこんな話。

◆塩を運ぶロバ
 塩を山のように担(かつ)がされたロバが川を渡っていた。
 たまたま足を滑らせ水にはまってしまった。
 おお、そうしたならば塩が溶け出して身軽になって立ち上がれた。これは嬉しかった。
 その後あるとき、海綿を担がされて川にさしかかった。
 この時はさほど荷は重くはなかったのだが、また水にはまったならばさらに荷を軽くできるとロバは考えたのだった。
 そこで、わざと足を滑らせたのだがその結果は、海綿が水をたっぷりと吸い込んだため立ち上がることが出来ず、その場で溺れてしまったのだ。
 このように人間の場合でも、自分の企みでうかうかと災難に跳びこむ人がいるものだ。
 
 全く違う話なのだが、こちらはもう少し賢いロバ。
 オオカミは医者にはなれないという話だ。
 ロバが牧場で草を食(は)んでいると、オオカミが襲い掛かってきた。
 なので、足を引きずって逃げるふりをした。
 オオカミがそばまで来て、そのわけを問うので、垣根を越えようとしてトゲを踏み抜いたと答え、
 だから自分を食べるときはトゲが刺さらぬよう、まずそいつを抜いてからかぶりつくのがいいと勧めた。
 オオカミがなるほどと思い、ロバの足を持ち上げひずめを見ると、ロバは相手の口を蹴り飛ばし歯をぶっとばしてしまった。
 オオカミは反省した。親からは狩りの仕方は学んだが、医者の術は学ばなかったはずだ。
 このように人間でも、まったく似合わぬことに手を出すと失敗することは多い。

花は散るし自分もいつか死ぬ

2021-05-29 07:06:33 | 日記
もう桜の季節はとうに過ぎたのだが、桜に関してこんな話を聞いた。
桜の花が年がら年中咲いていたならば、お花見に行くことはないだろう。
仮に花を見たとしても、しみじみと心に響くものではないはずだ。
あの美しい桜も、すぐに散ってしまうと思うからこそ美しい。
それは人についても同様らしい。

◆自分の身体への感謝がわいてくる
 あっという間に、いさぎよく散ってしまうからこそ桜の花が見たいし、思い入れもわく。
 これは「無常」、つまりいつまでも存在はせず、いつか必ず散るもの。
 すぐに散ってしまうからこそ桜は美しいのだ。
 この今の一瞬だけを咲いていることが、いかにも尊く思われるのだ。
 
 翻って、人間も桜やその他の花と同じように、この世に生まれてきたら誰もが死ぬ。
 やがては、必ず死ぬ命だからこそ今生きていることが限りなく有難いのだ。
 死んだら灰になってしまう自分の肉体が、今こうして呼吸して生きている。
 いつかは死んでしまうという事を、しっかりと自覚することにより本気になって生きられるはずだ。
 それは必ず散る花をめでるのと同じことなのだろう。

 そういうものかもしれません。
 自分もいつか死ぬと認識してこそ、真剣に一生懸命生きられるものなのかもしれませんね。

交渉相手の説得法

2021-05-28 06:42:08 | 日記
元外務官僚の田中均氏が、ビジネスパーソンにも役立つ交渉法を語ってくれた。
現役時代は、その評価に好悪あった方ですよね。
でもその語りは、なるほどと思わされるものでした。

◆交渉に臨むには二つの大切な点がある
 有能な方なのだろう。
 日米経済摩擦時には、半導体や電気通信などを中心に26もの協定作りをしたという。
 また、安全保障に関する共同宣言をもまとめたとか。
 一般に知られるようになった、北朝鮮との交渉・ロシアとの領土返還交渉もあった。
 成就しなかった交渉もあるのだが、彼の交渉スタンスはこうらしい。

 まず自分自身で、着地に向けたシナリオを最初から描いておくことだそうだ。
 単に自己主張するだけでは、決して交渉はまとまらない。
 ウイン・ウインというか、自分にも相手にもプラスになると感じるシナリオが絶対的に必要なのだ。
 二つ目は、そのシナリオに自分自身が確信を持てるかどうか、交渉は相手を説得しなければなりません、
 自分が確信を持てないことをいくら口先で言ってみても、相手は絶対に説得されません。
 さらに困難なのは、自分の考えが上司や組織の意見と相違がある場合です。
 それでも交渉の現場に立つ場合は、自分がベストと思うシナリオについて、上司やトップを説得すべきです。
 身内さえ説得できなくて、交渉相手を説得できるはずがありませんから。
 そしてそのためには、自分の得ている情報をすべて共有すべきです。
 そのことで初めて、上司や組織を説得でき、交渉相手も説得できるものです。

 なるほどです。
 交渉とは相手を出し抜いて決着させるものではなく、互いに満足を得て着地させるものなんですね。
 参考になりました。
  

こんな日もある

2021-05-27 06:30:37 | 日記
もう2年以上にわたり、このブログを書き散らしている。
途中3~4回は書けなかったが、まあ良く続いたものだ。
だが今日は、なんとなく気が乗らないし、書くべきテーマも考えつかない。
パソコンは机の上にあるのだが、同じく机の上に「三角定規」があった。
その三角定規を見てみると・・・

◆三角定規の真ん中に丸い穴があいている謎
 いつも見慣れたこの三角定規なのだが、なぜここにこんな穴が開いているのか。
 調べてみると、そこにはちゃんと理由があった。
 1.不必要な密着を防ぐため
  穴が開いていないと、紙と三角定規がピッタリくっついて取りずらくなるそうだ。
  紙と三角定規の間の空気をこの穴から逃がすことで、移動したり持ち上げたりし易くなるのだ。
 2.変形を防ぐ効果もある
  定規が温度変化で膨張したり収縮しても、目盛りが狂わないように変形を防いでいるようだ。
  そしてこの穴が丸いのは、四角だとその角に負担がかかって割れやすくなってしまうという。
  丸ければ、その負担は分散し、丈夫になるそうだ。
 なるほど、なかなかに考えられているものだ。

 人は、すごいねとか、よくやったねとか褒められないと、自信は生まれないそうだ。
 三角定規クン、君はすごい!!