つぶやき、遊び・仕事・日常

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茶柱が立つ

2020-08-13 06:05:43 | 日記
俗に、茶柱が立つと縁起がいいと言います。
たしかに、何気に茶柱が立てばすこしばかり嬉しくなるものです。
だがそんな謂われにもちゃんと理由はあるようです。

◆製茶業者の作戦だったらしい
 お茶は食後に飲むことが多いが、それでも朝に飲むことが多いものだ。
 そんな朝に、茶柱が立って、いいことがあると言われれば、少し嬉しいものだ。
 これは、めったにないことでもある。
 お茶を淹れる時には、茶葉が茶碗に入らないように茶こしを通して淹れるものだ。
 そして、本来はその網目に引っかかって出てこないものだ。
 だが、なかには網の目を潜り抜ける軸の部分があり、それが立つという大変稀な出来事だ。

 ところが、この茶柱が立つと縁起がいいと言い出したのは、どうやら製茶業者だったらしい。
 極めて打算的な魂胆があったようだ。
 お茶の収穫時には、まず柔らかな新芽だけが摘まれる、これが一番茶だ。ここには、茎はほとんど入っていない。
 次いで二番茶を摘む、ここには茶葉だけでなく茎の部分も混ざるものだ。
 昔の人はそんなことは百も承知で、茎の入った二番茶はなかなか売れなかったらしい。

 そこで知恵者が登場し、一計を案じたものだ。
 一番茶にはなくて、二番茶に多い茎を茶柱と呼び、これが立つと縁起がいいと広めたというのだ。
 なるほど、世の中には知恵のある方がいらっしゃるものだ。
 そういえば、バレンタインもチョコレート業者が広めたという話を聞いたことがある。
 まぁ、楽しく納得していればいいのでしょうね。